February 12, 2024

【映画】「哀れなるものたち」 ヨルゴス・ランティモス監督


すごくワクワクする部分と倫理観がぶっ飛んでる映画だった。こんな映画初めて!!すっごい映画に出会ってしまった!早くも2024年1番な映画だと言える!


何回か観て、今一度世界観と言いたい事を受け取りたいと思った。アーティスティックな映像美を今一度!
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すごくワクワクする部分と倫理観がぶっ飛んでる映画だった。映像はアールデコ調を基盤としながら、未来的でもありながら、飛行機がゆっくり飛んだり、空の色が自然ではない、セピアになったり,カラフルになったり、何ともファンタジックな世界で語られる哲学的で現実的とも取れるストーリー
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よくみて!シャドウと口紅には彼女を取り巻く男性たちの姿が


マッドの作った鳥イヌたち
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オープニングのインテリア、シルク地に刺繍がしてあり美しい部屋の壁のアップから始まる、ため息もの。
ヴィクトリアの青い甲冑を模したようなタックの入ったデザインの衣装は、色合いが美しく、レディマクベスを思い出した。
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肩を強調した大きめのパフスリーブ、1970年代のドレスに子どもっぽさを加えるためのショートパンツ、幼い時は白を基調とした純真無垢な物を着用し、




旅先のドレスはカラフルでキッチュな色合い、娼婦の時はシースルーの羽織を着て、学校に行く時は硬めの黒と白にニーハイという学生スタイル
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ウェディングドレスも素晴らしかった
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長身のエマストーンはなんでも着こなし、黒くて長い美しい髪、まるで生まれた時から一度も切ったことがないような伸び方と長さも映えていた。


詳細に内容に触れていきます〜

胎児の脳を自殺したお母さんに移植したことで生まれた、"体は大人、中身は子ども"のベラ。コナンくんと反対笑😆

フランケンシュタイン博士の様なマッドサイエンティストが父親がわりになりながら、彼女を育てていく。ゲップがバブルになって外に出ていくシステムと、彼の育てられた背景の闇を時々感じながら話は進んでいく。

エマストーンが演技力で少しずつ幼児から知性のある大人に変化していく表現が素晴らしすぎる。ララランドの主演とは全く違って別人にしか見えない!裸の姿がだいぶ晒されるけど、そこまでセクシャリティを感じない不思議。

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内容は一見、暗くも感じられるけど、ファインダー越しとか、ミニチュアに見せてみたり、カメラの撮り方や、どこか遠い国の話…と視聴者を現実から切り離すファンタジックな映像を挟む事で、暗さを感じさせない。グロテスクシーンはあるけど。


理性が無く、食欲、睡眠欲、性欲と本能のままに生きるピュアなベラ。ベラの口に戸は立たないし、彼女の好奇心を止めることは誰にもできない。

したいことは全部経験してみる。経験した上で自分に湧き起こる感情を見つめ、どうしたら自分が幸せでいられるか、あるがままに生きられるかを模索する。Try & Error

ベラを繋ぎ止めようとする博士と紙面上の婚約者をのして、食欲と性欲のかたまりのダンケンと大冒険に出るが、本能が快楽だったベラにもたらされた知性。本を読むこと、学ぶこと、哲学の楽しさを知る。理想主義と現実主義、理性と本能、相反するものを持つものたち、それらは偏って持つものではなく、成長と共に自分の中でバランスをとっていくもの

ベラのステップアップに彼はついていけず、ベラは彼から卒業する。いつだって自分と向き合って前に進む人間は、どんどん先に進み、その時に必要な人と出会って、時を過ごし、別れと出会いを繰り返していく。

ベラの衣装も室内のインテリアも華やかで世界観が好き!ってなった
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ベラはどこまでも自由

そして、自分の欲望や好奇心に忠実

貧困な人たちを見て、お金を施したくなるも親切ではない人に大金を渡してしまう皮肉

ベラは亀裂の入ったままのダンカンと無一文でマルセイユに降り立つと今、必要なものにフォーカスして身体を売り始める。

sex and moneyと合理的、EQがあまり育っていないのかな。娼婦になることで後に得る心の虚無感は初めのうち予想できないし、他の人と比べる事でダンカンが素晴らしいsexをくれる相手だとわかる。

でも、ただただ悲嘆するダンカンよりも行動的で問題解決能力が高いベラ
男性優位社会の皮肉りも描き、娼婦の社会で女性側が選ぶのはどうかしら?と素朴な疑問をぶつけるベラ
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やっと大冒険を終えて、居場所を突き止められたベラはパリからロンドンに戻り、父親替わりであるゴッドと再会、ずっと待っていたフィアンセと結婚するかと思いきや、
ヴィクトリア(ベラの母体である母)の夫が現れる。そこでも彼女は自分の好奇心を優先し、夫についていく。彼女の辞書に責任や誠実という言葉はない。

夫のクレイジーさにベラの根本にある残酷さとヴィクトリアの自死の理由に気づく。

ベラの残酷さは若さゆえからだと思っていたけど、遺伝もあるね。
血は争えないもんだ。


だいぶ倫理観ぶっ壊れてるぞ!と突っ込みながらのハッピーエンド❤️

ベラは医学の道を進みながら好奇心や探究心を満たし、マックスに愛を与え、与えられて幸せでいられるのか?見方によっては希望を残しつつも、倫理観が抜けてる事に気づけてないからある意味バッドエンドかな笑


エンドロールもロールになっていなくて、映画に登場するものたちをモチーフにした何かを思わせる映像が流れる。最後まで隙がない。

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鶏犬が可愛い。渋谷のシネクイントホワイトで見たので、その後3Fでヒグチユウコさんの描いたポスターも観れたし大満足!
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February 03, 2024

【映画】ほつれる 加藤拓也監督


門脇麦ちゃんの演技力にはやはり毎度驚かされる。
特にこの世のどこかにいる一市民を演じ分けられる凄さ
黒木華、染井将太、役者さんもよかった

今どき、どこにでもある不倫で、別に推奨する気もないけど、描き方がよかったと思う。

終わりが近づいてるカップルの空気感とかすれ違い。時間は取ろうと思えば取れるけど、もうそこまで思ってないからその相手との約束や時間は先延ばしになる。
仲良く過ごした時間があるはずのに、もうそこにはいなくて、違うフェーズに入り、お互いに心を通わす相手がいる。


大事な相手を失っても立場的に色々出来ないポジションにいる主人公

体を重ね合う描写は無いのに、心が繋がってるのがわかる。指輪とか、他の物で、そういう描き方。

旦那さんの圧の強い感じ、、自分を棚上げして言及する感じ、イヤだったなー

もう終わりに向かいかけてるのにそれを引き止めたくなる気持ちはわかる



January 26, 2024

【映画】MEGAN


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便利だと思っていたロボットが大暴走して、人間に逆らったり、支配すると言うありがちなSFなんだけどめっちゃ面白い!!目が離せない!
ターミネーターの現代版のような。チャッキーのような。そして、結構グロテスクです。


細かいことなんだけど、タイトルにカタカナ当てるならミーガンより発音的にメーガンだと思う。

滑らかな動きとペアリングしているクライアント、ケイディに寄り添う姿勢が尊い。初めのうちは…。
両親を亡くしているケイデイにとって、叔母であるジェマと愛着形成せずにメーガンとしたんだね。そのうち、ジェマの言うことは聞かなくなっていき、AI依存となって起こりやすくなっていく。それも最近のタブレットやデバイス依存の子たちを表しているかのようだ。


ベビーシッターロボットなのに、力持ち過ぎない!?と言う疑問は湧くけれども、クライアントを守るためには安全面でそこまで設計されてるのかな。だとしたら最強じゃん!

あの隣のおばさんに当てた機械は高圧洗浄?それで皮が剥がれるのかな。こわ〜


人間が便利さを求めすぎると、しっぺ返しをくらうよ?的な教訓を含みながら、最後は、反抗的だったケイディと助け合いながら、絆を深められたのがよかったね。

内容も終着点も予想ができたけど、楽しめたー!

最後に、なりますがメーガンの造形が、怖可愛い!フルハウスでミシェル役だったメアリー&ケイトオルセン姉妹に似てる!関係無いけどあの子たち、双子なのよね〜

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December 11, 2023

【映画】さかなのこ 沖田修一監督


さかなくん本人が半生を描いた本が原作という本作。

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さかなくんがお母さんをはじめとする良き理解者に恵まれて、今、輝けるところに身を置けて本当に良かったと思う。
そうなれない人も多い世の中だと思うから。

夢があってほっこりする素敵な世界観で、たくさんの人が勇気をもらえる気がする。

主人公ののんちゃんが性別を超えて演じているの、とてもよかった。キラキラした目でピュアな雰囲気ピッタリだった〜

ネタバレ✂︎------------------------------------

幼い時にタコを捕まえたら、お父さんに締め上げられてしまったり、カブトガニの卵孵化に成功したり、ヤンキーと魚を通して仲良くなった話が真実だというのもすごい。

魚が好きすぎて、他の事は何も見ていない。

魚好きから水族館の飼育員や寿司職人になろうとしても、失敗が多くて全然うまくいかない。でも、大人になったら食べていかなきゃいけない。
お母さんは、自由にさせてくれたけど、家族は離婚してるし、音信不通っぽい。それに、一人暮らしになってからの水槽代はどうやって賄っていたんだろう。

キャスティングもいい感じで、磯村勇斗と柳楽優弥、前原滉のチンピラ感がピッタリだった!夏帆ちゃんのハスっぱな感じも。井川遥は空から降る一億の星から見たら、演技が上手になったなぁって感じる。
本人の話なのに別の人役でさかなくんが出てる笑

私も好きなことだけしてたら、今ここにいるから幸せだな〜

November 30, 2023

【映画】シェフ〜三つ星トラック始めました〜 ジョンファビュロー監督


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Twitterが出始めの頃にSNSの使い方がわからないおじさんとそれを若い息子が上手に扱い、それによって大成功する話。

映画なので、上手く行き過ぎ感はあったけど、料理の調理描写が素晴らしく、心温まる映画だった。

主人公が監督も兼任していて、エンディングで料理指導をしっかり受けてるのが好感度大

一流シェフからのキューバンサンドイッチかぁ…

カールの作りたいものがそれだったのかは不明だけど、有名になったことによって道が開けたんだよね?

サンドイッチだって作り続けたら、辞めたレストランと同じ繰り返しの毎日になっちゃうからその後、自分の好きな料理を作れるようになったと思いたい。


ダスティンホフマンにスカヨハの贅沢使い。スカヨハはあの髪型にするとレディガガに見える不思議。

奥さんのバブリー感がすごい。なんの仕事なの?元々夫に元夫を助けさせる話もすごいし、そして、パパはジャズシンガーなんだ!

結局、少し距離のあった子どもといい感じになって、最終的に元奥さんと、よりまで戻すのすごいよね。





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