ナメ谷ナメ谷





ナメ谷ナメ谷





中ノツボの岩場中ノツボの岩場 暑くて写真を撮るのも忘れ、これ1枚





中ノツボ谷の滝 下から3個目中ノツボ谷の滝 下から3個目





新しい水浴び場新しい水浴び場





7月咲のヤマツツジ7月咲のヤマツツジ





ツユクサツユクサ





コケオトギリコケオトギリ





カタバミカタバミ





ウバユリウバユリ





オオバノハチジョウシダが出現してきたオオバノハチジョウシダが出現してきた





アズマヒキガエルが足を突っ張って四つん這いアズマヒキガエルが足を突っ張って四つん這い 何のためのポーズか?




オニヤンマ?の産卵オニヤンマ?の産卵





逃げた牡シカはコアジサイを食べていたようだ逃げた牡シカはコアジサイを食べていたようだ





(8月4日)
天候:晴れ
田歌の水位16時:23cm 

「知ろう守ろう芦生の森」の植生調査に参加する。今年の猛暑で敬遠されたのか、例年の半分程度の10名が参加される。現地は少し風があって思ったほど暑くはならず、覚悟していたような厳しい作業にはならずに済んだ。

調査地は2カ所あり、調査地設定時の種子供給源つまり周辺にある樹木の種類が、その後の遷移に大きく影響するということが次第に分かってきた。一つはタニウツギでありもう一つはミズメである。

いずれもパイオニアである攪乱依存種であり、現状ではいずれの種も優先しているものの、根元から枝分かれするか直立するかなどの形質の違いが影響しているのだろう、最下層の植物との共存に大きな差が生じている。

つまりタニウツギの下層は貧弱であるが、ミズメの下層は多様性が高い。このような現象は継続して調査しないと分からないことであり、多くの方に続けて参加していただきたいと願う。

今回の参加者はリピーターばかりで、私を含む半分は常連である、新しい方にも是非とも参加していただき、変化する姿を見続けていただきたいと思う。今年はササが大きくなり、ナルコユリも立派に成長してとても頼もしい、このような姿へといつの日か芦生全体が回復する事を強く願いつつ作業を終える。

夜はいつもの「芦生ロードパーク」で車中泊、冷凍して保冷箱に入れて持ってきたビールがちょうど適温になっており、これを飲みながら夕食のハヤシライスを作る。夜は涼しく特に明け方は一層涼しく、久しぶりに心地よい眠りを得ることができた。


(8月5日)
天候:晴れ
田歌の水位16時:22cm 
出逢った花:<咲き始め>ウバユリ
<盛り>リョウブ・コケオトギリ・カタバミ・マツカゼソウ・ツユクサ
<咲き終わり>7月咲ヤマツツジ
須後~中ノツボ谷出合~ナメ谷出合~P788m~中ノツボ谷出合~須後

朝食はラーメン、車内を整理して須後へ移動、すぐに着けることがとてもありがたい。今朝は涼しく林道を歩いていても暑さをあまり感じない、内杉谷から櫃倉谷へと入り、横山峠を越えて中ノツボ谷出合に下る。

前回(7月16日)は尾根を登ったために暑さに参ってしまった記憶があり、今回はできるだけ谷の中を歩き、尾根を下って中ノツボの岩場に入ることにした。櫃倉谷を遡りナメ谷出合からナメ谷に入る、この谷の下層植生は以前よりも回復してきたように感じられる。

その主役はコバノイシカグマとコアジサイである、ここで出会った牡シカはこのコアジサイを食べていたようで、新しい食痕があった。コアジサイには食痕がよく見られる、それなのに最近増えてきているのはなぜだろう。

京都市周辺ではシカの採食でほとんど見られないような状態になっているのに芦生では増えている、そもそもコアジサイはそれほどシカが好む植物ではなく、その上繁殖力が高いのが原因ではないだろうか。京都市周辺は常緑樹が多くて下層が暗い、芦生は落葉樹が多く明るいのも原因かもしれない。

シカが今よりも多かった時はコアジサイも減少して、やがては京都市周辺の森のように消失してしまうのではないかと危惧されたが、シカの生息密度が減少するに従い、相対的に被食率も下がって増加に転じたようである、いずれにしても歓迎すべき現象である。

ナメ谷の二俣でパンを1個食べてから中尾根を登る、上り詰めると林道ナメ谷線、法面にシカの踏み跡を見つけてそれを登り、中ノツボ谷との中尾根に上がった。この尾根を南西に歩きながらタヌキのタメ糞場調査と、共同研究者からの依頼調査をする。

P788mからは中ノツボ谷の右岸尾根を下り、いつものルートで岩場の上に出る。今日はススキが繁って足元がよく見えずなんとも心もとない、そこでロープのお世話になることがいつもよりも多くなった。

岩場に出ると太陽を遮るものがなくなるうえに、岩が熱せられているため二重に暑さを感じる。今日も希少植物保全のための作業をするのであるが、途中で参ってしまいそうになり急速に気力も失われてしまった。

このような状態で作業をするのは非常に危険だ、一歩でも足を滑らすと転落してしまう、「本当はあまり来たくない場所なのだが」と思いながらも、緊張だけは緩めることができない。

それでも何とか予定どおりの作業を終え、ようやくこの暑さと緊張から解放された。帰路は中ノツボ谷を下る、谷の入口にある2個連続する滝のすぐ上流まで下って来てから流れの深みで水浴びをする、まだこの辺りだと水は冷たくゆっくりとは入っていられない。

2回目の食事を摂り、入口の滝を大きく高巻いて中ノツボ谷出合に下る。櫃倉林道まで下って歩き始めると暑さがぶり返してくる、「須後近くなればもう一度水浴びをしよう」という楽しみだけを糧に、気力の抜けた脚を無理に動かして歩き続けた。

須後近くなり、林道を離れ目的の水浴び場に向かう、澄み切った水はそれほど冷たくはなく、寒さを感じてくるまで流れの中に身を沈めて至福の時を過ごした。


須後=1時間20分=中ノツボ谷出合=1時間=ナメ谷出合=5時間55分=中ノツボ谷出合=1時間30分=須後
『今日の出会いと目撃』4尖?牡シカ1頭(ナメ谷)、シカの警戒音(中ノツボ谷出合付近・P788m付近)、ヒバカリ(赤ちゃん)1匹、人間0人