たんぽぽ舎の浅野健一が選ぶ講師による
「人権とメディア」連続講座

声を上げることの意味
~総選挙直前で
ヤジ排除問題を考える~

日時: 2024年 10月25日 金曜日
14時〜17時 (開場13時半)
講師: 山﨑 裕待 
北海道放送(HBC) 報道部デスク
会場: スペースたんぽぽ (東京都千代田区) 
参加費:1000円(資料代含む)  定員40名 
参加予約を受付中!!
※たんぽぽ舎あてに電話 03-3238-9035 又は
メール tanpopo3238@yahoo.co.jp まで
氏名と電話番号をお知らせ下さい。 
受付番号をお伝えします。

ドキュメンタリー番組(46分) 上映
『ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~』 
2020年5月24日放送

2019年7月15日、札幌での安倍首相の応援演説で、「安倍やめろ」とヤジを飛ばした男性が警察官に排除された。「増税反対」と声を上げた女子大生も同様だった。
その日排除されたのは声を上げた人だけではなく、無言でプラカードを掲げた人もいた。
プラカードを掲げられなかった女性はこう語る。
「無言でプラカードを掲げるというのは、誰にでもある権利。弱者ができる唯一の一人でできることを奪う国は、民主主義ではない。」

かつて日本では言論の自由が抑圧されていた時代があった。治安維持法によって、思想の自由さえも奪われていたのだ。声に出した中身や無言で掲げるプラカードの内容によって、排除の対象にされてしまう。
あの日の札幌では、過ぎ去ったはずの時代のように民主主義が大きく制限されていたのではないだろうか。
安倍晋三首相(当時)の専制体制が頂点にあった2019年の参院選挙の際、札幌市内で演説中の安倍氏に向け「安倍やめろ」などとヤジを飛ばしたことで多数の警察官に引きずられ排除されたとして、桃井希生さんと大杉雅栄さんが北海道(警察)を訴えた国家賠償請求で最高裁は8月19日、道側と大杉さんの上告をどちらも退けました。桃井さんに55万円の損害賠償を行なうよう道に命じた札幌高裁判決(23年6月)が確定しました。
札幌地裁判決(22年3月)は、道警の2人の排除は憲法が定める表現の自由の侵害だとして、計88万円を支払うよう道側に判示。札幌高裁は桃井さんへの賠償は認める一方、大杉さんの請求は不当に棄却。最高裁は憲法判断を放棄して、二審判決を支持しました。
道警ヤジ訴訟を取材してきた北海道放送の報道部デスクの山﨑裕侍さんが製作した番組を上映し、公安警察の暴走と市民の抵抗の意味について語ります。

講師紹介 山﨑 裕侍 (やまざき・ゆうじ)
1971年生まれ。北海道出身。大学卒業後、東京の制作会社入社。テレビ朝日「ニュースステーション」「報道ステーション」で犯罪被害者や死刑制度など取材。2006年北海道放送に転職。警察・政治キャップや統括編集長を経て現在はコンテンツ制作センター報道部デスク。臓器移植や地域医療などドキュメンタリーを作り、民放連盟賞・ギャラクシー賞・文化庁芸術祭賞など受賞。個人として第74回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」を監督(配信中)。

山﨑さんからのメッセージ:
政治にものを申すことがこんなに難しい時代はどれくらい前にさかのぼればいいのだろうか。演説会場で声を上げれば排除され、SNSで投稿したらバッシングされ、マスメディアは「中立病」にかかっている。札幌で起きた警察によるヤジ排除問題を通じて、声を上げる意味、特に近く総選挙が行わることが確実ないま、その価値と手段をみんなと考えたい。

講座主宰・浅野健一 (あさの・けんいち)
1948年高松市生まれ。慶大経卒、1972年に共同通信社入社。1984年に『犯罪報道の犯罪』を出版。ジャカルタ支局長(89年~92年)時代にインドネシア軍事政権から国外追放。1994年~2014年まで、同志社大学大学院メディア学専攻教授。「人権と報道・連絡会」代表世話人。たんぽぽ舎アドバイザー。『天皇の記者たち』『生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言』など著書多数。2020年、下咽頭がんで声帯を失うが、AI音声などを使って講演を再開。 「紙の爆弾」「進歩と改革」に寄稿、朝鮮新報、救援、たんぽぽ舎メルマガ連載中。             
会場:スペースたんぽぽ
〒101-0061 
東京都千代田区神田三崎町3-1-1 
高橋セーフビル 1階
TEL:03-3238-9035   
FAX:03-3238-0797
JR水道橋駅西口より徒歩5分
https://www.tanpoposya.com

参加費:1000円 (要予約、先着順。定員40名)                          
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