一ノツボ一ノツボ





二ノツボ二ノツボ





アヒノ谷下流アヒノ谷下流





七瀬谷七瀬谷





七瀬谷スベリ谷七瀬谷





増水した川によって植物が大きく削られてしまった増水した川によって植物が大きく削られてしまった





流木流木





流木流木





土砂と一緒に滑り落ちたスギ土砂と一緒に滑り落ちたスギ





シロヨメナシロヨメナ





ミズヒキミズヒキ





モミジガサモミジガサ





チョウジギクチョウジギク





ヤシャビシャク果実ヤシャビシャク果実





ヤマボウシ果実ヤマボウシ果実





天候:曇り時々晴れ一時小雨
田歌の水位13時:53cm 
出逢った花:<咲き始め>モミジガサ
<盛り>ホツツジ・チョウジギク・シロヨメナ
<咲き終わり>ツリフネソウ・ヒカゲミツバ・ナツエビネ
ケヤキ坂付近~七瀬中尾根分岐~マガリ谷出合(二ノツボ往復)~大谷出合~七瀬~七瀬谷遡行~ケヤキ坂付近


今年度から、京都大学と京都府立植物園が協定を結び、その一つの事業として芦生研究林内の希少植物の保全を、現地だけではなく植物園でも行うこと(域外保全)になった。そこで、先日来そのための調査等を続けているのであるが、私一人だけが希少種の情報を持っているというのは極めてリスクが高いため、この事業の関係者にも共有していただこうと考え、今回2名の方に同行していただくことになった。

前々日の短時間豪雨の影響で、由良川田歌の水位が一時98cmまで上昇したため実施が危ぶまれたが、その後は強い雨もなくどんどん水位が下がって前日中には50cm台にまでになっていた。そこで実施を決定、当日は研究林事務所に午前7時30分集合することにした。

研究林の車に乗せていただきケヤキ坂付近まで入り、それより徒歩で傘峠方面への稜線を歩く、曇り空だが雨の心配は今のところなさそうである。途中から稜線を離れ、由良川に向かって下って行く、稜線から由良川へ下るルートは幾つかあるが、今日のルートが目的地に近くその上傾斜もあまり強くないため一番よく使うものだ。

マガリ谷出合付近の由良川に下り着き、そこで長靴から沢足袋に履き替える。由良川の水量はいつもの2~3倍はありそう、予想以上に多くその上少し濁っているが、今日のルートをたどる限りは困難なことはない。一旦由良川を溯って二ノツボまで行く、8月下旬の台風による豪雨で土砂が流入したのだろう、一ノツボも半分ほど埋まって浅い渡渉で越えられた。

しかし水位がかなり高いところまで上昇したのだろう、両岸の植物が剥ぎとられ、2013年9月の増水による被害に匹敵する状況を目の当たりにすることになる。今回の目的であるチョウジギクの一つの自生地は、自生地全体が流されてほぼ消失していた。また同様にタヌキランも芦生唯一の自生地が大きく剥ぎ取られていた。

2013年の被害現場を見た時にも強いショックを受けて呆然としたが、今回もそれに近いショックを受けて愕然としてしまった。同行していただいた方には被害の現状を説明させていただき、保全の必要性を直接知っていただくことになった。このような豪雨が頻繁に起こるということは、ほとんど人災に近いのではないかと思える、それ故に人間が何とかしなければならない問題だとも。

自生地の現状を確認して引返し、さらに由良川を下って行く。途中で域外保全用の種子を採取し、またサンプリングのために別の対象種を捜したが、シカの採食被害で激減したのだろう、残された個体数の少なさに再びショックを受けてしまった。

大谷出合で昼食、私はいつものようにお茶漬け、今日は特別に鳥のから揚げも。食事を済ませ再び由良川を下り始める、七瀬までにもう二カ所で種子採種とサンプリングを行い七瀬到着。途中で空が暗くなり少しだけ雨が降ったが、すぐに止み七瀬到着時には空も明るくなっていた。

ここで帰路を相談、トロッコ道を帰るか七瀬谷を溯るかを。時間的に余裕があり体力的にも皆さん大丈夫そうなので七瀬谷を溯ることになった。これまでずっと私が先頭を歩いていたため、いつも追い立てられるような圧力を感じて少しペースが速くなっていたようであり、これは七瀬谷に入っても引き継がれた。

滝場も無事に越え、流れが消える直前で長靴に履き替える、林道までと林道から傘峠の稜線までの急登でさすがに今までの疲れが出てきたのだろう、この区間を喘ぎ喘ぎ登ることになってしまった。登り切ってしまえばあとは楽である、作業道を通って出発地までは15分もかからなかっただろう。


ケヤキ坂付近=1時間40分=マガリ谷出合(二ノツボ往復)=4時間=七瀬=2時間25分=ケヤキ坂付近
『今日の出会いと目撃』牝シカ2頭(傘峠稜線)・シマヘビ1匹・ヤマカガシ大人1匹子供1匹・人間0人