2010年10月05日

『お金の神様』

(講談社)2010/10/1発売


今後、世界経済が2007年以前のような、右肩上がりの成長をすることはありません。それどころか、今年より来年、来年より再来年のほうが、景気は悪くなる可能性が高いと私は見ています。何といっても、来年以降の欧州の緊縮財政による消費低迷の影響が極めて大きいからです。

一方で、マネー経済の膨張によって、世界経済のスピードはかつてなく速まっています。リーマンショックに際し、グリーンスパン前FRB議長は「100年に一度の危機だ」と発言しましたが、私は同じような危機が5年に一度起きてもおかしくないと考えています。

結果として、かつての資産運用の「セオリー」は、まったく通用しなくなりました。株式投資では、「優良株を買って、気長に待てば必ず儲かる」時代ではなくなりました。もはや、長期運用の常識は捨て去るべきでしょう。

先行き不透明で投資が難しいこの時代を乗り切るには、「経済の大きな流れ」を読むことが求められています。目先のニュースに一喜一憂している場合ではありません。ニュースの背景になる構造的問題を捉えることなしに、資産形成など不可能だといってもいいのです。

だから、私は「経済のトレンド」をいちばん重視し、経済の拡大期と後退期を区別しながら、投資判断を柔軟に変える方法を提唱しています。

本書は、『週刊現代』での連載「お金の神様」の第1回から第50回までをまとめて、加筆をしたものです。扱っているテーマは、株式投資だけでなく、為替、外貨預金、債券、商品、不動産、保険、年金から就職の悩みまでと、非常に幅広いです。

例えば、私は、
「住宅ローンを借りてはいけない」
「生命保険は一番安い医療保険だけで十分」
「毎月分配型投信は世界の非常識」
「REITビジネスは終わった」
などと発言しています。

もしかしたら「暴論」と思われるかもしれませんが、いま重要なのは、10年後20年後の日本経済はどうなっているか、制度はどう変わっているかを考えることです。その意味で、時代の先を読んだ適切なアドバイスであると自負しています。

その他、サラリーマン向きの投資方法や定年後に最適なポートフォリオ、世界経済の先行きを読むために大事な指標や、『会社四季報』の活用法など、明日からすぐにでも使える実用的な「考え方」を紹介しています。

本書が、あなたの資産を守り、そして投資で儲けるための一助となれば幸いです。

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asset_station at 09:51│拙書の紹介