ある日の閉店後、カラオケに入ったお客さんが時間を過ぎても降りてこない。
帰る前に掃除をするために部屋をノックして

「お時間過ぎてます。もう帰るよぉ。」

と言うと・・・なぜか追いかけてきて

「帰れっていう言い方はないでしょ?」

え?????????
一瞬夢でも見てるのかと思ったわ。

「お客さんに向かって帰れなんて言うわけないですよね。」
「言った。そう聞こえた。謝って。」

あぁ・・・メンドクサイ。

「そうですか。そんなふうに聞こえたんですね。すみませんでした。」
「ていうかなんでそんな圧強いの?」

おいおい・・・完全にカラみ始めたわ。
この辺から俺のことはオマエ呼ばわりね。

「あのさ・・・明日朝早いんだわ。早く掃除して帰りたいんだけど。」
「消費者センターに電話するわ」
「どうぞ」

取りあえず店の外に出てもらい、掃除を続ける。
すると外から「自転車の鍵が無いから持って来て!」と叫ぶ声。

部屋の清掃した時には自転車の鍵どころか、誓約書まで書いて貰って禁止した電子タバコの吸い殻が2本落ちてただけ。

説明すると「そんなはずはない。警察呼ぶ!」
「どうぞ」

数分後に警察来よったわ。

一緒に部屋を見て貰い、誓約書も見て貰った。

その後も店の前で怒鳴り散らし、自転車の鍵じゃなくてライターが無いだの、俺は始めから謝ってるのにコイツがコロコロ言う事が変わってさぁとゴチャゴチャ言い出す始末。

するとお巡りさんが「それはあなただよ」とひと言(笑)



ここまで来たらガックリ疲れちゃってさ・・・
「もうええ?俺帰るよ。」とお巡りさんに言うと「はい。あとはこっちでやっときますんで。」

帰ろうとする俺に「はい逃げた!お巡りさん!コイツ逃げるよ。つかまえて!」
まぁ笑いながら帰りましたとさ。



怖いのはさ・・・来店時と帰り際と別人格かと思うほどの酔っ払い方なんだわ。
どうしてこんな変わっちまうんだ?
酒以外の何か危ない物でもキメとらんだろうな?と疑いたくなるほどの豹変ぶり。

これだでタチの悪い酔っ払いは嫌いなんだて・・・。
最後には自分で呼んだお巡りさん5人(増えてた!)に囲まれてイキっとったなぁ。
 



なんか・・・この仕事が急に嫌になる瞬間だったわ。