アスリアの書評サイト

 本が好き!  というわけで、書評を書くことにしました。よろしくお願いします。 だいたいノンフィクション・ファンタジー・SFものが主流の予定です。

『ベーオウルフ』ローズマリ・サトクリフ

 (以下、ウィキより)
デネ(デンマーク)を舞台とし、主人公である勇士ベオウルフが夜な夜なヘオロットの城を襲う巨人のグレンデルや炎を吐くドラゴンを退治するという英雄譚であり、現在伝わっているゲルマン諸語の叙事詩の中では最古の部類に属する。[要出典]
(以上、ウィキより)

ともかく、ベーオウルフはかっこよかった!
 まあ、ストーリーは、しょうがないよね、こういうのが古典だし(汗)
 個人的には、グレンデルはかわいそうだなあと思ったことです。
 ドラゴン退治の話は、セント・ジョージの龍退治とかでも有名ですが、こちらのほうが古いのでしょうねえ。
 日本の伝承で、ドラゴン退治の話というと、スサノオ伝説ですが、それと匹敵するくらい、血なまぐさいです。
 西洋風ファンタジーを書くなら、この手の話も一応、目を通す方がいいでしょうね。
 龍退治はいまどき流行りませんが、応用話をいろいろ考えれば、新しいファンタジーが作れると思います。
 なにも王宮小説だけが西洋文学じゃないんですよね!
 

「聖書男」A.J.ジェイコブズ

 「現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記」という副題の通り。2010年、あるユダヤ系男性ニューヨーカーが、聖書の教えを忠実に守ろうとした話です。
 ある意味、カルチャーショックでした。
 わたしも一応、キリスト教の教育を受けてるから、聖書については一般日本人よりは詳しいと思ってたんだけど、聖書を全部通して読んだこと、なかったんですよね……。
 でもA.Jは実際に全部読んで、一字一句その通りにしようとがんばります。

 で、ファンダメンタリストたちやら、エホバの証人やら、アーミッシュやら、いろんな人とお話しします。
「自分は不可知論者だ」と言いつつ、聖書の教えを実際にやってみて、神聖な気持ちになったり、いい人になったと思って喜んだりしています。
 そのなかで、かなり面白かったのが、こんな記事。

 (P528)より引用
 それより面白いのは、神の言葉を杓子定規に解釈する人のことを、聖書自体がばかにしているということ。これを知ったのは、米国聖公会元主教のジョン・シェルビー・スポングが書いた『ファンダメンタリズムから聖書を救う』という本を読んで。彼はヨハネによる福音書の次の箇所に注目した。

 イエスは彼に答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることは出来ない」
(ファリサイ派の) ニコデモは言った。「年を取った者が、どうして生まれてくることができるでしょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか」

 ニコデモは、連続テレビドラマに出てくるオツムの弱い男のようだ。新たに生まれる?そんなことできるわけがない。大のおとながどうやって母親の腹の中に入れるんだ。ニコデモは、比喩的で詩的なイエスの言葉がわからない。そのため物笑いの種になっている。

(以上引用終わり)

 聖書が一字一句正しいとする人には、耳の痛い話ですな。
 これを読んで、アイザック・アシモフが、ファンダメンタリストのことを批判して言っていた言葉を思い出しましたが、この話とは関係ないので割愛します(笑)

『嵐が丘』 エミリーブロンテ 新潮社

(ストーリー)
イギリスの嵐が丘に住むキャサリン・ヒンドリーなどのリントン家の人々。ある日、父親が、哀れに思った身寄りのない子供を拾ってきて、ヒースクリフと名付けて一緒に育て始めた。それが悲劇の始まりだった。キャサリンはヒースクリフに恋心を抱くが、ツグミが辻の上流階級ぶりにあこがれて、ヒースクリフの恋を捨ててしまったのだ。ヒースクリフは復讐にかられて嵐が丘に戻ってきた。キャサリンは既に結婚していたが、ヒースクリフとの愛と、夫エドガーへの忠節の間に引き裂かれ、発狂して死亡する。しかしヒースクリフの復讐は、そんなものでは終わらなかった……
(感想)
 全体的に陰鬱な雰囲気です。好きじゃないんだよね〜こういう話。どこが評価されてるのかわからないんですが……(汗)
 まず、登場人物の主要メンバーは、全員不幸な結果で終わってます。
 子供たちの将来は明るいみたいですが、そのうちのひとりは死んでしまいますしね。
 でも、修道院に入ってて、これだけのことを考えつくんだから、エミリー・ブロンテってただもんじゃないなと思ったりもします。
 まーでも、登場人物のキャラのかぶりっぱなしのことよ!
 それでも最後まで読ませるんだから、筆力はたいしたもんだ!
 何度も読みたい本ではないのですが、印象は強いです。
 こういうのを、「独自の声を持つ」というのでしょうね。
 怖い本だなとも思いました。
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