トランプの行動について
アメリカのトランプ大統領が現地時間の1月2日にヴェネズエラのマドゥロ大統領を捕獲し米国に連れ帰った。軍事作戦行動であり、外国元首を捕獲するという直接行動に批判が集まっています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900181084.html
米国ロスアンゼルス駐在中(2012年~2016年)に、石油コークスという商品を扱っていました。原油を精製した後に残る残渣で、形状は石炭に似て、燃料や炭素源として利用されます。実務は米国人部下が行い、ジェネラルマネージャーとして関わったがですが、それでも米州の石油業界に近い立場にいたのは事実で、ヴェネズエラのことも少しは知っているつもりです。
結論から言うと、私は少なからぬヴェネズエラ国民を祝福する立場に近いです。
チャベス-マドゥロ両政権の悲劇
当時からヴェネズエラのことは、業界では「悲劇」として捉えられていました。
ヴェネズエラには数多くの外国のとのJ/Vがあった。Exxon Mobil、 Conoco Phillips、Shell、British Petroleum(BP)、TOTALなどの西側の主要エネルギー会社は殆ど進出していましたが、ほとんどは撤退を余儀なくされ、多くは二束三文で政府に買いたたかれました。事実上の「接収」と言われました。
西側資本が撤退した後、国営のPDVSAが操業を受け継ぎましたが、採掘、精製は安定せず、生産性は下がり、石油関連生産量が減少することになります。
国営化の流れは石油だけでなく、日本の出資団が関わる案件では、アルミ精錬のヴェナルム(Venalum)、さらに三井物産で言えば還元鉄製造のコムシグア(Comsigua)も同じ運命を辿ります。
問題は、国営企業が引き継いでも、彼らには操業を安定させる生産管理、保守/補修の技術や、技術者の層が決定的に欠けていたこと。石油関連生産の減少などは目に見えた展開でした。
例えば石油コークスでは、船積み設備が故障するも修理することができず、積み出しができなくなりました。港に山のように石油コークスが滞留した時、チャベスは批判を避けるために、「私の施政のお蔭で、こんなにエネルギー資源を蓄積することができた。これまでは外国企業に持ち逃げされていたのに」と説明、これを見抜けない国民が熱狂しました。
「反米左派」(?)のメディア報道
ヴェネズエラから国民が逃げ出していたるのも本当で、例えば三井物産カラカス店のO君は、2年間の米国内での国際研修勤務の後、米国三井物産の協力で労働許可書を取得、帰国せずアメリカに移住する道を選びました。
この国には以前から「失敗国家」との言葉がついて回っていました。同じ呼称を使われるソマリアやイエメン、シリアとの違いは、内戦がないこと。「安定政権」でありながら、政府のマネジメントの失敗の結果は強烈だったわけです。
どちらかというと「反米左派」の日米のメディアは、こうした同国社会主義政権の負の側面の報道が少ないように思われます。ロドリゲス副大統領についての報道がトランプに協力する前後で大きく変わったのが興味深いです。
トランプの行動を正当化するつもりはありませんが、こうした背景を頭に入れて情勢を見るようにしなければなりません。
(ご参考)直接関係ありませんが
ベネズエラの状況については、アメリカのTVドラマの「ジャック・ライアン (シーズン2) 」が参考になります。完全なフィクションですが、いくつかの面で現実と重なり(マチャド氏をモデルとした女性も登場します)、この国の雰囲気は良く現れていると思います。
https://www.primevideo.com/-/ja/detail/0JCTY81CFUDFKOJKG41JI5OZPU/ref=atv_dp_share_cu_r
#ヴェネズエラ #トランプ大統領 #マドゥロ #チャベス #PDVSA #マチャド #偏向報道 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏
アメリカのトランプ大統領が現地時間の1月2日にヴェネズエラのマドゥロ大統領を捕獲し米国に連れ帰った。軍事作戦行動であり、外国元首を捕獲するという直接行動に批判が集まっています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900181084.html
米国ロスアンゼルス駐在中(2012年~2016年)に、石油コークスという商品を扱っていました。原油を精製した後に残る残渣で、形状は石炭に似て、燃料や炭素源として利用されます。実務は米国人部下が行い、ジェネラルマネージャーとして関わったがですが、それでも米州の石油業界に近い立場にいたのは事実で、ヴェネズエラのことも少しは知っているつもりです。
結論から言うと、私は少なからぬヴェネズエラ国民を祝福する立場に近いです。
チャベス-マドゥロ両政権の悲劇
当時からヴェネズエラのことは、業界では「悲劇」として捉えられていました。
ヴェネズエラには数多くの外国のとのJ/Vがあった。Exxon Mobil、 Conoco Phillips、Shell、British Petroleum(BP)、TOTALなどの西側の主要エネルギー会社は殆ど進出していましたが、ほとんどは撤退を余儀なくされ、多くは二束三文で政府に買いたたかれました。事実上の「接収」と言われました。
西側資本が撤退した後、国営のPDVSAが操業を受け継ぎましたが、採掘、精製は安定せず、生産性は下がり、石油関連生産量が減少することになります。
国営化の流れは石油だけでなく、日本の出資団が関わる案件では、アルミ精錬のヴェナルム(Venalum)、さらに三井物産で言えば還元鉄製造のコムシグア(Comsigua)も同じ運命を辿ります。
問題は、国営企業が引き継いでも、彼らには操業を安定させる生産管理、保守/補修の技術や、技術者の層が決定的に欠けていたこと。石油関連生産の減少などは目に見えた展開でした。
例えば石油コークスでは、船積み設備が故障するも修理することができず、積み出しができなくなりました。港に山のように石油コークスが滞留した時、チャベスは批判を避けるために、「私の施政のお蔭で、こんなにエネルギー資源を蓄積することができた。これまでは外国企業に持ち逃げされていたのに」と説明、これを見抜けない国民が熱狂しました。
「反米左派」(?)のメディア報道
ヴェネズエラから国民が逃げ出していたるのも本当で、例えば三井物産カラカス店のO君は、2年間の米国内での国際研修勤務の後、米国三井物産の協力で労働許可書を取得、帰国せずアメリカに移住する道を選びました。
この国には以前から「失敗国家」との言葉がついて回っていました。同じ呼称を使われるソマリアやイエメン、シリアとの違いは、内戦がないこと。「安定政権」でありながら、政府のマネジメントの失敗の結果は強烈だったわけです。
どちらかというと「反米左派」の日米のメディアは、こうした同国社会主義政権の負の側面の報道が少ないように思われます。ロドリゲス副大統領についての報道がトランプに協力する前後で大きく変わったのが興味深いです。
トランプの行動を正当化するつもりはありませんが、こうした背景を頭に入れて情勢を見るようにしなければなりません。
(ご参考)直接関係ありませんが
ベネズエラの状況については、アメリカのTVドラマの「ジャック・ライアン (シーズン2) 」が参考になります。完全なフィクションですが、いくつかの面で現実と重なり(マチャド氏をモデルとした女性も登場します)、この国の雰囲気は良く現れていると思います。
https://www.primevideo.com/-/ja/detail/0JCTY81CFUDFKOJKG41JI5OZPU/ref=atv_dp_share_cu_r
#ヴェネズエラ #トランプ大統領 #マドゥロ #チャベス #PDVSA #マチャド #偏向報道 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏








