商標弁理士Nの業務外ブログ

横浜市にある商標専門の特許事務所で商標弁理士をやっているNの業務外ブログです。弁理士業務とはあまり関係のない日常のことについて、商標に関する話題をたまに絡めつつまったり綴ります。

カテゴリ:商標 > 商標登録

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

たまには、商標についての話をしたいと思います。笑

中国の今年上半期の商標登録出願数は、227万6000件と言われています。
年間にすると、500万件に達する勢いのようです

一方で、日本の昨年(2016年度)の商標登録出願数は、約16万件
おそらく、U氏やBL社の出願件数も含まれているので、実質的には14~15万件くらいでしょうか。

約30倍くらいの違いがありますね

もちろん、人口の違いもありますけど。

日本でも、もうちょっと多くても良いと思うのです。

保険には入るのに、なぜ多くの事業者は商標登録をしないのでしょうか

最近は、メディアでたびたび「他人の商標の先取り出願」が大きく話題になるにもかかわらず、です。

心配になって商標登録に関心を持った経営者の方々も少なくはないでしょうが、多くの方は「自分が巻き込まれることはないだろう」で済ましているような気もします

たしかに、商標登録は義務ではありませんし、お金もかかります。
こんなご時世ですので、予算をかけられないのも痛いほどわかります。

でも、商標登録をすれば、安心・安全に商標を使えるというだけでも、私のような心配性経営者にはとてもありがたいメリットです。お金だって、一見高いようですが、10年分と考えればそうでもありません。特許事務所に依頼した場合の手数料を含めても、1日分にすれば缶ジュース1本分にも満たない金額ではないでしょうか。


経営者の皆様、ぜひもっと商標登録に注目してください!!


とはいえ、事業者に商標登録の重要性や有効性を呼びかけるのも、我々弁理士の使命・・・。
それが世の中であまり認識されていないのなら、むしろ我々の頑張りが足りないのかもしれません。

そのへんも、頑張っていきたいところですね

おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

またまた、久しぶりのブログ更新となってしまいましたね・・・。
オワコンにならないように、6月は更新頑張ります、ハイ


さて、私は同業者の方のブログやSNSなどはほとんど見ないので、既に話題になっているかもしれませんが・・・。
本日の朝、J-PlatPatで自分名義の商標登録の経過情報を確認したら、以下のようになっていることに気づきました。

shokukenteisei

出願情報の一番下に、


職権訂正履歴(書類修正)


という項目が、追加されていたのです。
なんぞこれ!?


一瞬、「えっ、自分なんかミスった!?」と心配になりましたが、特許庁からの指摘などは特にありません。というか、そもそも登録証が発送されたのが数か月も前ですし、いまさら出願情報に追加とか謎すぎます。


そこで、登録日などが近い商標登録も調べてみたのですが、どうやら同じように「職権訂正履歴(書類修正)」の項目が追加されているものが、他にも多数散見されました。


調べた件数がそこまで多くないのではっきりとは言えませんが、修正の処分日は今年の4月と5月のものが多く、対象は去年末から今年の3月くらいまでに登録になったものに、多い感じがします。この間に何かあったのでしょうか?よく見ると、「願書」のところの「作成日」が変わっているので、もしかすると出願日の方が関係あるのかもしれませんね。
皆様がかかわった商標登録で該当のものがあれば、同じ状態になっているかもしれません。


う~ん、なんなんでしょうね。特許庁が何か処理を間違えたのでしょうか・・・。
まぁ、自分だけじゃなかったようなので、安心しましたが。
こういうのは、ドキっとするので、できればやめてほしいですね笑


おわり

こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。

先日、神保町で「特許と商標の保護」というタイトルの古書を購入したことをブログで書きましたが、このタイトルをよくよく考えてみると、ある疑問が湧いてきました。

というのは、この「特許と商標の保護」とは、日本語的に「特許 と 商標の保護」を意味するのか、「特許の保護 と 商標の保護」を意味しているのか、どっちだろう?と思ったのです。要は、タイトルが「と」の前で切れるのか、「の」の前で切れるのかという疑問です笑。

おそらく、このタイトルの場合、前者の「特許 と 商標の保護」が正解なのではないかと思います。なぜなら、後者のように解釈するなら、「特許」ではなく「発明」の語が適当なのではないかと思うからです。「発明の保護」とは言いますが、「特許の保護」とはあまり言わない気がしますしね。

まぁ、どっちでもいいんですけどね笑

ところで、商標登録出願の願書に指定商品・指定役務を記載する際、これと同じような問題が起こることがあります。

基本的には中黒「・」で処理するのが普通ですが、まれに指定商品や指定役務によっては書き方(表示が長くなったり、「・」と「及びに」が複数出てくるような場合)で、上記と同じような問題に遭遇することがあります。

このような場合、審査官が気付けば疑義を解消するために6条の補正指令を出してくることもありますが、記載の形式は間違っていないのでそのままスルーされて登録になる場合もあります。ただ、スルーされて登録になると、正確な権利範囲や指定商品・指定役務がわかりにくくなり、後で「あれ?」となるケースも発生し得るように思います。

私は、商標弁理士として、国内の商標登録出願で不要な6条通知を食らうのはダサいと(というか、弁理士としての実務レベルが低いと)考えているので、このような疑義がありそうなときは、少々記載が増えても念のために商品・役務を分けて書くことにしています。6条を食らうだけでも、依頼人からすれば登録までの時間が伸びてしまいますからね。

外国商標登録出願の指定商品・指定役務の記載(英語)においても、「and」が複数回出てきたりするとどこで切れるのか現地代理人が迷うことになりますので、表示が長くなったり、疑義が生じそうなものについては分けて書いてあげた方が親切だと思います。(英語圏の依頼人の外内案件をやっていると、この苦しみがよくわかります笑)
実際に、現地代理人がこちらの意図している切れ目を間違えているケースも見たことがあります。

ちなみに、この記事のタイトルもあえてわかりにくくしてみました。

おわり

こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。


さて、今更なネタで、かつ、他のブログでも同じような記事を書かれている方も多くいるとは思いますが、さすがに当ブログでも言及しておいた方が良いと思いましたので、周回遅れながら投稿します。

報道によれば、「政府は、2019年1月1日に皇太子さまが新天皇に即位し、同時に元号を改める検討に入った」とのことで、「新元号は改元の半年以上前に公表する」方向のようです。

そうすると、まだ「平成」の時代であるにもかかわらず、次の元号が明らかになるという、これまでには想定できなかった状況が生じることが考えられます。

ここで、商標実務家として気になるのは、「そうなったら、絶対に新元号を先取り的に商標登録しようとする人が現れるよね」ということです。ほぼ、100%出てくるだろうと予言してもハズレないと思います(笑)。

ところで、商標実務家であれば誰でも知っているように、特許庁編纂「商標審査基準」では、「商標が現元号として認識される場合は、商標法3条1項6号に該当すると判断する」とされています。今、私が「平成」という商標を商標登録出願したとしても、識別力がないという理由で登録は拒絶されることになるわけですね。

ただ、気になるのは、上記の「現元号として」の文言です。素直に解釈すれば、「過去の元号なら登録し得る」ということになります。今、私が「昭和」という商標を商標登録出願すれば、登録できる余地はあるということです。

じゃあ、未来の元号はどうなんだ?というのが今回の論点です。商標審査基準的には、おそらく未来の元号が事前にわかることなど想定していないでしょうから、ここをどう判断するの?という話です。

結論としては、現元号と同様に、当然に登録できないと考えてほぼ間違いないと思います。

商標審査基準に未来の元号のことが書いていなくとも、3条1項6号とか、4条1項7号で拒絶されるでしょう(拒絶理由がどのように書かれるのかは興味のあるところですが…)。ただ、今のうちに商標審査基準に手を加えておかないと、意見書などで揚げ足取り的に反論されてマズイんじゃないのかなとも思います。このへん、将来的にどう手当てするのか気になるところです。

ちなみに、仮に何かの間違いで新元号が登録されることがあっても、これを使うことについて実質的に問題となる可能性は低いでしょう。商標的使用となるケースなどほとんどないと考えられるからです。

というわけで、新元号を先取り的に商標登録しようなどというバカげた考えは捨てましょうね!!ビジネスチャンスにもお金にもなりませんし、きっと関係者に嫌われるだけですよ(苦笑)。

おわり

こんにちは。


10月8日付の朝日新聞に、名古屋・東山動植物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」が商標登録されたという、ほっこりする記事が出ていました。

「シャバーニ」というのは、このイケメンゴリラの名前ですね
今回、商標登録されたのは、カタカナ「シャバーニ」と欧文字「SHABANI」ということで、早速J-PlatPatで検索してみました。以下の2つのようですね。

① 登録5883178号
 「SHABANI」
 区分:9,14,16,18,24,30,35,41
 出願人:名古屋市
 出願日:2016/03/04
 登録日:2016/09/23

②登録5883179号
  「シャバーニ」
 区分:9,14,16,18,24,30,35,41
 出願人:名古屋市
 出願日:2016/03/04
 登録日:2016/09/23

出願人が名古屋市なのは、イケメンゴリラのいる東山動植物園が市営だからです。

ちなみに、代理人はいないようなので、職員の方が自力で出願したのでしょうか?
ちょ。25類、忘れてるんじゃ・・・」という気がしますが、あえてノーコメントで。。。

さて、この「シャバーニ」ですが、実際に問題となった際、商標的使用かどうかという点が議論になる余地があるかもしれません。商品への使い方、表示態様にもよるかと思いますが。ただ、物のパブリシティ権が認められない現状(※動物は「物」とされる)では、グッズの保護の手段として、商標登録を行ったことは好ましいと私は思います。

いずれにせよ、こういったニュースが話題になるのは、商標に携わる者としては嬉しいですね


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おわり

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