今朝の東京新聞の一面下に社会評論社の拙著『生涯一記者権力監視のジャーナリズム提言』(3日から全国の書店で販売中)の広告が載っています。社会評論社は朝日新聞、毎日新聞、図書新聞、読書人、「世界」、「現代の理論」、「情況」などに広告の手配をしています。

https://www.shahyo.com/?p=13810#more-13810

 9年ぶりの単行本です。人民を敵に回す犯罪報道の実名報道主義(警察・検察のキシャクラブ限定の“広報”の垂れ流し)とキシャクラブ制度の廃止で、日本の衰退、劣化する企業メディアの民主化を提言しています。
 書店で見てください。近くの図書館に、この本を所蔵するよう求めてください。
 ネットでも販売中です。
生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言 [ 浅野健一 ]
生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言 [ 浅野健一 ]
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784784524266
https://books.rakuten.co.jp/rb/17999165/

 私が同志社大学教授(1994~2014年)の時に「新聞学原論」の講義の最後に毎年、紹介していた大塚金之助一橋大学教授(故人)が指摘していた「ファシズムの兆し」の時代状況です。慶應義塾大学に講師として来ていた大塚先生は「社会科学を学んだ諸君には、日本が再び侵略戦争を始める兆しがあれば、あらゆる手段を使ってそれに抵抗してほしい」。大塚先生の警告であり、受講生に伝えた言葉です。
 極右の高市早苗氏が自民党の議員の半数近くに支えられ、日本人学校の生徒が中国人に刺殺されると、「日本人を狙った」と大騒ぎし、沖縄の15歳の少女が米兵に強かんされながらいま自由の身にあることに怒らないメディアと日本の多くの臣民。1895~1945年のアジア太平洋諸国の無辜の民、2000万人以上を死に至らしめた過去の侵略・強制占領がなかったように、日本が侵攻されると憲法を無視して軍事費を倍増させ、自衛隊を米軍の別動隊にして対中戦争、第二次朝鮮戦争を狙う日本のネオファシズム。まさに「ファシズムの再来の時代」です。
 がんで声帯を失くした76歳のジャーナリストの訴えです。
本を読んで行動してください。
 本の出版に合わせた9.23『犯罪報道の犯罪』出版40年シンポの資料などは、このブログで読めます。
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/36859606.html
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/36836626.html
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/36859585.html


 シンポの動画はUPLAN(三輪佑児代表)にアップされました。ちきゅう座の村尾望運営委員が録画してくれました。
[ 20240923【前半】浅野健一『犯罪報道の犯罪』出版40年シンポジウム「人権と報道の今」 
https://www.youtube.com/watch?v=SMA3E_ojqeA
 
 ちきゅう座のサイトの「評論紹介意見」欄にも掲載されています。
http://chikyuza.net/archives/137331
 以下は、社会評論社が9月6日に書店に送ったファクスの文書です。

[ 棚:ジャーナリズムと社会、報道の自由
 社会評論社 2024/ 9/ 6 
『生涯一記者権力監視のジャーナリズム提言』
浅野健一/著
*A5判並製172頁 本体1500円+税 ISBN978-4-7845-2426-6
いますぐ実行できるメディア改革を!
自民党広報のキシャクラブを解体し、広報センターの開設を!
報道界は法規制を回避するために、予断を与えない報道を誓約したが、まったく実行されず、犯罪報道は1980 年代より悪化、劣化し、凶悪事件では18・19歳の少年も「実名」という少年法「改正」が受け入れられている。
私人が逮捕されたら晒し刑を受けるのに、逮捕されない政治家・警察官・マスコミ社員らは仮名が原則だ。
鹿児島県警本部長の犯人隠匿を内部告発した県警の前生活安全部長はキシャクラブメディアではなく札幌の雑誌記者にリークした。沖縄県警などが県警クラブで広報しない米兵による強かん事件は半年以上も隠蔽された。キシャクラブメディアの記者が権力を監視しているというのはまったくの偽装だ。
新聞、テレビを民主化し、人民によるネット・SNSなどを使った新たな媒体をつくることの両方が求められる。
本書を読んだメディア労働者、市民が日本におけるメディアの民主化に向けて行動してくれることを望んでいる。──本書「あとがき」より

第Ⅰ部 職業としてのジャーナリスト
生まれ変わっても、またジャーナリストになる/大学生に見放される新聞・テレビ業界/ネット時代で激減する新聞部数/入社前にジャーナリズムを学ばずに記者に/法的に保障された「報道の自由」が実践されない国/職業としてのジャーナリストとは何か ほか
第Ⅱ部 キシャクラブを解体し広報センターを
現代の大本営発表報道の退廃 ──法的には世界一の「報道の自由」/「記者クラブ」を廃止し、広報センターを作った長野県と鎌倉市/権力機構の一部になった企業メディア/キシャクラブ擁護論の革新系文化人は人民の敵/警察に巨人・阪神戦チケット贈って
捜査情報取った大谷昭宏氏 ほか
第Ⅲ部 市民に厳しく公人に優しい報道現場の劣化
和歌山毒物カレー事件 無実の林眞須美さん支援の学習会で講演/袴田巌さん再審裁判から学ぼう/西山美香氏国賠裁判で山本誠証人らを仮名報道/国賠裁判で「犯人と思う」暴言の坂本信行警察官を実名報道せよ/遺族22人の匿名要請を踏みにじり 実名報道した報道各社/英米では被害者は実名というウソ/メディア内部の犯罪、不祥事は仮名原則/自分の家族、友人だったらという想像力を ほか

浅野健一(あさの・けんいち) 共同通信社編集局社会部、ラジオ・テレビ局企画部、編集局外信部を経てジャカルタ支局長。帰国後、外信部デスク。同志社大学社会学部メディア学科・大学院社会学研究科メディア学専攻博士後期課程教授、厚生省公衆衛生審議会疾病部会臓器移植専門委員会委員、英ウエストミンスター大学客員研究員、関西大学文学部非常勤講師など歴任。
10 月3日新刊ライン搬入予定。新刊配本希望数締切9月20日 
 
『生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言』
浅野健一/著
定価=本体1500円+税 ISBN978-4-7845-2426-6 A5判並製172頁
★10月3日新刊ライン取次搬入予定。
★委託配本希望部数を指定してください。
 締切9月20日、以後は注文扱い。
ご発注FAX 03(3818)2808 社会評論社
メール itagaki@shahyo.com
2024年9月6日 ]



生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言 [ 浅野健一 ]
生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言 [ 浅野健一 ]
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