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第82回:過去か完了か

新年度が始まり、英文法の第1章・時制から始まっていることが多いでしょう。
そこで、今日は時制がテーマです。

まずは、過去と現在完了の使い分け。
これでよく悩まされるのが以下のような文ではないでしょうか。

例文:「私は子供の頃に数年間イタリアに住んでいたことがある」 

(○)I lived in Italy for a few years when I was a child.
(×)I have lived 
in Italy for a few years when I was a child.
(×)I had lived 
in Italy for a few years when I was a child. 

この例文は現在完了時制だと思いがちなのですが、実は過去時制が正解です。
日本語文にある「数年間」や「〜たことがある」 という表現は、[継続]や[経験]の意味でふつうは現在完了時制になると学んでいるため多くの人が誤答例のように考えるのです。

確かに、
「私は数年間ずっとイタリアに住んでいる」は
  I have lived in Italy for a few years.
「私はイタリアに住んでいたことがある」は
  I have lived in Italy before.
と言うことができます。

しかし、例文では「子供の頃に」という、過去の時間を特定する表現があるため現在完了が使えないのです。

過去時制と現在完了時制の違いはそこなのです!

過去時制は、現在とは切り離された過去の時間でのことに用い、
現在完了時制は、過去から現在に至る一連の時間内でのことに用いるのです。
 
では、二つ目の誤答例のような過去完了は?というと、この文では
「私は子供の頃にはすでに(それ以前に)イタリアに数年間住んでいたことがあった」 
といった、「when I was a child」という時間までの経験・継続になってしまうので使えないのですね。

 

第81回:any と some

今日はもう桜も散り始めたというのに東京で降雪だとか。ここ京都も降雪はないもののかなり冷えています。


前回 any を見たのでその続きということでもう少し any を見てみたいと思います。

any というと、最初に中学校で「some は疑問文や否定文では any に置き換わります」といった教え方をされることが多いせいか、「any は肯定文中で用いられない、あくまで some の代用語のようなものだ」と思ってる人が多いです。
any は決して some の代用語ではありません。 
むしろ、強意語のようなものだと思ってもらった方がわかりやすいと思います。
any は肯定文中では「いずれの〜も」という全肯定、否定文中では「いずれの〜もない」という全否定の意味になるからです。
それに、some も場合によっては疑問文や否定文で用いられるのです。

まずは肯定文と否定文での例:

  I know anything about it.「私はそれについてどんなことでも知っている」(100%
  I don't know anything about it.「私はそれについてどんなことも知らない」 (0%
 
  I know something about it.「私はそれについて何かを知っている」(一部) 
  I don't know something about it.「私はそれについて何か知らないことがある」(一部


 ここで見てもらったように、any は「0 or 100」、some は「少なくとも0ではない」ことになるので、
疑問文では「yes か no」かを問う場合には any、答えが「yes」であるという予測・期待がある場合には some を使うことになります。

疑問文での例:

  Do you have any more coffee?「まだコーヒーある?」(有無自体を尋ねる)
  Do you want some more coffee?「もう少しコーヒーいる?」 (返答が肯定であることを想定している)


any と some にはこのような違いがあって、どちらも肯定・否定・疑問文のいずれにも使えるのです。



 

第80回:「any」と「every」

そろそろ国公立大学の前期試験の結果も出そろい始めましたね。
みなさんのここまでの努力が実っていることを願っています。


さて、今日のテーマです。
最近もあったのですが、any と every の違いをきかれることがあります。
肯定文中で用いられる「any」には「いずれの〜も」という「全て」の意味が含まれるため、every との区別に悩むことがあるようです。

any が every と異なる点は、any は対象となる全てのものの中から任意の一つまたはいくつかを選んで対象とするのに対し、every全てをもれなく対象としてしまうところにあります。

確かに、
① Anyone knows this.「どんな人でもこれを知ってる」
② Everyone knows this.「みんながこれを知ってる」
このような文でみる限り、結局のところ「全員がこれを知っている」という事実に変わりはなく区別がつけ難いと思います。実際、多少のニュアンスの違いだけなので乱暴な言い方をすれば、その差をあまり気にする必要はないでしょう。

ただ、次のような場合はどちらも使えるとは限りません。

例えば何か必要なものなどを尋ねられたときに
 "Anything will do."「なんでもいいよ」と言うとします。
この文意からすると、全てが対象であるものの、その中から任意で選択が行われるという意味が含まれますが、全てが対象であるからといって  "Everything will do." では「(もれなく)すべてがいい」 という意味になってしまうのです。
このような場合には区別が必要ですよね。


 ついでに・・・
Anything will do. の例文にある「do」は自動詞で「役に立つ、間に合う」の意味で、他動詞の「〜をする」とは区別してくださいね☆


 
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