芦生短信2

通年に亘る京都「芦生」の山行記録。出会った花・キノコ・果実と積雪量。2002年から2005年の記録は「自然館のホームページから「里山便り」へ進んでください」で。2006年から2009年の記録は 「芦生短信」へ。2012年4月からは「芦生研究林」の許可を受け、「ABCプロジェクト」との共同研究目的で入林しています。芦生原生林の現状をリアルタイムで知っていただくためにこのブログに記録を掲載していますが、ルートの大半は入林が規制されている地域であるため、許可がない限り入林できないことをおことわりしておきます。

東北山旅 7月4日 八幡平

今日はそれほどハードなコースではなく、時間的にも余裕があるため、朝食も作ったものを食べてから出発した。

6時30、この辺りはガスが懸かっていないが、山上部ではガスが懸かっているような様子である。八幡平までのルートは等高線の間隔が広く緩やかだと思われたかが、実際歩いてみてもそれが実感され、特に山頂が近づくほど登っているという感覚がなくなる。

しかしその分距離は長くなり、また何時までたっても山頂が見えず(平坦なため)登り甲斐がない。やがてコンクリートと岩の歩道が現れ、山頂部の観光地に到着したことを知らされる、と、軽装のハイカーと度々すれ違うようになってきた。

見返峠からは岩手山や八幡平の南部、秋田駒などが見渡せるらしいが、しばらく待ったがガスのためにそれらの一部しか見ることができなかった、残念。


待っていても仕方がないと諦め、八幡沼に下り周囲を回る。ほとんど平坦な山頂を通り抜け、そして長沼経由で下山することにした。このルートはほとんど歩く人がいないのか細々としており、時々高山植物を踏まないと歩けないような場所もあった。

1ヶ所だけロープの張ってあるような急な場所があったが、それ以外は緩やかで歩きやすかった。途中から雷が鳴り始め、長沼からは本格的な雨が降り始めたため傘を差して歩いた。

大深温泉に帰り着き早速お湯には入る、そして洗濯も(ここでも洗剤は使用しない)。その後夕食の準備をしている途中で雷を伴った激しい雨となり、1時間ほど外へ出ることもできなかった。

東北地方山旅 7月3日 大白森

大白森は憧れの山である。20代初期の頃、八幡平から秋田駒まで縦走した際にこの山を省略してしまったために、今日まで登る機会が訪れなかった。

そのような経緯があり、今回東北の山旅を企画したとき真っ先に思いついたのがこの山である。

今日は今回の山旅の中でも最も天候がよさそうだ、麓から見る限り快晴である。5時から歩き始める、傾斜の緩やかな登りが続くが、辺りの森はスギの人工林となっていて平凡、しかし気付いたのであるが、クマによる樹皮剥ぎが全く見られないのだ。

これでもであった記憶がなく、東北地方では樹皮剥ぎの習慣がないのだろう。考えてみれば、雪解けを追いかけて麓から山の上まで移動すれば、長期間柔らかい若芽や若葉が食べられるであろうから、敢えて不味いものを食べる必要がなさそうだ。

スギ林がカラマツの人工林に変わり、さらにブナの原生林らしくなると、主稜線はもうそこだ。主稜線と言っても平坦地が多く、そこはぬかるみが続くところでもある。

実際小白森の手前と大白森の手前の平坦地はぬかるみの連続で、ストックでぬかるみの深さを測って足を置かないと、20cmも足が沈んでしまうことになる。

大白森の出迎えは感動的だ、森林の中の急な登りが終わったと思った途端、目の前に広大な湿原が展開したのである。ここがあの大白森なのだ、長々と伸びる一本の木道を歩きながら、左右に視線を向け、時には振り返り、この光景を忘れないよう脳裏に刻み付けるかのように。

湿原の果てるまで行ってから引き返す、そして最も気に入った場所で長い休憩を摂った。これが最初で最後になるだろう、そう思うとなかなか立ち去りがたく1時間ほどこの光景に見入っていたが、そろそろ下山して八幡平に向かわなければならない。

下山を決めれば未練はない、どんどん木道を進み再び森の中には入っていった。駐車していたところまで戻ると少し余裕がありそうだ、傍に川も流れている、そこで衣類を洗濯する(洗剤は使用しない)ことにした。

下界は30度くらいに気温が上がっているのだろう、洗濯物は1時間ほどでほぼ乾いた。田沢湖の町で食材を仕入れて、八幡平の大深温泉に向かう。

この温泉はオンドル式の宿舎なので、温かい地面にござを敷いただけで床はない。そこに宿泊者が雑魚寝するのであるが、今夜は私を含めて3人である。

一人の方から、オンドル式の宿の過ごし方を教えていただく、温泉が高温なのでその蒸気を使った調理の仕方や、床が暖かいので夜中に水を何度も飲まなければならない等、有意義なことばかりである。

早速ゆで卵と魚の蒸し料理を作った、これはおいしく楽しい、病み付きになりそうだ。

東北地方山旅 7月2日 乳頭山、笊森山、千沼ケ原

ウサギギクウサギギク





オノエランオノエラン





ネバリノギランネバリノギラン





モミジカラマツモミジカラマツ





千沼ケ原千沼ケ原





千沼ケ原千沼ケ原





千沼ケ原千沼ケ原





千沼ケ原千沼ケ原





一本松温泉という設備のない露天風呂一本松温泉という設備のない露天風呂







乳頭温泉郷で最も有名な黒湯乳頭温泉郷で最も有名な黒湯




今朝はガスが少し取れ、閉ざされた視界がやや解放されて気持ちも安らかになる。さあ出発だ、4時に起きたので歩き始めるのも早い、5時半ごろにはザックを背負っていた。

乳頭温泉郷最奥の黒湯からは歩道となり、川沿いに登っていく。途中に温泉引き込み用のパイプがあって、各温泉とも源泉は宿とは少し離れた所にあるようだ。少し登るともうガスが懸かっていた。

歩道が本格的な登りのなると、ササや低木が歩道に覆い被さってそれに付いた露のために衣服が濡れる。そこでシートに紐を着けて即席のエプロンを作くって腰に巻き、さらに高い枝の露はササで払い落としながら歩いた。

かなり登った頃、後からこられた方が追い越して行かれ、これで露払いとはおさらばだと思ったのであるが、直ぐに風衝草原に飛び出して露払いそのものが不要になった。

それから30分ほどさらに登っただろう、ようやく乳頭山(烏帽子岳山頂に到着する、ガスが晴れるのを待ちながら、先ほど私を追い越していかれた方としばしお話をする。岡山から来られたとのことで、明日秋田発のフェリーで帰られるとのこと、毎日曜日に出港するだけなので、私はちょうど来週のフェリーになる。

なかなか晴れないので、帰りに晴れることを期待して先に進んだ。乳頭山と笊森山との間は、草原のようになっており、その中に時々お花畑が現れる、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、ミヤマキンバイ、ウラジロヨウラク、オノエランなどが咲く。

笊森山の山頂でもガスが晴れるのを待ったが、期待が叶うような様子もないので、次の目的地千沼ケ原に向かう。しばらく下ると、池塘の点在する千沼ケ原に出てきた。ここは50年近く前に来たことがあり、その素晴らしさをいつまでも覚えていた。

今回の山旅の目的地はほとんどが始めて行くところであるなかで、再訪する場所は特別のところばかりである。この千沼ケ原も印象が強かったのだろう。

この湿原は大きく二つに分かれていて、上部にある湿原はガスが懸かっていたが、下部の湿原は時々ガスが晴れて全貌を見ることができた。ただ池塘の多いのは上部の方なので残念だが。

上部の湿原でガスの晴れるのを待ったが、ここでも期待が叶いそうになく、諦めて下山することにする。しかし、下山するためには乳頭山を越えなければならない。

標高差100mほどの登りだか足は軽い、さらに脚力が出来てきたのかも知れない。山頂で昼食を摂って下山するが、こんなに階段が多かったのかと思うほど、登りのときは露払いで気づかなかったのだろう。

急坂を下り終えると、一本松温泉と呼ばれる湯が湧いているところがある。湯を塞き止めて浴槽を作って入っている人があるらしく、登っていくときに見て下山の際には是非とも入ろうと考えていた。

そこには一人の方がおられて、なにか石を積んでおられる様子、尋ねると湯が熱くて入れないため別のところに作ろうとされていたようである。湯温を下げるためにホースで水を入れるようになっていたが、ホースが流されて水が出ないために熱いようである。

そこで流れたホースをもとに戻して水が流れ込むようにすると、湯温が下がって入れるようになった。そこで早速入浴、浴槽に溜まった泥等を掬い出して深くすると、なんとか露天風呂になった。

しばらく浸かって湯から上がり、再び下山を続けた。湯上がりで歩くと息が切れる、しかし登りはほとんどなくやがて駐車地に到着する。降り仰ぐと、山の頂きはまだガスが懸かったままであった。

東北地方山旅 7月1日 田代平

田代平山荘田代平山荘




山荘前の池塘のある湿原山荘前の、池塘のある湿原




田代平田代平




田代平田代平




田代平田代平




田代平田代平




ヨツバシオガマヨツバシオガマ




コバイケイソウコバイケイソウ




ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)




今朝も昨夜からの雨が降り続いている、まずは温泉に入ってから、今日の予定はそれから考えよう。

食事を作って食べる、厨房があるのでとても作りやすく、朝から大皿一杯のサラダを作る。食事を済ませてテレビで天気予報を見る、昼から雨が止むようだ。外へ出ると雨が止んでいる、それでは出掛けよう。

今日のうちに田代平まで行っておくと、明日は千沼ケ原を往復するだけになり、2時間ほど行程が少なくて済む。乳頭温泉郷の駐車スペースに車を停めて歩き始める、付近は濃いガスが懸かっている。

孫六湯から登山道に入っていくが、歩道が川のようになっており、また水溜まりも次から次へと出てくる、ここでも長靴の存在感が高まる。しかし予想に反して本格的な雨が降りだし、慌てて雨具やザックカバーなどを着けた。

原生林のように大きなブナの立ち並ぶ森から細いブナに変わり、やがて針葉樹に変わると、突然森を抜け出し湿原に飛び出す、そこはもう田代平である。

雨が止まず濃いガスも懸かったままなので、とりあえずすぐ先にある田代平山荘まで行って休憩させていただくことにした。小屋は新しく中もきれいだ。天気のよい日が続いていたら、この小屋に泊まって千沼ケ原を往復したかったのだが。

小屋の中で昼食を摂り、しばらく天気の回復するのを待ったが、全くその気配はなく早々に諦めて下山することにする。小屋を出て直ぐに登山者が、東京から来られたという5名の女性グループで、しばらくお話ししたが、お互い今日始めて人に出会ったとのこと。

お別れして田代平を突き抜けて行く、ガスが懸かっていなかったら、広々とした湿原が広がっているのだろうなあと少し残念に思いながら通り抜け、ササの薮の中を通り抜けて下っていく。

下山道は傾斜が緩く歩きやすいが、ぬかるみが多くて長靴でないと大変だろうと思われた。東北の山では登山道にぬかるみや水溜まりが多いが、長靴で歩いている人には出会わない、芦生では長靴が当たり前なのだが。

とうとう最後まで雨は止まずガスも取れなかった、明日は是非とも晴れてほしいものだ。

東北地方山旅 6月30日 抱き返り渓谷

今日は昨夜からの雨が降り続き、車から出る気にもならない。天気予報は終日雨で時々強く降るようだ。関西地方は梅雨明け状態でかなり暑いようだが、こちらは20度を少し超えた程度で涼しい。

雨雲の動きなどを見ながら、サブスケジュールである和賀岳に登ろうかと考え出発する。しかし登山口まで長いダートの林道が続き、路上に岩が転がっているのを見ると、このまま奥へ入っていったとしても、帰りに落石のために通れなくなっている可能性もある。

雨も降り続いていることもあり、奥に入るのは取り止めて近くの自然歩道でも歩くことにしようと調べていると、田沢湖の近くに抱き返り渓谷があった。自転車旅行していたときには、なぜだか忘れたが立ち寄らなかった所だ。

渓谷入口の駐車場に車を停め歩道を歩く、ゆっくり観察しながらだったので、通行止めになっているところまでの往復に2時間余りかかった。道中それほど珍しいもの(わからないものもすこしあった)はなかったが、ミツデカエデがたくさんあった。

駐車場に戻って車内で簡単に昼食を摂り、天気予報などを見てあると眠くなってしまった。こういうときは布団を積んでいると便利だ、しばらく横になって眠った。

その後、今日から3泊する予定の宿、田沢湖高原温泉にある、たつ子荘に向かうことにし、途中で食材を購入して宿に入った。この宿は自炊が原則なので私にはちょうどいい、しかも価格が1泊3000円と格安、部屋は大きな和室を独占し、宿泊者は私だけなのか温泉も独占使用だ。

調理場があって調理器具や食器類も無料で借りられる、あとは明日からの天気がよくなることを願うだけである。




歩道には素掘りのトンネルもある歩道には素掘りのトンネルもある




歩道沿いにはクジャクシダなどのシダが多い歩道沿いにはクジャクシダなどのシダが多い




川は増水して濁流となっている川は増水して濁流となっている




途中にある回顧の滝も増水して迫力満点途中にある回顧の滝も増水して迫力満点




今回の旅で初めて宿に泊まる、湯温もちょうどいい今回の旅で初めて宿に泊まる、湯温もちょうどいい

東北地方山旅 6月29日 真昼岳

昨夜は久しぶりに雨が降らなかったようだ、しかしどんよりとした雲に覆われている。天気予報によれば、秋田県の南部の方は雨が降らないようである。

そこで、南部と北部の中程にある和賀岳に登ることにして、朝食を摂り出発するが登山口まで1時間半程かかるとのこと、8時半頃から歩き始めるとすると、この山では下山が夕方になってしまう。

その上、少し北にあるだけでなんだか黒い雲に覆われているようだ。そこで、和賀岳は止めて少し南にあってしかも標高も少し低い真昼岳に登ることにして軌道修正、登山口には8時過ぎに到着した。

さすがに今日はガスで眺望は得られないだろうと覚悟し、雨さえ降らなければそれでも十分だと考えて出発する。最初は流れ沿いの歩道で両側に生えている草本やシダが巨大だ。オオハナウド?、ヤグルマソウ、フキ(この辺りはアキタブキか?)、リョウメンシダ等。

谷を離れるとブナの純林となり、下層はオオカメノキやオオバクロモジなどの低木が優先している。スタイルのいいブナばかりで、ヤドリギの着いているものはほとんど見られない、これは何故なのか?

主稜線が近づくとガスが懸かってくる、やはりそうだろうと納得する。主稜線はササに覆われていて風当たりが強くなってきた、山頂には神様を祭った小屋があり、そこで休ませていただき、強い風を凌ぐことができた。また昼食も摂らせていただく。

小屋の中に居ると時々明るくなるので外へ出てみると、ガスがとれ始めて来たようだ。やがて時々遠くの山まで見えるようになってくる、これだけ見ることができれば十分、そこで下山することにしたが、折角なので北側のピークまで往復することにした。

戻って下山開始する、登りに思ったのだが、登山道は登山者に優しくつけられていて、なんと慈悲深い道だと。お陰て足が泣き出すようなこともなく最後まで下ることができた。

下山後はスーパーで買い物をしてラベンダー公園で車中泊する。明日の天気は明日にならないとわからないような天気予報では、全く信用できないため、どこかの山の登山口まで移動できないのだ。


50年~100年までのブナの純林50年~100年までのブナの純林




真昼岳山頂から南側真昼岳山頂から南側




山頂の北ピークから山頂山頂の北ピークから山頂




山頂の北ピークから北望山頂の北ピークから北望




○○フウロ○○フウロ





イブキトラノオイブキトラノオ





イブキトラノオのお花畑イブキトラノオのお花畑




稜線上のヤグルマソウ稜線上のヤグルマソウ




ブナの原生林らしいブナの原生林らしい




オニシモツケオニシモツケ

東北地方山旅 6月28日 八塩山

昨日は夜半過ぎから雷雨となり、昼過ぎまで大雨。午後から止んできたので、一桧山に連れていっていただき、植物をおしえていただく。すぐ側に温泉の湧いている所があり、そこへも連れていっていただくが、地元の人は入っているとかで、塞き止めようの土嚢がたくさんあった。

これを見ると入らないわけにはいかなくなる、下流ヘ行くほど冷めてくるので、適温のところを塞き止め、土砂を掬い出し、横になると辛うじて体が沈む程度の浴槽ができた。

タオルはないがそこはなんとでもなる、昨日の川渡温泉の悔しさが一気に消えてしまうほど、最高の気分にさせてくれた。何時雨が振りだすか心配で、ゆっくりとは浸かっていられないのが悲しいが、それでも満足した。

その日は昨夜と同じく潟沼で車中泊した。


今日も雨が降ったり止んだり、県境を超えて秋田県に入り、近くの手頃な山に登ろうかとヤマップさんを調べ登山口ヘ向かったが、道路が通行止めになっていたり、着いたとたんに雨が強く降ってきたりと、なんだか登らせないようにしているかのよう
だ。

そこで、山は諦め後日のためにバナナのホットケーキを焼くことにした。そうこうしている間に天気が回復し、薄日まで差してきた、そこで再びヤマップさんを調べて一番手頃でしかも近くにある八塩山に登ることにして、登山口ヘ移動した。

標高は736mと低く、往復3時間程のトレーニングのような山であったが、登山口付近と山頂付近に天然林と思わせる森が残っており、途中サンカヨウやエンレイソウ、ヤマグワ、モミジイチゴの果実ができていたので、それらを食べながら歩いた。

登山口に戻り、すぐ近くにあるボツメキ湧水の駐車場で車中泊する。
野趣溢れる露天風呂野趣溢れる露天風呂




サンカヨウ果実まあまあの味かなあサンカヨウの果実まあまあの味かなあ




エンレイソウの果実少し発酵した乳製品のような味エンレイソウの果実少し発酵した乳製品のような味




ウメガサソウウメガサソウ






シガバチソウシガバチソウ




八塩山から鳥海山八塩山から鳥海山




山頂付近のブナ林山頂付近のブナ林

東北地方山旅 6月26日 船形山

登山口付近はブナの大木が多い登山口付近はブナの大木が多い




ユキザサユキザサ




コブシこちら方面ではタムシバではなくコブシのようだコブシこちら方面ではタムシバではなくコブシのようだ




鏡ケ池鏡ケ池





サラサドウダンのトンネルサラサドウダンのトンネル




船形山から南望船形山から南望




船形山から面白山方面船形山から面白山方面




キバナノコマノツメキバナノコマノツメ




ヒナウスユキソウヒナウスユキソウ




○○シャクナゲ○○シャクナゲ




これから向かう蛇ケ岳これから向かう蛇ケ岳




シラネアオイシラネアオイ




川渡温泉の共同浴場川渡温泉の共同浴場




夜中に雨が降ったが、明け方には止んでいた、雨量もわずかだったようだ。早々に朝食を摂って出発する、青い空も少し覗いており、山頂はガスが懸かっていないことを望む。

登山口までの林道沿いもそうであるが、この辺りはブナの大木が多い。大木と言っても芦生で見られるようなものではなく、周囲が2mを越えるような、芦生ではめったに見られないような大木が、それこそゴロゴロしている。

あまりの大きさに圧倒されそうになると共に、神そのものではないかと思えてくる。そしてこの森は神のおわす森なのだ。

途中鏡ケ池に立ち寄る、森のなかに潜められた宝石のように美しい池であった。池の畔の樹にはモリアオガエルの卵塊が幾つもぶら下がっていた。往復30分ほど、戻って山頂に向かって歩き始める。

この辺りから急に険しくなってくる、岩のゴロゴロ下まっすぐに登り続ける歩道でとても歩きづらい。この登りは山頂手前の平坦地まで続いた。

平坦地に登り着くと、それからは背の低い灌木に覆われた道になり、時にサラサドウダンのトンネルの中を通っていく。やがて山頂に到着するが風が強い、ガスがときどき流れてきて視界を閉ざすが、それもわずかすぐに展望が開ける。

風当たりの少ない所で早めの昼食を摂る、そして十分休んでから下山開始する、帰路は蛇ケ岳経由で周回路のようになる。蛇ケ岳とのコル付近を除きずっと低木の林が続く、しかも緩やかな稜線でなかなか楽しいところだ。

蛇ケ岳からはもう殆ど登りはなくなる、登山口が近づくと再び神のおわす森となり、流れを渡って少し登れば登山口である。今日の行程は約5時間半。

登山口からは再び悪路の林道を走らなければならない、下りと言えどもかかる時間は変わらない。

今日は鳴子温泉付近で車中泊する予定で、まずはスーパーで買い物、そしてコインランドリーで洗濯をして、川渡温泉の共同浴場に入ったが、あまりに熱すぎて数秒しか浸かれなかった。こんな熱い湯に平気で浸かっている方がいたが、絶対健康によくないと思う。

その後潟沼と言う酸性湖に移動して車中泊する。明日近くの森を案内していただくことになっている、元京大の学生さんが来られて湖の周囲を案内していただいた。

東北地方山旅 6月25日 大東岳

大東岳から北望大東岳から北望




大東岳から北望船大東岳から北望船形山?




大東岳から南望大東岳から南望




○○カラマツ○○カラマツ




2時過ぎから雨が降ってきたが、4時頃にはもう止んでいた。雲の流れが速く今日も風が強そうだ。

大東岳は、これまで登ってきた山の中で最も標高が低く1365m しかないが、登山口の標高も350mほどと低く標高差は1000mもありこれを一気に登るのであるから、これまでの山旅の中では一番辛そうだ。

しかし、登り始めると意外と苦しいことはなく、七合目辺りまでノンストップで上がってくることができた。この山にはブナが多いが、大きなものがないことから一度伐採された二次林なのだろう。

それでも林床の植物は豊かで、大型の草本やシダで埋められている。ヤグルマソウ、アカショウマ、オオカニコウモリやオシダ、リョウメンシダ、イヌガンソクなどであり、それらを見ながら歩くと一層苦痛が和らぐ。

樹木は、芦生と共通の樹が多く馴染みのものが殆どであるが、低木になると分からないものが出てくる。

最後の急斜面を越えると緩やかになり、やがて山頂に到着する。山頂と言えども、北側が少し開けている程度で、それ以外の眺望は全く得られない。

早めの昼食を摂り下山開始、下山コースは谷沿いのルートになる。歩き始めてしばらくは平坦で、二口山塊見晴と呼ばれる場所からは南側が開けて展望が得られる、ただガスが懸かって蔵王は見えない。

この先が急で、こんな急な登りは嫌だと思うような急坂が延々と続く、さすがに最後は足が泣き出しそうになった。樋の沢避難小屋に到着して急坂からは解放されたが、それから登山口までが長い。

平坦地ばかりではなく急な登り下りもあって、さすがにうんざりしてくる。この谷沿いの区間だけでも2時間もかかり、鬼怒沼に登った帰りの長かった歩道のことを思い出した。

林道跡に出てくればもう少し、やがて登山口に到着する。今日の行程は約7時間であった。

下山後、次の山、船形山の登山口に向かうが、ダートの悪路が10kmほど続き、これを過ぎるのに1時間ほどもかかった。


東北地方山旅 6月24日 蔵王屏風岳、不忘山

塩釜の寿司屋さん塩釜の寿司屋さん




穴子が絶品穴子が絶品




太刀魚もエンガワもうまい太刀魚もエンガワもうまい




ササバギンラン?ササバギンラン?




ハクサンチドリハクサンチドリ




蔵王エコーラインから杉ケ峰方面オオシラビソが枯れている蔵王エコーラインから杉ケ峰方面オオシラビソが枯れている




オオシラビソの立ち枯れオオシラビソの立ち枯れ




ゴゼンタチバナゴゼンタチバナ




ヤマオダマキヤマオダマキ




ミヤマハンショウズルミヤマハンショウズル




杉ケ峰から刈田岳杉ケ峰から刈田岳




杉ケ峰から屏風岳杉ケ峰から屏風岳




芝草平チングルマとヒナザクラの群生芝草平チングルマとヒナザクラの群生




芝草平芝草平





イワイチョウイワイチョウ




ヒナザクラヒナザクラ




屏風岳から南屏風岳と不忘山屏風岳から南屏風岳と不忘山




南屏風岳から遠く吾妻連峰南屏風岳から遠く吾妻連峰




南屏風岳から不忘山方面南屏風岳から不忘山方面




タカネバラタカネバラ




不忘山不忘山




ムシトリスミレムシトリスミレ




ミヤマオダマキミヤマオダマキ




○○ゼキショウ○○ゼキショウ




不忘山から南望不忘山から南望




不忘山から南屏風岳と屏風岳不忘山から南屏風岳と屏風岳




サラサドウダンの背が低いサラサドウダンの背が低い




カラマツソウカラマツソウ




杉ケ峰から刈田岳と遠く鳥海山と朝日連峰杉ケ峰から刈田岳と遠く鳥海山と朝日連峰




青根温泉の共同浴場青根温泉の共同浴場




吾妻連峰から下山した日は(6月21日)は、福島市のあずま総合運動公園で車中泊し、翌日(6月22日)は、蔵王の麓にあるみちのく杜の湖畔公園で車中泊、その翌日(6月23日)は、仙台に移動して全粒粉のパンを買いその足で塩釜の寿司屋さんに行く。

この寿司屋さんは有名で、回転寿司(コロナのため回転していなかった)でありながら、開店直後に行ったのにすでに10人以上の行列で、カウンターに座るまで1時間も待つことになる。

並ぶのが嫌いな私だが、せっかくここまで来たのだからとじっと我慢して待ったが、やはり待った甲斐があり、とても美味しかった。特に穴子は感激もの、さぱ、太刀魚、エンガワも美味しく、しかもそのネタが大きい。機会があればまた来たいものだ。

その後蔵王に移動して、登山口の少し下にある蔵王寺の駐車場で車中泊する。この二日間下界では霧がかかって天気がわるかったが、山の上は晴れており、下界は雲海の下であった。

4時半に起きて朝食を摂り刈田峠の駐車場に移動して出発する。雲ってはいるがガスは懸かっておらず、逆に雲海の上に出ている。登山口から一旦下って登り直して杉ケ峰に登る、ここが今日一番の登りか、しかし大したことはなく山頂へ到着する。

反対側に下れば芝草平の湿原だ、しかし木道が湿原を少し離れた所に付けられており、十分湿原を歩けないのは残念だ。次に屏風岳を越えたが、その辺りから急に風が強くなり、ガスも懸かってきてやがて雨まで降ってきた。

慌てて雨具を着けるがなかなか雨が止まず、風も強いので一旦不忘山へ行くのは止めようかと思ったほどであったが、南屏風岳に着く頃には雨が止みガスもとれ始めて来た、そこで予定どおり不忘山に向かうことにした。

これからは御願い痩せてアルペン的な山様となり、風の強いときには注意が必要となる。ところがこの辺りから高山植物が豊富となり、これまで見なかった植物が次から次へと現れ楽しくて仕方がない。

(後日教えてもらったが、この周辺の山では不忘山が高山植物の種類が最も多いそうである、納得。)

初めて出会う植物も多く名前までは分からないときは、○○ゼキショウなどのように勝手に呼んだ。不忘山の山頂で昼食を摂りながら植物観察をしばらくする。

引き返す頃にはさらに風が強くなったような気がして体がときどきよろめく。しかし南屏風岳からは背丈ほどの灌木に助けられて風当たりも和らぎ、休みを取ることもなく歩き続けて駐車場に戻った。

下山後は取り敢えず少し下った青根温泉の共同 浴場に入る、ここの湯は少し熱目でゆっくりとは浸かっていられなかった。今日までで4日間も早く予定を消化している、どこか予定外の山にも登ろうと探し、大東岳にすることにして登山口へ移動して車中泊する。
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