自称「文化昆虫学研究家」のひとりごと

いつか,文化昆虫「楽」者になることを夢見て…

2014年08月

8.10 - 本日の「夢の扉」と私の研究の夢・目標

◆本日の「夢の扉」と私の研究の夢・目標


 本日の夢の扉は、「酵素の知られざる力で超やわらか食品」を開発している研究者升永さんの話だった。モットーは、「できないからこそ、こだわる」だそうだ。


 これだけを聞いても何も響かないのだが、このモットーの由来を聞くととても感動した。企業の研究者である升永さんは、もともとあるプロジェクトを担当して いた。その研究に情熱を注いでいたのだが、ある日突然会社から「超やわらか食品を作れ」との辞令が届いて、「こんなの無理だ」と心が折れ、自分を見失 いかけたそうである。しかし、升永さんはある医学者との出会いがきっかけで、健康上固いものを噛んで食べられない人々がこのやわらか食品の到来を望んでいる ことを知り、これを機に「できないからこそ、こだわる」をモットーに研究に打ち込み、現在の「あいーと(超やわらか食品の名称)」という成果に至ったとの ことだった。やはり人との出会いは、研究人生(本当は研究だけではないのですが)を大きく変えるようである。


 それにしても、このプロフェッショナルである升永さんの研究は、ものを噛んで食べられない人たちのための研究で、明らかに人に直接役立つことなのである。なので、「自由な遊び心」を モットーなどと言っている在野研究家の私とは、研究のスタンスや志が大きく違うのかもしれないと思う。とりわけ文化昆虫学のような基礎科学は、直接は人の役に立つことはない。かつては、文化昆虫学の知見を役立てようと、「応用文化昆虫学」なるものをかかげたこともあった。


 しかしながら、文化昆虫学の本質に少しだけ触れ ることができた私は、「大衆文化や趣味的文化に目をむける」という自身の文化昆虫学の研究の原点(研究初期の考え)に帰り、文化昆虫学に別の可能性を見出すことができた。実は、文化昆虫学が文学や美術など教養的文化に限らず、一般の人々にとって身近な漫画やアニメ、ゲーム、食品デザイン、便所など大衆文化や趣味 的文化を取り扱えることこそが、文化昆虫学の最高の強みのひとつだった。


 私の研究目標のキャッチコピーは、「誰もが気軽に楽しむことができる『大衆学問』:文化昆虫学」。誰もが気軽に触れられる大衆文化や趣味的文化を取 り扱えることができるからこそ、かかげやすい目標だと思っている。もちろん、かなりハードルの高い目標なので、目標に届かなかったり頓挫してしまう可能性 の方が高い。ただ、こんな目標をたてても、私はマイペースで文化昆虫学の研究を楽しむだけだ。こんな大それた目標はたてても、目標に縛られる必要はなく、目標を達成できなくでもよいと思っている。やっぱり、「自由な遊び心」こそが私の研究モットーだから。

8.9 - 文化昆虫学について(概説論文の執筆)

◆文化昆虫学について(概説論文の執筆)

 昨日から夏休みに入った。

 昨日の夜中は、文化昆虫学の論文を書き書きをして楽しんでいた。ひとつは、共同研究の論文なので教えられないが、もうひとつは英語で文化昆虫学の概説論文を書いていた。「はじめての文化昆虫学」のリメイク英語版であるが、これが想像以上に難しい。何故かというと、文化昆虫学の定義付けになるような論文であるため、論文で使うキーになる言葉が示す概念について、個人レベル、あるいは日本語と英語との間でのズレをひとつひとつ検討する必要があるからだ。

 例えば、論文では気軽に「culture」などという言葉を使えない。実は、これまでの自身の文化昆虫学の概説論文を書くにあたっても、重要なキーワードである「文化」という言葉については、迂闊に使わないように、その概念の捉え方に相当な検討を重ねている(これは、ある人文科学者からのアドバイスを受けてのことである)。実は、日本の「文化」という言葉も、文化昆虫学者あるいは個人、文中や会話中のコンテクストによっ て、実質上捉えている概説は違うのである。
 
 文化という言葉の問題だけではない。同じく人文科学の昆虫学である「民族昆虫学」や、自然科学だけど人と昆虫とのかかわりについて研究する「応用昆 虫学」との位置づけも難しい問題だと思う(「はじめての文化昆虫学」では、その問題について、やんわりと書いている。話がややこしくなるという理由から)。ちなみ に、経験上の話であるが、同じ人文科学の昆虫学を研究している文化昆虫学者と民族昆虫学者とでは、驚くほど話が噛み合わない。これは、文化昆虫学者の論文と民族昆虫学者の論文を比較しても見て取れることである。 

8.3 - 昆虫名方言辞典を買った / 夢の扉を観て思ったこと

◆昆虫名方言辞典を買った

 昆虫方言辞典を買った。
 実は、拙著報告文「ハサミムシの不名誉な俗称」がツイッターで少し話題にのぼり、その際に昆虫方言辞典なるものがあることが情報として流れてきた(ご教示いただいた)次第である(多謝)。このような文献が手に入ると、次の研究でどのように活用するのか妄想が働きワクワクする。
 まずは、ハサミムシの方言データ(整理済み)を使った報告文を書く際に、この辞書を使おうと思っている。


0803 方言辞典

http://www.amazon.co.jp/gp/search?field-keywords=%E6%98%86%E8%99%AB%E5%90%8D%E6%96%B9%E8%A8%80%E8%BE%9E%E5%85%B8&index=blended&tag=mozillajapan-fx-22&sourceid=Mozilla-search&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=qs


◆夢の扉を観て思ったこと


 本日の夢の扉の主人公の言葉は、とてもしみる言葉だった。「きつい時は、次の電信柱まで走れ」。つまり、「ある目標があったとして、それにたどり着くまでの過程の中で、つらいときには目標を近くにおいて(あまり遠い未来をみないで)話をすすめましょう」ということだろう。こんなことを言っている方なので、一流のエンジニアにあって、夢の実現には相当な苦労をされたことと思う。

 私のような、そもそものベースが白黒主義的、短絡的な思考回路の持ち主は、こういう心構えが大切かと思う。今では、通常時には昔よりはずっと柔軟性の 高い思考回路を働かせることができるようになったが、疲れているときにはかつてのベースにあった思考回路が働きがちになる。今回の夢の扉の一言は、この 思考回路を働かせないためのひとつの工夫・手段かと思う。もちろん、ほぼ強制的に計画されたペースに乗っからないとダメな場合もあるので、適用で きないこともあるかもしれない。

 しかしながら、こと文化昆虫学の研究に関しては、趣味でやっていることなので、状況的に厳しいときには、あまり高い目標設定は立てる必要はないだろう。 研究自体に束縛されない在野研究家にとって、最大の武器になりうる「自由な遊び心」をフルに発揮して、やりたいように研究を楽しんでやればよいのだと思う。疲れた時には、次の電信柱までしか走らないようにしよう。その方が、きっとよい結果を残すことができるだろう(※おおよその目標というのは、予想される状況に応じ てたてています)。

8.2 - 文化昆虫学報告文を投稿した/ 急きょ文化昆虫学フィールドワーク

◆文化昆虫学報告文を投稿した

 以前から書き進めていた文化昆虫学和文報告文を、某研究報告に投稿した。


◆急きょ文化昆虫学フィールドワーク

 昼間にビールを一杯飲んでいて、たまたまツイッターを見たところ、かなり有力な情報が流れていることを知った。昆虫グッズ(正確には昆虫型食品)に関する情報だが、これがなんと大阪駅近くで入手可能らしい。
 ということで、文化昆虫学フィールドワークに行ってきた。目的地は、某デパート地下食品売り場だ。目的のものには、比較的容易にたどりつくことができた。また、思わぬ副産物もゲットした。目的のものは、私自身ではなく別の文化昆虫学者の方に役立ててもらおうと思っている。
プロフィール
 在野の文化昆虫学研究家です.文化昆虫学とは,人間社会の文化事象にかかわる昆虫のインパクトや役割について研究する学問です.

 なお,昆虫生態学などにも興味を持っており,飼育を通してゴミムシダマシ,ジョウカイボン,ハサミムシ等の生態を調べています.

 拙ブログでは,主に自分自身の研究活動に関することについて,徒然なるままに書きます.

 ※当サイトは,リンクフリーです.
ギャラリー
  • 7.5 - 神戸三ノ宮センター街にて昆虫グッズ採集
  • 7.5 - 神戸三ノ宮センター街にて昆虫グッズ採集
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  • 6.20 - 文化昆虫学の本を購入
  • 2.15 - 文化昆虫学英語短報を執筆 / 本日の祝勝会 / 本日の夢の扉
  • 1.11 - 有馬富士自然学習センターの特別展 / 文化昆虫学報告文の投稿 / 本日の夢の扉
  • 1.1 - 謹賀新年
  • 12.20 - 岸和田にて文化昆虫学フィールドワーク / きしわだ自然資料館
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