倉敷市議会議員 あしだ泰宏ブログ - あしたを創るあしだです!

倉敷市議会議員 芦田泰宏のブログです。

野生動物対策

イノシシ被害対策セミナー始まる

今年度の、倉敷市主催のイノシシ対策セミナーが始まりました。市内5箇所で行われ予定で、10月15日(水)第1回児島稗田憩の家の回に参加しました。約1時間半の座学の後(質問がなくなるまでじっくりと答えてくれます)、屋外へ出て、電気柵やワイヤーメッシュ柵設置のコツなどを実技で教えてもらえます。

★ イノシシが爆発的に増える(増えたように感じる)のは何故か?

★ イノシシが下をくぐれない柵の作り方は?

★ 電気柵は、高い電気代がかかるのでは?

などなど、皆さんの疑問に丁寧に答えてくれます。

非常にためになるセミナーです。

イノシシでお困りの方は、積極的な参加をお勧めいたします。

今後の予定は以下の通りです。
日程 会場  住所
10月15日(水) 稗田憩の家  倉敷市児島稗田町4066−7
10月21日(火) 琴浦憩の家  倉敷市児島田の口2-10−33
10月22日(水) 黒崎公民館  倉敷市玉島黒崎5549−6
10月30日(木) 福田南公民館  倉敷市東塚5丁目5−35
11月 6日(木) 中洲憩の家   倉敷市酒津2675−1
*時間は全て午後1時30分から4時30分まで


以下セミナーでのスナップです。
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座学はたっぷり1時間半。質問が尽きるまで答えてくれました。

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配布される資料です。
上から「ワイヤーメッシュ柵の設置と管理」、「電気柵の設置と管理」、「捕獲補助者として地域の猪捕獲に参加するために」、「猪被害から生活を守るために〜被害対策の基礎知識〜」どれも非常にありがたいです。

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座学の後は、屋外で柵の設置の実習をやります。皆熱心に聞き入っていました。


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私もやってみました。革靴で行ってしまい後悔しました😞

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これは電気柵の設置方法の講習です。

イノシシ対策セミナー
今後の予定です。

イノシシ対策セミナー1
市のチラシです。


#イノシシ対策 #野生鳥獣対策連携センター #侵入防止柵 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

市内5カ所でイノシシ対策セミナー

倉敷市によるイノシシ対策セミナーが行われます。
https://gikai-kurashiki-kouhou.backshelf.jp/bookview/?filseq=6235

市内5カ所で(株)野生鳥獣対策連携センターにより行われる座学と実習からなる講座です。実習では、屋外で防護柵の効果的な設置方法を学びます(このため会場は周辺に未舗装エリアが残る場所が選ばれました)

講師を務めるのは、全国の猟友会や農林水産省、各自治体などから引っ張りだこの団体です。昨年も市内5カ所でセミナーを行い大好評でした。
R6年1月に私の市政報告会にもお呼びし、講演して頂きました👇
http://blog.livedoor.jp/ash_ashida1185/archives/24221426.html

関心のある方は、この機会をぜひ活用ください。

R7 イノシシ被害対策セミナーチラシ_ページ_1
R7 イノシシ被害対策セミナーチラシ_ページ_2


申し込みは、一番上のリンクにある申し込み用紙を用いて、直接(株)野生鳥獣対策連携センター岡山支社にコンタクトください。

#イノシシ対策 #野生鳥獣対策連携センター #イノシシ被害対策セミナー #倉敷市議会 #新風くらしき #あしだ泰宏

令和7年度予算案から1(イノシシ対策)

現在行われている2月議会で議題となっている予算案からいくつかご紹介します。

まず、来年度予算(案)概要はここに公開されています。
倉敷市議会ホームページから
https://gikai-kurashiki-kouhou.backshelf.jp/bookview/?filseq=5728



最初はイノシシ対策から。(👆の資料の14ページをご参照下さい)
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深刻化するイノシシの対策強化は、選挙の公約の中でも最も力を入れて訴えました。

今年度は4749万円が計上されています。多くは駆除活動への報償金や侵入防止柵への助成ですが、今年度は新規事業として、地域ぐるみで対策に取り組むところに専門家が入ってアドバイスを行い、一緒になって対策を立案するとの予算が、上記の内訳の中に約400万円計上されています。

私が選挙で訴えたのは、
  1. 事実上農家限定の侵入防止柵への補助金を、住宅地被害に悩む一般市民でも利用できるよう条件を緩和する。
  2. 自衛活動をする自治会・町内会等に経費助成をする。

であり、これが含まれていないのは不満ですが、

市長が議場での提案理由説明の際、
「農地以外の住宅地などでイノシシの出没が増加傾向にあることから、新たな取組として.... 」
と住宅地のイノシシ対策の必要性を公式に言及し、そのための施策として説明したため、一歩前進と評価したいと思います。

この予算は、👇の市長会見の15分22秒~16分15秒あたりで説明されます。
https://youtu.be/zXTnqE60yP4?si=_44lhKMTbSmEeWbo



以上

#令和7年度予算 #野生鳥獣害対策 #イノシシ #倉敷市 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏
 


【動画】あしだ泰宏政策集 2025 /04 安全・安心


あしだ泰宏の実現したい政策をご紹介する動画です。4回目は「安全・安心」。

内容は、

0:39 イノシシ対策

4:09 空き家対策

5:32 街灯の復活

です。



聞き手は親なきあと相談窓口本部代表 兼 親なきあと財産管理サポート協会代表で、「親なきあと」財産プランナーの梶野雅章さんです。

ぜひご覧ください。


#倉敷市議会議員 #安全安心 #イノシシ #侵入防止柵 #空き家 #固定資産税 #街灯 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

イノシシ対策セミナー受講者募集中

イノシシ対策セミナーがひらかれます

イノシシ対策セミナーの募集が始まりました。

議会内外での問題提起が実を結び、今年度新規予算で盛り込んで頂いたものです。

3時間コースで、イノシシによる被害の実態と対策の基本、防護柵の効果的な設置と運用方法などを学びます(座学の後は会場の外で、柵の設置方法の実技講習があります)。

市内在住の方(住民票ある人)なら、どなたでも申し込めます。受講料は無料です。

広報くらしき10月号のP-11👇をご参照下さい。
https://static.okayama-ebooks.jp/actibook_data/20240918_one_kouhou_kurashiki10/index.html?detailFlg=0&pNo=10




日程と会場は以下の通りです。5会場/日程から選べます。

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申し込み方法は次の通りです。Fax 電子申請、E-mail の3つの方法で申し込めます。

IMG_5420● 申込方法:
1)各開催日の1週間前までに、下記2次元コードから電子申請(Googleフォームに繋がります)

2)氏名・電話番号・参加希望日(第2希望まで)をEメールで、下記Eメールアドレスに送る。

3) 本庁農林水産課・各支所産業課で配布するチラシ(申込書)を

野生鳥獣対策連携センター
FAX番号
086-995-2289

へFaxで送る。


● 問い合わせ先:

本庁農林水産課 
086-426ー3425


Eメールの送り先(直接リンクになっています)。
👉  
http://seminar_kurashiki@cho-jyu.jp 



とても信頼できる講師です

今回倉敷市がこのセミナーを委託する先は、(株)野生鳥獣対策連携センターです。
農林水産省政府機関からも業務委託を受け、各地の猟友会会員向けセミナーを受託する非常に信頼されている専門家集団です。




私も、1月20日の市政報告会に合わせ主催した講演会「イノシシ、なぜ増える、どう防ぐ」で、講演を依頼しました。巷にあふれるイノシシに対する誤解を解き、正しい対策を教える講演会として大好評でした。

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イノシシ被害に遭われている方は、奮ってご参加ください。

以上

#野生鳥獣対策 #イノシシ対策  #イノシシ #倉敷市 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏




市政報告会を開催

1月20日に市政報告会を開きました。


第一部は
「イノシシ、なぜ増える?どう防ぐ?」と題した、イノシシ問題についての講演会、第二部は、私の市政報告会でした。


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講師は(株)野生鳥獣対策連携センターの阿部専務です。
明瞭な写真がなくてすみません。


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イノシシが増える理由と生態、遭遇した際の禁忌、今後の対策としての電気柵の効果と注意、町内会が猟友会に協力する活動など様々な角度から、豊富な記録動画を交えながら、非常に実践的なお話を頂き
ました。イノシシにまつわるいろいろな誤解の解消にもなったと思います。


第二部は
私の市政報告会でした。

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西山後援会長の挨拶のあと、

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兄の友人で、私の大学の先輩でもある、児島を代表するジーンズメーカーの(株)ベティスミス 大島康弘社長(前児島商工会議所会頭)にご挨拶を頂き、

市政報告事項として、1)能登半島地震被災地支援、2)イノシシ対策の課題、3)公共施設再編事業の3つのテーマについて、お話しました。
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ご参加いただいた方、本当にありがとうございました。

次の選挙まで1年となりました。最後まで着実に活動してまいります。

以上

#市政報告会 #イノシシ  #野生獣害対策 #能登半島地震 #被災地支援 #公共施設再編  #倉敷市議会 #新風くらしき #あしだ泰宏

 

イノシシ対策の講演会を開催します

脅威が増すばかりのイノシシ対策についての講演会を企画しました。 要項下記の通りです。



1.日程:1月20日(土)
2.時間:14時~14時50分
3.演題:「イノシシ、なぜ増える?どう防ぐ?」
4.講師:株式会社野生鳥獣対策連携センター
専務取締役 阿部 豪 氏
5.会場:児島市民交流センター ジーンズホール
6.参加費:無料
7.主催:春草会(あしだ泰宏後援会)

芦田 泰宏様イノシシ講演会案内チラシ最終_
(👆当日のチラシです)

私の市政報告会の第一部として行います。

講師は、国、県内並びに周辺地方自治体からひっぱりだこの専門家です。昨年9月議会の質問に際し、アドバイスを頂きました。

現在講演内容に関し事前の打ち合わせをさせて頂いているところです。

休憩をはさんで15時からは、第二部として私の市政報告会(本体)を行います。

ぜひお越しください。

以上

#イノシシ #野生獣害 #講演会 #市政報告会 #倉敷市議会 #新風くらしき #あしだ泰宏

【9月議会報告6】駆除後の個体を海洋還元できないか/イノシシ駆除体制の整備


駆除後個体の海洋還元事業の研究

大問1.イノシシ駆除体制整備について

Q6. 駆除をした個体を、大型のかご等の容器に入れ、海に沈め、自然分解させた後に容器を回収する「海洋還元」を、処分方法の一つとして提案したい。海の貧栄養化、処分の負担の軽減、並びに島嶼部で深刻化する埋却場所確保の解決の一助になる。
当然、住民や消費者の心理には十二分に配慮し、慎重に検討する前提だが、この方法が有害でないこと、魚介類の育成に一定の効果があることは学術的な検証が必要で、これを県の農林水産総合センターなどに研究事案として提案してもらえないか。

👇倉敷市議会インターネット中継
https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/1178

(録画中継該当部分 19分35秒~22分59秒)



A6. (答弁者) 文化産業局参与
「野生のイノシシを海中に沈める行為」(!) は、環境や生態系に影響を及ぼす懸念があるほか、解決すべき様々な課題があることから県への提案は考えていない。(録画該当部分23分09秒~24分00秒)


Q6-2【再質問】 先ほどの質問は、有害性がないことを確認するため、県の研究機関に調査を委託してもらえないかという内容。 答弁が、有害性があるからできない、というのは、議論がかみ合っていない。整理して欲しい。 (録画該当部分 23分04秒~24分40秒)


A6-2(答弁者) 文化産業局参与
環境の影響の他に、漁業者や住民の理解を得ること、沈める場所を特定すること、経費の負担主とそれが費用対効果に見合うのかでするかなど、懸念される事項が非常に多い ので、現時点では県への依頼を行う段階にはないと考える。(録画該当部24分50秒~25分37秒)


解説と所感

里山・里海循環(もうひとつのカーボンリサイクル)

イノシシ処分についての1つの提案をしました。新しいコンセプトなので、以下スペースを割きます。


現在、倉敷市では、捕獲後、殺処分した個体は、ほとんどの場合玉島にある廃棄物処分場に持込まれ、他の一般廃棄物と一緒に焼却されています。


他の自治体では、場所によっては、土中に埋め自然分解させる方法も取られます(焼却に対し、「埋却」と呼ぶそうです)。

これを、土中の代わりに海中で分解させてはどうかというものです。海の肥料として再利用することを狙います。



具体的には以下の通り流れとなります。
殺処分したイノシシの個体を大型の専用のかご状の容器に入れる。容器は内容物が外に出ない構造とする。
海上の決められた場所に沈め、以後自然分解に任せる。
決められた期間(それ以上分解が難しいと判断される状態になるまで)を経たのち、容器を引き上げ回収する。
容器回収後、分解しきれなかった箇所は一般廃棄物として処分します。


この一連の処分後手続きを「海洋還元」と呼びたいと思います。


遠方の焼却場まで運ぶ負担の軽減と、近年問題とされる海の貧栄養化の対策につなげることを期待します。海の肥料として再利用するイメージです。また、焼却してCO2を排出して灰にするより、生物を構成する様々な栄養素を、そのまま自然(=海洋)に戻すこともできます。もうひとつのカーボンリサイクル、里山・里海循環とも呼べるものです。
一石三鳥が狙えるかもしれません。





住民や消費者の感情に十分な配慮が必要
ただ、実施するとなると、確認しておくべきことがあります。
まず、この方法が魚介類の消費者の心理にどういう影響するか、慎重に測らなければなりません。沿岸の住民の方にも嫌がる方はいるでしょう。


何より、海洋環境に有害でないこと、海への栄養素として一定の効果があることなどは、学術的に検証しておく必要があります。このため、 議会では、この調査研究を依頼してもらえないか、と問いました。
質問の中では、一例として県立の研究機関
岡山県農林水産総合センター:https://www.pref.okayama.jp/site/22/
を挙げましたが、信頼性の高い機関ならどこでもいいと思います。





噛み合わない答弁
これに対する執行部の答弁は、「野生のイノシシを海中に沈める行為は」、環境や生態系に影響を及ぼす懸念がある他、解決すべき様々な課題があることから、県への提案は考えていない、というものでした。


専門家に危険かどうか確認してくれないかと聞いているのに、最初の答えが、危険と思われるからやらない、でした。 もとより執行部に判断を求めているわけではないので、議論がかみ合っていません。再質問すると、他に懸念されることが多いから現時点ではやらない、の部分に答えの重心を移しました。




環境省や漁業関係者の見解
質問に先立ち、いろいろな方に意見を聞き、また下調べもしました。


まず、環境省の以下の関連部署にコンタクトを取り、それぞれ以下のコメントを得ました。


水・大気環境局 海洋環境課 
「廃棄物」の海洋投棄はNG。 なので、廃棄物とみなされない必要がある。 海中に沈めた個体のモニタリングを継続したり、金属ケースを後に回収する前提なら、投棄・廃棄とは判断されない可能性はある。 漁協等の理解・納得は絶対必要。


自然環境局 野生生物課 鳥獣保護管理室
鳥獣保護管理法から、処分した野生動物はその場に置き去りにしてはいけない。捕獲場所から運び出すのであれば、放置には当たらず、別の部署に確認してもらいたい。


環境再生・資源循環局 廃棄物規則処理推進課
廃棄物処理法施行令から見ると、後に容器を回収するとはいえ、廃棄物とみなされる可能性あり。ただし廃棄物処理は、自治体が判断と責任で遂行できる「自治事務」で、廃棄物と見做すかは、各首長判断で決定できる。新しい条例を作るまでもないし、国が関与することでもない。


特に、「廃棄物処理は自治体の仕事なので、廃棄物かの判断は自治体で決められる」との見解が、今回の質問に踏み切る理由となりました。


また、複数の漁業関係者(責任ある立場の方)にも意見を求めました。 貧栄養化が漁獲高の減少につながっているとの思いが強くあるため、否定的コメントは聞かれず、むしろ前向きな反応でした。


既述の通り、消費者や住民感情は十二分に注意が必要でしょう。福島原発処理水の海洋放出による風評被害がニュースになっています。 
さらには、答弁で語られた、海上の決められた場所に配置する(沈める)コストをだれが負担するかは、解決すべき問題です。


イノシシ処分の「瀬戸内海方式」確立を
もう一つ、この方法が有効となりうる理由が、瀬戸内海の島嶼部では既に埋却場所の確保に困りつつあることです。ある野生鳥獣対策関係者の聞くと、香川県では既に多くの島で、この問題が深刻化しつつあり、海洋還元が受け入れる余地があるとのことでした。 無人島ばかりの倉敷市では切実な問題にはなっていませんが、同じ高梁川流域自治体の笠岡諸島では、早晩同じ問題が起こる可能性はあります。 里山・里海循環を、イノシシ処分の、瀬戸内海方式として確立する意義はありそうです。


以上
#貧栄養化 #海洋環境 #イノシシ #海洋還元 #里山里海循環 #里海 #カーボンリサイクル #瀬戸内海方式 #岡山県農林水産総合センター #倉敷市議会 #9月定例会 #一般質問 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏


【9月議会報告5】高梁川流域事業として取り組む/イノシシ駆除体制の整備


イノシシ対策を広域の連携事業で

大問1.イノシシ駆除体制整備について


Q5. 高梁川流域連携中枢都市圏事業での、鳥獣害対策の取り組みを強化して欲しい。他市町の自衛住民組織制度を、横展開を前提に、試行錯誤プロセスも含め真剣に共有してもらいたいし、予算を要するICT技術導入の実証実験も、高梁川流域事業の財源を得れば実行しやすくなるはず。
録画中継該当部分(16分32秒~17分54秒)


A5. (答弁者) 文化産業局参与 
流域市町での先進事例の共有や共同の実証実験を実施するなどの広域での対策は非常に有益。 これまで高梁川中枢都市圏では連絡者会議を行い、情報共有を行ってきたが、従来岡山県による事業で行ってきたICT技術活用の事業を高梁川流域事業で受け継ぐなどの拡大を検討している。 
録画中継該当部分(18分02秒~19分20秒)




解説と所感

高梁川流域中枢都市圏事業

政府(総務省)は、一定要件を満たす自治体グループが協力して圏域の活性化を図る取り組みに財政援助をする「連携中枢都市圏構想」事業を推進中。 人口減少・少子高齢社会が進展する中で、活力ある社会経済を維持するための地方政策の柱の一つとしています。 中枢都市圏事業には国からの財源も付きます。
(👇以下どちらも総務省ホームページから)
連携中枢都市圏の取組の推進
https://www.soumu.go.jp/main_content/000811114.pdf

連携中枢都市圏構想の推進に向けた総務省の財政措置の概要
https://www.soumu.go.jp/main_content/000337016.pdf


倉敷市では、早くから高梁川流域の10市町(笠岡、井原、早島町など流域外も含む)で、高梁川連携中枢都市圏を形成して登録、 連携中枢都市圏事業予算に対し、地方交付税の増額を受けています。 (👇倉敷市ホームページ)


この質問は、高梁川流域共通の問題としてイノシシ対策に取り組み、同事業の財源を活用して政策の進展を図ってはどうかというもの。自衛住民組織など笠岡市や矢掛町などが先行している面もあり、
試行錯誤のプロセスも含め、その知見の活用することができます。



前向きな答弁
答弁では、連携中枢都市圏事業でのイノシシ対策は非常に有益とした上で、令和4年度に終了した岡山県が「地域課題解決支援プロジェクト」の一つとして取り組んだ、インターネット接続自動カメラ(IoTカメラ)を活用した事業が好評であり、それを高梁川流域事業として引き継げないか、検討しているとの内容でした。

岡山県のプロジェクトとは、笠岡市、井原市、高梁市、浅口市、里庄町、矢掛町の6流域市町の他に4市町が参加して行われ、2年間で12回の現地視察を含めた協議会を開催。 IoTカメラの設置に一定の有効性があると確認されています。 
この事業のコーディネーターを務めたのが、議会報告4.で民間プロ事業者として紹介した「野生鳥獣対策連携センター」でした。

これは前向きな答弁であると評価できます。 というより、既に取り組み検討中とのことで良かったというのが正直な感想です。
 
以上
#イノシシ #連携中枢都市圏 #高梁川流域連携中枢都市圏 #地域課題解決支援プロジェクト #野生鳥獣対策連携センター #倉敷市議会 #9月定例会 #一般質問 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

【9月議会報告4】外部専門団体の起用/イノシシ駆除体制の整備


住民組織の補助や猟友会との橋渡しを担う外部専門団体の起用

大問1.イノシシ駆除体制整備について


Q4. 自衛住民組織を立ちあげた近隣市町の中には、鳥獣対策を専門にした民間業者をコーディネーターとして活用し、猟友会との橋渡しを行ったり、ICT技術導入にも協力している。本市でもこうした外部専門団体の活用を検討してはどうか?
議会録画中継該当部分(14分16秒~15分31秒)
https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/1178



A4. (答弁者) 文化産業局参与 
駆除班と連携した地域活動の取り組み活動の研修が必要となった場合は、コーディネーター役を担う外部専門団体の活用について他市の事例を参考に研究していきたい。
録画該当部分(15分40秒~16分11秒)



解説と所感

民間のプロ事業者の存在

「~自治体の鳥獣被害対策実施にあたっては、多様な人材の活用に配慮するものとする。」と国の鳥獣被害対策防止特別措置法に定められております(第9条 鳥獣被害対策実施隊の設置等)。
多様な人材とは何かについて、農林水産省では、住民組織や動物の生態などに通じた学術関係者、専門機関員などを例として挙げます(2021年12月の議会質問に先立ち農林水産省を電話で確認)。

赤磐市に岡山支社を置く、株式会社野生鳥獣連携センター👇
https://www.cho-jyu.jp/

(本社兵庫県丹波市)は、そんな外部専門団体の一つといえます。 今回の議会に先立ち面談したある県内自治体関係者から非公式に推薦され、その支社も訪問しました。


従業員23名(+役員6名)の会社で、以下は社員の資格取得等の状況です。
銃猟免許所持者21名、わな猟免許所持者26名、網猟免許所持者4名、銃砲所持許可者10名、麻酔銃所持許可および従事者6名、獣医師免許所持者3名、鳥獣保護管理プランナー3名、鳥獣保護管理捕獲コーディネーター3名、鳥獣保護管理調査コーディネーター2名、農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー1名、射撃指導員(兵庫県公安委員会指定)1名、地域林政アドバイザー登録1名、
博士8名

令和4年の業務実績はここにあります。
https://www.cho-jyu.jp/archive/pdf/HP_gyomu_list_R04.pdf

148件の自治体、各種団体からの事業委託、講演・講習会などの受注実績があり、うち岡山県内自治体・団体は、22件です。
過去の実績はこちらです。
https://www.cho-jyu.jp/archive/index.html



現場を熟知した現実的な活動
鳥獣被害対策上の特徴は、「住民や狩猟者等、地域全体が協力し合い、対策を推進していく手法」(同社ホームページ)にあります。 大変な重労働である駆除活動(費用対効果では会社組織は取り組めない)を行う猟友会を十二分に尊重し、それを活かしつつ住民等他の当事者との役割分担を組み立て、橋渡しも行うコーディネート業務を行っています。

また岡山市では、箱わな周辺数カ所に動体検知カメラを設置し、クラウドに保存して、捕獲の確認はもちろん、夜間の出没状況からわなに誘導するエサの置き場所をアドバイスするなども行っています。 行政が業務を委託するうえで不可欠な、現地調査や基礎データの収集、報告書の作成も担っていました。

会って話をすれば、頭でっかちな専門家でなく、豊富な現場経験に根差したプロ集団であることがよくわかります。外部委託も程ほどにと思っていますが、明確な説明に、起用を検討する価値が十分にあると感じました。今回私が接触した県内市町でも、高い評価を受けています。

質問は、自衛住民組織の導入に当たっては、こうした事業者の力を借りることも検討してはどうか、が内容でした。

👇野生鳥獣対策連携センターHPから) 

野生鳥獣対策連携センター




他市の事例を参考に検討したい
答弁は、住民の意識向上は既存の組織でできるが、駆除班と連携した地域活動の取り組み活動の研修が必要となった場合は、他市の事例を参考に研究していきたいというものでした。
他の自治体の事例を研究しようとすると、必ず行き当たる事業者であり、相応な評価をされていると認識しているので、まずは答弁内容は評価したいと思います。

以上


#イノシシ #野生鳥獣対策連携センター #倉敷市 #9月定例会 #一般質問 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

【9月議会報告3】駆除活動を担う自衛住民組織制度の導入を/イノシシ駆除体制整備

駆除活動に参加する住民組織制度の導入を

大問1.イノシシ駆除体制整備について

Q3. 他の自治体では、駆除班とは別に、もしくは駆除班に連携する組織として住民組織制度を作り、捕獲活動の拡大に寄与している。 意欲のあるところをモデル地区として始めてもいいので、捕獲活動に参加する住民組織の制度を作ってもらえないか。 

👇議会録画中継該当部分(8分39秒~11分57秒)
A3. (答弁者) 文化産業局参与 
地域の人が駆除活動に協力することはいいこと。 ただ、行政主導で被害防止活動を組織化しても駆除班との関係がうまくいかず、活動が停滞した事例もある。 まずは住民の鳥獣害対策への意欲と自衛意識の向上を図ることが必要で、市では鳥獣被害対策実施講座などでの、対策伝授などを通じて、意欲と意識の向上を図っている。
録画該当部分(7分00秒~8分13秒)


解説と所感

住民によるイノシシ捕獲隊/玉野市
先に自分の持論を述べると、「もう市の力では、これ以上わなの数をふやせない」に対する答えの一つが、住民参加の駆除活動の展開だと考えています。
(👇玉野市「イノシシ捕獲隊」制度紹介ページ 玉野市ホームページ) 
玉野市イノシシ捕獲隊


担い手不足による駆除活動の停滞は、全国共通の課題。 その対応として、各所で駆除活動に住民が参加する例が相次いでおります。 今議会に先立ち私は、隣の玉野市、矢掛町、岡山市と、同じ高梁川


玉野市住民組織_ページ_04中枢都市圏の笠岡市の事例を調べました。

玉野市では、自治会を中心に作られた「イノシシ捕獲隊」を設けて、有害鳥獣駆除班や鳥獣被害対策実施隊とは別に、ワナ免許を取得した2名以上の住民を含む、自治会主導の自衛組織制度を設けております。市内5地域にあり、独自に駆除活動を展開中です。昨年の駆除頭数は4地区合わせて、187頭。 これは同市の年間総駆除頭数693頭の3割弱に当たります。 笠岡市ではこうした組織が16あるそうです(22年11月時点)。

👇地域ぐるみで取り組む「玉野市イノシシ捕獲隊制度」とは(玉野市ホームページ)
https://www.city.tamano.lg.jp/soshiki/17/12180.html



自治会班/矢掛町
矢掛町や岡山市は、駆除班に協力して駆除活動を行う組織です。
 (👇矢掛町鳥獣被害防止実施計画/一部)
矢掛町鳥獣被害防止計画実施計画_ページ_04
矢掛町は従来の鳥獣被害対策実施隊の中に「自治会班」を組織し、箱ワナのエサの補充や、かかっていないかの見回りを行っています。 止め刺し(=殺処分)は、連絡を受けた駆除班=猟友会員が行うものの、後の個体の運搬も自治会班が手伝います。
駆除班と対立しないことで、駆除班の力も十分に活かせるので、倉敷市もやるならこの形式がいいのではと考えております。

いずれにせよ、このようにして住民が駆除活動の重労働な部分を手伝うことで、設置できるワナ数を大幅に増やすことができます。 難しいことではありません。 裏山に自分担当の箱ワナをひとつかふたつ持って、毎日見回るのです。 またこうすることで、市民の間に自衛の意識を高めることができるでしょう。


残念な答弁
市民のみなさんと接していく中で、市内のイノシシの年間捕獲頭数の4割が集まる児島地区では、行政の対応にしびれを切らし、自分でワナの免許を取ろうとか、自衛の住民組織を作ろうとの機運が、複数の自治会で生まれつつあります。 準備ができた自治会から、モデル地区を選んで制度を導入してはどうか、というのが質問でした。 

それに対する市の答弁は、まずは住民の鳥獣害対策への意欲と自衛意識の向上を図ることが先決というもの。 意欲と意識ができたところから始めては?と言っているのに、答弁が嚙み合わない残念なものでした。 (今回のイノシシの質問ではこうした答弁が後にも出てきます。)

被害に悩む住民の動向を、市が把握していないことが露呈する場面なのですが、こうした時こそ、市議会議員が仕事をしなければならない場面だと思います。


イノシシ対策後進市にしないために
自衛住民組織は、必ず導入しなければならない制度だと考えております。 遠方にある縁もゆかりもない自治体の、最先端の制度を採り入れてくれ、と言っているわけではないのです。紹介したのは県内の隣接する自治体の事例です。

市執行部が、噛み合わない答弁をする理由が何か分かりませんが、他の自治体の試行錯誤を研究しながら、倉敷市に合うものを取り入れればいい。 試験的な導入から始めてもいい。

いずれにしても、倉敷市はイノシシ対策の次のステージに進むべき時期に来ています。

今後とも引き続きこの政策を執行部に対して推していきたいと思います。

以上

#イノシシ #住民参加の捕獲活動 #自衛住民組織 #玉野市 #矢掛町 #倉敷市 #9月定例会 #一般質問 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

【9月議会報告2】ワナ数の抜本的に増やせないか?/イノシシ駆除体制整備


捕獲用ワナ数の抜本的に増やせないか

大問1.イノシシ駆除体制整備について


Q2.シンプルにワナの数が全く足りておらず、これが増勢を止めることができない原因ではないか。 ワナの数を増やして捕獲を強化できないか? 議会録画中継該当部分(3分58秒~6分59秒)

https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/1178

A2.(答弁者)文化産業局参与 

現在倉敷市内には、箱わな200基、くくりわな600基があり。現在の数は、駆除班が見回りできる上限。イノシシの捕獲を現在以上進めるには、農地や市街地周辺の捕獲活動だけでは困難なので、山中に入って捕獲活動できる都道府県主体の指定管理鳥獣捕獲等事業の実施を市長会などを通じて依頼している。 録画該当部分(7分00秒~8分13秒)



解説と所感

イノシシ増勢の実態
問いに先立ち、現状認識を新たにしてもらうため、議場で資料を配布しました。 (議員全員がタブレットを持っているので、同じ会派の平井議員に頼んで、その場で議員全員に送信してもらいました。 議員用の議会サイトにも格納されています。) 倉敷市農林水産課のデータをもとに私が編集したものです。


 R509議会提出資料(イノシシ)

 左上の折れ線グラフは、倉敷市で年間に捕獲されたイノシシの数です。高い水準で推移しており、令和4年度においては、児島で冬場の狩猟期の駆除を開始したため、約100頭は上乗せになっているのですが、それを除いても市全体で、過去最高だった令和元年を大幅に上回る数となっております。これだけ捕獲された後でも(ここにはありませんが)児島地区の最新データでは、イノシシは現在まで昨年と同等ペースで獲れており、先月8月は児島だけで89頭が捕獲されました。これは単月なら過去2番目に多い頭数です。(右下の表はグラフのバックデータです)

中央の表とグラフは、有害鳥獣駆除対策協議会の駆除班員の推移です。地元猟友会員からなります。年を追って漸減しているのがわからいます。
一番右にある数値は、令和4年4月発表の「第6期 岡山県第二種特定鳥獣(イノシシ)管理計画」からとったものです。 それによると、岡山県の推定イノシシ自然増加率は1.56倍/年だそうです。 相当高い捕獲活動を維持しないと、減らすことはおろか、増勢を止めることすらできない。

 
市の力ではこれ以上わなを増やせない
質問は、抜本的にワナの数を増やしてほしい、できないか? というもの。


市の答弁では、箱わな200基、くくりわな600基があるが、これが現在の駆除班員が維持できる上限で、これ以上は、都道府県主体の指定管鳥獣捕獲等事業を岡山県が実施してくれるよう市長会などを通じて要望している、というものでした。


わなの具体数を挙げられても、それが倉敷市の市域の拡がりに照らし十分なものかどうかは、判断しようがありません。イノシシ被害や住宅地でヒヤリ遭遇事例が減らないのは、数が十分ではないからなのでしょう。


指定管理鳥獣捕獲等事業については、添付リンクをご覧ください。
(環境省ホームページ)
https://www.env.go.jp/nature/choju/reinforce/index.html


市としてはお手上げで、あとは岡山県に捕獲活動を頼みたい、というもの。


それは一つの手かもしれませんが、まだ市でもできることはありますし、他の市町村では普通に実施しております。 それが住民参加の捕獲活動です。


これについては次の質問で聞ことになります。


以上

#イノシシ #箱わな #くくりわな #
有害鳥獣駆除班 #指定管理鳥獣捕獲等事業 #倉敷市 #9月定例会 #一般質問 #倉敷市議会議員 #新風くらしき #あしだ泰宏

【9月議会報告1】農作物被害防護柵以外の対策は?/イノシシ駆除体制の整備

農作物被害防護柵以外の対策は

先週9月議会が終わりました。今日から議会報告を始めます。
議会報告は本年2月、6月がまだ終わていないのですが、近いところから順にバックログ解消に努めます💦


大問1.イノシシ駆除体制整備について

インターネット録画中継の該当リンクを貼ります。
https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/1178



Q1.直近2年間の、農作物被害防止防護柵以外の具体的対策内容は何か?
   議会録画中継該当部分(0分10秒~1分20秒)


A1.(答弁者) 文化産業局参与 
1)倉敷市有害鳥獣駆除班協議会に委託しての捕獲、2)新入防護柵設置に関する助言・指導、3)狩猟免許取得費用の助成、4)野生鳥獣を寄せ付けにくい環境を作ることに関する出前講座、5)市民からの被害相談への対応、6)市街地出没時の警察や被害対策実施隊とタイアップした追い払いや捕獲、7)近隣市町と令和5年2月と8月には高梁川流域自治体との担当者連絡会、8)令和4年5月には、岡山市・玉野市との市境での捕獲活動に関する会議を行った。 
録画該当部分(1分28秒~2分53秒)



239議会3
(9月議会は、倉敷市議会名物、通称:ジーンズ議会。議員は期間中何かデニム地の衣類を身にまとうことになっています。地元(児島)名産のジーンズを発信するためです。)


解説と所感

対策が限定的かつ散発的ではないか
今議会でもイノシシを取り上げました。イノシシの被害は議員になってから減るどころか毎年悪化しているかの印象を受け、特に質問をした直前の7月、8月は近所でも顕著な目撃報告や家庭菜園の食い荒らしの訴えを聞いています。 有効な手が確立されるまで何度も質問します。

最初の質問は、農作物防護柵以外のイノシシ被害対策内容についてです。
イノシシに関する大きな問題意識の一つは、イノシシが住宅地に出ることのリスクです。
倉敷市が対策の大きな柱としてアピールする侵入防止防護柵は、農地に対するものであり、一般の住民は対象としていません。他に何をやっているか確認しました。

8つの対策が語られましたが、どの対策も限定的かつ散発的で、結果として効果が上がっていないことを指摘させていただきました。 捕獲対策にしても住民への対策伝授にしても、不十分だから数が増え被害がやまないわけで、近隣市町の自治体との情報交換は、文字通り単発の情報交換にとどまり、やっただけに終わっていることは、他の自治体の関係者からも聞いています(後述します)。 

確り時間をかけて、腰をいれて対策に取り組んで欲しいと、これからも訴えていきます。

以上

#イノシシ #侵入防護柵 #倉敷市 #倉敷市議会 #9月定例会 #一般質問 #新風くらしき #あしだ泰宏


緊急対策出前講座

出没急増中

11月議会のイノシシ対策についての質疑内容を報告しましたが、背景には地元周辺でのイノシシ急増があります。

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足跡や、鼻先で地面を物色した跡です。

IMG_5121
イノシシが鼻先で地面を物色した跡です。地中のミミズや根菜類は彼らの大好物です。

議会前の11月28日には、倉敷市役所児島支所(並びに地元猟友会)にお願いしイノシシ対策緊急出前講座を開いて貰いました。
IMG_5270
倉敷猟友会児島分会の屈指捕獲実績を持つ駆除員の方に、イノシシの生態や対策などについて、非常に実践的なアドバイスを頂きました。

IMG_5267
児島支所産業課の担当の方からは、役所の対応の限界と自衛の心がまえの大切さにつき説明あり。

50人に人数を限ったのですが、開場後程なく満席になりました。



狩猟シーズンに入ったのだが 先月16日から猟期が解禁され、活動が低調になる時期にも入るため、数が減ることを祈るのですが、一昨日も地元の方の玄関前で、大型の雌に連れられた親子3頭が、番犬と威嚇しあう事件が起き(犬が圧倒されたそうです)、警察まで出動する騒ぎになりました。 腰を据えて取り組まなければならない問題です。
以上

駆除班の若返りをどう進めるか?【11月議会報告3】イノシシ対策について(3)


イノシシ対策5問目です。 


議会中継録画のリンクを貼ります。 該当時間帯は、14分00秒~17分30秒があたります。

https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/988


2111議会2



Q5. 駆除員の若返りや、駆除実施隊の多様な人材の参加をどうすすめるか?

イノシシ駆除班員の高齢化が進行中。また山野を走るイノシシ駆除班員は重労働で全国的になり手不足。
また、
最新の改正鳥獣被害防止特措法では、鳥獣被害対策実施隊員では、多様な人材の活用に配慮するように定められている。倉敷市は担い手確保にどう取り組むのか?

 

A5. 現在の駆除班員の平均年齢は67.2歳。今後に向けた担い手確保は重要な問題。
新規狩猟免許取得者に対する経費の助成を行っている他、平成30年に組織した鳥獣被害対策実施隊では、捕獲ワナの見回りの充実も図った。 

また、駆除作業の負担軽減を目的としたICT技術の導入検討や、玉野市における地域住民が参加する「イノシシ捕獲隊」などの事例を参考に、多様な人員が駆除に参加しやすい環境づくりに努める。


イノシシは増える、捕獲の担い手は減るでは被害を抑え込むことができないとも言えます。あらゆる手を果敢に打ってもらいたいと思います。


👇詳しくは添付レポートをご覧ください👇
2111議会質疑投稿3_ページ_1
2111議会質疑投稿3_ページ_2


レポートにあるリンクと画像をこちらにも貼ります。



つづく

イノシシを駆除する人は増えているか?【11月議会報告2】イノシシ対策について(2)


イノシシ対策についての質問を続けます。

いつものように、議会の録画のリンクを貼ります。(該当時間帯:6分37秒~14分00秒)

https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/988


2111議会1


Q3. 被害増大に対してイノシシを駆除する人は増えているか?

イノシシ駆除を委託している有害鳥獣駆除班協議会に対し、被害増大に応じ駆除班員を増員してもらえるよう依頼してもらいたいところだが、現状はどうなっているか? 


A3.答弁は数値の読み上げでしたので、前回に続き表に纏めたものを貼ります。単位は頭数です。
イノシシ駆除班推移表

結果は、横ばいか微減であることがわかりました。
増強へ向け各地区の猟友会と、継続的に協議を進めてもらうよう依頼しました。


Q4.隣接市と駆除対策で連携できないか

東南方向で接する玉野市でもイノシシの捕獲が多く、一塊の丘陵地帯に市境が走る同市と倉敷市は互いに影響しあう関係にあると考える。捕獲活動で連携はできないか?

A4.隣接する自治体と共同で防止対策に当たることは有効だと考える。連携協議の開催を含め、県への要望について検討していく。


詳しくは添付レポートをご覧ください。
2111議会質疑投稿2_ページ_1
2111議会質疑投稿2_ページ_2





 

近年のイノシシの捕獲数は?【11月議会報告1】イノシシ対策いついて(1)


11月議会は、本会議の一般質問を終え、補正予算案を6つの委員会に付託し審議中です。
(11月議会とはいえ、開会日が11月30日であっただけで、他の日程は全て12月です)

私の質問は12月8日に無事終えることができておりますので、今日からそのご報告を致します。今回から報告は添付レポートを見て頂くこととし、本文では骨子のみ記します。


1.イノシシ対策について 

議会録画中継もご参照下さい。(該当部分:最初~6分37秒あたり)
https://kurashiki.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/988



イノシシの活動がエスカレートし、住宅地に頻繁に現れるようになりました。
出没は昼夜を問わず、個人宅の庭もを物色し(鼻先で地面を掘り返す)、通学路にも現れ始めました。
農業の害獣はもちろん、一般の市民生活の安全・安心を脅かすものと捉え、対策を強化して欲しいとの思いで、この質問項目を設けました。小問を5問用意しました。

最初の質問は、1)近年の市内の捕獲頭数(地区別内訳を含めて)と、2)減少傾向にある県発表の推定生息数との関係についてです。


👇答弁の内容を表とグラフにしました。

地区別イノシシ捕獲頭数推移
イノシシ捕獲頭数推移表

イノシシ捕獲頭数推移



1)については、令和2年までの3年間で平均年906頭が捕獲され、その前の3年間の平均の1.5倍に増加したことがわかりました。


2)については、端的に言えば、倉敷市内捕獲数と県内推定生息数は連動せず、後者が減っているからと言って、市内のイノシシ数が減っているとは言えないというものでした。
県内の推定生息数の減少傾向を見て安心してはいけないことが確認できました。

👇令和3年1月の岡山県議会農林水産委員会資料より
【R3.1.22県議会農林水産委員会資料】イノシシ生息推定


(地元紙の山陽新聞にも取り上げられました)

IMG_5335

IMG_5336




詳しくはした👇をご覧ください。
 2111議会質疑投稿1_ページ_1
2111議会質疑投稿1_ページ_2
つづく




シリーズ動画 第6回公開 政策編 安全•安心

倉敷市 市議会を前に あしだ泰宏

シリーズ動画「あしだ泰宏にインタビュー」の
「第6回 政策編 その4「安全•安心」をYoutubeに投稿しました。


今回はイノシシについてです。市内でも山沿いではイノシシによる被害が確実に増えていると推定されます。
大切なことは、イノシシの生態やそれに基づく自衛方法などの講習会から始まり、他の自治体の事例なども紹介します。時間は5分25秒です。


動画はこちらからどうぞ。






インタビューは、支援者である「親なきあと相談室 岡山事務局」の梶野雅章さんです。ぜひご覧ください。

(収録はコロナ第3波襲来前の10月下旬に行いました。)


どんどん更新していきますよ。

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