2022年05月13日
日本イタリア料理教室協会xLagostina
Touch&Tryイベント
今回はトスカーナ州です。
今回はパンツァネッラとアリスタを作りました。
Panzanellaパンツァネッラ
Aristaアリスタ


オーブンに入っている間に
Tonno e fagioliを作って待ちます。

前の日に焼いたCantuccini

トスカーナ州は内陸のフィレンツェを州都として発展した背景から
肉料理が中心です。
美しいオルチャ渓谷へワインの里を訪ねる楽しみもあります。
海に面したリヴォルノでは海の幸のズッパであるカッチュッコが

あるものの内陸のフィレンツェではほとんど肉料理です。

フィノッキの種(フェンネルシード)と粒こしょうが練り込まれた
豚の脂肪がたっぷりのサルーミ、Finocchionaフィノッキオーナを中心に生ハムなどのサルーミが盛り合されたトスカーナ風アンティパストから始まり

歯ごたえのある手打ちパスタのピーチや幅広パスタのパッパルデッレにはウサギや猪のラグーがよく合います。


セコンドピアットには白く大きいキアーナ牛のTボーンステーキは
5cm以下の厚さには切らないというのが本格的な店であり、
香ばしく炭火で焼き上げた肉は切り分けると
Al sangue アル・サングエ「血の滴るような」という焼き具合が理想的です。

同じく炭火焼の牛フィレ肉をアル・サングエに焼き上げて切り分けルッコラの上に盛り付けた、タリアータTagliataがあります。
タリアータは直訳して「切った」という意味です。

Aristaアリスタと呼ばれる子豚の丸焼きはお腹に塗り込んだスパイスがしみこんでなんとも味わい深いで
薄切りにしたものを屋台やお肉屋さんで調達しバニーニにしてたべたり家庭の食卓に並ぶこともあります。
これを家庭用にしたローズマリーを巻き付けた豚かたまり肉もお肉屋さんにAristaといって
売られています。

また内臓料理も発達しており、鶏レバーペーストのクロスティーニ、
牛の胃袋のトリッパはトマト煮込みのトリッパ・アッラ・フィオレンティーナ、
真っ白なトリッパをサラダにしたインサラータ・ディ・トリッパ、
ギアラrampredottoの煮込んだパニーニやグリンソースをかけたセコンドピアットなど
味わい深い料理が多くあります。
トスカーナのパンには塩が入っていないことも特徴の一つですが
そのパンを生かした料理が多くあります。
リボリータ
パッパ・コル・ポモドーロ
ドルチェにはパーパ(ローマ法王)の帽子を模したと説もある
ズコット、

シューを積み上げたボンゴ、
カルネヴァーレの時期のスキアッチャータ・フィオレンティーナがあります。
カントゥッチーニ・アル・プラートはアーモンド入り固いビスコッティーニは
地元の人たちで賑わう昔ながらのオステリアやトラットリアでは
ヴィンサントと共に供され長々とおしゃべりに興じます。
トスカーナ州ワインはイタリアでも1,2の人気を誇ります。
Chiantiを始めBrunello di Montalcino、また世界の市場やDOCGなどの
ワイン法にも翻弄された歴史もさまざまなワインや流行を生み出しました。下記は前回のトスカーナ州の回から
Tonno e fagioli
ツナと白インゲンの前菜

Fagioli all'uccelletto
白インゲンの小鳥風

Crostini di fegato
鶏レバーのクロスティーニ

Pici all'aglione
ピーチ アリオーネ

みんなで頑張って手打ち

Arista
アリスタ


マエストリアのフライパンは取手が取れるのでそのままオーブンへ。


Trippa alla fiorentina
トリッパ・アッラ・フィオレンティーナ

トリッパは下ごしらえが大変!
今回も誰も苦手な人がいなかった。
頼もしいメンバー。

Cantuccini
カントゥッチーニ
(Biscotti al Prato)


最後のVin Santoは
カントゥッチーニをジャブンと
するにはもったいない…

Vernaccia di San Gimignano
Chianti
Montecucco
Vino nobile di Montepulciano
Burnello di Montalcino
Vin Santo del Chianti classico
ではインフォメーションです。この講座は11時

パスタ&スチームポット
https://www.lagostina.jp/information/#1557

オンライン販売サイトもありますよ。
次回は5月9日トスカーナ州です。
日時:2022年5月9日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:
ではインフォメーションです。この講座は11時から30分で料理実演します。
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
新製品のお知らせです。
新しいパスタ&スチームポットが発売されます。
パスタを茹でながら同時に蒸し料理もできちゃうそうです。

パスタ&スチームポット
https://www.lagostina.jp/information/#1557

オンライン販売サイトもありますよ。
次回は6月12日ウンブリア州です。
日時:2022年6月12日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2022年05月01日

Calendimaggio とはCalendi(第一日目)、maggio(5月)。
今年のカレンディマッジョは5月4,5,6,7日です。
春の訪れを祝うこのお祭りは各地にありますが、このアッシジのカレンディマッジョは特に有名で、
今ではアッシジを代表する春の祭典となりました。

アッシジのあるウンブリア州は中部イタリアに位置しており、
周りをトスカーナ州、マルケ州、ラツィオ州と
陸に囲まれている州です。
丘に築かれた街の数々はこの州の魅力の一つです。
州都ペルージャを始め、規模は様々ながら丘に聳える街並みはどれも美しく人々を魅了します。
中でもアッシジは世界遺産の聖フランチェスコ聖堂を抱える特に人気のある街。
訪れたことのある方も多くいらっしゃることでしょう。

中世そのままの街並みの残る歴史あるアッシジ街の中を中世の衣装をまとった人々がそぞろ歩く様子は幻想的で中世にタイムスリップしたような雰囲気です。

この行列は街の広場Piazza Comuneピアッツァ・コムーネに集結し、
歌や踊りを競うのです。
というのもこのお祭り、下記2チームに分かれて競い合うものです。
各チームが一日ずつ歌や踊りを披露しそれを採点します。
そして3日目には最大の見せ場のパレードがあります。
両チームが左右に分かれコムーネ広場に入場します。
その昔、アッシジの街を二分して対立した争いを再現しています。

Magnifica-parte-de-sotto
Magnifica(勇敢な)Parte de sottoパルテ・ディ・ソット(下側)
チームカラーは赤 コムーネ広場からサンフランチェスコ聖堂側の北西

Nobilissima-parte-de-sopra
Nobilissima(高貴な)Parte de sopraパルテ・ディ・ソプラ(上側)
チームカラーは青 コムーネ広場からサンタキアラ聖堂側の南東

コムーネ広場には階段状の巨大な客席が設置され、幸運にもチケットを入手できると
このショーをじっくりと楽しむことができるのです。
そのチケットは始まる数日前には完売してしまうと言うほどの人気です。
お祭りならではの出店のポルケッタのパニーニやタベルナでの地元のお料理、バールで振舞われるワインも楽しみですね。
この様子は公式ページで見ることができます。
https://www.calendimaggiodiassisi.com/
2022年04月18日
今年のパスクアは4月17日です。

Pasquaパスクアとは復活祭。キリスト教でイエスの復活を祝う祝日です。
ご存知カルネヴァーレはパスクアから数えて40日前です。
そしてパスクアは移動祝祭日で、どのように決められているのでしょうか。
春分のあとの最初の満月の後の日曜日と決められています。
毎年3月下旬から4月頃で、今年2022年は4月17日です。
Pasquaパスクアは宗教上の行事でありイタリアでは盛大にお祝いの食卓を囲む日です。
パスクアの時期には街のお菓子屋さんにはたくさんのUova di Pasquaパスクアの卵が並びます。
色とりどりのアルミシートでラッピングされた卵型の派手な包みには何が入っているのでしょう。
大きな卵はチョコレートや缶やプラスチックで出来ていて大きなものにはプレゼントをオーダーメイドで
入れることもできます。
たいていは卵型のお菓子やチョコレートやキャンディー、小さなマスコットなどが入っています。
この大きなパスクアの卵を贈り合ったりパスクアのドルチェを贈り合います。
パスクアのドルチェと言えば最も人気があるのがColombaコロンバです。
ロンバルディア州の南西の街Paviaパヴィア発祥のお菓子です。
翼を広げた鳩をモチーフにした十字型の大きな甘いパンです。
ふわふわで柑橘の香りを含んだほの甘いパンの上部を覆うように
アーモンドクリームを塗って焼き上げます。アーモンドや粒砂糖で飾られています。
NapoliナポリではPastieraパスティエラというタルトや
パンチェッタやフォルマッジョが練り込まれたパン生地で卵を包み込んだCasarecceカザレッチェがあります。
それぞれの地方にパスクアを祝う料理とドルチェがあります。
パスクアには子羊を食べるところが多く、子羊とジャガイモの料理が各地にあります。
翌日の月曜日はPasquettaパスクエッタと呼ばれて休日になります。
協会公式インスタグラムにUova di pasquaとColombaの写真をアップしました。
https://www.instagram.com/p/CbxYn_rPYq_/?utm_source=ig_web_copy_link
今までのコラムも協会ブログからご覧いただけます。
3月ミモザの日
http://blog.livedoor.jp/ascig/archives/52569692.html
2月カルネヴァーレ
http://blog.livedoor.jp/ascig/archives/52568729.html
1月ベファーナ
http://blog.livedoor.jp/ascig/archives/52567652.html
2022年04月17日
Touch&Tryイベント
今回はエミリア・ロマーニャ州です。パスクア当日2022年4月17日(日)の開催です。

食の宝庫エミリア・ロマーニャ州には押さえるべき食材や伝統料理が目白押しです。
地理を感じながらエミリア・ロマーニャ州を存分に味わいましょう。


プロシュット・ディ・パルマ

パルミジャーノ・レッジャーノ

バルサミコ・ディ・モデナ

クラテッロ・ディ・ジベッロ

モルタデッラ

コテキーノ

ザンポーネ
ボローニャを境に西のエミリア地方と東のロマーニャ地方に分けて捉えてみましょう。

ボローニャからアドリア海沿いに北から
フェッラーラ
↓
ラヴェンナ
↓
フォルリ
↓
リミニ

ガルガネッリ ラグー・ロマニョーラ


パッサテッリ・イン・ブロード
パッサテッリの器具

ピアディーナ・ロマニョーラ

ピアディーナoピアーダ
ガルガネッリやパッサテッリ、ピアディーナはボローニャからロマーニャ地方にかけてのものです。
フェッラーラの名物

コッピア・アッラ・フェッラレーゼ



カペラッチ・ディ・ズッカ・フェッラレーゼ

一方、エミリア地方は縦割りにして、ボローニャから西へ
ピアチェンツァ←パルマ←レッジョ・エミリア←モデナ←ボローニャ
都市ごとにラビオリの名前と形が変わります。

トルテッリーニ

トルテッリーニ・イン・ブロード

トルテッリ・ピアチェンティーニ・コン・ラ・コーダ
特にエミリア・ロマーニャ州は州の料理はあるものの、
ロンバルディア州同様、都市ごとの料理があります。

ワゴンでサービスされる

ボッリート

アッフェッターティ・ミスティ

ティジェッレとペースト・モデネーゼ


前回2020年11月は
エミリア地方からはティジェッレ。
ペースト・モデネーゼ(クンツァ)を添えて
ロマーニャ地方からはガルガネッリ・ラグー・アッラ・ロマニョーラを
作りました。
今回2022年4月は
エミリア地方からはピアチェンツァのピサレイ・エ・ファソ。
ロマーニャ地方からはフォルリのパスクアのドルチェのパニョッタを
作りました。




ピサレイ・エ・ファソ
ワインは微発泡のLambruscoを始め、
ほの甘い蜜の後味のRomagna DOCのAlbana、Sangioveseではその品種の起源にせまり、最後は注目のGutturnio、しっかりとした骨格のの見応えのある赤でしめました。
エミリア・ロマーニャ州は紹介すべき名物、伝統料理が州全体広域にわたり、とても多いのが特徴的です。
全てを一度に紹介しきれません。
それぞれの都市ごとに一回ずつ開催したいほどでした。またの機会に。
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
次回は5月9日トスカーナ州です。
日時:2022年5月9日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2022年03月13日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
オンライン講座になって2度目のリグーリア州です。
食
リグーリア州は近年では世界遺産チンクエテッレで有名になり観光客がどっと押し寄せる観光地となりました。


この断崖絶壁の急斜面が続く東西に長く
弓状の地形のリグーリア州は
ジェノバを中心にして、右(東側)をレバンテ
左(西側)をポネンテといい、チンクエテッレのあるのは
右側です。


この断崖絶壁で作られる希少なワインが日本にもちゃんと入って来ているから凄いです。
レバンテではヴェルメンティーノやピガートなど単一でも作られますが、ボスコ、アルバローラとの混醸で白の辛口のチンクエテッレや、甘口ワインとして有名なチンクエテッレ・シャケトラが作られます。
ポネンテでは単一品種で作る傾向が強く、赤ワインではドルチェアクアという地域のロッセーゼなどがあります。
料理では誰もが知るペスト・ジェノヴェーゼ。


大理石のモルタイオ(乳鉢)で作ります。
ジェノバのバジリコは小さな葉がたくさんつくのが特徴です。
トレネッテ・アル・ペスト
trenette al pesto
ジャガイモとインゲンが入ります。


もう一つは
トロフィエ・アル・ペスト
trofie al pesto
手の平でひねって作ります。

ペスト・ジェノヴェーゼと同じくらい
現地で愛されているのが
松の実のソース、またはクルミのソース。

こちらもモルタイオで作り、

木型で抜くコルツェッティ・スタンパーティに
和える典型的なソースです。

コルツェッティには
ポルチェヴァラスカというものもあって
このような8の字のような小さなパスタです。
ミネストラにしたりします。

ボッラジーネなどの青菜の入るラビオリの
パンソッティも外せない名物パスタで
クルミや松の実のソースであえます。
Pansotti alla salsa di noci

https://www.lagostina.jp/recipe/detail/16/
こちらはレシピをラゴスティーナ公式HPでも紹介しています。
またリグーリア州とトスカーナ州の重なり合う地の
Luniの名物テスタローリもあります。
これにはペスト・ジェノヴェーゼを合わせます。

それぞれのパスタに合わせるソースが決まっているのです。
街のピッツェリアで頬張るファリナータは
ひよこ豆の粉で作ります。

同じくひよこ豆のスナックと言えば、
パニッサです。
ポレンタのようなタイプとフリットがあります。

こちらは日本にも浅草にお店が
ありますね。

そしてフォカッチャ。

もう一つはIGPにもなった
フォカッチャ・ディ・レッコ
中からとろけ出すクレシェンツァ。

薄い生地にクレシェンツァをたくさん散らして
もう一枚生地を被せて焼きます。

結婚式など特別な日に作られてきたと言われる
Cappon magro
カッポンマーグロ
豪快な海の幸の盛り合わせです。
これでもかというくらいふんだんに
海の幸を積み上げます。
グリーンのソースが特徴的な美味しさ。

イカとグリンピースの
ブリッダ・ディ・セッピエ
buridda di seppie

ドルチェではエスプレッソ風味のバタークリームが
幾層にも重なったサクリパンティーナ。

ナターレ(クリスマス時期)のパン・ドルチェ。

花形にくり抜いたクッキーの
カネストレッリ。

数え上げればキリがないほど名物目白押しのリグーリア州は他にもたくさんの魅力的な食材があります。
今回のワインは珍しいものばかりだったので少し解説をしておきます。

1番のオルメアスコはSiac-Traというロゼでなかなか珍しく入手困難なものです。チンクエテッレの甘口ワインのSiacchetraシャケットラとは別のものですからご注意を。
2番目のCrovinoという品種は絶滅危惧品種とこれまた珍しい地場品種です。
3番目のロッセーゼはリグーリアならではの品種で色合いは少し淡く、トマトを使った魚介にあいます。実際ジェノヴァのレストランで初めてDolceacquaのロッセーゼを飲んだ時、イカのブリッダに合わせてくれました。
4番目のピガートと5番目のヴェルメンティーノは今回は特別に熟成したものをご提供いただきました。
赤のロッセーゼと白のピガートとヴェルメンティーノはリグーリア州を代表するブドウ品種ですからぜひ覚えていただきたい品種です。本来のピガートとヴェルメンティーノは同じクローンと言われており、しかしながら、現地では明確にこの2品種を区別しており、実際特徴が変わります。このようなものをバイオタイプと呼ぶのですが、共通して言えるのはとても軽やかでフレッシュ、海のミネラルを帯びた口当たりの良い白の辛口スティルワインです。今回は特別造りの良いものだったため、2011年ヴィンテージという長期熟成に耐えたのであって、本来は早飲みワインです。
手に入りやすいので、この夏、この2品種の現行ヴィンテージを味わってみてはいかがでしょうか。
今回はコルツェッティ-スタンパーティをsalsa di pinoli 松の実のソースです。
モルタイオを使って作ります。

今日の材料です。

コルツェッティ-スタンパーティの木型

イカのブリッダ

テスタローリは実演はしませんでしたが、それぞれの料理とワインの相性を確かめるために用意しました。

いざ試飲です

以下は前回のメニューです。

今回実演したのは魚のパッサータ。いくつかの魚を煮込んで濾した味わい豊かなスープです。
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
ラゴスティーナの鍋を使っての実演です。
2022年03月01日
今月3月はミモザの日とサン・ジュセッペ(父の日)をご紹介します。
3月8日は世界女性デー。
イタリアでは女性にミモザの花を贈ります。ちょうど黄色いミモザの花が咲き乱れる
季節です。お花屋さんにもたくさんミモザが飾られます。
イタリアの男性は妻や娘に、レストランやスーパーなどでは女性のお客さんに
ミモザをプレゼントします。
ミモザが女性の日のシンボルに導入されたのは1946年頃。
1944年9月にイタリアの女性連合であるUDIがローマに設立され、
この時3月8日に女性の日を祝うことが決定されました。
なぜミモザだったのかというと、ちょうどこの季節の花であり
安価で手に入りやすかったからだという理由からでした。
ではそもそもいつ女性の日は始まったのでしょうか。
1908年にニューヨークの繊維工場の火事で何百人もの女工たちが
犠牲になったことが発端です。その後、女性の権利の獲得の歴史を経て、
イタリアでは1922年に初めて女性の日が定められました。
当時は3月8日ではなく12日だったそうです。
今では日本のイタリア料理店でもミモザの花をプレゼントしてくれるところが
あったりと少しずつ知られたイベントになってきているようです。
さて、話は変わり、3月19日はイタリアでは父の日なのです。
365日殉教した聖人の名前がついているイタリアですが、
サン・ジュセッペはこの日の聖人の名前。
イタリアではサン・ジュセッペは父の日でとおっています。
新約聖書ではイエスの養父がヨセフ=ジュセッペというわけです。
今までのコラムもご覧いただけます。
2022年02月15日
〜フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州2/13日〜

日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベントを開催しました。
フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州は
東側を隣国スロヴェニアとの国境に接する州です。

Piazza Unita d'Italia

castello miramare

トリエステの丘から
今回はヴェネト州と海沿いの料理で
Sarde in savor(in saor)イワシのサオールを作ります。

海沿いの街トリエステは隣国スロベニアに海沿いに入り込んでいて
フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州の形をたぬきに例えると
たぬきのしっぽに位置するところです。

独特な異国情緒たっぷりの街で洗練された素敵なところです。
作家須賀敦子さんの著作にトリエステの坂道があります。
読まれた方もいらっしゃるかもしれません。
この著者が愛する詩人のウンベルト・サーバの住んだトリエステの街を訪ねてのエッセーです。

海から坂道を登った先には城塞があり、街が一望できます。
途中詩人ウンベルト・サーバの生家があったり。
豚の各部位を細かく豚の形のお皿とともに出してくれる豚のボッリートの有名な店があり、旅人の誰もがここは訪れるようです。
Buffet da Pepi

それとは別に名物料理はたくさんあり、
ヨータという具沢山の滋味豊かなスープ。
今回はヨータを作ります。

また海沿いの街ならでは華やかな魚介類の料理が食べられます
魚のブロデット

グラーシュは異国文化のなごり


さらに内陸に行くとウーディネという大きな街があります。

その近くチビダーレ・デル・フリウリという小さな可愛い城壁街があります。
ここも人気の街で観光客が多く訪れます。

有名なドルチェはほとんどこの町のものです。
ストゥルッキ・フリッティ

ストゥルッキ・レッシ

今回はこれを作ります。
これにはブドウ果汁を濃縮したサーバまたはモスト・コットというシロップをかけます。
リピエーノ(詰め物)には干しブドウ、ナッツ、パン粉、スパイスなどが練り込まれます。
これをパン生地に巻き込んだものを
グバーナ

これをパイ生地で巻けば
プレスニッツ

フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州の有名なラビオリにチャルソンズがあります。
このリピエーノに青菜が入れば
チャルソンズです。
美しい縁飾りが伝統的。

これにはリコッタ・サラータの燻製のすりおろしをかけます。

チャルソンズもこのストゥルッキ・レッシも生地はパスタと違い、
練らないもっちりした独特のものです。これもこの地方の特徴です。
じゃがいもの生地に包まれたプルーンのニョッキ。生のプルーンにお砂糖を詰めて包むものや、ドライプルーンを包むものがあり、
通常プラモピアットとして食べますが、甘くしてドルチェにもなります。


そしてどこの店にもあるのドルチェがリンゴのストゥルーデル。

さらにイタリア2大生ハムの一つサン・ダニエーレの街を抱えます。

モンタージオを使った料理も有名です。

じゃがいもとモンタジオを厚みのあるふんわりとしたパンケーキ状に焼き上げた
Frico morbido

これはポレンタを付け合わせたりして
メイン料理にもなります。
もう一つはFrico croccante

フライパンで焼いてパリパリにしたもの。
市販のものはこんな感じ

袋入りで販売されています。

ワインでは近年2〜30年前からは
高品質な白ワインの産地として名を馳せていますが、
実際大昔はメルローなど赤ワインの産地でした。
ごく最近ではGravnerを始め、
アンフォラを使った自然派ワインで注目を集めています。
オレンジワインなどと言う言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
代表的な品種として押さえておきたいのは
白ブドウでは
フリウラーノ
リボッラジャッラ
ピノグリージョ
黒ブドウでは
レフォスコ
スキオペッティーノ
デザートワインでは
ピコリット
ヴェルドゥッツォ
主なDOCは
Colli orientale del friuli
Collio
Friuli Grave
Isonzo
DOCGのデザートワイン
Colli orientale del friuli Picolit
Ramandolo
新製品のパスタ&スチームポットと圧力鍋を使います。

パスタを茹でながら同時に蒸し料理もできちゃうそうです。

パスタ&スチームポット
https://www.lagostina.jp/information/#1557

オンライン販売サイトがあります。
https://www.t-fal-onlineshop.jp/tfal/shop/goods/index.html?ggcd=8900531536
プレスニッツ
ドライフルーツやナッツのパイ包み
次回はリグーリア州です。
日時:2021年3月13日(日)11:00〜13:00
オンラインレッスン
参加費:17600円(ワインテキスト資料込み)
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
カルネヴァーレとは、パスクアPasqua(キリスト復活祭)から遡って数えること
40日前です。この日を最後に肉食を経ちます。
2022年は2月27日(木)です。
Carnevaleの語源はラテン語のCarnem Levareであり、
カルネCarneとはイタリア語で肉。
Levareはイタリア語で取り除く。
つまりprivarsi della carne 肉を奪われるという意味。
文字通りこの日が肉を食べる最後の日となり
その後復活祭まで40日の間肉を食べないのです。
この間を四旬節、イタリア語ではquaresimaクアレージマといいます。

カルネヴァーレと言えば世界的観光地ヴェネチアのカーニヴァルが有名です。
中世の頃の仮装をした人々が街中を練り歩きます。

トスカーナ州の海沿いの街ヴィアレッジョのカーニヴァルでは張りこの山車のようなものを作り、
パレードが行われます。
こうしてイタリア各地にカルネヴァーレのイベントがあります。
カルネヴァーレに欠かせないのがChiacchiereキャッキエーレです。
5x8cmくらいに甘いパスタ生地をラビオリカッターでギザギザにカットして
油で揚げてたっぷりの粉砂糖をかけたものです。ひらひらした軽いサクサク感のあるお菓子です。
カルネヴァーレ時期には全国のお菓子屋さんPasticeriaパスティチェリアで
山積みになって売られます。
各家庭でも山盛りのChiacchiereが用意されて家族や来客に振舞われます。

このキャッキエーレ、各地で呼び名が変わります。
ピエモンテやリグーリアではBusieブージエ
トスカーナではCenciチェンチ
エミリア・ロマーニャではSfrappoleスフラッポレ
ローマではFrappeフラッペ
日本イタリア料理教室協会
公式Instagram
2022年01月17日
イタリア料理検定教本には毎年のイタリアの祝祭日が載っているのを
ご存知ですか。
練習問題や過去問題の直前のページです。
このページにはイタリアの基本情報、県名の略記号などが載っています。
今月から毎月の会報に載せているイタリアコラムを協会ブログに掲載します。
今月1月6日はEpifaniaエピファニア、日本語では公現祭(こうげんさい)と呼ばれます。
キリスト教の行事で人としてこの世に現れたイエス・キリストが神性を人々の前で表したことを記念するキリスト教の祭日。
イタリアではこの日は祝日になります。
この日が終わるとイタリアでは一斉にセール(SALDIサルディ)が始まるのです。
このEpifaniaエピファニアに欠かせないキャラクターがBefanaベファーナです。
イタリアの子供たちにBefanaって何?と聞いてください。
Vecchia(ヴェッキア!)年をとったお婆さん
Brutta(ブルッタ!)醜い
Ma buona(マ、ブォーナ!)だけど良い人
という答えが返ってくるはず。
Befanaとは魔女なのです。
怖くて醜い魔女ではなく、良い魔女です。
子供たちはエピファニアの前日の夜、枕元に靴下を置いて眠ります。
翌朝、お菓子がパンパンに詰まった靴下に大喜びします。
一年間良い子で過ごしたご褒美です。
反対に悪い子には炭が入れられると言われています。
これらは魔女の仕業。
クリスマスのサンタクロースBabbo Nataleバッボ・ナターレは歴史的には最近のもの。
このBefanaが始まりではないかと伝えられています。
イタリアの子供たちにとっては学校が始まる前のお楽しみの大イベントなんだそう。
イタリア各地で街にはBefanaの扮装をした人が現れ露店が出たりちょっとしたお祭り騒ぎになります。
楽しそうですね。
2022年01月10日
〜ヴェネト州1/9日〜

日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベントを開催しました。
ヴェネト州は世界的な観光地ヴェネチアを抱える州。

ヴェネチアには独自に発展したヴェネチア料理があります。
アメリカ人オーナーに出資してもらったのが始まりのハリーズバーで生まれたカルパッチョ・ディ・マンツォ。

プロセッコと桃のジュースのカクテル
ベリーニの発祥の地としても有名です。

イタリアでカルパッチョは生肉の料理。
ヴェネチア風子牛のレバー炒めにはポレンタが添えられます。

イカ墨料理も豊富。
イカ墨リゾットやイカのイカ墨煮込み白ポレンタ添え。


夏のオペラやロミオとジュリエットで有名なヴェローナ。


トゥルッキオで絞り出したビーゴリというパスタに鴨肉のラグーを合わせます。

ペアラという牛の骨髄のソースを添えるのが特徴のボッリート。



馬肉を繊維に分かれるまでクタクタに煮込みポレンタを添えたパスティッサーダ。

ナターレ(クリスマス)時期にはパンドーロ。

グラッパや白アスパラガスで有名なバッサーノ・デル・グラッパ。



内陸トレヴィーゾでは特徴的な野菜は他にもラディッキオ・タルディーヴォやカステルフランコなど。


ラディッキオはマリネやリゾットにします。
リゾットにはアジアーゴをブロックで混ぜ込みます。

バッカラ(干し鱈)のトレヴィーゾ風やヴィチェンツァ風。

ビーゴリ・イン・サルサといえばアンチョビと玉ねぎのソースのこと。

今回はポー川沿いに平野の広がるヴェネト州ではリゾット料理が盛んなので、Risi e Bisiリージ・エ・ヴィージを作りました。
フレッシュなグリーンピースが手に入りました。


セコンドにはパスティッサーダ。
まず一晩ワインと香味野菜でマリネします。

肉を引き上げ水分を拭き取ります。

ラルドを周りにぬります。

そして牛もも肉をラゴスティーナの圧力鍋で60分煮込みます。
繊維がほろほろに煮崩れます。

ほぐした肉と濾したソースを煮込んで出来上がり。

ポレンタとともに盛り付けます。
ドルチェは来月のカルネヴァーレの季節にちなんでヴェネチアのフリットレ。
たっぷりのグラッパを染み込ませた干しぶどうを使います。

この3品を作って30分休憩の後、
ワイン講座とお食事です。

Veneto州のワインを紹介しましょう。
ヴェネトには有名なワインがたくさんあります。
Soaveは世界的に有名な銘柄ですが、土壌や造り手により大きな差が出ます。
イタリア最大のガルダ湖畔の銘醸地で作られるワインには、
Valpolcella
Bardolino
葡萄を陰干しして作るデザートワインはヴェネトならではの表現Reciotoレチョートと呼ばれます。
Vapolicellaを陰干しして作る辛口の赤ワインは
Amarone della Valpolicellaといい、
デザートワインは
Recioto della Valpolicella。
SoaveのReciotoもあります。
今回もラゴスティーナの鍋を使って楽しくお料理です。
新製品のお知らせです。
新しいパスタ&スチームポットが発売されます。
パスタを茹でながら同時に蒸し料理もできちゃうそうです。

パスタ&スチームポット
https://www.lagostina.jp/information/#1557

オンライン販売サイトがあります。
https://www.t-fal-onlineshop.jp/tfal/shop/goods/index.html?ggcd=8900531536
以下は参考までに前回の講座の模様です。


次回はフリウリ・ヴェネチア・ジューリア州です。
日時:2021年2月13日(日)11:00〜13:00
オンラインレッスン
参加費:17600円(ワインテキスト資料込み)
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年12月12日
〜トレンティーノ・アルトアディジェ州12/12日〜

日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベントを開催しました。
トレンティーノ・アルトアディジェ州はドロミテ峡谷を望むドロミテ街道が世界遺産に指定されています。

街道沿いの平地にはポレンタが愛される土地柄、延々続くトウモロコシ畑でその先の街道の左右を囲むように両斜面にはワイン畑が広がります。

山の斜面には牛の群れが草を食んだり牧歌的な風景が続きます。
夏は抜けるような青空に山々が美しい本当に良いところです。

南のトレンティーノ地方はヴェネト地方と共通する料理があり、
スプマンテのフェッラーリで有名なトレントがあります。

赤ワインのテロルデゴがあります。

北のアルト・アディジェ(スッド・チロル)はドイツ文化が色濃く、
ドイツ語とイタリア語を話します。料理名にも多数登場します。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州はイタリアではありながら
自治権の認められている地区なのです。
ワイン名にあるAbbaziaは修道院という意味で、各地に修道院のワイナリーの建物があり観光スポットにもなっています。

赤ワインのラグレインを始め様々なワインに出会えます。
生ハムは燻製にしたスペックにビール。
きゅうりのピクルスやバターが添えられます。

鹿肉のサルーミもあり、フェンネルシードやクミンが練り混まれた
固いおせんべいのようなパン(シュッテルブロット)が添えられます。

きゅうりにパプリカをふりかけたサラダや、

クミン風味の
キャベツのサラダ、またキャベツはクラウティ(ザワークラウト)にしたり、
赤キャベツはバターを効かせたストゥファート(蒸し煮)にして
肉料理に添えられます。
スペッツレという生地を熱湯におとしていくパスタ状のコントルノは

小さな箱のついた大根おろしのような独特の器具を使って作ります。

パスタ料理は無くなり、ジャガイモや穀類、パン、ポレンタ、大麦のミネストローネなどスープ、などが主食になります。

北部らしい料理のそば粉のタルトのズマカファムがあります。

アルトアディジェでは何と言ってもカーネデルリ。

大きな団子状のカーネデルリはシンプルなものからいろいろ練り混まれた
ものまであり、ブロードに入れるのが一般的ですが、その他焼いたり、

プッツォーネ・ディ・モエナというフォルマッジョのソースに和えたり、

甘いドルチェのカーネデルリまであります。
トレンティーノでは青菜の練り混まれたニョッキ・ヌーディのような
ストランゴラプレーティがセージバターソースで供されます。

メイン料理はアルト・アディジェと言えば鹿の煮込みのチロル風。

パプリカの効いたウィーンやハンガリー料理のグラッシュはフリウリと共有の肉料理。

ジャガイモやポレンタ、スペッツレなどの付け合わせにジャムが添えられます。
魚は川魚のマスなどの料理があります。

ドルチェの種類は豊富で、ドイツ文化を彷彿させるものが多いです。
アーモンドやドライフルーツで飾られたタルトのツェルテン。
リンゴのフリッテッレや

パンケーキのマルタリアーティにジャムを添えたカイザーシュマーレン、

アンズジャムの入った揚げドーナツのクラプフェン、

フリウリと共有するドルチェのストゥルーデルは最も一般的。

フォレスタ・ネーラは黒い森と言う意味のドイツ菓子。

スタウベンというチロル風のフリッテッレは渦巻き型のユニークな揚げ菓子で
赤いベリーのジャムや生クリームが添えられます。

魅力あふれるトレンティーノ・アルト・アディジェ州の少し異文化を感じる料理とワインの数々をお楽しみいただきます。
今日はグラッシュとスペッツレを中心に、スペックとキュウリのサラダを用意しました。






オンラインでの料理レッスンの後、準備時間30分を挟み、
レッスンに入ります。

今回もラゴスティーナの鍋を使って楽しくお料理です。
新製品のお知らせです。
新しいパスタ&スチームポットが発売されます。
パスタを茹でながら同時に蒸し料理もできちゃうそうです。

パスタ&スチームポット
https://www.lagostina.jp/information/#1557

オンライン販売サイトがあります。
https://www.t-fal-onlineshop.jp/tfal/shop/goods/index.html?ggcd=8900531536
以下、前回の講座の模様です。
各地域から選んだメニューです。
ワイン解説は永瀬先生です。
Trento brut Perle'11 Cuvee と
Alto Adige Vigna Kastelaz'18
Sudtirol Vernatch'08
Sudtirol Lagrein'04
Sidro di mele du Saint Bernard
Trentino Vino Santo'02
お料理は岸 摩弥子が担当します。
Speck
スペック
schuttelbrot
シュッテルブロット
Canederli in brodo
カーネデルリ・イン・ブロード
Spaetzle
スペッツレ
Stufato di cavolo rosso
赤キャベツのストゥファート
Insalata di cavolo capuccio
キャベツのマリネ
Capriolo alla tirolese
鹿のチロル風
Strauben
ストラウベン
さらにお皿いっぱいのスペックに添えるのは、きゅうりのピクルスとこのバターです。現地ではバターが添えられます。


フェンネルシードとクミンを練り込んだシュッテルプロットをバリバリ食べながら。

カーネデルリはスペックの角切りとバターを練り込みます。

スペッツレは独特の器具でパスタ鍋に落としていきます。
熱々の茹でたてのスペッツレにたっぷりのバターを加え、余熱でなじませます。
同時にスペックの薄切りを混ぜ込みます。


鹿肉はスパイス、ハーブ、赤ワインで丸一日マリネしたものを煮込みます。


キャベツのマリネ

赤キャベツのストゥファートにもバターたっぷり。

ドルチェは渦巻型のストラウベンです。赤いベリーのジャムを添えます。

すごく美味しいノジオーラのデザートワインとともに。
今年最後のレッスンです。
また新年にお会いしましょう。
メリークリスマス☆良いお年をお迎えください。

Buon Natale☆
次回はヴェネト州です。
日時:2021年1月9日(日)11:00〜13:00
オンラインレッスン
参加費:17600円(ワインテキスト資料込み)
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年12月05日

会報でお伝えした通り、11月25日にイタリア文化会館において、グラッパの講演会が開催されました。
コロナ後、初めてのリアルでの催しのご紹介となりました。
イタリアワインの第一人者として多数の著書のある林茂氏による講演でした。


グラッパ それは一つのイタリアの歴史と題しまして、古くからの農民の生活の糧であったこと、密造酒などのくだりから、グラッパの製造方法にいたるまで解説がありました。
サントリー勤務時代のミラノ駐在での出来事など面白おかしくお話しくださった中で、イタリア人によるグラッパの位置付け、暮らしや食文化にいかに欠かせないものなのかがよくわかるエピソードがありました。
もうすぐクリスマス、イタリアではナターレと呼ばれる時期に入ります。
細工の凝った瓶に入ったグラッパはギフトとしてイタリア人には大変好まれる中、1人氏はウイスキーの営業に苦戦したといいます。



最後に場所を一階ホールに移し、簡単なブッフェがありました。
プロセッコで乾杯の後、ブッフェとグラッパの試飲があり、さまざまなグラッパを試飲できました。

グラッパについての内容をもっとお知りになりたい方には氏の新刊が発売されたところですからご参考になさってみてはいかがでしょうか。
当日会場でも販売されていました。


GRAPPA BOOK 林茂
2021年11月14日

各々の都市ベースに発展を遂げており、料理もそれぞれの都市独特の魅力が
反映された郷土料理となるのです。
しっかりとした赤ワインの好きな方は北のソンドリオ県Valtellinaヴァルテッリーナ地方に
思いを馳せることでしょう。
こちらではネッビオーロ(現地ではキアベンナスカ)を使ったValtellina,
Sforzato di Valtellinaといったワインがあり、ジビエや、そば粉を使ったタリアテッレ状のパスタ、
Pizzoccheriピッツォケリや、同じくそば粉のフリッテッレのSciattシャットなどがあります。


マントヴァはカボチャのトルテッリやドルチェのそぼろ状のナッツ生地が香ばしいズブリッソローナ。

クレモナはトッローネやカラシシロップ漬けのフルーツのモスタルダ。

ベルガモはポレンタ・エ・オゼイ。山盛りのポレンタに鳥のグリル。
同名のお菓子もあります。ポレンタはスポンジケーキ、鳥のグリルは
チョコレートで作られています。
カゾンセイ、またはカゾンチェッリというラビオリも有名です。

泡好きな方はフランチャコルタやポー側沿いを思い浮かべるかもしれません。
ポー側流域の平野では米の栽培が盛んで、
パヴィアはリゾットが有名です。パスクアのお菓子コロンバもあります。
と、このように多彩な地域ロンバルディア州からは、
今回はカッスーラと来月は12月ですからクリスマス菓子のパネトーネを用意しました。


オンラインでの料理レッスンの後、準備時間30分を挟み、
ワインレッスンに入ります。
今回もラゴスティーナの鍋を使って楽しくお料理です。

日時:2022年1月9日(日)11:00〜13:00
オンライン
参加費:17600円(ワイン・テキスト込み))
2021年10月10日
20州のイタリア料理とワインの講座
〜ピエモンテ州〜10/10

日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベントを開催しました。
今回はピエモンテ州です。
ピエモンテ州というとワイン好きにはたまらない州ですね。
ピエモンテ州はサヴォイ王国のもと栄華を誇った土地ならでは食文化の水準も高く魅力あふれる多くの料理があります。
海の無い州ピエモンテはリグーリアとの貿易で保存食アンチョビを手に入れ、
バーニャカウダやアチューゲ・アル・ヴェルデを生み出しました。
バーニャカウダは一人一つの素焼きのポットで、ソースをあたためながら
いただくのが習慣で、家庭では山盛りの野菜が中央のテーブルに置かれ、それぞれのポットで野菜をつけて食べながら、外は寒い冬にポカポカの部屋で長々とおしゃべりに興じるのです。
前菜の種類は多く、子牛を生でいただくカルネクルーダや
子牛のツナソース、
お米と肉をチリメンキャベツで包んだカポネ等々。
グリッシーニもトリノのものです。胃腸の弱かった王子のために母親が考案したとの逸話も残ります。

卵黄と粉だけで練った極細パスタのタヤリン、
ボッリートの残り肉と青菜を
リピエーノにしたアニョロッティ・ダル・プリン。
ポー側流域の平野で採れるお米で作るバローロのリゾットやノヴァーラやヴェルチェッリのパニッシャ。

バローロ一本で肉を2日間たっぷりマリネしてから煮込むブラサート・アル・バローロ。
実は作る人が一番幸せ。バローロを気前よく肉に注ぐ時の香りといったら…
さまざまな肉の部位をお皿にいっぱい盛り付けるボッリート・ミストに
添えるソースの種類が多いのがピエモンテの特徴です。
お菓子はバーチ・ディ・ダーマやアマレッティ、クルミリ、サボイビスケットなどの焼き菓子、チョコレートプディングのボネ、
ヘーゼルナッツ入りチョコレートのジャンドゥイオッティ、
トリノのカフェでのビチェリン、
ヘーゼルナッツ入りのチョコレートケーキのジャンドゥイヤ、パンナ・コッタ、ザバイオーネ等全国的に有名なものもたくさんあります。
ピエモンテは特にスローフードの本拠地ですからぜひとも教本片手に名物を
追ってみてください。
ワインは言わずもがなですがバローロ、バルバレスコをはじめ
バルベーラ、ドルチェットなど親しみやすいものからちょっと日本では珍しい品種まであります。
基本品種だけでも多彩なピエモンテですから確実に抑えていきましょう。
永瀬先生のワイン解説はワインのトレンドの歴史から最新情報まで幅広く、ピエモンテ州ワインの知識を毎回アップデートできます。
今回もラゴスティーナの鍋を使って楽しくお料理です。
今回はボッリートとバニェット・ピエモンテーゼ(サルサ・ヴェルデ)
タヤリンに軽い鶏のラグー、ドルチェにボネを用意しました。
オンラインでの料理レッスンの後、準備時間30分を挟み、
ワインレッスンに入ります。
以下は前回の料理です。
ピエモンテ州の田舎料理を含むどっしりとした料理を用意しました。
カポネ
caponet



ノバーラのパニッシャ
paniscia novarese


牛肉のバローロ煮込み


バローロ丸二本を注ぎ、肉をマリネします。


バターでこんがり焼きブランデーでフランベ。

クルミリ
Krumiri



次回は11月14日ロンバルディア州です。
日時:2021年11月14日(日)11:00〜13:00
オンライン
参加費:17600円(ワイン・テキスト込み))
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年09月12日
20州のイタリア料理とワインの講座

今回はヴァッレダオスタ州です。
ヴァッレ・ダオスタ州と言えばまさにアルプスの美しい山々を望む素晴らしいところです。
山の料理って…フォルマッジョとジャガイモが思い浮かぶかもしれませんが
こちらヴァッレ・ダオスタ州はフランス文化側。
古くは王家サヴォイアのお膝元ピエモンテ州と接する共有する料理やフランスと国境を接するので街の標識や料理名にはイタリア語名とフランス語名をもつものもあったりと、トレンティーノ・アルトアディジェ州などドイツ文化側とは
食文化の違っていることが見て取れるはずです。
山間の料理ならではのポレンタ、ラルド、フォンティーナ等脂肪と炭水化物でがっつり冬の寒さを乗り切る料理であることは間違いありません。
名物料理何もかもにDOPのフォルマッジョ、フォンティーナが入っているといっても良いほどです。
フォンティーナとハムをクレスペッレ(クレープ)に包みベシャメッラ(ベシャメルソース)でグラタン焼きにしたら
Crespelle alla valdostana。
それを子牛のロース肉に挟みカツレツにしたら
Cotoletta alla valdostana。
フォンティーナのフォンデューはFonduta。
ポレンタに同量くらいのたっぷりフォンティーナを混ぜ込めば
Polenta concia。
といった具合にいかにも力が湧きそうなメニューです。
ポレンタ・コンチャは冬山のスキー後の冷えた体をあたためるのに最高なんだそうです。
Seupa alla valpellenense(通称Zuppa alla valdostana)は
チリメンキャベツとライ麦パンにたっぷりのフォンティーナでグラタン焼きにしたズッパ。
こちらも温まります。
そしてヴァッレ・ダオスタ州の前菜にはアッフェッタート・ミストを味わうのが醍醐味です。
サルーミの盛り合わせですが、クルミや蜂蜜、ドライフルーツなどが添えられるのが一般的。
サルーミ類では何と言ってもDOPのラルド・ダルナー。
豚の背脂を塩漬けにして熟成したものですが、
そもそもは料理に使う脂でしたが、生でも食されます。
他にも鹿や牛の赤身のサルーミのMocettaモチェッタがあります。
牛肉の赤ワイン煮込みのカルボナーデや
ヘーゼルナッツ入りの瓦ビスケットTegole(瓦の意)
モンテビアンコなどのドルチェ類。
飲み口のたくさんついたGrolla(Coppa d’amicizia友情カップ)でいただく
アルコール度の高いgenepy(ジェネピー)入りのカッフェCaffe valdostano。
スパイスや柑橘類の皮の入ったホットワインVin Brule(ヴァン・ブリュレ)。
今回もラゴスティーナの鍋を使って楽しくお料理です。
グラタン状のずっしりとしたミネストラ、

カッフェ・ヴァルドスターノ、

テーゴレ

を用意しました。
オンラインでの30分のライブ料理レッスンの後、準備時間30分を挟み、
ワインレッスンに入ります。
ピエモンテ州の田舎料理を含むどっしりとした料理を用意しました。
そして12時からお食事とワインの講義がスタート。ワインのヴァッレ・ダオスタ州ならではのなかなか味わうことのできない地域のお料理とワインを楽しみます。
まずはLardラルド。
日時:2021年10月10日(日)11:00〜13:00
オンラインレッスン
参加費:17600円(ワイン、テキスト込み))
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年07月13日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
今月は夏の特別編パーティー料理講座です。

事前に配布し、当日はPower pointをご覧いただきながら説明をすすめます。

実際のパーティーでのお料理


副題のパーティー準備大百科の通り、
パーティー開催のノウハウを詰め込みました。

パーティーの必需品の数々
ウォーターサーバーもその一つ

リゾートがテーマの時のグラスマーカー
パーティーにはドレスコードやテーマがあると盛り上がります。

パーティーに便利な食器やグッズを紹介します

高低差で空間を効果的に利用してのディスプレイ

自分で組み立てていくミニモンブラン
個々の小さなグラスはパーティーでは活躍します

オリーブのまな板や大きな平皿の活用
準備リストや当日朝のルーティーンを紹介し、
誰でも20名規模のパーティーが準備できる自信がつく講座です。

参加できるようなちょっとしたイベントを
パーティーに組み込みます。

パーティーの必需品リストなどを紹介し、
最後に簡単にできるパーティーメニューを10種類ほど
実演を交えて紹介します。

Power point資料とレシピはPDF資料にして
ご参加の皆様へお渡ししています。

事前にお送りした、夏の軽井沢で飲みたいワインを
いただきながら、過去7年間のパーティー料理と
パーティーの開催の様子のスライドショーをご覧いただいて
締めくくります。

参加いただいた皆さまからは活発に質問が飛び交いました。
夏に向け、皆様素敵な企画がいろいろおありのようです。

コロナが落ち着いた後、またはご家族での会食などで
活かしていただけたらと思います。
9月からはイタリア検定教本通り北から順番に1州1州
進めるイタリア料理とワインの講座をお送りします。
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの鍋を使っての実演です。
日時:2021年9月12日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年06月08日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
6月のオンライン講座はリグーリア州です。




ドルチェではエスプレッソ風味のバタークリームが
幾層にも重なったサクリパンティーナ。

ナターレ(クリスマス時期)のパン・ドルチェ。

花形にくり抜いたクッキーの
カネストレッリ。

数え上げればキリがないほど名物目白押しのリグーリア州は他にもたくさんの魅力的な食材があります。
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの鍋を使っての実演です。
日時:2021年7月11日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年05月09日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
5月のオンライン講座はラッツィオ州です。

テスタッチョ地区では昔懐かしいローマ料理を食べさせるところが多く、この後に紹介するのはそれら数々のローマ料理です。


リコッタとアマレーナチェリーのタルト
ではここからはこの講座のインフォメーション
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
次回はリグーリア州です。
日時:2021年6月6日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年04月15日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
4月のオンライン講座はモリーゼ州です。


今回はメイン料理はテルモリの名物料理ブロデット・ディ・ペッシェを作りました。
魚や魚介類は何でも手に入るものでOKです。
なるべく3種類以上用意できると美味しくなります。

まずはスパゲッティをポキポキ折って茹でます。




ではここからはこの講座のインフォメーション
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
可愛いと人気のあったロッセラのシリーズが終了してしまいます。
只今公式ページで在庫限りでお求めいただけます。
次回はラッツィオ州です。
日時:2021年5月9日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年03月23日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
3月のオンライン講座はシチリア州です。


シチリアならではのAgro Dolce甘酸っぱい味付けや
美味しいドルチェがたくさんあるのはアラブ文化から伝わったお砂糖によるもの。
クスクスも魚のスープでいただくのも特徴的。
マグロのからすみやウニを始め豊富な海の幸にも恵まれています。

東の先端にあるマルサラは食後酒として、
また料理にも多用されるマルサラ酒で有名です。

今回の白ワインはマルサラの原料にもなる、
白ブドウ品種カタラットやグリッロ
黒ブドウ品種ペッリコーネ、ネーロ・ダーヴォラ、ネレッロ・マスカレーゼ
そして北に上がるとトラパニがあります。有名な塩の産地。
時計回りに海岸線を辿ると、
古い立派な建造物が多く、アランチーニなどのストリートフードも楽しめます。
ここから一気に東の先端に行くとカラブリア州がすぐそこに見えるほどの街メッシーナ。
列車が切り離されてフェリーで運ばれ、カラブリア⇔シチリア間を陸路で移動できます。
そのまま南下します。
タオルミーナという世界的に有名なリゾート地があります。
映画グランブルーでその海の美しさで人気を博したこともあります。

すぐ内陸側にはエトナ山があり、近年その標高の高さや地形の特色を生かした
高品質なワイン作りが知られています。
再び海岸線に戻るとシチリアの第2の玄関カターニャがあります。
古代ローマ遺跡の残るシラク―サにはローマ劇場などがあります。
三角のシチリア島の南東の頂点に行きます。
パキーノ産トマトが有名なパキーノ。

バロック建築の街ラグーサ。
DOCGワインCelasuolo di Vittoriaの産地のVittoria。
ギリシャ遺跡の残るアグリジェント。
海を挟んで南西方向にパンテレリーア島があります。
有名なデザートワイン Moscato di panterellia
このように広いシチリア州、名物がたくさんあります。
多くの民族、文化の支配の歴史をもつシチリアには
たくさんの食文化の影響を受けてきました。
ユニークな料理も数多くあります。
ナスのトマト煮込みのカポナータ

アランチーニはオレンジが語源のライスコロッケ

ヒヨコ豆の粉をポレンタ上に練ってあげたPanelle

揚げナスとトマトのパスタにリコッタ・アル・フォルノがたっぷりかかった
BelliniのオペラNormaの名前のついたパスタ

カラブリアのフィレイヤはシチリアではブジアーティ

イワシのベッカフィーコは小鳥の名前が語源

カジキのインボルティーニ

ファルソマグロ

カッサータ

カンノーリ

今回のお料理はInsalata d’arancia
オレンジのサラダ

と
Bucatini di Sarde alla siciliana
イワシのブカティーニ

イワシのパスタにはフィノッキを入れます。
シチリアのフィノッキはFinocchi Selvatici野生のフィノッキで
株の無いもの。
干しブドウや松の実、サフラン盛りだくさんの具材。

ではここからはこの講座のインフォメーション
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
可愛いと人気のあったロッセラのシリーズが終了してしまいます。
只今公式ページで在庫限りでお求めいただけます。
次回はモリーゼ州です。
日時:2021年4月11日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年03月11日
日本イタリア料理教室協会からは
運営委員の緒方哲男氏がさっそく初日に訪れ、
会場内の様子をレポートしてくれました。

コロナ禍で昨年は開催が中止になりましたが
今年は対策を講じてなんとか無事開催されました。

対策は万全で、印象的だったのは入場の際の手続きが簡素化されていたことです。
事前にネットで登録しておくとQRコードが発行されるのですが、
無人の受付コーナーでQRコードをかざすと入場バッジが自動で印刷され、
自分でネームタグに入れて入ります。

いつもは二枚必要な名刺の提出も省略でした。
受付にずらっといるはずの受付スタッフは誰もいなくて、
長い列もありませんでした。 展示エリアに入る際に検温があり、
消毒スプレーは色々なところにありました。

出店業者は意外と多いように思いますが、例年に比べると
スペースを広く使ったレイアウトです。

イタリアエリアは、例年通りファッショナブルです。
食材は少なく、オリーブオイルはごくわずかで、生ハムはほとんど無いといった様子。多少の食材と、ほとんどはワインです。
イタリアワインのブースでは日本人スタッフやインポーターが対応していて、
日本在住と思われるイタリア人は少人数といった感じでした。出店のないブースは商談スペース等として広くレイアウトされています。

他国のブースは出店業者は多いものの展示のみで企業のスタッフは誰もいないといったエリアもありました。

とは言え、日本にインポーターのある業者の商品等々、商談や新商品の視察など欠かせぬ一大イベントであることは確かで訪れた方々はそれぞれに楽しまれたようです。
2021年02月23日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
2月のオンライン講座はカラブリア州です。

カラブリアの海はとても透明度が高く綺麗なビーチです。チロ・マリーナを含むこの辺りの海岸線沿いを走ると海を背にワイン畑が続く光景が見られます。

ワインはチロ・ビアンコから。
品種はGreco bianco di Ciro
チロは赤・白・ロゼがあり
赤・ロゼなら品種はGaglioppo 。
Greco biancoとCiroのGreco bianco di ciroは別物であることがわかったとのこと。
それから赤ワインの品種がもう一つ。
Maglioccoで作ったしっかり目の赤
と白ワインがもう一つ。
華やかな香りの品種Mantonicoは
カラブリア州の南に最高のエリアがあるなど。
日本でカラブリア中のワインが種類豊富に手に入るのは現地以上かもしれませんねとしめくくります。
ではここからはこの講座のインフォメーション
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
ラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
公式ページでは在庫限りのセール中とのことです。お早めに。
次回は2月21日シチリア州です。
日時:2021年3月21日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年02月02日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
今年最初の1月31日のオンライン講座はマルケ州です。

今月もオンラインです。

マルケ州は海辺のレストランで働いていた友人を訪ねてフィレンツェの仲間たちと夏によく車で行ったものです。フィレンツェからはアドリア海側へは山脈越えなので、Bolognaまわりの実に遠回りで大変な道のりでした。

砂浜に建ったとても素敵な洗練されたお店でしたが、店の中央ではおばあさんが手打ちパスタを練っているという昔ながらの光景も見られるという不思議な店でした。
マルケ州は個人的には夏の印象が強いですが郷土料理研究でAnconaやJesiの街を歩き回った時にはまた全然違った一面を見ました。
州を接するお隣の州と共有する料理が多いことに気づくはずです。
アブルッツォとエミリア・ロマーニャ州、そしてウンブリアに囲まれています。

エミリア・ロマーニャ州のロマーニャ地方のパッサテッリは肉とほうれん草が入ったものになり、ガルガネッリも見かけます。
道具は独特です。

中でも有名なラザーニャがあります。
ヴィンチズグラッシというラザーニャです。

白トリュフの季節にはたっぷりと各層にすりおろして挟み込む
とてもリッチな一品です。
マルケ州は白トリュフと黒トリュフの産地です。


極細のパスタ、カンポフィローネのマッケロンチーニもはずせません。


海辺へ行けばブロデットやムール貝、干しダラの料理があります。

muscioliムショリと呼ばれるムール貝

アンコーナのストッカフィッソ(干し鱈)

マルケのブロデット(魚のスープ)


アスコラーナオリーブの肉詰めのパン粉揚げの前菜はもともと大粒なオリーブであることから
生まれたお料理。小さなオリーブに詰めるのは大変。


ボコボコとたくさんのチーズの入ったパンがあります。




ワインはなんと言っても白ワインなら
ヴェルデイッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ

古くはアンフォラの形や魚の形と言われたこのフォルムの瓶が大半でしたが今では珍しくなりました。
マテリカ地区のヴェルデイッキオもまた独特な味わいです。
マルケの州都アンコーナは切り立った崖の景色が特徴的な港街ですが、すぐそばのコーネロ山の長熟型の赤ワインDOCG Coneroがあります。
またすぐ近くのDOCのLacrima di morro d'albaは是非とも押さえておきたい赤ワインです。
マルケの生産者ウマニロンキは昔からマルケ州のワインをたくさん日本に紹介している大事な生産者の一つです。
身近なところで手に入るはずです。
今月はマルケ州のお料理とワインで存分にマルケ州を味わいましょう。
ではここからはこの講座のインフォメーションです。
この講座は11時から30分で実演します。
1週間前に上記のような伝統料理の写真付き資料と伝統料理のレシピ一式をお送りします。
前日までにワインも小瓶に分けてお届けします。
予めメールでご連絡したコツを踏まえて下準備して講座に臨んでいただき、
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
今回はラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
次回は2月21日カラブリア州です。
日時:2021年2
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2021年01月04日
福島県耶麻郡猪苗代町
ピッツォッケリ講習会




猪苗代町 農林課 地域おこし協力隊
の依頼で日本イタリア料理教室協会では
猪苗代町の特産そば粉の普及と発展を目的にピッツォッケリの講演会とピッツォッケリの実習試食会に協力しました。
講演会は町のホール「学びいな」で開催です。
日本イタリア料理教室協会からは3名が登壇しました。
理事の岸摩弥子がピッツォッケリについて講演し、実習を担当しました。
運営委員の緒方哲男氏からはオリーブオイルの生産地の北限についてご説明いただきました。
イタリアワインValtellinaについて永瀬喜洋氏にお話しいただきました。。



世界のそば料理の中からピッツォッケリに焦点を当ててくださったのには理由があります。
なんとここ猪苗代町の町役場の方とそば職人の皆さまは
ピッツォッケリの本場、
イタリアはロンバルディア州ソンドリオ県Teglio(テーリオ)の町へ出向かれ、
すでに食文化交流を果たされていました。
イタリア料理愛好家の中でもなかなか馴染みのないピッツォッケリ。
しかもその本場Teglioと直接交流がおありとは正直驚きました。
元々猪苗代町は稲作地帯とのこと。
今も米は主要な農作物ではありますが、
猪苗代町発信の農作物のブランディングプロジェクトの一環で、
そば粉に力を入れるようになったといいます。
今では町で生産されたそば粉は、町に建てられた製粉所に
一手に集められそば粉「いなわしろ天の香」としてブランド化されています。

猪苗代町のそば粉は製粉時、50%ほど外側を削って、
中心部のみが残される為、とても色白なそば粉です。
地元の製粉所前のそば店にて。
そのコシの強さが特徴の蕎麦です。

5種類のさまざまな具材の珍味をそばつゆに混ぜていただく五色そば。
鶏とごぼうの煮込みを具材とする温そばの祝言そば。
元々お隣会津地方の郷土料理の細かな具材の薄味の煮物こづゆ。
典型的な手塩皿といわれる会津塗りの小皿で出されます。
郷土料理についてもいろいろご紹介くださいました。
猪苗代という地名は訪れたことのない方にもよく知られています。
猪苗代湖のお陰でしょうか。地元福島県内外からの観光客で賑わう町です。
猪苗代湖を見下ろす雄大な磐梯山という自然が
コモ湖とアルプスの山々といったTeglioの景色と重なることもあり
ピッツォッケリにより説得力が増します。

磐梯山

猪苗代駅

野口英世生誕の地


生家は場所もそのまま残されています。

火傷を負った囲炉裏も見学できます。

広大な稲作地帯一面が雪

猪苗代湖畔
ピッツォッケリの郷Teglioの街はアッダ川の流域に広がるヴァルテッリーナ渓谷の中にあります。
ワイン愛好家の間では耳慣れたValtellinaの地名ですが、初めてピッツォッケリという言葉を耳にする方に向けて、イタリア州ロンバルディア州からアプローチしていきました。
州都ミラノから始まり、クレモナやソンドリオ県と県境を接するベルガモ、コモなどの都市と伝統料理や名物を紹介しました。
当時の文献にピッツォッケリの語源となる言葉ペルツォッケルが出てきます。
当時のペルツォッケルはそば粉と卵で作ったタリアテッレのようなものだったと言います。
農民の多くはキッチンに麺打ち台にする場所がなく、ニョッキのような状態にしていました。
それにバターとチーズを絡めていたといいます。
19世紀初頭には裕福な農民の食卓に現在の形に近いピッツォッケリが登場し、具材も現在に伝わる伝統的なピッツォッケリのレシピに準じたものになります。
イタリアではGrano Saracenoと言われます。
Saracenoは異教徒の Granoは穀物
異教徒の穀物という名のついたそば粉の語源は、
ドイツ語圏であるグラウヴュルテンに遡ります。
ドイツ語でハイデンコーンと呼ばれたそば粉のハイデンとは異教徒の
コーンは穀物。それをイタリア語にしたものです。
ではなぜ異教徒の穀物となったのでしょうか。
ヨーロッパの中東の荒れ地の穀物であったのがそば粉で、当時そこにはキリスト教からみた異教徒が住んでいました。つまりイスラム教の人たちです。
それで異教徒、アラビア人、という意味のサラセン人の、
サラチェーノの穀物という名前がついたと言われています。
さて、Teglioにはピッツォッケリの協会があります。
Accademia del pizzocchero di Teglioという2000年に発足した団体で、今やグルメブームや郷土料理の愛好家によって広まり、ロンバルディア州だけに留まることなく、イタリア全土、さらには世界へと広まりつつある中、正しい伝統的なピッツォッケリを守り、真のレシピを保護し、地域のホテル、レストランの活性化を目的としています。
今回の猪苗代町のプロジェクトと同じように、地域のホテル、レストランの活性化という、地域おこしにも一役買っています。
猪苗代町でもそば粉のPRのため、日本蕎麦という従来の食べ方の他にも珍しい料理を取り入れ、地域のそば粉文化に新しい風を送ることができたらと言う積極的な活動をしています。
このイベントで、ピッツォッケリを多くの人に知っていただくことができました。
講演会のあとの実習では、実際にAccademia del pizzocchero di Teglioの真のピッツォッケリレシピで作りました。そば職人も参加する実習ではパスタを捏ね、まとめる過程が実に見事でした。
ピッツォッケリを成形する段階では、幅にばらつきが出てきます。
実際のピッツォッケリを目にしたことの無くイメージできていなかったのです。
2mmの厚みで7〜8mm幅、長さは10cmにしてくださいと
各テーブルで何度も繰り返し指導しました。
猪苗代のそば粉はとてもコシがあるので、ゆで時間や他の具材のゆでる順番も調整しました。
地元での普及には入手可能なチーズを用いることになると思いますが、
当日はイタリア産のチーズを数種お持ちし、味をみていただきました。
ニンニクの切り方、炒め方、ジャガイモやキャベツの扱い方など、すべてが初めてだったようです。
普段ある程度イタリア料理に慣れている方々ばかりと接していたため、すでに常識と思われていたこともここでは丁寧に説明しなければなりません。
そんなこんなでカオスのような実習風景でしたが、出来上がったピッツォッケリは
本場さながらとても美味しいピッツォッケリになりました。
猪苗代の蕎麦粉でつくったピッツォッケリにニンニクもバターもチーズもとてもよくマッチしていました。
角切りのグラーナ・パダーノにそば粉の衣をまとわせ揚げたSciattシァットを添えて試食です。
猪苗代町長も視察にいらっしゃり、町ぐるみでイベントに協力していただきました。
猪苗代のペンションや飲食店で、ひょっこりピッツォッケリに出会える日が来ることを願います。
またピッツォッケリも一つのきっかけとなり猪苗代町でそば粉を栽培していることをいろいろな方にしっていただく機会になるといいなと思います。
後日送ってくださった記事です。
地元新聞に掲載されました。
今回のイベントに協力できたことで、この地域自然の雄大さを始め、そば粉や食文化に魅せられ、猪苗代町の今後の可能性に、引き続き目が離せない存在になりました。
猪苗代町の地域おこし協力隊の皆さまには温かいおもてなしをいただき大変お世話になりました。ありがとうございました。
2020年12月25日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
今年最後の12月5オンライン講座はウンブリア州です。

蛇の形のserpentone
またはtorciglione
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
今回はラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
次回は来年1月31日マルケ州です。
日時:2021年1月31日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600 serpentone
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2020年11月30日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベント
今月11月も引き続きオンラインで開催です。
今回はエミリア・ロマーニャ州です。

食の宝庫エミリア・ロマーニャ州には押さえるべき食材や伝統料理が目白押しです。
地理を感じながらエミリア・ロマーニャ州を存分に味わいましょう。


プロシュット・ディ・パルマ

パルミジャーノ・レッジャーノ

バルサミコ・ディ・モデナ

クラテッロ・ディ・ジベッロ

モルタデッラ

コテキーノ

ザンポーネ
ボローニャを境に西のエミリア地方と東のロマーニャ地方に分けて捉えてみましょう。

ボローニャからアドリア海沿いに北から
フェッラーラ
↓
ラヴェンナ
↓
フォルリ
↓
リミニ

ガルガネッリ ラグー・ロマニョーラ


パッサテッリ・イン・ブロード
パッサテッリの器具

ピアディーナ・ロマニョーラ

ピアディーナoピアーダ
ガルガネッリやパッサテッリ、ピアディーナはボローニャからロマーニャ地方にかけてのものです。
フェッラーラの名物

コッピア・アッラ・フェッラレーゼ



カペラッチ・ディ・ズッカ・フェッラレーゼ

一方、エミリア地方は縦割りにして、ボローニャから西へ
ピアチェンツァ←パルマ←レッジョ・エミリア←モデナ←ボローニャ
都市ごとにラビオリの名前と形が変わります。

トルテッリーニ

トルテッリーニ・イン・ブロード

トルテッリ・ピアチェンティーニ・コン・ラ・コーダ
特にエミリア・ロマーニャ州は州の料理はあるものの、
ロンバルディア州同様、都市ごとの料理があります。

ワゴンでサービスされる

ボッリート

アッフェッターティ・ミスティ

ティジェッレとペースト・モデネーゼ


ワインは微発泡のLambruscoを始め、
ほの甘い蜜の後味のRomagna DOCのAlbana、Sangioveseではその品種の起源にせまり、最後は注目のGutturnio、しっかりとした骨格のの見応えのある赤でしめました。
エミリア・ロマーニャ州は紹介すべき名物、伝統料理が州全体広域にわたり、とても多いのが特徴的です。
全てを一度に紹介しきれません。
それぞれの都市ごとに一回ずつ開催したいほどでした。またの機会に。
実演をご覧いただきながら、それぞれのご自宅等で同時に作り、その後30分休憩時間を設けます。
料理は自由参加でデモンストレーションをご覧になるだけでも結構です。
テーブルセッティングを整え、ワインの講義を待ちます。
12時から再びオンラインでイタリアワイン講座です。
事前にお知らせしたワインをオンラインサイトで各自購入して臨みます。
今回はラゴスティーナの赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」の全シリーズを使っての実演です。

ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
次回は12月20日ウンブリア州です。
日時:2020年12月20日(日)11:00〜13:00
場所:オンラインレッスン
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。
2020年10月19日
アブルッツォ州はアドリア海に面した北のマルケ州、南のモリーゼ州に挟まれた州です。
海に面した土地とグランサッソと呼ばれる山岳にまで及び多彩な地形です。
重要な都市もまんべんなく州内に点在しており、海沿いの鉄道の幹線からそれる内陸側はぐるりとローカル路線がめぐっています。
各都市を訪れるのは大変ですが、それぞれの地域に味があり、名産物があります。
海沿いのほぼ中心あたりに大きな都市ペスカーラ、夏には一大バカンス地になります。
ペスカーラからほんの少し内陸に入りとすぐに起伏の激しいキエーティの街。
さらに北西へぐっと進むと岩山の世界遺産グランサッソへの玄関口ラクイラ、
グランサッソをまたぎ、また東の海方向へ戻る途中にテラモ、マルケ州に近くなります。
2020年09月20日
VIGNETI DEL VULTURE
AGLIANICO DEL VULTURE PIPOLI
2020年02月16日
日本イタリア料理教室協会×Lagostina
Touch&Tryイベントを開催しました。
今回はトレンティーノ・アルト・アディジェ州です。

11時から1時間でいつもは4品のフルコースを皆さんと一緒に作ります。
今回もラゴスティーナの「ハンドルの取れる」新シリーズ「マエストリア」と赤い鍋のシリーズ「ロッセラ」を使って楽しくお料理です。
マエストリア
https://www.lagostina.jp/lp/maestria/
ロッセラ
https://www.lagostina.jp/lp/rossella/
そして12時からお食事とワインの講義がスタート。トレンティーノ・アルト・アディジェ州の各地域のワインとともにお食事を楽しみます。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州はドロミテ峡谷を望む
ドロミテ街道が世界遺産に指定されています。
街道沿いの平地にはポレンタが愛される土地柄、延々続くトウモロコシ畑で
その先の街道の左右を囲むように両斜面にはワイン畑が広がります。
山の斜面には牛の群れが草を食んだり牧歌的な風景が続きます。
夏は抜けるような青空に山々が美しい本当に良いところです。
南のトレンティーノ地方はヴェネト地方と共通する料理があり、
スプマンテのフェッラーリで有名なトレントがあります。
北のアルト・アディジェ(スッド・チロル)はドイツ文化が色濃く、
ドイツ語とイタリア語を話します。料理名にも多数登場します。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州はイタリアではありながら
自治権の認められている地区なのです。
ワイン名にあるAbbaziaは修道院という意味で、
各地に修道院のワイナリーの建物があり観光スポットにもなっています。
赤ワインのラグレインを始め様々なワインに出会えます。
生ハムは燻製にしたスペックにビール。
きゅうりのピクルスやバターが添えられます。
鹿肉のサルーミもあり、フェンネルシードやクミンが練り混まれた
固いおせんべいのようなパン(シュッテルブロット)が添えられます。
きゅうりにパプリカをふりかけたサラダや、クミン風味の
キャベツのサラダ、またキャベツはクラウティ(ザワークラウト)にしたり、
赤キャベツはバターを効かせたストゥファート(蒸し煮)にして
肉料理に添えられます。
スペッツレという生地を熱湯におとしていくパスタ状のコントルノは
小さな箱のついた大根おろしのような独特の器具を使って作ります。
パスタ料理は無くなり、ジャガイモや穀類、パン、ポレンタ、
大麦のミネストローネなどスープ、などが主食になります。
北部らしい料理のそば粉のタルトのズマカファムがあります。
アルトアディジェでは何と言ってもカーネデルリ。
大きな団子状のカーネデルリはシンプルなものからいろいろ練り混まれた
ものまであり、ブロードに入れるのが一般的ですが、その他焼いたり、
プッツォーネ・ディ・モエナというフォルマッジョのソースに和えたり、
甘いドルチェのカーネデルリまであります。
トレンティーノでは青菜の練り混まれたニョッキ・ヌーディのような
ストランゴラプレーティがセージバターソースで供されます。
メイン料理はアルト・アディジェと言えば鹿の煮込みのチロル風。
パプリカの効いたウィーンやハンガリー料理のグラッシュは
フリウリと共有の肉料理。
ジャガイモやポレンタ、スペッツレなどの付け合わせにジャムが添えられます。
魚は川魚のマスなどの料理があります。
ドルチェの種類は豊富で、ドイツ文化を彷彿させるものが多いです。
アーモンドやドライフルーツで飾られたタルトのツェルテン。
リンゴのフリッテッレやパンケーキのマルタリアーティにジャムを
添えたカイザーシュマーレン、アンズジャムの入った揚げドーナツの
クラプフェン、フリウリと共有するドルチェのストゥルーデルは最も一般的。
フォレスタ・ネーラは黒い森と言う意味のドイツ菓子。
スタウベンというチロル風のフリッテッレは渦巻き型のユニークな揚げ菓子で
赤いベリーのジャムや生クリームが添えられます。
魅力あふれるトレンティーノ・アルト・アディジェ州の少し異文化を
感じる料理とワインの数々をお楽しみいただきます。
ワイン解説は永瀬先生です。
Trento brut Perle'11 Cuvee vincitori
Alto Adige Vigna Kastelaz'18
Sudtirol Vernatch'08
Sudtirol Lagrein'04
Sidro di mele du Saint Bernard
Trentino Vino Santo'02
お料理は岸 摩弥子が担当します。
Speck
スペック
schuttelbrot
シュッテルブロット
Canederli in brodo
カーネデルリ・イン・ブロード
Spaetzle
スペッツレ
Stufato di cavolo rosso
赤キャベツのストゥファート
Insalata di cavolo capuccio
キャベツのマリネ
Capriolo alla tirolese
鹿のチロル風
Strauben
ストラウベン
今日はPur naturのBioのグラスフェッドバターをバンバン使います。
このバターを輸入販売する食品会社のカネカ様よりご提供いただきました。
カネカの乳製品事業開発の米原様より製品説明をしていただきました。

イタリアのピッツェリアでピッツァを待つ間、パンにたっぷりバター&アンチョビをのせて食べた思い出があり、皆さまにもこのバターでそれをお試しいただきました。

さらにお皿いっぱいのスペックに添えるのは、きゅうりのピクルスとこのバターです。現地ではバターが添えられます。


フェンネルシードとクミンを練り込んだシュッテルプロットをバリバリ食べながら。

カーネデルリはスペックの角切りとバターを練り込みます。

スペッツレは独特の器具でパスタ鍋に落としていきます。
熱々の茹でたてのスペッツレにたっぷりのバターを加え、余熱でなじませます。
同時にスペックの薄切りを混ぜ込みます。


鹿肉はスパイス、ハーブ、赤ワインで丸一日マリネしたものを煮込みます。


キャベツのマリネ

赤キャベツのストゥファートにもバターたっぷり。

ドルチェは渦巻型のストラウベンです。赤いベリーのジャムを添えます。

すごく美味しいノジオーラのデザートワインとともに。
今日もガッツリいただきました。
次回は3月15日バジリカータ州です。
日時:2020年3月15日(日)11:00〜14:00
場所:ラゴスティーナキッチン
新青山ビル(銀座線 青山一丁目直結)
参加費:17600円
お申込みはinfo@ascig.com
日本イタリア料理教室協会まで。