ツイッター上で偶然、こんな催しがあることを知りました。ネット時代に感謝!
kaidoutousei封印された名作「海道東征」上演へ 建国記念の日、熊本県立劇場(2014.1.31産経)
 「海ゆかば」を作曲した信時潔が曲を作り、詩人の北原白秋が作詞を手掛けた交声曲(伴奏付き声楽曲、カンタータ)の「海道東征」が建国記念の日の2月11日、熊本市の熊本県立劇場で上演される。日本神話を歌い上げる不朽の名作だが、戦後は愛国主義を極端に忌避する動きの中で、封印されてきた。来年、信時潔没後50年を迎えることから、関係者は「歴史に埋もれかけた不遇の名曲をよみがえらせたい」と意気込んでいる。
 「本当に素晴らしい。70年前に心を込めて歌い上げた、あの響きが熊本の地から再び海道を上がってくる。この興奮を抑えきれない
 東京音楽学校(現・東京芸大)在学中に、信時から指導を受けた作曲家の大中恩氏(89)は、「海道東征」復活にこうメッセージを寄せた。
 海道東征は、昭和15年の皇紀2600年を祝う奉祝曲として初演された。「高千穂」「大和思慕」「速吸(はやすい)と菟狭(うさ)」など全8楽章からなる。日本書紀や古事記を基に、国産みから天孫降臨、神武東征をクラシック・ロマン派の様式に、雅楽など日本独自の旋律を取り込んだ雄大な叙事詩となっている。演奏は管弦楽とピアノ、独唱、混声4部合唱で構成する。
 初演後は国内で広く演奏され、8枚組のSPレコードも発売されたが、戦後のナショナリズムを極端に避ける動きの中、長く演奏されなかった。(以下略)

 「海道東征」は好きな曲で、CDでは何度も聴きましたが、生演奏を聴いたことがありませんでした。それもそのはず、戦後完全な形で演奏されたのは昭和37年と平成15年の2度だけだったとのこと。今回11年ぶりに戦後3度目の上演が行われるとのことで、熊本まで日帰りで行ってきました。


 2月11日(祝)午前、ANAで熊本へ。熊本空港到着を知らせるアナウンスの後、続けて「本日建国記念の日は、神武天皇が即位された日として、1966年に祝日と定められたそうでございます」「ソチ五輪で日本代表が活躍中です。今日は日の丸を振って応援しましょう」というアナウンスが!若い女性の客室乗務員によるアナウンスでした。驚くとともに、「そうだよな、本来こういうのが普通であってしかるべきだよな」と、何だか嬉しいような哀しいような気持ちで飛行機を降りました。

 空港から連絡バスで熊本市内へ。降りたバス停の前にあったのが「味噌天神」。ビルの谷間にある古くて小さな神社。「味噌にご利益がある日本唯一の神社」とのことで参拝。


 そして熊本県立劇場へ。1983年築の、「地方都市の古いホール」って雰囲気の建物。
 座席は8割程度埋まっていました。観客は高齢者比率が高く、また、地元の方や出演者(合唱団)の友人知人のような方も多いようでした。終戦記念日の靖国神社に集まるような熱心な愛国保守らしき人はほとんど見られませんでした。しかし私の周囲(1階10列台)数名だけは、どうやら私のような「この曲を聴きにわざわざ遠くから来たぜ!」的なヲタっぽいのが固まっていたようで…たぶんチケットの購入方法によりそうなったのでしょう。

 以下、当日のプログラム順に、聴いた曲の感想。
 (※これは、学生時代まで少しばかり音楽をやっていたものの、今は楽器も弾けないばかりか楽譜の読み方すら忘れてしまった音楽のド素人による感想です。音楽に詳しい方から見れば的外れな内容も含まれているかと思います。その点御承知願います。)

(1)絃楽四部合奏(信時潔作曲)
 信時の作品中、唯一の弦楽四重奏曲。存命中に演奏された記録はなく、楽譜が公刊されたのも没後だとか。地味でゆったりした曲でした。公演の「前奏曲」として聴くにはまあまあ、といったところか。後で指揮者の山田和樹氏がこの曲の説明をして下さった際、「いい曲だったでしょ?…(聴衆微妙な反応)…あれ、そうでもなかった?…(聴衆苦笑い)」…てな場面がありました。マニアックな弦楽合奏曲を十分理解して楽しめるほど音楽に精通した客層ではなかったのでしょう。

(2)交響曲第5番ハ短調作品67「運命」(ベートーヴェン作曲)
 プログラム中、唯一信時の作品でなかった曲。何で運命?と不思議でしたが、プログラムを組んだ指揮者山田氏によれば「信時はドイツ音楽を学ぶべくベルリンに留学したが、当時のドイツはシェーンベルクらの現代音楽が主流となっていて、古典的な音楽を学ぶ環境になかった。しかし信時は終生、ドイツの古典派やロマン派の作風を貫いた」ということだそうで。信時には声楽やピアノ、弦楽の作品はあっても、純粋な管弦楽の作品はありません。そこで信時作品演奏会のプログラムを組むにあたり、信時が管弦楽曲を作るとしたらどんな曲か、あるいは信時が最も気に入っていたであろう管弦楽曲はどれか、という視点でこの曲を選んだのでしょうか。
 指揮者もオーケストラ(横浜シンフォニエッタ)のメンバーも皆若いせいか、すごく新鮮で若々しい、軽快な演奏でした。私の知っている「運命」とはかなり違って聴こえました。
 パンフレットには「第1楽章冒頭の旋律は“運命が叩く扉”ではなく“鳥のさえずり”であるらしい」という趣旨の解説がありました。この有名な交響曲第5番は、運命というような深く重々しいものを表現した曲ではなく、本当はこんな感じのすっきりした明るい曲だったのかもしれないと思えてきました。特に第4楽章の、「終わりそうでなかなか終わらない、終わったかと思うとまだまだ続く」じれったい終結部を聴いていると、作曲者のちゃめっ気のようなものが感じられますし。

  《ここで15分間の休憩》

(3)「木の葉集」より(信時潔作曲)
 全15曲の小品から成るピアノ曲集「木の葉集」から、「楽想乱舞」「口笛」など10曲を抜粋しての演奏。可愛らしい曲が多く、子供の頃のピアノ発表会を思い出しました。

(4)あかがり(信時潔作曲)
 神楽歌に作曲したわらべ歌のような曲で、単純でユニークで好きです。私のブログでも過去に取り上げました。今回は熊本県庁合唱団の皆様による、少人数での輪唱。歌っている方々はニコニコしてとても楽しそうでした。

(5)帰去来(北原白秋作詞、信時潔作曲)
 昭和16(1941)年、交声曲「海道東征」の作詞者・北原白秋に福岡日日新聞社の文化賞が贈られることになり、白秋は授賞式のために九州を訪れ、各地を旅しました。その旅立ちの前に作られたのが、「山門(やまと)は我が産土(うぶすな) 雲騰(あ)がる南風(はえ)のまほら…」に始まる「帰去来」の詩。翌1942年に白秋は死去。戦後の1947年に白秋の故郷・柳川にこの「帰去来」の歌碑を建てることとなり、信時が作曲。歌碑の除幕式で初演されました。
 故郷の柳川ではよく歌われてきた曲だそうですが(動画はこちら)、私は不勉強で初めて聴く曲でした。行儀のよい唱歌のような曲。パンフレットに書かれていた詞は格調高いものでしたが、曲は…歌詞がブツブツ切れる曲なのが気になって…ちょっと歌いにくくて耳に残りにくい曲かも。

(6)海道東征(北原白秋作詞、信時潔作曲)
 さていよいよ本日のメイン、最終曲の「海道東征」。曲や歌詞の解説等はこちらのサイトさんに詳しいので読んで下さい。今回の演奏の感想のみを書きます。

 演奏前、オケ用の椅子や譜面台を並べている間に、ナビゲーターの原武博之氏(熊本放送アナウンサー)が「この曲は、和楽器を使うといった小手先の方法をとらず、西洋の楽器のみによって演奏されるよう作られている。それでいて完全に日本の旋律、日本の音楽。表現されているのはまさに古の日本である」というお話をされました。なるほどその通りですね。普通のオーケストラの楽器だけで演奏可能だからこそ、本来日本のどこででも、いや海外ででも演奏されてしかるべき「日本の音楽」なのです。
 そして、「歌詞(+現代語訳)のパンフレットは家に帰ってからじっくり読んでください、ここではとにかく日本語の響きを味わいましょう」という御注意があって、聴衆一同クスクス笑い。古事記や万葉集等の古典の言葉だけで綴られた歌詞、和語のみで綴られ漢字語の一切ない歌詞。細かい意味は訳文読まないと分かりませんから…。

 第1章「高千穂」。「海道東征」の曲を象徴する章です。
 冒頭の、雅楽の笛の音を思わせるフルートの旋律に、「おお、始まったぜー!」とワクワク。遠白き神代の、高千穂の峰の光景が想像されます。そしてバリトンが渋い声で「かみーまーしきー、あおーぞらーと、ともーにたかーくー…」と歌い出します。続けて合唱が「はーるーかなーりー、わがーなかぞらー…」と歌います。
 曲も詞も均整が取れて格調高く、全曲中最も美しい曲。目の前で生演奏されるのを聴いてただただ感激!!

 合唱団は、女2:男1の割合の人数。一般公募で男性がなかなか集まらずこうなってしまったようです。でも終始声がよく揃っていて、美しく聴かせてくださいました。
 余計なことですが…声の高いテノール(大澤一彰氏)が背が高くがっしりした体格で、声の低いバリトン(春日保人氏)の方が背が低くて華奢、という組み合わせが何だかちぐはぐでおかしく思えました。

 第2章「大和思慕」。「大和は国のまほろば…」とソプラノが歌う。女声のみの澄んだ曲。
 第3章「御船出」。冒頭の金管楽器によるファンファーレが効いて、元気のよい曲。「潮もかなひぬ、御船出今ぞ」と歌う。
 第4章「御船謡」。「ヤアハレ〜」「ヤ!」という掛け声の効いた、面白い船歌。
 第5章「速吸と菟狭」。児童合唱が登場。「亀の甲に揺られて〜」と童歌風に歌う。
 第6章「海道回顧」。「かがなべて、日を夜を海原渡り〜」というテノールの歌い出し。この辺、いかにも「昭和初期の歌謡」って感じの雰囲気。
 第7章「白肩の律(つ)上陸」。ちょっと調子が変わり、スキップで駆け上がるようなリズムに。金管楽器による印象的な旋律が挟まる。
 (自宅では代表的な第1章ばかりを聴くことが多く、第2章以降はあまり聴いていなかったのですが、今回生演奏で第2〜7章をじっくり聴き、「楽しい曲だなあ!」と気付かされました。)

 そして最後、第8章「天業恢弘(てんぎょうかいこう)」。第1章の旋律が最後に戻ってきました。静かだった第1章に比べ、オーケストラもソリスト(バリトン・テノール)も音量がぐんと上がりました。何度でも聴きたい、印象的な旋律。特に真ん中あたりの「道ありき、古(いにしへ)もかくぞ響きて…」の箇所、繰り返しの旋律が少し変化して、高さの異なる声が綺麗にかさなる箇所ですが、「ああ、いいところだなー」と惚れ惚れ。
 指揮者は全身で指揮棒を振り回し、合唱団もすごく張り切って歌い、最終章を盛り上げていました。ただし…ちょっと力が入りすぎ、しつこすぎでは…?そこまで頑張らなくてもいいのに…って気もしました。もう少し抑え目にして終わらせた方が余韻が残って良かったのではと思うのですが…。

 パンフレットには「初演当時の音楽的評価」について記載がありました。「楽的表現が簡潔平明」「日本楽壇の輝かしい発展の成果」「健康で、大らかで、そして何よりも真実がある」等々の賛辞に交じって、「中には『冗長』『退屈』『オーケストレーションが弱い』『終始唱歌調』といった批判もあった」と正直に書いてありました。確かにそうかもしれません。
 この曲、オーケストラがオーケストラらしいのは一部(第3章冒頭や第7章など)だけで、後はオケは決して主役ではないのです。オケが休んでいてピアノ伴奏で歌われる箇所もあって、あれっと思いました。同じカンタータでもオルフの「カルミナ・ブラーナ」では、オケ単独の曲も挟まれていて、終始オケが華やかです。「カルミナ」は「合唱+オケの曲」という印象ですが、「海道東征」は完全な「声楽曲」ですね。信時はオーケストラにはあまり興味がなかったのかもしれません。
 また、第3章から第6章までは、それぞれの曲は面白いのですが、「似たような調子の曲が続くなあ」という感は否めません。第5章の一部に児童合唱が入りますが、十分に生かされていないように思われます。第5章は例えば、ショスタコーヴィチ「森の歌」の「ピオネールたちは木を植えている」のような完全に児童合唱だけの曲にでもすれば、はっきり変化がついて飽きさせない曲になったのではないでしょうか。

 しかし幾つかの欠点はあっても、この曲は十分に歴史的名曲です。日本の記紀万葉の世界と西洋音楽とが美しく融合した曲。明治維新以降70年の間、日本人が欧米列強の学問や文化を吸収し自分らのものにしようと、一方で日本の言葉や伝統を守っていこうと、奮闘し続けた成果の一つがこの曲であると言えるでしょう。
 そして…。一般公募で集まったアマチュアの合唱団の方々が、「み身(み)坐(ま)しきすめらみおや」とか「すめぐにぞ豊葦原」とか、この歌ならではの詞…ある意味時代錯誤な詞の数々を、あんなに晴れやかな顔をして歌っている光景を目の当たりにし、呆然としてしまいました。戦後生まれの私がこれまで生きてきた社会、受けてきた教育、見聞きしてきたメディアの報道、それらとは全く別の世界が今ここにあるのだ、と。

 演奏が終わると、私も他の方々と同様、心から拍手を送りました。「良いものを聴かせて下さってありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいでした。拍手は長く続き、出演者の方々は何度もお辞儀をされていましたが、アンコールはありませんでした…「海ゆかば」か何かあるかなと思っていたのですが。でもそれでよかったと思います。チャンネル桜や日本会議の催しではなく、本当に地元音楽家の手作り感の漂う「普通の」公演だったのですから。

 終演後にロビーで、県立劇場隣のフランス菓子店の名物、長さ36cmのシュークリーム「県劇ブラボー」を購入。さらに空港の売店で、ゴマをたっぷり使った煎餅「胡麻太鼓」を購入。どちらも大変美味しかった!熊本土産としておすすめの菓子です。


 この公演の模様は、産経新聞が大きく取り上げました。
kaidou-sankei日本神話歌う名作「海道東征」戦後3度目の上演 熊本(2014.2.11産経)
 皇紀2600年(昭和15年)を祝う奉祝曲として作られた「海道東征」が、建国記念の日の11日、熊本市の熊本県立劇場で上演された。日本神話を朗々と歌う名作は、戦後民主主義の“圧力”により封印されてきたが、平成に入り、新たな感動を呼びつつある
 (中略)
 フルオーケストラでの演奏は戦後3回目。熊本市の声楽家、春日幸雄氏(63)が主宰する音楽団体「グルッポ・ヴィーヴォ」の創立25周年記念事業として企画。気鋭の指揮者、山田和樹氏(35)と管弦楽団「横浜シンフォニエッタ」を迎え、熊本県内11の合唱団の120人が集まり実現した。
 その荘厳な響きに聴衆約1300人は魅了され、演奏が終わると拍手が鳴りやまなかった。86歳の女性は「もう一度聞けるとは思わなかった」と涙ながらに語った。
 春日氏の妻、信子さん(62)は「今の時代にようやく演奏できたのは日本人が日本人の良さを見直すようになったからだと思います。これを機会にもっとこの名曲が広まってくれれば…」と語った。

 歴史的公演だというのに、産経以外にはまともに取り上げたメディアは見当たりません。地元の熊本日日新聞は、記者が当日来場していたのを見かけましたが、十数行のベタ記事のみ。それ以外の社は、熊本支局を置いている社はいくつもあるはずなのに、地方版記事すら見つかりません。いったい何をしてるんでしょう。

 と思いきや、思わぬところから反響が。
日 ‘건국기념의 날’ 금기시됐던 ‘천황’ 찬양곡 공연(韓国語原文)
日‘建国記念の日’ダブー視された‘天皇’称賛曲公演(web日本語訳)
[ヘラルド経済=チョン・イェソン記者]
 日本の右傾化が極端に駆け上がる中で日本‘建国記念の日’に古代天皇を称賛する曲が公演されて波紋が生じている。
 12日産経新聞によれば、建国記念の日である去る11日熊本県熊本市、熊本県立劇場でカンタータ‘海道東征’が公演された。
 海道東征は1940年に神武天皇の即位2600年を記念して初演されたことで、内容は日本書紀に基づいて建国神話から‘神武東征’(神武天皇が九州で近畿地域に進出して征伐するという正月)までを扱っている。
 問題はこの曲が2次大戦以後天皇制に対する批判的な雰囲気の中でダブー視されてきたが再び復活したのだ。保守指向の産経は“日本神話を朗々とするように詠じる名曲が前後民主主義の圧力によって封印されてきた”として戦後三番目に開かれた海道東征オーケストラ公演で“荘厳な響きに聴衆1300人が魅了された”と美化した。(以下略)

 「波紋が生じている」!? 日本のメディアには殆ど黙殺されてるしネット上でもさっぱり話題になってないのに?地元選出の国会議員でも来るかと思ったけど誰もいませんでしたよ?ひょっとして「波紋」の意味を知らずに使っているのか? 最近の韓国人は漢字が読めなくて漢字語の意味が正確に理解できないらしいですから…。

 朝鮮人が嫌がるくらいですから、今回の公演は間違いなく日本人にとって価値があるものだったのでしょう。これからは、新保祐司氏が主張するように「第九の代わりに海道東征を」とまでは思いませんが、せめて毎年建国記念の日に日本のどこかで必ず演奏される程度には知られる曲になってほしいものです。

(追記)
 公演当日の模様を書いた、私以外の方のブログ記事を2つ見つけました。合わせてお読みいただくと、公演当日の様子がより良く分かるでしょう。
 
 感無量!!
 バリトンのソリストとして当日舞台に立たれた、春日保人さんのブログ記事。
 信時潔『海道東征』を熊本県立劇場で聴く
 私と同様、関東から観賞に駆けつけた瑠璃子さんのブログ記事。

(追記2)
 2016.4.22、この公演のライヴ録音CDが発売されました! この素晴らしい公演にいらっしゃれなかった方、ぜひお聴きください。
   
「海道東征」信時潔 作品集
横浜シンフォニエッタ 山田和樹
オクタヴィアレコード
2016-04-22


【おすすめ音源】
 SP音源復刻盤 信時潔作品集成
 戦前の録音を復刻した6枚組CD。合唱曲、独唱曲、小学唱歌、ピアノ曲、校歌など、信時の代表作を収録。現在ではほとんど演奏されなくなった曲も多く入っている。今回公演の曲のうち、東京音楽学校(現・東京芸術大学)生徒による混声四部合唱の「あかがり」、「木の葉集」、木下保指揮による「海道東征」が収録されている。
 木の葉集~信時潔ピアノ全曲集
 信時潔のピアノ作品を40曲収録したCD。2004年発売。演奏は花岡千春。「木の葉集」 を全曲収録。
 邪宗門・帰去来 [第11集]
 北原白秋作詞の歌曲を収録したCD。歌唱は山本健二。今回上演された「帰去来」を収録。
 オーケストラ・ニッポニカ 第2集
 2003年2月23日に紀尾井ホールで行われた「芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ」第2回公演のライヴ録音CD。戦後初の「海道東征」オーケストラフルバージョン録音である。
 海道東征のホームページにようこそ
 昭和44年10月6日に北九州混声合唱団がピアノ伴奏により上演した「海道東征」全曲録音を聴けるサイト。指揮者は木下保。
【おすすめ楽譜】
 信時潔合唱曲集
 混声四部合唱及び女声四部合唱の「あかがり」を収録。
 信時潔 ピアノ曲集
 「木の葉集」全15曲を収録。
 信時潔「海道東征」 vocal score
 今回公演のために復刻された合唱用スコア。当日ロビーでも販売されていました。私は買いませんでしたが隣の席の方は休憩時間に買っていました。
【おすすめ書籍】
 音楽青年誕生物語―繰り返せない旅だから〈2〉
 バリトン歌手・畑中良輔の自叙伝。「日本初の一大カンタータ≪海道東征≫」の章に、東京音楽学校の生徒として「海道東征」を歌った貴重な証言が綴られている。