August 2006

August 31, 2006

第420回「歯科治療完了せり」

6cbf677f.JPG前右下に銀のブリッジを入れて
最後の歯科治療が終わった。
これで安心して何でも噛める。

この2週間、硬いものはもちろん
食べるものは全ておじいちゃん食のように
あまり噛まなくても食べられる食材が多かった。

カチッカチッ
歯を噛み合わせると軽快な音が口の中を木魂する。
つい嬉しくなって、スーパーに食材を買いに行った。
でも、結局選んだものは以前と変わらないものばかり。

「卵豆腐」「納豆巻・太巻き・いなり寿司詰め合わせ」
「カボチャ煮」「マカロニサラダ」「アサリ味噌汁」
「一夜干の姫タラ」を買おうとしたが、考え直して
「鯖の照焼き」と「秋刀魚の蒲焼」の缶詰を買った。

やりくり上手の主婦と違って、安さや量じゃない。
いちいち商品の裏面を見てはカロリーや栄養素を調べる。
まるで賞味期限や原料を調べる調査員だよ。

昔なら、肉や餃子や天麩羅など、脂っこいものばかり
何も考えずにカゴにぶち込んでいた。内臓脂肪が一気に増えるものばかり。
今は栄養を考えて昔はあまり食べなかった魚類などのたんぱく質が多い。

あぁ、早く何も考えずに美味しいものを食べたいものだ。そうだ
そろそろ北海道のコンビニはカウンターに「おでん」が並ぶ頃だな。

結局、今日も食い物ネタ・・・。


asia_jiyujin at 14:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 気ままな呑んだくれ日記 | 藤岡わこう

August 30, 2006

第419回「3年ぶりの小樽」

5e4790d0.JPG3年ぶりに小樽に行ってきた。
気ままに観光に行ったわけではない。
午前中に俺が所属するNGO団体の代表と
打ち合わせをしていたら突然携帯電話が鳴った。

「いま時間ある?小樽に行って鮨食べてこようよ」
すでに定年を終えているY田さんからだった。

タイで何度か一緒にゴルフラウンドしたり、アテンドした仲である。
札幌に滞在してから、かれこれ4度目のお食事のお誘いである。

いつもは市内にある千春鮨に行って昼食をご馳走してくれる。
しかも、お好みでだ。「トロ、トロ、トロ、カニ、カニ、カニ」
といきたいが、完全でない胃にマグロや油の乗ったトロは禁物だ。

因みにこの店は歌手の松山千春と仲が良いことは以前にも記したが、
実は親方は数年前から小樽に支店を出して営業しているとのこと。
今日はその店に行こうというのだ。

33ナンバーの高級車に載り、一路ハイウェイを滑走して日本海を目指す。
途中で休憩場に寄ったら本州からの修学旅行生たちが乗った大型バス発見。
どうやら中学生のようだ。「いいよなぁ〜」俺が一番好きだった世代だ。

将来への不安と期待が入り混じる複雑な思春期の年頃だ。
将来は売れっ子漫画家になって世田谷区に豪邸を建てるのが夢だった。
それがいまやアジアを飛び回るライターになっている。

ま、世田谷に豪邸は建てられなかったけど、等々力の豪邸に住んでいる
慶応の女子大生と知り合って東京滞在中はよく世話になっている。
余談だが、俺が21歳のときにイラストレターを夢見て上京したとき、
弟子入りに行った河原先生の家と彼女の家が目と鼻の先だったことを
知ったとき、驚愕するよりも、ある種の深い縁を感じてしまった。

「車に気をつけろよ」
バスから降りる中学生たちが、先生に注意を受けている。
義務教育は一番難しい年代だろう。ビジネス先生ばかりになってしまった
今の教育現場。熱血教師や子供の立場になって一緒に考えてくれる先生は
限りなく少ないんだろうな。お前らよ、夢と目標だけは持って生きろよ。

そう言えば俺の初恋は14歳の中学2年生の夏ころだった。
名前は宮武礼子。髪が長くて大人しい子だったなぁ。
今頃は結婚して子供のお母さんになっているんだろうな。

そんなことを考えながら、頭の中は走馬灯のように
過去の幼い時代を駆け巡っていたら目的地に着いた。

小樽湾近くにある「千春鮨」は本州からの観光客で賑っていた。
大将が胃に優しいネタを握ってくれた。「ほい、取れたてのウニだ」
新鮮な軍艦巻きのウニは言うまでもなく涙が出るほど最高の味だった。
俺は本当に幸せな人間だな・・・」つくづく生きていることに感謝する。


asia_jiyujin at 02:28|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 藤岡わこう | 気ままな帰国滞在記

August 29, 2006

第418回「苦悩する若者たち」

ade899fd.JPGサロマからY団長が札幌にやってきた。
2年前から「アジア男塾」を開催する漁師の二代目だ。
(詳しくは3月12日のブログ「アジア男塾の旅」参照)

札幌の歓楽街ススキノ界隈で会食をする。
Y団長は過去に2度も腹を切っている。
だから病人の気持ちが痛いほど分かる。

1ヶ月前にサロマで静養させてもらったときは、
入院患者のように栄養を考えた食材を毎日馳走になった。
おかげで今はかなりいろんなものが食べられるようになった。

茹でない生の甘いとうもろこし。今が旬の北海道産刺身。生なすサラダ。
たんぱく質豊富な一夜干姫タラ。精力抜群のスッポンの酢の物。
秋の味覚さんまの薩摩揚げ。もち豚の炭火焼(写真)などなど。
酒は帰国してからずっと嗜めているシソ焼酎「譚高鍛」。

う〜ん、うめぇ!
帰国以来、毎日美味いものばかり食べていると
すっかり舌が肥えて美食家になってしまった。

さて、腹も満たしたし、昨年もアジア男塾のメンバーたちで
行ったことのあるパブに顔を出す。

再びシソ焼酎「譚高鍛」を卸してロックで飲む。
しばらくは来年の「アジア男塾の旅」で
タイやラオスの話題で談義する。

ふとY団長の横についたホステスがいう。
「私も【世界ウルルン滞在記】のような体験がしたい」
俺の横に座った子も同調する。
「残念だけど、女は駄目だな」とY団長。
「私いまかなりやばい状態なの。変わりたいの」
俗に言うモラトリアム症候群である。

ここ数年、「自分探しの旅」と称して
タイにやってくる若者が急増している。
俺は大学生や一般人でも、縁があれば面倒見てきた。
おそらくここ10年間で、200人以上はいるだろう。

そのうち関東地方在住の50名くらいは、今でも帰国すると
アジアンジャンキー新宿大集合!」と称して
歌舞伎町でオールナイトで飲む。1回では無理だから
3,4回に分けて開催する。アジアの繋がりは太くて奥が深いのだ。
現役の女子大生もいるが大学を卒業した社会人もいる。
すでに結婚して子供がいる奴らもいるが、それでも飲み会には参加する。

みんな「アジア」と関わって変わった奴らばかりだ。
「アジア」を切っ掛けに海外留学した奴らも多い。
タイはもちろん、マレーシア、シンガポール、中国、韓国。
俺は留学半年後には必ず現地を訪れた。そして輝いている彼女たちを見る。
1年後、彼女たちは帰国して大学へ戻る。そして卒業後就職する。
最終着地地点を確認して俺は再び彼女たちと会って話をする。
「君のアジアは何だったのか」を。

「う〜ん、女塾版も面白いかもね」と、再びY団長。
ふと俺は、焼酎に口を付けながら頭の中で創造していた。

ススキノのホステスたちがアジアを旅しながら現地の人と触れ合う。
文化と風習の違う国で、自分の価値観も道徳観もリセットする。
過去の経験から言って、確実に変化することを俺は知っている。
「行く前の心境」「タイに滞在中の心境」「帰国してからの心境」
そして、その後彼女たちは何処に着地するのかを書いてみたいと思った。

いつもくすぶっている若者たちには、バイブル的図書になるだろう。
やがて100万部が売れて、俺は夢の印税生活に・・・
いやいや、そこまで飛躍することはない。

翌日、そのホステスE嬢から長文のメールが届いた。

「昨日はありがとう御座います。少しだけど2人とお話が出来て
よかったなと思っています!今、何もかもが分からない事だらけで
自分自身見失って何も手につかなくて頭が真っ白な状態なので
何かしたいんだけど何もなくて毎日無気力な日が続いているので
旅行なりやりたい事なり夢中になれることが欲しいんですけど
何もなくてきっかけが欲しいんですけど一人で旅に出る勇気も
行動力もない自分が嫌で、変わりたいって本当に思っているので
もし同じような子が集まる企画があるなら是非参加したいんで
声かけてください!人に頼っている時点でよくないって
分かってるんですけど宜しくお願いします!」

携帯電話としてはかなりの長文を読み終えて思った。
いまどきの若い子達の文章だが、「、や。を使えよ!」
句読点のない文章ほど読みづらいものはない。
だが、少女からの苦悩の叫びがビンビン伝わってきた。

E嬢よ。思い立ったらタイに来い。
アジアは根底から君を変えてくれる。生きていることに感謝する。
旅は人を強くしてくれる。確実に器もキャパが広がる。
そして考え方がグローバルになり人に対して優しくなれる。

俺はそんな奴らの単なる道先案内人。
ただし、自力でコンタクトして来い。
縁があれば必ず俺と繋がるだろうから。
Y団長。後は宜しく
果たして、来年の1月に「ススキノ女塾」が開催されるのだろうか。
その前に男塾版も企画しないとね。


asia_jiyujin at 18:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 藤岡わこう | 気ままな時遊人的日記

August 28, 2006

第417回「最高の仲間たち」

6499ca7e.JPGいつ帰ってきても暖かく迎えてくれる
千歳の仲間たち。突然の連絡にも拘らず、
スケジュールを空けて集まってくれた。

そして俺の身体を気遣って和食の座席室を用意。
さらに、第2の胃のために消化の良い食材。
Kくんに、Tちゃんに、S嬢。

「やぁ〜、フジくん!」
まるで昨日も会っていたかのような普段着の挨拶。
1年間という時間をまったく感じさせない。
空気のような液体のような、変な感じだ。

実は、親父の墓参りのために千歳に向かっていた
電車の中で、ふいに携帯電話にメールが入った。
見てみるとS嬢からのメール。

「Sだよフジく〜ん。その後カラダの調子はどうだい。
抗癌剤はしなくてよかったね。今朝のめざましTVで
美瑛町から中継してたの見てキレイな所だなぁ〜て思ったら
フジくんはどうしているのかな?と思ってメールしてみた」

ドキッ!」
どうしてこんなタイミングで電話が来るのだろうかね。
俺が発するアジアの波長でも届いたのかしら。実は墓参りをしてから
誰にも言わずにそっと札幌に帰ってくるつもりだった。

来月も来るんだからそのときでいいや、って思ったからだ。
でも、波長は確実に彼女たちの心に届いていたわけだ。
で、急遽夜に集まって宴会と相成ったのだ。

今が旬のホッケの開き。続いてロシアからの密漁花咲ガニ。
和食屋なのに、パンプキングラタン。これが驚くほど美味でビックリ。
にぎり寿司はもちろんのこと、裏メニューが出てくる出てくる。

シソ焼酎の譚高鍛をロックで煽り、この日の胃は頗る調子が良かった。
気が付けば0時を回っている。
オイオイ、みんな明日も仕事だろ
「大丈夫。気にしない。気にしない」


asia_jiyujin at 20:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう

August 27, 2006

第416回「俺の為に流した涙」

715db171.JPG俺が27から35歳まで住んでいた千歳市。
空気が綺麗で水が美味しい町だった。
そして親しい友達が住む町でもある。

墓参りの後に、友達が経営する喫茶店に行った。
彼とは人生の一番輝いているときに、
一緒に涙して笑った仲である。

彼は俺の人生の師匠であり大親友でもある。
その彼が10年前に同じ会社で働いていたときに突如倒れた。
仕事で無理した結果だった。彼は何日も生死を彷徨った。
「頼みます。あいつを助けてください」俺は神に祈った。
数日後、彼は奇跡的に蘇った。

その後彼は、過酷な業界を辞めて夢だった喫茶店のマスターになった。
毎年帰国して千歳に寄ったときは必ず顔を出して極上のココアを飲んでいる。
今回は15キロも激痩せした身体を見せてビックリさせようと企んでいた。

よ、元気か?」
ドアを開けて挨拶する。
「おぉ、フジくん久しぶり〜」
自慢の顎鬚に手をやりながら親友は笑顔で迎えてくれた。
「あれぇ〜、フジオカちゃ〜ん」
ちょうど神奈川の湘南に住んでいる友達のMくん夫妻も来ていた。

俺痩せたろう。ホラッ」とTシャツを捲って手術後を見せた。
「オッオ〜!」
驚く湘南のMくん。
「お前、胃癌大丈夫なのかよ」
心配する親友。
あれ、知ってたの?」
どうやら風の噂で伝わっていたようだ。

ふと、後ろから思い切り抱きしめられた。
振り返ると親友の嫁さんのI子さんだった。
「も〜、フジくん。どうしてすぐに連絡してくれなかったのよぉ〜!
凄く心配してたんだからぁ〜」

I子さんの瞳からは大粒の涙が溢れていた。
(あぁ、この人は本気で心の底から俺の生を喜んでくれている)
いやぁ〜、ちょっと忙しくてぇ・・・
照れ笑いしながら誤魔化そうとしたが、純粋な涙を見たら何もいえなくなった。
ごめんなさい。心配かけちゃって

俺の胃癌を知って「別れたいです」と言って去っていった
東京の冷酷な彼女に比べたら、まるで女神様のような女性だ。
それもそのはずだ。若いときに親友と時間を共有していた時代からの
仲だった。俺が女性に対して不義理なことをすると、「猟奇的な彼女」の映画に
出てくるチョン・ジ・ヒョンのように、グーで顔を殴るほどの芯の強い人なのだ。

断っておくが、I子嬢は元ヤンではない。良家の令嬢である。
その彼女が、人前もはばからず大粒の涙を流している。周りにはお客や旦那も
いるのだ。俺のために涙を流してくれた女性は初めてだ。

サプライズさせようと思っていたのに、逆サプライズになった。


asia_jiyujin at 15:18|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう

August 26, 2006

第415回「親父の命日」

f38e2259.JPG30年前の今日、親父は胃癌でこの世を去った。
青春バリバリの高校3年の暑い夏の日だった。
人生は早い。いま俺の息子は15歳になった。

「少なくても後5年は死ぬな」と息子が懇願する。
あぁ、俺はお前が大学に入るまでは死なないよ
と約束した。

千歳市に親父の墓を建てたのは、かれこれ18年前。
抽選で獲得した南東の角地。家の建設地じゃなるまいし、
日当たりなんて関係ない。それでも一番先頭に建てた。

先祖を敬い尊ぶ。
「ありがとう。天空のじっちゃん、ばっちゃん、祖先様」

そして親に感謝する。それが子供の勤めだ。
「ありがとう。天空の親父。そして現世の母上様」


asia_jiyujin at 21:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう

August 24, 2006

第414回「インポッシブル」

81bb11b7.JPG先日、旭川で「ハウルの動く城」のオブジェを見た。
実に存在感がありリアルで完成度の高い作品である。
「ゲド戦記の宣伝かな・・・」映画は夢ガあっていい。

この年齢まで生きてきて、数え切れない多くの映画を見てきた。
その中でも俺が好きな映画ベストナンバー1は
ユダヤ人の大量虐殺の実話を基に製作した「シンドラーのリスト
この作品を見終わったときに、大粒の涙が頬を伝っていた。

ナンバー2は、なんといっても韓国映画界の
興行実績を全て塗り替えた「猟奇的な彼女
この作品を見終わったとき、腹筋に痛みが走ったが
妙に本気で恋愛がしたくなった。

ナンバー3は、フランス映画の「シェルブールの雨傘
これは・・・おっと、今日は映画の話じゃなかったんだ。

2日前、某テレビ局のプロデューサーから夜中の2時に電話が来た。
そもそも夜中の2時に電話をしてくること自体が尋常じゃない。
世間的には非常識な時間だが、彼らにはまだまだ宵の口の活動時間。

彼とはもう4,5年タイで現地コーディネートを受けている。
「プーケット日本人水死続発地帯」
「ある女子大生のひと夏のエイズ介護物語」
「国境沿いに蔓延る少女買春の実態」
「ラオス山岳地帯クワガタ密輸の実態」
「北朝鮮レストランがラオス首都ビエンチャンにオープン」
「日本で盗難された密輸大型バイクを摘発」
などなど、危ないロケや、危険な取材、日本人絡みの犯罪ネタ。
とにかく視聴率が取れるアジアの事件ネタが好きなのである。

で、大人しく北海道で静養している状況を知っているのに、
過去に類を見ないデンジャラスでアグレッシュブルな
とてつもない不可能なミッションを振ってきた。
まさしく「ミッション・イン・ポッシブル」

「来月初めに早々タイに戻って、タイ南部のロケに
1週間同行取材して欲しい」とのことだった。
内容は今は書けないけど、とにかく時間的にタイトなロケだ。

だが、今回ばかりは「出来ない」と断りバンコクにいる弟子を紹介した。
ところが、絶対に失敗出来ない一発勝負の内偵捜査一斉摘発ロケなので、
経験豊富な俺でなきゃ駄目だという。

結局、1時間半ほど説得され外が白々明るくなり始める。
「眠い・・・」俺は彼の根気に負けてとうとうOKした。
まさしくこのプロデューサーは「悪魔」だ。

だが、「冗談じゃねぇ!」こんな危ないロケに行ったら
今度こそ死ぬぞ。絶対に保険に入れてくれぇ〜
!」
と、旅行傷害保険に加入させてくれる条件だが、
胃を切除したばかりだから、告知が通らず駄目かも。

それにしても、この話は以前までは絶対に俺には振らないと
言っていた危険なミッションなのに・・・大嘘つきやで。
やはりテレビマンは「悪魔」だ。


asia_jiyujin at 13:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 23, 2006

第413回「今度は整骨治療院」

70362a24.JPG身体にメスを入れると「治す」作用が
その箇所に集中して働くため、
他のパーツにガタが来るらしい。

そんな話を知り合いの看護士に聞いていたのだが、
ふと忘れかけてたとき、歯が抜けた次は腰と背中に来た。
いやはや、持病の腰痛が悪化したようだ。

タイならすぐにでも行きつけの
タイマッサージ店に行けばかなり楽になる。
ところが、札幌ではそうは行かない。

2時間で1000円も掛からないタイに比べて
日本は人件費上昇とともに按摩代は高いときている。
おいそれと、そう容易く通える場所じゃない。

昨年帰国したときも、持病の腰痛が悪化し、
手技」という気孔の一種のような身体に
まったく手を触れない不思議な東洋治療に
3日間通ったが、まったく治らなかった。

今年は、友人W氏から紹介されて針・灸の整骨院に通うことにした。
2日間は電気針治療を受けたが、まったく改善なし。
「前例の無いおもしろい腰ですね」と褒められ、
今日から本格的な針治療になった。

京都出身の若い女性の針師が、
プス、プス」と手際よく背中や腰に針を入れていく。
子供のように彼女に身体を委ねる。なんだか老人介護状態。
約1時間の治療後、腰はかなり楽になっていた。

静養のための帰国が、すっかり毎日身体のどこかを治療している。
胃のリハビリも、身体のリハビリも、それと脳のリハビリも、
腰を据えてじっくり治療しないと、後から取り返しのつかない
結果になりそうだ。

それにしても俺の身体は、急に脆くなったなぁ。


asia_jiyujin at 17:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう

August 22, 2006

第412回「夏の甲子園物語」

44bb2da8.JPG第88回夏の高校野球決勝は
歴史に残る良い試合になった。
前日の15回引き分け再試合は、
西東京代表早稲田実業高校が制覇した。
南北海道代表の駒大苫小牧高校の
夏3連覇は夢と消えた。

北海道民は口々にいう。
「よくやった」
「夢をありがとう」
「勇気を貰った」
「最後まで諦めない姿に感動した」

人生に生を受けてわずか18年に満たない子供たちが
全国の注目を一気に受けながら燃え尽きた。
彼らは確かにこの夏を完全燃焼した。

人に感動を与えられる人間は素晴しい。
全国のくすぶっている若者や中高年たちよ、
生きる夢や目標がみつかれば、
案外人生なんて楽しくなるものだ。

人を感動させる人生を生きようぜ。


asia_jiyujin at 03:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう

August 21, 2006

第411回「父親としての威厳」

59ae19f3.JPG実は、俺には15歳になる息子がいる。
彼が3歳のときに俺たちは舵取りを誤って離婚した。
それ以来、息子は元嫁と暮らし、俺は日本を後にした。

そんな親子関係でも、帰国の度に時間を合わせて飯を食っている。
俺にとっては唯一のコミュニケーションなのだ。
だが、昨年はバスケットの試合と重なって会ってない。
だから、今年は2年ぶりに会うことになる。

息子は今年の春から札幌の北海高校に進学していた。
一学年450名のマンモス学校だ。

地下鉄平岸駅で待ち合わせをする。
俺は約束の19時の5分前に現地に着いた。
その後息子は19時ジャストに現れた。
キッチリ時間を守る奴だ。

「よ、久しぶり」
すると息子はかぶっていた俺の帽子をめくりながら
「ハゲたね」と言ってはいけない禁句を淡白に発した。
ハゲたと言うな。抜けたと言え。いずれ生えてくるわい
お互い2年ぶりのため、ぎこちない挨拶から入る。

勝手な親の離婚で、少年時代を過ごした息子は
常に大人の顔色を見ながら生きる癖がついてしまっている。
許せ息子よ・・・」

すっかり声変わりをしてしまった息子は、
2年前までは西武のピッチャーの松坂大輔に似ていたが
すっかり顔が引き締まり、俺の高校のときと同じ顔をしていた。
やはり親子だな・・・

息子は陸上ホッケーというあまり聞きなれない部活に所属していた。
理由は先輩に誘われたから。で、やってみると面白いらしい。
何でもいい、団体競技は縦の社会と仲間意識を高めてくれる。

駅からすぐ近くのロイホに入る。
好きなもん食うていいぞ
メニューの初っ端を見る息子。
「高いよ」
父親の収入を気にする息子。
母親は常にいいものしか食べさせていない。
」はイコール「」なのだ。

遠慮すんな
「あ、そう」
そういうと息子は分厚いサーロインステーキを頼んだ。
現在、母親の元を離れて下宿暮らしをしている息子は
日曜日だけは晩飯が無いらしい。

俺は子供用の小さな海老マカロニグラタンを頼んだ。
それを見た息子が一言。
「それだけで腹いっぱいになるの?」
胃が無いから1日に何度も分けて食わなきゃならんのだ。気にするな

15歳の子供は、将来の現実の不安と期待に揺れた顔をしている。
将来はコンピューター関係の仕事につきたいというが、
出来ればもっとグローバルでスケールのでかい夢を目指せといいたい。
でも、彼の人生は彼のものだ。親はとやかく言わない方が良い。

息子よ。今は今を楽しめ。青春は一度しかないんだからな。
スポーツで汗を流し親友を作れ。恋をして悩んで悔やんで大きくなれ。
いろんな壁にぶつかって逃げずに真っ向から乗り越えろ。
苦悩を肥やしにしてやがて大人になっていくんだ。

そして、どうしても、どうしても自分の力で
乗り越えられない大きな壁にぶち当たった時に父親を頼れ。
その時の為に、俺はもっと大きな存在になっているから。

熱々のステーキが運ばれてきた。
ジュー、ジュー」と美味そうな音を立てている。
息子は、軟らかい部分を切って俺の皿にそっと肉を載せた。
「それくらい食べられるでしょ」
人を思いやれる奴。
優しい奴だ・・・
きっと母親の育て方が良かったのだろう。
ありがとう・・・元カミさん


asia_jiyujin at 01:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 気ままな時遊人的日記 | 藤岡わこう