9月18日。
起きますと風雨が強くなっています。
台風は函館直撃ですね。
8:25に緊急速報メールが届きます。
この3日前には「地上の楽園・ロケットマンワールド」からのミサイルがこの辺りの上空を通過して行ったばかりですからね。
あの時の「ソレソシレ〜♪」という同じ音が鳴ります。
「またアイツめ、花火を打ち上げたのか?」
と思ったら、この辺りの川が河川氾濫水位に達したための着信音でした。
緊急地震速報の時は独特の音なのに、ミサイルと自然災害の着信が同じ音というのもなあ・・・。
別けられるものなら別の音にしてほしい。
旅行前日から台風の動きを見ながら帰りの新幹線の指定を変更に変更を重ねていました。
最初は函館を夕方に出発する新幹線の指定席を取っていました。
16日朝になって午後に北海道に上陸する表示になったので、台風が来る前に北海道を脱出しようと午前中に出発する列車に変更しました。
ところが16日夕方になって台風のスピードが速くなったのか、北海道上陸は18日の午前中の表示に。
台風をやり過ごしてから出発しようとまた夕方の列車に変更します。
しかし、もともと指定していた列車の座席は既に他の人に取られてしまってバラバラの座席しか空いていませんでした。
いろいろPCと格闘し、予定より1本前の列車で2列席の並びを見つけたので、すかさずゲットしました。
どの列車も新函館北斗から大宮以南までの区間を設定をすると「はやぶさ」は全部どの列車も満席です。
しかし、多くの乗客は盛岡や仙台から乗車してくるようで、新函館北斗から盛岡や仙台までだと空席があります。
繁忙期に新函館北斗から東京まで満席で切符が取れないときは盛岡や仙台まで指定席を取って、そこから始発の「やまびこ」の自由席を利用するのが適切な手段かもしれません。
アジトの朝食をとり、さらにお風呂まで入って10時のチェックアウトの時間ギリギリまで粘ります。
10時になったら精算、チェックアウトです。
この日は夕方まで路面電車は全部運休です。
そのように函館市のHPに出ています。
函館バスはなんの知らせも無いけれどとにかく動いていません。
なので、アジトからの脱出方法はタクシーしかなくなってしまったのでタクシーを呼んでもらいました。
台風の中、タクシーは元気です。
稼ぎ時。
暴風圏に入っている函館の道で、今やタクシーしか走っていません。
函館駅まで行って、列車で行こうかと思いますが、JR北海道のHPを見ますと、
「15時ころまで道南の全列車が運休」
となるんですと。
ならば新幹線駅の新函館北斗までタクシーで直接行くしかありません。
朝っぱらからウハウハなのかご機嫌なタクシーの運転手。
湯の川温泉から新函館北斗駅まで6000円かかりました。
タクシーの中にいる時も「ソレソシレ〜♪」と緊急速報メールが鳴ります。
今度は函館の別の場所に土砂災害警戒ですと。
でもね、11時ころに新函館北斗駅に着きまして、ちょっとしたら・・・。
台風一過。
建物は新函館北斗の駅舎です。
函館地方は晴れましたが、点検とか何やらで在来線が夕方まで動く予定は無く、タクシーで駅に来なければならないのには変わりは無かったようです。
JRは復旧が本当に遅い。
新函館北斗駅に着いてみれば、北海道新幹線も午前中は運休になっていたんですと。
午後の列車は動くそうなので、午前中に変更した切符をまた午後の列車に再変更して正解でした。
新函館北斗のみどりの窓口には凄い人の列ができています。
午前中に運休となってしまった新幹線の切符を持っている人が変更をしようとしているのですね。
飛行機も欠航らしいです。
飛行機に乗れなかった団体さんが大変。
添乗員さん一人で頑張っております。
駅員は、
「そのままの特急券でとりあえず乗って、着後に指定席分を精算してほしい」
ということを言っているのですが、列は伸びる一方です。
「はやぶさ」は全車指定席だから、そのままの特急券で乗車すると席にありつけないと思っている人が多いのでしょう。
こりゃ、切符を変更するまでにどのくらいの時間を並ぶのかなあ。
可哀想に・・・。
と、遠巻きに見ていたのですが・・・。
しまった。
まだ、予約だけで帰りの指定席券を受け取るの忘れてた・・・。。゜(´Д`)゜。
私もみどりの窓口の列に並ぶことに。
でも、有人のカウンターの列と指定券券売機の列の二つに分けられて列ができていました。
指定席券売機の列の方が短く、流れも早かったので30分以内に自分の番になり指定席券を受け取ることができました。
たぶん、有人の方は2時間以上並んでいると思う。
乗る列車は15:35発の「はやぶさ28号」。
だいぶ時間がありますので駅の外に出てみましょう。
・・・。
見事に何もありませんね。
仕方がないので駅に戻ります。
よくまあこんなところに新幹線駅を作ったものだ。
もともとは渡島大野という函館本線の無人駅でした。
駅に併設しているホテルのバイキングランチで昼食です。
ビール追加で。(左写真)
そこそこいい料理が置かれていましたが、北海道ならではの料理が無かったのが残念。
天気は晴れても川の水位はまだ上昇しているようで、食事をしている間にも緊急速報メールは届きます。
食事している人のみんなのスマホや携帯から「ソレソシレ〜♪」が一斉になるので思わずみんなで笑い出してしまう。
新函館北斗の駅には「ケンシロウ」の銅像があります。(右写真)
この駅の所在地は北斗市ですけれどね、べつに「北斗の拳」とはゆかりもなにもありません。
この「ケンシロウ」の銅像の前で新幹線の発車時刻を待ちます。
その間にも「ソレソシレ〜♪」とみなさん一緒に鳴りだし駅舎内に響き渡ります。
今度は警報が解除になったメールで、この場合も着信音を変えられないものかなあ。
解除は2カ所に分けて行われたので、私が函館にいる間にこの音を5回聞いていました。
だんだん麻痺してこの着信音が鳴ってもみなさん全然気にしなくなってくるのが怖いですね。
私も5回目の着信音のときには全然メールを開いていません。
この日の北海道新幹線は台風の影響で午後になってから走り始めます。
次の列車は14:44の「はやぶさ26号」なのですが、すでに時刻は14:46になっています。
運用はめちゃくちゃになっていて、13:38に到着のはずの「はやぶさ11号」がまだ到着していません。
遅れ時分のところは点滅しているので「はやぶさ11号」の所は実際には「大幅な遅れ」と表示されています。
「はやぶさ13号」の折り返しが「はやぶさ26号」となるようで、発車は15:30頃とアナウンスされています。
そして私が乗る「はやぶさ28号」は15:35に定刻に発車するとも言っています。
定刻ならばそれでいいや・・・・。
と思うのがふつうですが、いまどきのJRがそんなに上手くいくはずがない。
定刻だって言うから15:20を過ぎてからホームに行ったのですが・・・。
15:30になってやっと「大幅な遅れ」の「はやぶさ11号」が1時間52分遅れで到着しました。
8分の差で特急券の払い戻し無し。
JR、やったね。
きっと乗客はガッカリしていると思う。
15:35に「はやぶさ13号」が58分遅れで対向側のホームに到着しました。
これが折り返し14:44発のはずだった「はやぶさ26号」になります。
「はやぶさ13号」が到着すると、こちらのホームにいた「はやぶさ11号」として到着した編成は回送列車で引き上げていきます。
15:45になって「はやて547号」が到着しました。
こんな列車は時刻表には無く、台風の影響でダイヤが狂ったので急遽仕立てた救済列車らしい。
新青森発14:20、奥津軽いまべつ発14:36、木古内発15:13、新函館北斗着15:25のダイヤで運転されていたので20分の遅れ。
突然で周知されていない列車だったので、乗客は本当にほんのわずかで、折り返しのために全部の座席が東京方向を向いた状態で到着しました。
「はやて547号」が到着して簡単な清掃のあとに乗車開始となりました。
折り返しが私が乗る「はやぶさ28号」となります。
隣はまだ発車できない先発の14:44発の「はやぶさ26号」。
結局、「はやぶさ26号」は15:50ころに発車していきました。
「はやぶさ26号」が出発して行ったらその後を追いかけるようにこちらの「はやぶさ28号」も新函館北斗を発車します。
新函館北斗を15:56に21分遅れで発車しました。
2号車に乗ります。
帰りはグランクラスではありませんよ。
指定席特急券は10100円。
普通車指定席に乗る場合は特急券は東北新幹線と北海道新幹線での合算になりますが指定席料金は1回分となります。
「はやぶさ28号」に乗るのは仙台まで。
そこから先は「やまびこ156号」に乗りかえます。
その仙台での乗り換え時間は15分間です。
いま、「はやぶさ28号」は21分遅れているわけで、この列車がどのくらい遅延回復をするかにかかっています。
新函館北斗を発車すると左側に函館山が見えます。
青函連絡船で来ていた時代から、私には渡道してきたときにはこの山が「歓迎しているように」、北海道を去るときには「見送っている」ように見えます。
この列車は北海道新幹線内はノンストップで次の停車駅は新青森なのですが、先行する「はやぶさ26号」は木古内にも奥津軽いまべつにも停車する列車です。
なので、前の列車が駅に停車中はこちらの列車もその後ろで停止信号です。
16:11に青函トンネルに入りました。
先行する「はやぶさ26号」に乗客が集中したのか後発のこちらの列車はそんなに混んでいません。
空席がチラホラあります。
しかし、疲れ切った車内です。
寝ている人多数で車内も静かです。
16:35に青函トンネルを抜けました。
16:38に奥津軽いまべつを通過しました。
列車は津軽半島を走ります。
向こうに陸奥湾が見えて、その向こうは下北半島です。
新青森でも「はやぶさ26号」が停車中のために手前でしばらく待たされました。
「はやぶさ28号」は新青森から先、盛岡までは各駅停車です。
18:03に盛岡に到着です。
時刻表では17:44に到着なので19分の遅れです。
ここで待たせていた秋田からの「こまち28号」を後部に増結します。
盛岡から仙台までの「はやぶさ」での所要時間は約40分。
18:07に盛岡を発車しましたが、そうするとこの列車の仙台着は18:47頃。
仙台で乗り換える「やまびこ156号」は仙台発が18:44なので微妙ですね。
常にMAXのスピードで走ったようで、仙台には18:45に着きました。
「2017年9月18日 東北新幹線 156B やまびこ156号 仙台→宇都宮」
仙台駅では反対側のホームに「やまびこ156号」は発車を待っていました。
駅の放送では乗り換える人を急かしていますが、「はやぶさ28号」が発車して行って、信号が変わるまでは大丈夫。
駅弁を買ってから乗りましょう。
列車の前面の写真を撮るまでは時間がありませんでしたが。
18:50に「やまびこ156号」は6分遅れで仙台を発車しました。
乗ったら駅弁。
今回は「みやぎサーモン押し寿司」(左写真)と、「仙台牛炭火焼肉弁当」(右写真)。
牛タン弁当といきたかったのですが、この時間、売店には少ない種類の弁当しか並んでいなかったのです。
ビールのあとは「キレートレモンサワー」。
そうとうスッぱい。
白石蔵王に停車して、19:15に福島に到着。
ここでは6分停車で19:16発車予定なのですぐに発車すれば定刻になりますが、後ろに山形からの「つばさ156号」を連結するのでしばらく停車します。
丁度喫煙所の前に車両が停まったので、連結が終わるまで喫煙所に入ります。
郡山に停まって宇都宮に20:06に着きました。
19:58着が時刻表通りなので、8分遅れです。
「2017年9月18日 東北本線 普通1635E 宇都宮→小山」
「やまびこ156号」は小山に停車しませんので宇都宮から小山までは在来線の東北本線です。
20:24発の1635E。
沼津行です。
こんな時間に普通電車で沼津行があるなんて・・・。
沼津に着くのは0:37です。