2007年02月20日

続・国家権力

不快なことは続く。
夕方、疲れた体で自転車をゆっくりと走らせる。
昨日と違うのは僕が鉛色の下を漕いでいるということ、
それと服装、それくらいで後は何も変わらない。
当然、不振な態度をとる必要もなく、
ただただ、淡淡と家路に着く。
すると、ゴールデンをつれた中年主婦と遭遇した。
僕によくなついていて久しぶりだというのに
覚えていてよく舐める。
中年主婦を挟んですぐ向こう側に黒服を着た
人相の悪い2人が僕を物色している。
「この間、大変だったわね、」
昨年秋の泥棒の事件だということに少し時間が
かかった。
「ああ、」
思い出してからその時の感想を短く述べた。
「警官になればいいのに、」
最近の警官を志すボクサーのニュースにこじつけて
僕もその括りに入ればと勧める。
「いいすよ、警官はうだつが上がらないし、
頑張っても給料が上がるわけではないすから、」
笑いながら返事した。
「じゃ、」
犬の頭を撫でながら去ろうと過ぎると
「ちょっと、」
如何わしい黒服の男が僕を止めた。
その、いかつい憎たらしい顔つきは過去の忌忌しい
出来事を思い出させて気分が悪くなる。
また、人を騙して骨までしゃぶろうとでもいうのだろうか、
頭の中の時系列が混乱して混同する。
「その自転車おたくのですか?」
如何わしい黒服は云う。
「は?」
流石に笑うしかなかった。
「昨日もいきなり道路の真ん中で車を降りて
捕まえられて調べられましたけど、」
いい加減にして欲しい僕は云う。
「あーそうですか、」
まったく関心を示さないで警察手帳も見せない
いかつい警官は云う。
隣にいる眼鏡がトランシーバーで調べている。
「保険のほ、」
僕の車体に貼ってある自転車の盗難防止ナンバーを
告げて照合する。
「こんな自転車獲ると思います?」
盗まれてないから買っただけの錆びた愛着もない
自転車を指して僕は云う。
「そんなことないですよ、」
眼鏡は云う。
そんならお前にくれてやるから乗って帰れ、
よっぽどそう云ってやりたかった。
そしてこの眼鏡、昨日の3人の中の1人だった気がする。
少しして、無事僕のものだと確認が取れた。
急に機嫌がよくなるのはいつものことで、
「近いうち、また、声かけられると思いますけど
その時はお願いしますね、」
なんということをこの男は云うのだろう、
僕は耳を疑った。
「すでに2回、取調べしたっていう証明書ください、
次捕まったらそれ見せるから」
少少剥きになって僕は呟いた。
「警察手帳なら持ってるんですけどね、」
人相の悪い警官は云う。
なら、最初から見せて欲しい。
警官も背番号でも貼って住人の苦情によって減俸処分にでも
なればいい。
名前も名乗らなければ苦情もいえない。
「なんでお前に見せなきゃなんないんだ、」
都合が悪くなると警官は名前も教えないし、
警察手帳も見せない。
「ご馳走様くらい云えよ、お前の食った飯粒は
税金から支払われてるんだから、」
思わずそんな憎まれ口を叩きたくなる。
たかが自転車1台探すのにどれだけの労力を使って
いるのだろう。
そんな暇があるのなら、その近くで10年前に見つかった
足の持ち主探して欲しい。
足だけなくて持ち主は困っているに違いない。
二度あることは三度ある、昔の人はよく云ったものだ。
もし、明日、止められたらその時は応じない、
そう心に決めた。


asshi_elvis at 23:57│Comments(0)日記 

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