April 2006

April 30, 2006

第342回「抗ガン剤投与」

72b304e9.JPG昨日担当医に知らされてちょっと凹んでいる。
胃癌って摘出したらそれで終わりじゃないらしい。

術後60日から化学療法(抗ガン剤投与)を始める。
いろいろと抜け毛が出たり肉体的やに弊害が出るらしい。
回りにも迷惑をかけてしまうらしいが、
ま、すっかり馴染みになった看護士や
介護士がいるからそれほど不安はない。

2週間に一度48時間の抗ガン剤の点滴。
期間は3ヵ月。これでは日本帰国を諦めるしかない。
ま、ちょうど特別に90日間の滞在期間が認められたので
このまま治療に専念しようかなと。

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asia_jiyujin at 14:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 29, 2006

第341回「外界復帰に向けて」

1bec5cd0.JPG最近はくしゃみや咳をしても
腹部の縫い目がそれほど痛くなくなった。
背伸びやイナバウナー状態になると
腹が割けたらどうしようとビビるが、
意外と大丈夫みたいだ。

毎日毎日、部屋の窓から見える景色に
何の変化もない。ベランダに出ると、
まとわりつくような熱気が身体中を覆う。
うわっ」こりゃあ一気に体力を失う。

でも、1日も早い社会復帰を考え、
医師たちは進んで歩くことや外へ出ることを促す。
んじゃあ、と昨夜、許可を貰って外界へ出た。

長い勤めを終えて刑務所から出る心境だった。
思わずタバコに火を付けて・・・続きを読む

asia_jiyujin at 19:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 28, 2006

第340回「ご注文取り」

31525195.JPG毎朝キッチリ7時半にやって来る朝食。
12時少し前に持ってくる昼食。
そして18時は今日最後の晩餐。
いずれも半分の量だけ食べて、
その2時間後に残りを食べる。

つまり1日6回の食事を続けているのだ。
部屋には電子レンジが装備されている。
チ〜ン!」すればあったかく食べられる。

手術前の体重が80キロ。
今は77キロをずっとキープしている。
退院したらさすがにこんな規則正しい
食生活は出来ないだろう。

さて、入院していれば、唯一の楽しみが「」だ。
オーダーを取りに来る子は、
何を食べますか?」と訊いてくる。
ちょっと待て。俺は胃を全部取っているんですよ。
何を食べて良いのかが判断できないでしょ。
ちゃんと担当医と相談してから来てよ

はい、ですからドクターは何でもいいと・・・続きを読む

asia_jiyujin at 15:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 27, 2006

第339回「イミグレーション」

6c041711.JPG入院中にタイ滞在30日間が
確実に切れることが判明した。
(日本人の場合はノービザで30日間滞在OK)
その前に一度タイを出国しなければならない。
まさか、この状態でカンボジアまで行って
国境Uターンはキツイ。

ところが、人生上手くできているもので
ちょうど今月末からタイのイミグレーションが
病院まで来てくれて延長手続きが出来るようになった。
(実際には先月末からだったのが、ソンクランを挟んだため
今月末から始めることになった。まことにタイらしい)

本日は、その第一回目のオープニングセレモニーの開催日。
で、この俺に日本人モデルとして出席して欲しいという依頼がきた。
ま、これも何かの縁でしょ」俺は快く引き受ける。

1階のフロアーでは、各関係者たちや記者やカメラマンたちが
タイっぽいオープニングで盛り上がっていた。
今日に限ってはイミグレ嬢たちも綺麗どころが揃っている。
普段のイミグレは胡散臭いタイ人男性ばかりだからだ。続きを読む

asia_jiyujin at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 26, 2006

第338回「社会復帰」

2d0ad409.JPG手術以来、実に10日ぶりに病室を出た。
正直言って恐い。ひょっとしたはずみで
腹が破裂しないのだろうか、と。
看護士やドクターたちは、少しずつ歩いて
リハビリして下さい、と言う。

勇気を振り絞って1階にある
スターバックスまで行く。
間抜けである。ホットココアを
飲もうと思いながら財布を部屋に忘れた。

ま、いいか」と、いろいろ探索する。
改めて待合室を眺めると、
やはりここは病院と言うよりは
ホテルのロビーだ。
無意味にグランドピアノまである。続きを読む

asia_jiyujin at 22:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 25, 2006

第337回「女医の御回診」

03a9f9b5.JPG今日は朝から立て続けに医者の回診が続いた。
クリッタヤ女医は国立チュラ大の教授である。
日本語が堪能で、毎朝8時過ぎには
おはよう御座います。変わりない?」
と病室に入ってくる。さらに、夜9時過ぎにも
どう?」と様子を見に来てくれる。

その後10時頃には、
手術の担当医である外科のDR.プ−ミン氏が来る。
彼は、日本語は話せないがクリッタヤ女医と相談して、
術後の経過を見ながら僕の今後の治療を判断する。

外科の立場からは、何でも食べても良いという。
ただし、量は半分でよく嚼むことが条件だが。
それと、至極当たり前だが、しばらくは
酒類、タバコ、コーヒー類は許可してくれない。続きを読む

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April 24, 2006

第336回「日本料理堪能」

245dc72b.JPGどうです。
美味そうに食べているでしょう。
事実、ほんとに美味いんです。
今夜のディナーは銀鱈照り焼き。
でも、胃がないから半分だけ。

ちょうど、日本村寅次郎のN氏が見舞いに来ていた。
言ってくれれば、何でもうちから持ってこさせますよ
嬉しいですねぇ。身体に良いジンギスカン、豚生姜焼き、
長時間煮込んだ豚角煮、「あ〜ぁ、肉が食いたい
でも、まだ自信がない。今はとにかく消化の良いものを
厳選して食べていかないと。
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April 23, 2006

第335回「病食ディナー」

9c9b0148.JPG今夜から普通食(日本食)が食べられます。
術後5日目からスープや流動食だけだったので、
もっと美味いもんが食いたいっす」って
DRに言ったら、じゃあ普通食に代えましょうって・・・

まだ術後1週間ですよ。胃がないのにいいのでしょうか。
ま、日本の病院と違って、アジアは多少スパルタなんでしょう。
とはいえ、やはり普通食は味が満載である。
これからは、毎食が待遠しくなる。

ちなみに本日アップした写真。
昼食越しに見える5階のVIP病室からの外界の景色。
たま〜に、平和のシンボルであるハトが
ベランダに遊びに来るんです。


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April 22, 2006

第334回「切腹跡」

f2e60515.JPG初めて自分の割腹の跡を見た。「綺麗だ
内側と内側の肉を縫う極めて難しい手法らしい。
ここまでくると手術もアーティストだ。
いかに縫い跡を残さないで綺麗に縫うか。

午前7時に始まった胃癌摘出手術は
昼間には終わっていたそうだ。
4時間も掛かっていない。

同じような癌摘出手術では
早ければ3時間、遅いケースでは6時間掛かるらしい。
そう考えると、俺はごく普通の時間で終わったんだ。

糸はいずれ溶けるらしく抜糸は無い。
この数十年で、医学もかなり進歩したんだろう。
もっとも10年以上も病院にご厄介になったことが無いから
日本の医療技術進歩がどれほどのものか分らない。

タイはお金さえあれば
生きる」ことが出来る国だと認識した。続きを読む

asia_jiyujin at 23:56|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

April 21, 2006

第333回「極楽闘病生活」

7b3ddbc7.JPG術後5日目にしてようやくスープを飲み、
翌日には「もっと固形のものが食べたいっす
と担当医に要望すると、その日の昼食から
おもゆ」と「さばの照り焼き」と「梅干」がでた。

旨い!」
さばの照り焼き最高です。
健常者時代なら滅多に選択しない魚料理だ。
でも、今は至極の幸せを舌の先で
いや、新しい胃で堪能している。

それにしても胃が無くても
手術前のように普通に固形物を食べられることに
人間の神秘的な身体の構造に驚かされる。続きを読む

asia_jiyujin at 17:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)