June 27, 2017
第3144回「天王寺ぶらり酒巡」
【6月23日】大阪 天王寺
「くぅ〜めっちゃうっめぇ〜」
「呑み方が藤岡さんらしいですねぇ」
日本帰国の初日は、大阪は日本一の高さを誇る
アベノハルカスがある天王寺の角ウチ飲み屋。
「良い雰囲気の店だねぇ」
Dちゃんが案内してくれたのは地元でも人気の
“種よし。”隣同士がまるで満員電車のように
殆ど距離を空けずに呑まなアカンと店ママが注意。
「これぞザ・大阪下町人情飲み屋だな」
兎に角隣客が近から、つい人の話に入ってくる。
しかも、自分で言ってから最後に落とす話術。
あなどれん。周りが全員漫才師に見えて来る。
「若者よアジアを旅して来いよ」
「僕でも変われますか」
「くすぶってんなら旅に出な何も変わらんぞ」
1人の若者がオイラたちの話に興味を持つも、
大阪すら出たこともない。現状に満足出来ずに
自らを変えたんなら、いっぺん海外を見てこいと激励。
「もう一軒行きましょ」
「お いいねぇそうこなくっちゃ」
二軒は老舗的存在の“明治屋”。古くからの馴染み客
らしい人で店は満席状態だった。でも、店内撮影禁止
と今時SNSのインスタで広まる効果を拒絶する名店。
「こんばんは。Rです」
「おっ いらっしゃい」
3軒目の前に仕事終わりのDちゃんの彼女が合流。
オレは八海山を目の前にすっかり上機嫌。
「くぅ〜やっぱり日本はえぇな〜幸せや」
来週にはマレーシアに移住するDちゃんだけど、
はたして彼女の反応はいたって普通。海外だけに
当然の超長距離恋愛だぞ。寂しくないのか。
「ペナンに遊びに行くね」
今時の若者の恋愛観。古い人間のオレには分からん。
とは言え、袖振り合うも多生の縁でDちゃんが望んだ
人生のスキルアップだけに応援せんとね。
「人生を楽しんで自分に負けんなよ〜」