亜洲鉄道日記

月曜日と木曜日に定期更新。亜洲鉄路(アジアの鉄道)の日記です。中国と日本の鉄道が主になりますが、そのほか近辺の国の鉄道・飛行機の写真を載せています。 旅行をした年も記載していますが、古い旅行の写真も入りますのでこの日記を参考に旅行をされる方は充分に現地のことをご自身で確認して下さい。 下の写真をクリックすると目次が開きます。

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北海道新幹線

2017年9月 北海道新幹線の初乗りをグランクラスで 4

2017年9月18日 東北・北海道新幹線 9028B〜3028B はやぶさ28号 新函館北斗→仙台」

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9月18日。
起きますと風雨が強くなっています。
台風は函館直撃ですね。

8:25に緊急速報メールが届きます。
この3日前には「地上の楽園・ロケットマンワールド」からのミサイルがこの辺りの上空を通過して行ったばかりですからね。

あの時の「ソレソシレ〜♪」という同じ音が鳴ります。

「またアイツめ、花火を打ち上げたのか?」


と思ったら、この辺りの川が河川氾濫水位に達したための着信音でした。
緊急地震速報の時は独特の音なのに、ミサイルと自然災害の着信が同じ音というのもなあ・・・。
別けられるものなら別の音にしてほしい。

旅行前日から台風の動きを見ながら帰りの新幹線の指定を変更に変更を重ねていました。

最初は函館を夕方に出発する新幹線の指定席を取っていました。
16日朝になって午後に北海道に上陸する表示になったので、台風が来る前に北海道を脱出しようと午前中に出発する列車に変更しました。

ところが16日夕方になって台風のスピードが速くなったのか、北海道上陸は18日の午前中の表示に。

台風をやり過ごしてから出発しようとまた夕方の列車に変更します。
しかし、もともと指定していた列車の座席は既に他の人に取られてしまってバラバラの座席しか空いていませんでした。

いろいろPCと格闘し、予定より1本前の列車で2列席の並びを見つけたので、すかさずゲットしました。

どの列車も新函館北斗から大宮以南までの区間を設定をすると「はやぶさ」は全部どの列車も満席です。
しかし、多くの乗客は盛岡や仙台から乗車してくるようで、新函館北斗から盛岡や仙台までだと空席があります。
繁忙期に新函館北斗から東京まで満席で切符が取れないときは盛岡や仙台まで指定席を取って、そこから始発の「やまびこ」の自由席を利用するのが適切な手段かもしれません。

アジトの朝食をとり、さらにお風呂まで入って10時のチェックアウトの時間ギリギリまで粘ります。
10時になったら精算、チェックアウトです。

この日は夕方まで路面電車は全部運休です。
そのように函館市のHPに出ています。
函館バスはなんの知らせも無いけれどとにかく動いていません。

なので、アジトからの脱出方法はタクシーしかなくなってしまったのでタクシーを呼んでもらいました。
台風の中、タクシーは元気です。
稼ぎ時。
暴風圏に入っている函館の道で、今やタクシーしか走っていません。

函館駅まで行って、列車で行こうかと思いますが、JR北海道のHPを見ますと、
「15時ころまで道南の全列車が運休」
となるんですと。

ならば新幹線駅の新函館北斗までタクシーで直接行くしかありません。
朝っぱらからウハウハなのかご機嫌なタクシーの運転手。
湯の川温泉から新函館北斗駅まで6000円かかりました。

タクシーの中にいる時も「ソレソシレ〜♪」と緊急速報メールが鳴ります。
今度は函館の別の場所に土砂災害警戒ですと。

でもね、11時ころに新函館北斗駅に着きまして、ちょっとしたら・・・。

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台風一過。

建物は新函館北斗の駅舎です。

函館地方は晴れましたが、点検とか何やらで在来線が夕方まで動く予定は無く、タクシーで駅に来なければならないのには変わりは無かったようです。

JRは復旧が本当に遅い。

新函館北斗駅に着いてみれば、北海道新幹線も午前中は運休になっていたんですと。

午後の列車は動くそうなので、午前中に変更した切符をまた午後の列車に再変更して正解でした。

新函館北斗のみどりの窓口には凄い人の列ができています。
午前中に運休となってしまった新幹線の切符を持っている人が変更をしようとしているのですね。
飛行機も欠航らしいです。
飛行機に乗れなかった団体さんが大変。
添乗員さん一人で頑張っております。

駅員は、
「そのままの特急券でとりあえず乗って、着後に指定席分を精算してほしい」
ということを言っているのですが、列は伸びる一方です。

「はやぶさ」は全車指定席だから、そのままの特急券で乗車すると席にありつけないと思っている人が多いのでしょう。
こりゃ、切符を変更するまでにどのくらいの時間を並ぶのかなあ。
可哀想に・・・。

と、遠巻きに見ていたのですが・・・。

しまった。
まだ、予約だけで帰りの指定席券を受け取るの忘れてた・・・。。゜(´Д`)゜。

私もみどりの窓口の列に並ぶことに。
でも、有人のカウンターの列と指定券券売機の列の二つに分けられて列ができていました。
指定席券売機の列の方が短く、流れも早かったので30分以内に自分の番になり指定席券を受け取ることができました。
たぶん、有人の方は2時間以上並んでいると思う。

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乗る列車は15:35発の「はやぶさ28号」。
だいぶ時間がありますので駅の外に出てみましょう。

・・・。

見事に何もありませんね。
仕方がないので駅に戻ります。

よくまあこんなところに新幹線駅を作ったものだ。
もともとは渡島大野という函館本線の無人駅でした。

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駅に併設しているホテルのバイキングランチで昼食です。
ビール追加で。(左写真)
そこそこいい料理が置かれていましたが、北海道ならではの料理が無かったのが残念。

天気は晴れても川の水位はまだ上昇しているようで、食事をしている間にも緊急速報メールは届きます。
食事している人のみんなのスマホや携帯から「ソレソシレ〜♪」が一斉になるので思わずみんなで笑い出してしまう。

新函館北斗の駅には「ケンシロウ」の銅像があります。(右写真)
この駅の所在地は北斗市ですけれどね、べつに「北斗の拳」とはゆかりもなにもありません。

この「ケンシロウ」の銅像の前で新幹線の発車時刻を待ちます。
その間にも「ソレソシレ〜♪」とみなさん一緒に鳴りだし駅舎内に響き渡ります。
今度は警報が解除になったメールで、この場合も着信音を変えられないものかなあ。
解除は2カ所に分けて行われたので、私が函館にいる間にこの音を5回聞いていました。

だんだん麻痺してこの着信音が鳴ってもみなさん全然気にしなくなってくるのが怖いですね。
私も5回目の着信音のときには全然メールを開いていません。

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この日の北海道新幹線は台風の影響で午後になってから走り始めます。
次の列車は14:44の「はやぶさ26号」なのですが、すでに時刻は14:46になっています。

運用はめちゃくちゃになっていて、13:38に到着のはずの「はやぶさ11号」がまだ到着していません。
遅れ時分のところは点滅しているので「はやぶさ11号」の所は実際には「大幅な遅れ」と表示されています。

「はやぶさ13号」の折り返しが「はやぶさ26号」となるようで、発車は15:30頃とアナウンスされています。

そして私が乗る「はやぶさ28号」は15:35に定刻に発車するとも言っています。

定刻ならばそれでいいや・・・・。

と思うのがふつうですが、いまどきのJRがそんなに上手くいくはずがない。

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定刻だって言うから15:20を過ぎてからホームに行ったのですが・・・。

15:30になってやっと「大幅な遅れ」の「はやぶさ11号」が1時間52分遅れで到着しました。
8分の差で特急券の払い戻し無し。
JR、やったね。
きっと乗客はガッカリしていると思う。

15:35に「はやぶさ13号」が58分遅れで対向側のホームに到着しました。
これが折り返し14:44発のはずだった「はやぶさ26号」になります。

「はやぶさ13号」が到着すると、こちらのホームにいた「はやぶさ11号」として到着した編成は回送列車で引き上げていきます。

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15:45になって「はやて547号」が到着しました。
こんな列車は時刻表には無く、台風の影響でダイヤが狂ったので急遽仕立てた救済列車らしい。

新青森発14:20、奥津軽いまべつ発14:36、木古内発15:13、新函館北斗着15:25のダイヤで運転されていたので20分の遅れ。
突然で周知されていない列車だったので、乗客は本当にほんのわずかで、折り返しのために全部の座席が東京方向を向いた状態で到着しました。

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「はやて547号」が到着して簡単な清掃のあとに乗車開始となりました。
折り返しが私が乗る「はやぶさ28号」となります。
隣はまだ発車できない先発の14:44発の「はやぶさ26号」。
結局、「はやぶさ26号」は15:50ころに発車していきました。

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「はやぶさ26号」が出発して行ったらその後を追いかけるようにこちらの「はやぶさ28号」も新函館北斗を発車します。
新函館北斗を15:56に21分遅れで発車しました。

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2号車に乗ります。
帰りはグランクラスではありませんよ。
指定席特急券は10100円。
普通車指定席に乗る場合は特急券は東北新幹線と北海道新幹線での合算になりますが指定席料金は1回分となります。

「はやぶさ28号」に乗るのは仙台まで。
そこから先は「やまびこ156号」に乗りかえます。

その仙台での乗り換え時間は15分間です。
いま、「はやぶさ28号」は21分遅れているわけで、この列車がどのくらい遅延回復をするかにかかっています。

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新函館北斗を発車すると左側に函館山が見えます。
青函連絡船で来ていた時代から、私には渡道してきたときにはこの山が「歓迎しているように」、北海道を去るときには「見送っている」ように見えます。

この列車は北海道新幹線内はノンストップで次の停車駅は新青森なのですが、先行する「はやぶさ26号」は木古内にも奥津軽いまべつにも停車する列車です。
なので、前の列車が駅に停車中はこちらの列車もその後ろで停止信号です。

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16:11に青函トンネルに入りました。
先行する「はやぶさ26号」に乗客が集中したのか後発のこちらの列車はそんなに混んでいません。
空席がチラホラあります。

しかし、疲れ切った車内です。
寝ている人多数で車内も静かです。

16:35に青函トンネルを抜けました。

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16:38に奥津軽いまべつを通過しました。
列車は津軽半島を走ります。
向こうに陸奥湾が見えて、その向こうは下北半島です。

新青森でも「はやぶさ26号」が停車中のために手前でしばらく待たされました。
「はやぶさ28号」は新青森から先、盛岡までは各駅停車です。

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18:03に盛岡に到着です。
時刻表では17:44に到着なので19分の遅れです。
ここで待たせていた秋田からの「こまち28号」を後部に増結します。

盛岡から仙台までの「はやぶさ」での所要時間は約40分。
18:07に盛岡を発車しましたが、そうするとこの列車の仙台着は18:47頃。

仙台で乗り換える「やまびこ156号」は仙台発が18:44なので微妙ですね。

常にMAXのスピードで走ったようで、仙台には18:45に着きました。

「2017年9月18日 東北新幹線 156B やまびこ156号 仙台→宇都宮」
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仙台駅では反対側のホームに「やまびこ156号」は発車を待っていました。
駅の放送では乗り換える人を急かしていますが、「はやぶさ28号」が発車して行って、信号が変わるまでは大丈夫。
駅弁を買ってから乗りましょう。
列車の前面の写真を撮るまでは時間がありませんでしたが。

18:50に「やまびこ156号」は6分遅れで仙台を発車しました。

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乗ったら駅弁。

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今回は「みやぎサーモン押し寿司」(左写真)と、「仙台牛炭火焼肉弁当」(右写真)。

牛タン弁当といきたかったのですが、この時間、売店には少ない種類の弁当しか並んでいなかったのです。

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ビールのあとは「キレートレモンサワー」。
そうとうスッぱい。

白石蔵王に停車して、19:15に福島に到着。
ここでは6分停車で19:16発車予定なのですぐに発車すれば定刻になりますが、後ろに山形からの「つばさ156号」を連結するのでしばらく停車します。
丁度喫煙所の前に車両が停まったので、連結が終わるまで喫煙所に入ります。

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郡山に停まって宇都宮に20:06に着きました。
19:58着が時刻表通りなので、8分遅れです。

「2017年9月18日 東北本線 普通1635E 宇都宮→小山」
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「やまびこ156号」は小山に停車しませんので宇都宮から小山までは在来線の東北本線です。
20:24発の1635E。
沼津行です。
こんな時間に普通電車で沼津行があるなんて・・・。
沼津に着くのは0:37です。


2017年9月 北海道新幹線の初乗りをグランクラスで 2

「2017年9月17日 東北・北海道新幹線 3007B〜9007B はやぶさ7号 東京→新函館北斗 2」
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盛岡で前部に繋がっていた7両の「こまち7号」が切り離されて10:57に発車して行きました。
ここからは「はやぶさ7号」は10両編成で単独で走ります。

やっとE5系のお顔が拝見でき、グランクラス車両が先頭車になります。

「はやぶさ7号」は10:59に盛岡を発車しました。

1盛岡から先の東北・北海道新幹線は整備新幹線区間です。
建設費用を抑えるために最高速度が260km/hとして建設されました。

なので、「はやぶさ」の320km/h運転はお終いでここからは260km/h運転となります。

トンネルも多くなります。
中でも長いのは岩手一戸トンネル(23.8km)と八甲田トンネル(26.5km)。
両者とも上越新幹線の大清水トンネル(22.2km)より長いです。

八甲田トンネルは日本で一番長い山岳トンネルとなっています。

「はやぶさ7号」は盛岡を出るといわて沼宮内、二戸を通過して八戸に停車。
11:27に八戸を発車すると七戸十和田を通過して次は新青森に停まります。

なお、東北新幹線では八戸まではトンネルが連続しても携帯電話は使えます。
八戸から先はトンネルに入ると繋がらなくなります。

ちょっとイライラ。
だけど、北陸新幹線の全区間殆ど繋がらないのよりはマシ。

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11:51に新青森に着きました。
東北新幹線はここまで、ここから先はJR北海道の北海道新幹線です。
運転士も交代します。

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「はやぶさ7号」は定期列車としては新青森止まりの列車ですが、この日は臨時で新函館北斗まで運転区間が延長されます。
新青森の発車は11:53です。

盛岡でもそうでしたが私が停車中にホームで写真を撮って列車に戻ってくると、アテンダントに
「おかえりなさいませ」
と迎えられます。

飛行機でそのまま折り返し便に搭乗した時に同じ客室乗務員に
「おかえりなさいませ」
と迎えられるのと同じくらいのマニア接待モードで羞恥プレイです。

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11:53に「はやぶさ7号」は私の初乗り区間である北海道新幹線を走り始めました。
また白ワインを注文。
北海道新幹線に乾杯。

北海道新幹線は新青森から新函館北斗までの148.8kmの路線です。
2031年に札幌まで延伸するらしいですが、随分と先の話ですね。

新青森〜新函館北斗の最短所要時間は1時間1分です。
こんな距離だったら他のところの新幹線であれば40分くらいで行っちゃうだろうに、とにかく60分の壁は越えられません。

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所要時間がかかるのは最初は260km/hで走っているのですが、新青森から28.9kmのところにある新中小国信号場から木古内までは140km/hに制限されるからです。
この先は木古内まで在来線との共用区間となるためで、線路も3線軌条となります。(左写真・帰りの列車で撮影)

新幹線の秘境駅とまでいわれる奥津軽いまべつを通過。(右写真)
在来線時代は1日に2往復しか停車しなかった無人駅を新幹線駅としたわけで、1日の利用客は全国の新幹線駅の中で一番少ないです。

712:10に青函トンネルに入りました。

53.85kmの青函トンネルは昭和63年3月13日に1番列車が通過しました。
この日は旅途愉快総書記と共に1番列車でトンネルを往復しました。

青函トンネルは最初は在来線として開業しましたが新幹線の規格で作られていましたから、「いずれはここに新幹線が通過するときが来るのだろうな」とは思っていました。

「トンネルに新幹線を通す」という目標がトンネル開通から28年、トンネルの建設開始からだと55年かかって達成できたわけで、青函連絡船の時代から津軽海峡を何度か渡ってきた私にとっては感無量でもあります。

ただ、惜しいのは前述したようにこの区間は在来線列車も走るので、新幹線ながら140km/hで走ります。
在来線時代も140km/hで走っていたのでトンネルを通過する所要時間は以前と同じです。

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12:35に青函トンネルを抜けました。
北海道上陸地点は知内町というところ。

かつては駅だった湯の里知内信号場を通過して12:44に木古内に着きました。
1分停車で12:45に発車します。

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木古内の次は終点の新函館北斗です。
この区間は260km/hで走行します。

が、この区間は35.5km。
12分で到着しちゃいます。

青森側も260km/hで走れる区間は28.9kmしかありません。
駅などでの加減速の距離も考えたら北海道新幹線で260km/h運転をする時間って函館側、青森側合わせても10分くらいしか無いんじゃないの?

車窓右側には函館山が見えてきました。(左写真)
本当に新幹線で函館まで来たんだなあと考えているうちに新函館北斗に到着です。

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12:57に「はやぶさ7号」は新函館北斗に到着しました。
新幹線の今のところの北限の駅はホーム2面2線しかない思ったより小さなターミナルでした。

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新函館北斗駅は函館市ではなく北斗市にあります。
ここから函館駅へは在来線の函館本線に乗り換えていかなければなりません。
その距離は鉄道距離17.9kmでこれは遠いです。

その区間の運賃もなんと360円という金額。

たいてい空港ってその都市の中心駅から遠いことはよくありますが、函館の場合、中心駅から新幹線駅に行くより空港に行く方が近いですよ。


「2017年9月17日 函館本線 8D 特急北斗8号 新函館北斗→函館」
3新函館北斗と函館の間には新幹線に接続する形で「はこだてライナー」というリレー列車が走っています。

だけど、乗ってきた「はやぶさ7号」は臨時列車です。
いちおう、「はやぶさ7号」にリレーする臨時の「はこだてライナー」が仕立てられてはいるのですが・・・。

なんと33分の接続待ち

「はこだてライナー」の所要時間もあるわけで、これだけ新幹線へのアクセスの時間がかかってしまうと新幹線自体の利用価値が随分と下がってしまいます。

しかしですね。

これもJRの作戦なのか、「はやぶさ7号」の到着11分後に函館行の特急列車が来るんですよ。
忙しい人は特急へと誘導。
ちゃっかり特急料金いただきですか?

もう早いところ函館に到着したいですからね。

この区間は特急に乗るつもりでいました。

でも意味の無い特急列車になるべくお金を使いたくない・・・。

僅かな金額ですが、乗継割引で自由席特急券を購入してありました。
JR北海道の特急料金には25kmまで310円というのがあるので、乗継割引で半額の端数切捨てで150円になります。

新幹線から在来線への連絡改札口では改札嬢が特急券を持っていない人は絶対にホームへ通さない勢いで頑張っております。
私は予め買ってあった特急券を見せることにより通過しました。

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下りホームには13:08発の臨時特急「北斗91号」札幌行がいます。
車両はキハ283系の4両編成。
北海道の鉄道の高速化のために平成7年から登場して最高速度130km/hでかっとばしていたのですが、平成23年にトンネル内で全焼する脱線火災事故をおこして、今ではショボ〜ン(´・ω・`)と最高速度が110km/hになっている形式。

普段は釧路の方へ走っているのですが、臨時列車では函館まで来ることがあるようです。

私が乗る特急「北斗8号」はその後すぐにこちらにやって来ますよ。

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やっぱりね、私のようなところには「国鉄型」の方から寄って来るんですよ。
特急「北斗8号」は定期列車としては函館本線に1日3往復あるキハ183系による特急列車です。
昭和56年に石勝線が開通したころから量産されて走り始めた形式だったと思います。
でもね、残念ながら「国鉄型」だけどこの車両は550番台でJRになってから製造された車両です。

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7両編成のうち、自由席は後ろの2両。
新函館北斗で下車した人もいるので車内はそんなに混んでいません。

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最後尾席を陣取ります。
この気動車だと後方展望ができますぞ。

新函館北斗を13:08に発車すると、左から藤城線と合流し、七飯を通過。
大中山、桔梗と通過していきます。

途中の停車駅は五稜郭だけ。
その次は終点の函館です。

新函館北斗から函館までの特急での所要時間は16分です。

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13:24に函館に到着しました。

晴れているのですが、台風が接近してきてだんだん風が強くなってきました。

2017年9月 北海道新幹線の初乗りをグランクラスで 3

2017年9月 北海道新幹線の初乗りをグランクラスで 1

「2017年9月17日 東北新幹線 258B なすの258号 小山→東京」
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平成28年3月に北海道新幹線が開業してから、私はまだ未乗でした。

北海道新幹線は新青森と新函館北斗の青函間を結ぶもので、当然、東北地方の部分にも線路はあります。

私はJR東日本と東北地方の民営鉄道には完乗していますが、北海道新幹線の部分が空白になっていることで東北地方の鉄道に全路線乗ったとならないのが気分が悪い。

そこで今回は北海道新幹線で函館まで行ってきます。

使う乗車券は「三連休東日本・函館パス」。
3日間乗り放題で14050円。

小山から函館までの普通乗車券の片道が11020円なので単純往復だけでもだいぶ得をします。

せっかく乗り放題なので、東北・北海道新幹線への出発は「はやぶさ」の出発駅である東京から行きましょう。

9月17日。
7:01発の「なすの258号」でいったん東京まで行きます。

E5系とE6系の併結の17両編成です。

東京には7:44に着きました。

ちょっとした食べ物を売店で買ってまだ8時前。

新函館北斗まで乗車する「はやぶさ7号」は8:40発なのでまだ時間があります。
そこでいったん八重洲中央口から外に出ました。


「2017年9月17日 東北・北海道新幹線 3007B〜9007B はやぶさ7号 東京→新函館北斗 1」

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今回、東北・北海道新幹線の乗車にあたっては、せっかく全路線を制覇するのでグランクラスを奮発しました。
特急券とグランクラスの料金は合わせて26720円。
ずいぶんと高額になりますが、これは東北新幹線と北海道新幹線が別々の料金でそれの合算になるからです。

内訳は、
東北新幹線(東京〜新青森)の特急料金6680円
北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)の特急料金3930円
東北新幹線のグランクラス料金9250円
北海道新幹線のグランクラス料金6860円

合計で26720円となります。
なお、単に合算ではなく、本来の東北新幹線のグランクラス料金は10280円。
北海道新幹線に跨って乗車する場合には1030円引きで9250円となります。
同様に北海道新幹線も1030円引かれるので7890円のところ6860円となるのです。

北海道新幹線まで乗車すると高額となってしまいますが、新青森までのグランクラス利用だったら特急料金込みで16960円となるわけで少し利用しやすくなります。
また、新青森までだと上野と大宮の間に700kmの運賃の壁がありますので、大宮まで在来線とかで移動して、大宮から新青森まで新幹線を利用すれば、特急料金込みのグランクラス料金は15200円ともっと利用しやすくなります。

さて、私ごときも空港では飛行機の出発までにラウンジで過ごすことがあります。
航空会社のラウンジは快適に飛行機の出発を待つことができます。

「新幹線にはラウンジが無いからなあ・・・・。」
と思っていましたらね、

東京駅に限ってですが、「ビューゴールドラウンジ」というのがありました。(右写真)
八重洲中央口を出たところにあります。

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ゆっくり時間があるわけではありませんが、どういうものか25分間だけ利用してみました。
飲み物はソフトドリンクしかありませんが、メニューの中から選ぶ仕組みで席まで持ってきてくれます。
アルコールはありません。
食べ物はお菓子だけですが、空港の国内線ラウンジでも、食べ物はおかきしかありませんから同じようなものです。

出発後に列車の中で飲むように、ジュース類を出発時に持たせてくれます。
この時は私はリンゴジュースを貰いました。

さて、このラウンジの利用条件ですがけっこう厳しいもので、グランクラス利用者と「ビューゴールドプラスカード」を持っていて、かつ当日に東京駅からグリーン車で出発する本人だけです。
同伴者はご利用券か3240円が必要です。

また、ラウンジの開放時間が8:00から18:00までで、その中の入室から90分以内だけの利用です。

東京駅以外の主要駅にもラウンジができればいいんですけれどね。
いまのところ東京駅だけなので、ビューゴールドプラスカードを持つ気は私にはありません。

あとね、これはこのラウンジの最大の欠点だと思うのですが・・・。

ラウンジが改札外にあることです。

私のように乗り放題の乗車券や途中下車できる切符ならいいのですが、

たとえば、
「東京都区内から新青森」の乗車券の場合、他の駅では途中下車できますが都区内の駅では途中下車できませんから、出発駅から東京駅までの乗車券が必要です。

常磐線方面の場合も今はいわきまでが東京近郊区間ですから100km超えの乗車券なのに途中下車ができず、東京駅までの乗車券と東京駅からの乗車券が必要になってしまいます。

JR東のこと、改札外にラウンジを設置したのは「わざと」ではないかと勘繰ってしまう私です。

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ラウンジを出まして20番線に来ましたら、8:28に那須塩原からの「なすの264号」が到着しました。
この列車の折り返しが8:40発の「はやぶさ7号」になります。

17両編成で前に「こまち7号」が7両併結されています。
「はやぶさ7号」は後ろの10両です。

東京駅発車後、盛岡まではE6系の「こまち」が先頭です。

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E6系「こまち」とE5系「はやぶさ」の併結部分。
なぜか「こまち」の先頭部よりこの2列車の連結部の方が非テツの人には人気です。

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乗車するのは「はやぶさ」編成の一番前の10号車です。

車内清掃をしていて、それが終わって乗車開始になったのは発車3分前の8:37です。

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アテンダントに迎えられ、車内に突入。
一番乗り。.。゚+.(・∀・)゚+.゚

グランクラスの座席は1両18席です。

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グランクラスの座席です。
JALのファーストクラスやベンツなどの自動車座席で実績があるドイツのレカロ社と日本企業とのコラボで開発されたものです。

座面とフットレストが作動し、リクライニング角度は45度です。
シェル型のシートになっているので後ろの人を気にする必要はありません。
肘掛部分にはカクテルトレイもあります。
テーブルは肘掛の中に収納されています。
読書灯があって、コンセントもあります。

飛行機のビジネスクラス並みですな。
シートベルトが無いので、飛行機より更に楽に座れます。

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あら。
こんなところに救命胴衣・・・、じゃなくてこれはスリッパです。(左写真)

座席はボタン操作。(右写真)
18席しかありませんので、コールボタンを押すとすぐにアテンダントがやって来ます。

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8:40、「はやぶさ7号」は東京を発車しました。
さっそく、おしぼりのサービスです。

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アテンダントは列車の駅停車中は乗降扉のところに立って乗客を出迎えるので、おしぼり以外のサービスは上野を8:46に発車してからです。

まずはビール。

食事は和食と洋食から選べますが、洋食はサンドイッチだけでつまらないのは分かっているので和食を選びます。

和食のお品書き
・銀ひらす西京焼
・玉子焼
・青菜お浸し
・根菜入りさつま揚
・海老と豆腐の真丈揚
・銀杏串
・パプリカ揚
・煮物(信田巻 人参 茄子 いんげん)
・季節御飯

なお、下り列車と上り列車では食事の内容は変わるようです。

弁当箱が小さくて量的には物足りないですが、内容はいいものでしたよ。

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大宮は9:06に発車。
東京発車時点ではグランクラスの乗客は3人でしたが、大宮で2人乗って来て全部で5人になりました。

次は仙台です。

ビールだけでは足りなかったので赤ワインを注文。
9:20頃に共和国を通過します。

グランクラスのワインはオリジナルのもので赤ワインは長野塩尻の「井筒ワイン」から。

グラスはどこかの航空会社のようにプラコップじゃないですよ。
ちゃんとグラスを持ってきました。

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「はやぶさ7号」は宇都宮を通過すると320km/h運転になりました。
フランスのTGVと並んで世界一の速さです。

東京駅で買ってきた焼売を空けます。

89

今度は白ワインを飲みながら世界最速の車窓を楽しみます。
白ワインは同じく長野塩尻ですが、林農園というところの「五一わいん」。

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10:15に仙台到着。(左写真)
1分停車で10:16の発車しました。

仙台ではグランクラスでの乗客の入れ替わりはありませんでした。
5人のままです。

連休なのに空いていますね。
普通車の方も見てみましたが、そんなに混んでいません。

なぜならばね・・・。

5
とても大きな台風18号が函館に向かっているからですよ。
モロに直撃です。

私がこのグランクラスの切符を「えきねっと」で確保したときに私が今座っている席の1つ前の席はふさがっていました。
しかし、仙台を出発してもこの席には乗客は現れませんでした。
台風回避でキャンセルしたのかも。

そんな台風に怖気ることなく北上していくなんとも無謀な私。

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仙台を出たらスパークリングのアルコールにしましょう。
グランクラスにあるのは青森のシードルです。

ビール1本、ワイン2本にシードルを飲んだのでアタマがグルグルしてきました。
もう、台風のことなんかどうでもいいです。

15
10:55に盛岡に着きました。
ここで前部7両の「こまち7号」が切り離され、10:57に発車して行きます。



2017年9月 北海道新幹線の初乗りをグランクラスで 2

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Dr.鉄路迷

アジアの鉄道好きです。日本の鉄道ももちろんですが、中国を主とした周辺国の鉄道に乗っています。
新型の車両を追いかけるより、鉄道の原点ともいえそうなくらいの古い鉄道を見るのが好き。
飛行機も好きですが私が好きなのは新しい飛行機ではなくて、プロペラ機が好き。ジェット機でも旧ソ連製が好きというちょっと(かなり?)変わり者です。

名前は「鉄路迷」と書いて「tie3 lu4 mi2」と読みます。中国語で「鉄道ファン」の意味。でも読みづらいので皆さん「ドクター」で呼んでくれています。将軍様と呼ぶ人も・・・。

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