昨日アップルストアで開催されました「Michael Kenna が語る北海道の魅力」に行ってきました。Michael Kenna の「二つのものが作りだすコントラスト」の作品の制作プロセスを彼の作品とコーディネーターの方が撮られた撮影風景などから、Michael Kenna 自身のコメントを聞きながら明らかにしていくという内容は興味深いものがありました。
８０年代以降のいわゆる「北海道の風景写真」が大手広告代理店の下で主導されたリゾート開発の流れに組み込まれ誕生していったといえるのですが、それらの「北海道の風景写真」というと限定された既成のイメージとの間でどこまで自分がオリジナルな視点を持つ事が出来るのかということを再認識させられた作家の一人が浅野にとってはMichael Kenna でありFranco Fontanaでした。
会場でご一緒した道東地方をフイールドに活躍されている作家の方が「寒くっても写真撮りにいかなきゃ駄目だぁ」と気合を入れておられました。
浅野としても前述の主題としている、いわゆる「北海道の風景写真」というと限定された既成のイメージとの間でどこまで自分がオリジナルな視点を持つ事が出来るのかというテーマを再認識することが出来ました。
ただ今回も感じましたがMichael Kenna が撮影している光景は欧米などのランドスケープフォトグラファーが撮影するような「自然」ではありません。
「自然」と「人工物」とのコントラストが主題であり、一般的な認識である北海道の大自然そのものを追いかけているとはいえないと思います。
ある面収奪されてしまった土地である北海道だからこその作品だと思えるのです。
時間があればその辺をMichael Kenna 自身に聞いてみたかったし、企画の進行自体が「自然が豊かな北海道の魅力」の方向に向かってしまうのが残念ですが、仕方ないですね。
浅野の乏しい英語力でもわかりましたが通訳の方がはしょってしまって残念です。話していることの半分くらいしか伝わってこない感じです。
ダイドー・モリヤマについて話していた部分は何ていっていたんだろう？・・・・・・・・・
MICHAEL KENNA「HOKKAIDO」?マイケル・ケンナ写真集
写真：浅野久男
洞爺湖：北海道
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