今日(2024年10月14日)午後1時半から静岡市労政会館で、袴田巖さんの再審裁判無罪確定を祝う会が開かれています。元ボクサー、袴田さんが現役プロボクサーに囲まれてリング入場曲が流れる中、車椅子で会場に入ると、約300人の参加者から大きな拍手がありました。
 無罪確定あと、初めて公開の場に登場した袴田さんは「長い闘いの末に、無罪を得ることができた。念願がかなった。新しい政治を作ろう」と挨拶。姉のひで子さんは「弁護団、支援の皆さんのおかげで無罪確定になった。私は巖に、無罪になってもう勝ったんだよ、と伝えているが、まだ半信半疑のようなところがある。こうして盛大なお祝いをしてくれると、巖には勝ったという実感としてわくと思う」と参加者に感謝しました。
 支援者から花束の贈呈。日本プロボクシング協会からWBCチャンピオンベルトが贈られると、Vサインで喜びを表しました。会場を出る際にも、拳を高く上げて支援者の「イワオ」コールにこたえました。
 私がひで子さんにお祝いのことばをかけると、「浅野先生、長い間支援してくれ、ありがとうございました」と言ってくれました。
 巖さんは約30分で車で会場を後にする時、二人の写真を撮ってくれました。巌さんと会ったのは9年前と7年前。私のことを覚えてくれているようだった。
 巖さんの付き添いは、浜松の袴田さん支援クラブ代表の猪野待子さんら。巌さんは猪野さんを信頼しています。
 冤罪を確信して、40数年取材し、静岡、清水、浜松で救援会に招かれ、講演しました。
 袴田さん無罪確定で、一部の新聞は、逮捕から死刑確定までの犯人視報道を振り返り、「袴田さんにお詫びする」とした謝罪文を掲載しました。しかし、なぜ、実名・犯人視記事が溢れ、司法の冤罪づくりに荷担したかの検証をしていません。今も、58年前と同じように、警察・検察がキシャクラブで広報(リークを含む)した内容を垂れ流しています。事件事故報道を、勧善懲悪型の取材・報道から、冤罪をなくにすための調査報道に変革しなければなりません。
 巌さんの無実、あまりにも長い時間がかかりましたが、無罪の確定、本当によかったです。
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