六間堀が埋め立てられている最中とされる一枚の写真があります。

一枚の写真(中央区立京橋図書館提供)
どこから撮影されたものなのか謎でしたが、検証の結果、およその位置が判明しました。
六間堀の中間あたりから北を向いて撮影された写真のようです。
位置が分かると、写っているものが次々に明らかになってきました。


1947(昭和22)年9月8日の六間堀(国土地理院提供の航空写真を編集)
しかし、まだよく分からないこともあります。
・「謎のドーム」の正体は?
位置関係から、両国公会堂ではなさそうですが……。
・校舎のような建物は?
校舎のようにも見えますが、この方向に学校はないような……。
・何用の自動車?
堀沿いにトラック以外の車(乗用車?)が止まっていますが、これも工事用車両なのでしょうか……。
・撮影日時は?
写っている人々の服装や、影の向きから、1950(昭和25)年夏の午前中ではないかと思いますが、それ以上に絞り込むことができていません……。
お詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。
投稿日時 2023.04.17 22:21
最終更新 2023.04.29

一枚の写真(中央区立京橋図書館提供)
どこから撮影されたものなのか謎でしたが、検証の結果、およその位置が判明しました。
六間堀の中間あたりから北を向いて撮影された写真のようです。
位置が分かると、写っているものが次々に明らかになってきました。


1947(昭和22)年9月8日の六間堀(国土地理院提供の航空写真を編集)
しかし、まだよく分からないこともあります。
・「謎のドーム」の正体は?
位置関係から、両国公会堂ではなさそうですが……。
(2023.04.29追記)
旧昭和銀行本所支店と判明!
江東公園(現・両国公園)と昭和銀行本所支店(復興局『帝都復興記念帖』(1930年)より)
この写真は、江東公園から北東方向を撮影したものです。奥にドームが写っています。
当時の地籍図や火保図、空中写真などから、この建物が昭和銀行本所支店であることが分かりました。
地籍図(『東京市本所区地籍図』(内山模型製図社、1931年)第28図より)
昭和銀行は1944(昭和19)年まで存在した銀行です。
埋め立て中の写真の「謎のドーム」は、撮影方向から考えて、旧昭和銀行本所支店の建物であると考えられます。
昭和銀行本所支店の跡地には、現在、お江戸両国亭(両国武蔵野マンション)があり、円楽一門の両国寄席が行われています。
隣の本所両国警察署は、のちに本所警察署になり、現在は両国交番が建っています。
当時の庁舎は、カーブを描くお洒落な造りになっていました。
・校舎のような建物は?
校舎のようにも見えますが、この方向に学校はないような……。
・何用の自動車?
堀沿いにトラック以外の車(乗用車?)が止まっていますが、これも工事用車両なのでしょうか……。
・撮影日時は?
写っている人々の服装や、影の向きから、1950(昭和25)年夏の午前中ではないかと思いますが、それ以上に絞り込むことができていません……。
お詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。
投稿日時 2023.04.17 22:21
最終更新 2023.04.29