「2002年5月5日 ユジノサハリンスク観光 2 ガガーリン公園・児童鉄道」



旭ヶ丘をおりたところに勝利広場があります。今回は時間があまりないので、タクシーから車窓だけの見学。素通りです。勝利広場にはこのような感じでした(livedoor picsより)。
その先のガガーリン公園でタクシーを下りました。
ガガーリン公園に入ります。門を入ると早速ガガーリンの銅像が・・・。でもそこはそのまま素通り。
素通りしてから私、
「李さん、ガガーリンって誰だっけ?」
「世界で初めて宇宙に行った人でしょ!」
あ。そうだ。すっかり忘れてた。李さんは世界的なソ連の英雄を知らんのか、という目で私を見ます。名前を忘れていただけだからそんな目で見ないでヨ。
はいはい。ソ連の航空宇宙は世界一ですよ。

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いろいろな物があったけど、全て素通り。
この公園に来た目的は、この列車なのです。
「な〜んだ、ただの豆汽車かあ」
ただの豆汽車ではありません。この鉄道はサハリンの鉄道学校の実習施設で運転や駅員など鉄道の施設を全て子供たちで行い運行しているのです。以前中国・ハルビンの児童鉄道について紹介しましたが(http://blog.livedoor.jp/asianrailroad/archives/736526.html)、サハリンにも児童鉄道は存在します。社会主義の国、元社会主義の国にはこういうものが存在しています。
鉄道学校の実習施設のため、これでも国鉄線の一部なのです。

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子供鉄道で使われている客車です。前日アップしたノグリキの町中にブン投げられていた客車と同型です。きっとロシアでの750ミリナロー客車の標準スタイルなのでしょうね。ふつうの旅客用の客車なので、なんと公園内の列車なのにトイレつきです。利用する人がいるのでしょうか?
ちなみに機関車はソ連製ですが、ベトナムでは本線用の機関車だったものと同型です。
この子供鉄道の線形は一周2キロのエンドレスで駅が2ヶ所存在します。
運行形態は信号機つきで2閉塞になっていました。
時刻表が存在していて、見ると30分おきの運転でした。1つの編成がグルグルとまわっています。

gaga-rinnちなみにこれは児童鉄道の乗車券です。わら半紙でつくられた粗末な切符です。
切符を買ってホームに行くと、待っている乗客がいっぱいです。子供乗務員は発車直前まで扉に鍵をかけて乗せてくれないのです。乗務員は本を立ち読みし、お菓子を食べ歩き、これらは乗務時間になっても客車に持ち込んで、職務は誰か他の半分の人にやらせて残りの半分はデッキで遊んでいます。まさしくロシア鉄道の乗務員そのまま。
この鉄道学校では職務にたいする怠慢さも教えているのでしょうか?
発車ギリギリになって、やっと扉が開けられました。すると中国のような乗車戦争が起こりました。共産国、旧共産国では自分の生活を守ることでいっぱいで他人のことを考える余裕がないからよく乗車戦争を見ますが、長距離列車ならともかく、こんな公園内のミニ鉄道に乗るのになんで乗車戦争をしなければならないのでしょうか?
なんだかんだで全員が着席できました。
ふう〜。座席は定員制みたいです。だったら何も乗車戦争をしなくてもいいじゃないですか。なんなんだ、ここの国民は。

DSCF0087ロシアの鉄道学校では6歳になってからの10年制で4年生以上がここで訓練を受けます。
鉄道に関する全ての業務を子供が行っており、運転までを指導教官同伴で子供が行っています。
中国の子供鉄道では運転だけは大人が行っていました。
写真は乗務員です。列車員には制服を着ている子と着ていない子がいるので区別に困ります。小学生くらいのはずなのにロシア人は背が高く、あまり大人と変わりませんね。しかし、お菓子は食べるし本も列車に持ち込むところなど、仕事に対する意識はやっぱり子供ですね。(実際の鉄道乗務員もやっていることですが・・・)

 





 


 

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客車の車内です。ロシアのナローゲージで使われている本物の旅客用客車を児童鉄道にも使っています。まるで、ふつうのロシアのローカル線に乗っているような気分にもなります。ナロー鉄道好きの私にはたまらなく楽しいです。

 

 


 

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「#%&+?/@〆仝♀♂℃∞∴¥÷≠!!!!!(ロシア語)」
という子供の案内放送のあと、駅員が笛を鳴らし旗を振ると、汽笛一声、列車は出発します。
すぐに車掌による検札が始まります。4人くらいで1両を担当していますが大真面目なのは1人だけで残りはデッキで遊んでいます。
沿線を見ていると途中にも踏切係や保線係も子供でこの列車の通過を社会主義的敬礼で見守ります。
列車は25キロのスピードで走ります。客車のバネが潰れてしまっているようであまり乗り心地はよくありません。じかにレールの響きが体に伝わってきます。
途中には1ヶ所、駅があります。ここでは3分停車。ここで乗降客はいないのですが、駅員はキチンと配置されています。
約10分のミニトリップですが湖畔を走り、鉄橋、トンネルもあり、変化が多くて楽しい列車の旅です。
元の場所に戻ってきて乗客が下車すると、すぐに客車に鍵をかけて子供鉄道員はホームで遊びだしました。

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