第2609回「人生を変えた体験」第2611回「限界を超えた瞬間」

March 25, 2014

第2610回「我が人生の宝もの」

2610おしゃまな少女たち


【2月8日】バンコク

S代表や会員さん方が無事に帰国されてから数日後、今回
初参加された北見のH氏と札幌のK氏からメールが届いた。

2610H氏と昼食


今回のメコン基金スタディツアーでは大変お世話になりました。
藤岡様がおっしゃっていた「ウルルン滞在記メコン基金編」を
体験することが出来たのは、代表のS様と藤岡様の献身的な
ご尽力の賜物であります。タイにお住まいの藤岡様のご協力は、
メコン基金の活動を大きく飛躍させたと今回の旅で強く感じま
した。厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 
(中略)
このようなすばらしい援助活動が来年で終了するのは非常に
残念でなりません。S様に代わる代表者が名乗り出て下さって
メコン基金が存続できればいいのにと強く考えています。その
ためには、会員の間で業務分担を行わなければいけませんが。
最後になりましたが健康第一で無理をなさらずにお仕事を続け
られることをご祈念申し上げます。
メコン基金会員H(北見市)

2610朝のタンブン


このたびは、お世話になりまして有難うございました。お礼
が遅くなってしまい申し訳ございません。初参加のメコン基金
スタディツアーびびってました!“重鎮”メンバーを引率
する中、何かとお気遣いいただき感謝しております。 
(中略)
初日の夜から和ませて頂いたこと(S代表も気絶するほどの宴)
とても嬉しかったです。いろいろ感じさせて頂いたツアーでした。
帰札後は、ホームグラウンドなのに何か違和感を感じる日々が‥‥
いったい何が普通なんでしょうかね。でも、そう言いながら
元の感覚に戻る自分を否定しない。まだまだですね。
またお会いできる日を楽しみにしております。
K(札幌市)

2610可愛い小学生


H氏のメールを読んで20年前の自分を思い出した。まさに
異国で衝撃的な体験をしたことで、それまでの自分の人生の
価値観が大きく変わる切っ掛けとなった旅だった。

先進国の日本に比べてまだまだ途上中の国だが、未だにタイ人に
人生の意味や仕事の意義を教わることが多い。人生、名誉や地位や
ましてや財よりももっと大事なものがあることに気付かされる。

毎日夜遅くまで働いて、寝る時間も削りながら奉仕する会社人間。
同僚や部下を踏み台にして1つでも上の地位を目指すサラリーマン。
頑張って無理をして家を建てて借金のために子供を預けて共稼ぎ。

我無沙羅に無茶を繰り返すウチに取り返しの付かない病気を患う。
何が幸せで何が不遇なのか。世間というウワバミに呑まれながら
もの凄い早さで時間が過ぎていく日本。さすがに神経が麻痺して
正しい判断を謝ることさえあるだろう。

確かにH氏が言われるようにメコン基金が来年で終焉することは
大変残念に思うが、24年間の歴史の中には綺麗な部分以外にも
いろんな問題が起こった。それでも会を続けて来られたことは
ひとえにS代表の尽力や理解ある多くの会員さんの賜だと思う。

しかし、如何せん年齢には勝てず、誰かが引き継いでくれること
を願いつつも未だにその大役を担ってくれる人材が現れない。
現れない以上は潔く幕を下ろすしかないのが現実的な決断。

2610バーシーの儀式


それでも、この24年間で十分タイやラオスの恵まれない子供
たちに勉学のチャンスを与えることが出来たと思うし、いつか
両国が経済発展して我々のような団体の支援が無くなることが
一番望ましいことなのだ。時期的にはまだ早いかも知れないが
現地に置いてそれなりの教育支援は果たせられたと思う。

35歳で渡航したオイラも今年で56歳。さすがにこれ以上続ける
には体力的な限界を感じる。そろそろ初老兵も引退の時期。
悔いはなく多くの幸せな場面や癒さしを体験させて頂いたことが
自分にとって掛け替えのない宝であり感謝の念に堪えない。

タイ王国と出逢えたことがオレの人生の一番の宝だ

2610イサーンの田園風景


asia_jiyujin at 15:35│Comments(2) 気ままなボランティア活動 | 藤岡わこう

この記事へのコメント

2. Posted by 虚無者   April 02, 2014 22:48
1 五里霧中さま

はぁ、そうどすかぁ。そらしゃ〜ないどすなぁ。
ほな40代になってお金に余裕が出来たらお越しやすぅ。
1. Posted by 五里霧中   March 27, 2014 18:03
僕も仕事で嫌なことがありました。

30代なので僕もタイに行ってみたいけど、旅行したらお金が無くなって生活費に困るから行きたくても行けません。

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