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 国公労連が発行する『国公労調査時報』(8月号)に書評を載せました。
 伊藤大一著『非正規雇用と労働運動』(法律文化社、3900円)は、私が読んだ今年上半期の本のベストです(たくさん読んだわけではないから、十分な評価にならないかもしれません)。

 書評の見出しをつけるなら、「マルクスの先にふれている」。
 本書のサブタイトルが「若年労働者の主体と抵抗」となっているから、
 かつて、私が『論座』という雑誌の特集「現代の連帯」に寄せた論文を思い出したのですが、伊藤さんの「研究書」は、もちろん、当時の私が抱えた問題の先を行っている(笑)。

伊藤大一著『非正規雇用と労働運動』


 おそらく左翼の学者ではないと思うけれど、彼が見たもの、掴んだものは、きっと「マルクスの先にふれている」。
 少し値段は高いものの、本当に読むに値します。おススメです。
 『国公労調査時報』の内容については、明日にでもじっくりと……。