「10月8日 仙石線(代行バス) 122便 陸前小野➔高城町」

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陸前小野の駅舎。(上写真)

委託駅らしいけれど、この時は無人駅でした。
1日4本しか列車が来ないのでは切符を売る意味もないのかもしれません。

仙石線の列車はワンマンではないので、車内でも切符を買うことができるし。

そして、駅から国道に出ると、すぐのところに代行バスの停留所があります。
バスの発車は14:44。

しかし時間になってもなかなかバスが来ないなあ・・・。

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1ちょっと遅れて来た!(^^)!

東洋交通と日本三景交通のバスの2両編成。


仙石線の代行バスは、宮城交通、ミヤコーバス、東日本急行、みちのく観光の各会社にも他に委託しているようです。

一番前の席とはいかなかったけれど、2番目の席で。

このバスでは途中乗車だし、終点までも乗らないんだよね。
だからこの席で充分。

このバスは松島海岸駅まで行きます。
が、仙石線の列車の仙台側の運転区間は松島海岸駅の一つ石巻寄りの高城町からなので、バスで松島海岸までは行かず、高城町駅の最寄のバス停で下車するつもりです。

バスは遅れてきたのに、私がバスに乗車してもすぐに発車する気配がありません。
数分停車したのち、さらに遅れを広げて発車します。
どうやら、この先はバスの運行のダイヤに余裕があることと、時間調整で長時間停車するための場所に余裕がある停留所が無いためのようです。

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バスは陸前小野を出発すると、鳴瀬川と吉田川の2つの川を1つの橋で渡ります。
下流側を見ると、今は列車が走らない仙石線の鉄橋が見えます。

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1陸前小野の次は野蒜。

仙石線の不通区間の復旧の際には、野蒜駅は内陸側にずらして再開することになっていて、それは地元の総意だと思っていたのですが、どうやらそうでもなさそう。
駅舎には、
「仙石線は現ルートで早急に復旧を」
とあります。

やっぱり地元は線路がほしいんです。
現在のルートで簡易線の規格でも何でもいいからまず線路を通すことが先だと思います。
移設するなり、線路を改良するなりはそのあとでもいいと思います。

それを渋るJR束はなにか企んでいるに違いない。

野蒜は、仙石線のダイヤではここですれちがう列車が多いのですが、震災のときに運命の明暗を分けた14:46発の列車がここですれちがいました。
震災時の報道で、行方不明となった列車のうちの2本はこれらの列車です。

石巻行の列車は駅の先のカーブのところで停止しました。
車掌が避難誘導しようとしたときに、地元乗客の一人が、「停止した場所は高台だから車内にいた方がいい」と制止したので、みんながそれに従った結果、無事でした。

一方、あおば通行の列車では、内規に従い最寄の指定避難場所に乗務員が誘導しました。
その後、津波が列車を襲い列車は流されましたが、その避難場所も津波に襲われてしまいました。

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野蒜の次は東名。
ホーム以外無くなってしまいました。
この駅も仙石線が再開するときには内陸に移設することになっているので、ここに列車が走ることはもうありません。

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東名の次は陸前大塚。
なんと線路のすぐそばまで松島湾の海が迫っているのに、駅に大きな損傷が見られません。
海沿いでも地形によって大きな被害の差が有るのですね。

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その後、陸前富山、手樽と停まり、15:10に高城町へ。

仙石線の仙台側の運行区間はあおば通から高城町までですが、高城町の駅前にバスが入れないので、代行バスの終点はお隣の駅の松島海岸になります。

仙石線の列車に高城町の始発から乗車するために、私は高城町の停留所で下車しました。
高城町での代行バスの停留所は、駅から少し離れた松島町の中央公民館のところにあるのですが、代行バスをここで下車して駅まで歩く人が何人かいます。
始発駅から乗車して確実に座席を確保したいのか、東北本線の松島駅にも近いので、時間がかかる仙石線ではなく、早い東北本線に乗りたいのかもしれません。

2012年10月 三陸縦貫 18