December 2005

December 31, 2005

第306回 「今年の終わり」

7b401a98.JPGとうとう今年もあと数時間になってしまった。
思えば、今年は本当に過密で多忙な年だった。

その分、いろんな出逢いがあり、刺激的な体験も多かった。
その中でも思い出に残るのは、北海道のサロマ湖から来た
二代目漁師軍団との「アジア男塾の旅」だった。
人生とはなんぞや。男の生き様を究めた旅だった。

今年の日本帰国は、例年よりかなり滞在が長かった。
東京ではいつもの女子大生たちやOGたちとのコンパ。
澄んだ空気の山梨県甲府での癒しのひととき。
葉山の御用邸近くに新築した友人宅にも行けた。

北海道では北はサロマ湖から南は函館まで
1ヵ月を掛けていろんな友人知人、塾生や信者や会員たち、、
もちろん母親にも会い、父親の墓前にも手を合わせた。

そして初めての九州上陸。
福岡を拠点にして、山口県秋吉台。
佐賀県の呼子(一生忘れないほどの活イカが超美味だった)
天草諸島を周りながら阿蘇山を垣間見る。
佐賀県を経由して博多の山笠祭りを見る。

日本滞在中に会った人の数は150名。
本当に楽しくて幸せな旅だった。
でも、おかげで体重は最高5キロも増えた。

バンコクに戻り、夏は恒例の東京から来た
ゼミの女子大生たちの海外研修旅行に同行。
それが終わると、すぐにラオスのランパバーンに飛ぶ。
1年ぶりのテレビロケ。10日間の山岳地帯の滞在を終え
街に戻ってきたときには、改めて生きていることに感謝した。続きを読む

asia_jiyujin at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 29, 2005

第305回 「仕事は女」

ea3a9425.JPG最近の仕事は「女」
こう書くと、まるで女を山岳地帯から越境させて
都会の置屋に売って稼いでいる女衒のように聞えるかもしれない。

まぁ、確かに「女」をネタに生活費を
稼いでいることには違いないが。

実は、2ヵ月前からコンビニ本を発刊している
日本の某出版社から仕事のオファーが来た。
バンコクのタニヤ通りにある日本人専用カラオケクラブ
を取材して、毎月3軒連載して欲しいというものだ。

言うなれば、カラオケ店の紹介記事を書くのだが、
これは俺のもっとも不得意とするジャンルでもある。

「いいじゃん、綺麗な子にインタビューできるんだろ」
「好みの子がいたら、水面下で口説けるだろ」
「可愛い子がいたらオレにも教えてくれ」
友人どもは好き勝手なことをのたまう。

確かに端から見ると羨ましい仕事に見える。
だが、実際はゼロから営業して写真を撮らして
もらうにはそれ相当の苦労があるのだ。

それに、お客で呑みに行くのと違って、取材は仕事だ。
当然「いらっしゃ〜いませ〜」なんて桃色声はない。続きを読む

asia_jiyujin at 21:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 27, 2005

第304回 「寒いタイ」

2eba9413.jpg昨日は夜半から朝方に掛けて大粒の雨が降った。
乾季の12月にしては稀なことだ。
昨夜は、津波被災の1周期追悼式典が
パンガー県のカオラックであった。
きっと亡くなった人の成仏の涙だったんだろうか。

それにしても12月だというのに、
バンコクは異常なほど寒い。

タイは年中常夏だと思っている日本人に
「12月だというのに」、と言う表現が
ピンとこないかもしれないが、実際この時期に
こんなに寒いのは異例なことだ。

部屋にある温度計が常時28〜30度を
差していたのに今は22度しかない。
僅か6〜8度差だが体感温度はもっと寒く感じる。

寒いタイ。
例えて言うなら、
俺が長袖を纏って靴下にスニーカーを履いて出掛けるぐらい。
俺が長袖のスエットの上下を着て布団を掛けて寝るぐらい。
俺が苦手なタイ料理に近いほど辛い日本食を食べるくらい。
俺がエアコンの効いてない普通の満員バスに乗るくらい。
俺が定期的に行っている垢擦りマッサージに行かないくらい。
俺があまりの寒さで風邪を拗らせたくらい。
俺が取材でおねぇちゃんの・・・・
それほど寒いタイです。続きを読む

asia_jiyujin at 18:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 26, 2005

第303回 「あれから1年」

e001be04.jpg1年前のクリスマスが明けた翌日、
その悪夢はインド洋沖全域をを襲った。
大津波は一瞬にして全てを呑み込んでしまった。

あれから1年。
テレビでは朝から津波被災地の
復興ドキュメントを放映している。
精神的にも肉体的にも立ち直れないほどの被害。

あれから1年。
いろんな人が復興のために力を注いだ。
知恵があるものは技術を。
財があるものは物資を。
何もない人も自分の力を。
とにかく人ごとと掘っておけない
各国の心ある有志が現地に飛んだ。
そして復興のために汗を流した。

だが、未だに復興できない場所がある。
親や姉弟を失った子供たちのこころの中だ。
それでも彼らは生きていかなければならない。続きを読む

asia_jiyujin at 18:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 24, 2005

第302回 「クリスマス」ねぇ

71062c25.jpg街を歩けば、これ見よがしにクリスマツリーが目に飛び込んでくる。
子供も大人もその前でポーズを取りながら写真を撮る。
実に微笑ましい光景だ。

この時期になると、親しくしもない女から電話が来る。
「もうじきクリスマスね」
「だから」
「ハイヒールでいいわ」
「なんで俺がお前にプレゼントを買わなきゃならんのだ」
「だって、友達でしょ」

いつからクリスマスはそんな都合の良い日になったのだ。
そんなことより、君たちは敬虔な仏教徒だろ。
少し斜に構えて注意したくなる。

スカイトレインに乗っていると、前に座っていた子供が母親に言う。
「ねぇ、ママ。サンタさんは煙突から入ってくるんだよ」
{あら〜、そうなの〜よく知っているわねぇ}
オイオイ純粋な子供と、その母親よ、
タイの家には暖炉はないぞ。続きを読む

asia_jiyujin at 18:38|PermalinkComments(3)TrackBack(0)

December 23, 2005

第301回 「NO」と言えたら1

e97810fb.jpgバス停で新聞を読みながらバスを待っていたら、
目の前を子象が横切っていった。
時間は帰宅ラッシュの夕方。
10年前ならビックリして飛び跳ねていたであろう光景も
今では野良犬が通ったくらいの感覚でしかない。

慣れというのは、人の感覚まで鈍らしてしまう。
いつからこうなったのだろう。
昔なら可愛い子がいたらどうやって口説こうかと思ったものだ。
今では単なる「ネタ」や「素材」にしか思わない。
完全なる職業病症候群だ。

日本から遊びに来る客人たちは
「タイは愉楽の園だ」
「パラダイスだ」と口々に言う。
その愉楽園で楽しめない自分がいる。
感動を失った自分がいる。

この10年間でアジアの最底辺を見過ぎたのだろうか。
悲しいことも、楽しいことも、まるで人ごとに思えてしまう。
タイ語を覚えて必死に現地に同化しようとしていた自分。
毎日が刺激の中で生きていた時代。

さっきの子象がまた戻ってきた。
通行人に餌を買って貰って食べている。
その側で微動だにしないで傍観している俺。
やはり驚かない。

それにしても、1年を振り返ってみると
今年はほんとうにクソ忙しい年だった。
答えは簡単。「NO」と言わないからだ。
50組150人のアテンド。
それに比例するように年収も増えた。

来年は「NO」と言ってみるか。
そうしたら、きっと心に余裕を持って
もっと気楽に楽しめるんだろうな。
この愉楽のパラダイスで。
但し、「NO」と言えたらだ。

象遣いが近づいてきた。
「エサ、買ってくれ」
「マイアォ(NO)」


asia_jiyujin at 20:31|PermalinkComments(2)TrackBack(0)