商標弁理士Nの業務外ブログ

横浜市にある商標専門の特許事務所で商標弁理士をやっているNの業務外ブログです。弁理士業務とはあまり関係のない日常のことについて、商標に関する話題をたまに絡めつつまったり綴ります。

カテゴリ: 弁理士

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。


前回・前々回に引き続き、特許事務所に入所して、はじめて実務に携わる方に、知っておくと良いと思われる点について、自分の経験に基づきご紹介いたします。
ちなみに、前回の記事はこちら


今回は、入所したての頃の語学(実務英語)の勉強について。


はじめて特許事務所に入所したとき、私は正直「英語がさっぱり」でした。

当時ほぼ無職だったにもかかわらず、弁理士試験合格から就職活動まで少し時間が空いてしまったので、入所面接では「その間、英語を勉強しておりました!」とかほざいたのですが、そこでまさかの所長による特許用語の英単語クイズが始まってしまい、結果がさんざんで失笑されたのを今でもよく覚えています(笑)。ていうか、今にして思えば、よくあれで採用してくれたものだと不思議でなりません(苦笑)。


で、無事に商標弁理士として入所はできたのですが、当時やらせてもらえた仕事は、内外案件がほとんどだったわけです。「これは英語ができないと話にならないゾ・・・」ということで、あせって勉強をし始めました。でも、あせって勉強しても、語学がそんなにすぐに上達するはずはありません。


とりあえず、仕事中に辞典や英〇郎は使えるので、一般的な読み書きはなんとかなります。
それと、私は基本的に「実務英語はさっぱり」でしたが、中学英語までなら完璧でした。
そこで、当時の私は、次の勉強を優先的にやりました。


1.専門用語を覚える。
2.専門的な言い回しを覚える。
3.ビジネスレター(Eメール)の書き方や言い回しを覚える。


1.専門用語を覚える。
まずはこれです。実務で使われる英単語がわからなくては、お話になりません。
辞書を引けば何とかはなりますが、いちいち調べていては時間がかかって非効率です。


幸い、当時は「特許英語辞典」とか「知的財産用語英語辞典」のような書籍が何種類か出ていましたので、私はこれらを購入して、商標実務に関係するものを最初に覚えました。


ただ、こういった書籍に載っている単語と、実際に実務で使う単語が、実は違うというケースも少なくありません。


なので、もっとも効率的なのは、内外案件で現地代理人から送られてくる英文レターをまずは読み漁って、そこで頻出する英単語をピックアップして覚える、というやりかたではないかと思います。内外案件のある特許事務所では、過去案件の大量のファイル&大量のレターがあるかと思いますので教材には困らないかと(笑)。ただ、就業中にやるといろいろアレなので、業務終了後に自主勉強としてやりましょう


ポイントとしては、英語のうまい現地代理人のレターを教材に選ぶことだと思います
ただ、アメリカやイギリスのように、英語がうますぎる現地代理人よりも、商標実務にどっぷり浸かっているような東南アジアや欧州の「ふつうに英語がうまい」現地代理人のレターのほうが、とっかかりとしては良いように思います。


2.専門的な言い回しを覚える。
動詞とか、熟語のような、実務で使われる言い回しもおさえておく必要があります。
これらもわからなければ、本当に伝えたい文章(レター)が作れないからです。


前述の辞典に載っているものもありますが、多くは実務から学んでいく必要があります。
というわけで、これについても、ファイル庫にある内外案件の「英語のうまい現地代理人のレターを読み漁る」のが、もっとも効果的な勉強方法ではないかと思います


商標実務で言えば、定型的な言い回しはそこまで多くないのではないかと思います。数年間やっていると、実はある程度のパターンしかないことに気付きます。最初からすべてをおさえることは無理というものですので、まずは頻出している言い回しを一つずつ、着実に覚えていくのが良いのではないかと思います。


3.ビジネスレター(Eメール)の書き方や言い回しを覚える。
現地代理人との意思疎通のために必須となります。
長く社会人を経験していても、英文レター&Eメールを頻繁に書いていたという人はそれほどいないのではないかと思うので、わりと多くの人が最初に学ぶ点ではないでしょうか。


ここで学ぶ必要があるのは、大きく分けると、

①書式的なルール
②あいさつのしかた
③お願い(依頼)のしかた
④質問のしかた


になるのではないかと思います。


私は当時、「英文ビジネスレター・Eメールの書き方」のような書籍を最初に読みましたが、内容的に「ちょっと違うんだよな~」という印象でした。書いてある例文が、すぐに実務に応用できなそうだったのです。同じように感じた方、少なくないと思います。


というわけで、結局はこれについても、事務所のファイル庫にある過去の案件で、実際に先輩弁理士と現地代理人がやりとりしている文章を読み漁るのが、もっとも効率的だと思います



こうして見てくると、結局、実務で使う英語の勉強は、


過去の内外案件の実例(レター)を読み漁るのがベスト


な気がします。

はじめて実務で英文指示レターを書いて、現地代理人に送り、そのとおりに対応をしてもらった時はなかなか感動するものです。それがモチベーションアップにつながって、勉強することと内外案件が楽しくなってくると思います。そして、それを繰り返すことで、「気が付いたら、ふつうに内外実務ができるようになっていた」という感じになるものではないでしょうか。


今、入所したてで大きな不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが、私もそのような感じで、なんとか10年以上やれています(笑)。焦らず慌てず、必要なところ・優先度の高いところから一歩ずつ勉強していくことが大事だと思います。


以上、私個人のケースの紹介ですので、優秀な皆様にはもっと良いやり方もあるでしょうし、環境によってはまったく役に立たないかもしれませんが、少しでもご参考になれば幸いです。


おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。


前回に引き続き、特許事務所に入所して初めて実務に携わる方に、知っておくと良いと思われる点について、私自身の経験に基づきご紹介いたします。
ちなみに、前回の記事はこちら


今回は、語学力について。


弁理士の求人情報を見ると、TOEIC何点以上だとか、応募資格になかなか高いハードルを設けていることが少なくありません。今までの仕事では英語なんて使っていないよといった、語学にご無沙汰という方は、ビビってしまうかもしれません。


結論から言うと、語学力はあったにこしたことはないと思います。


ただ、結局のところ、

1.入所した特許事務所が、あなたに何を求めているか?
2.自分が弁理士として、どういった方向性を目指すのか?


によると思います。


たとえば、入所した特許事務所に依頼される仕事が、内内案件ばかりで、内外案件や外内案件がほとんどないというのなら、語学力はそれほど必要ないかもしれません。必要とされるのは、むしろ処理スピードや営業力ということになるでしょう。


一方、内内案件よりもむしろ、内外案件や外内案件が多い特許事務所で仕事をするなら、語学力は必須になると言えるでしょう。求人で高い語学力を求めている特許事務所は、おそらくこちら寄りの仕事が多いということだと思います。


ちなみに、内外案件ではこちらが現地代理人の「お客さん」になりますが、外内案件では現地代理人や現地企業が「お客さん」になりますので、後者の案件の方がより正確できちんとした語学力が必要になると言えると思います


特許や意匠は経験がないのでわかりませんが、商標に関しては、特許事務所の規模に比例して、内外案件の割合が多くなる傾向があるように思います。まぁこれは、「外国にまで出願するのは資力のある大企業が多い→大企業は比較的規模の大きな特許事務所に依頼することが多い」というのが要因かもしれませんが。逆に、小さな個人事務所の弁理士は、内外案件の経験がほとんどないという人も少なくないのかもしれません。


あとは、自分がどのような弁理士になっていきたいか、ということだと思います。


将来、内外案件や外内案件を専門とする弁理士として、ほかの弁理士と差別化を図っていきたいというのであれば、少なくとも英語の読み書きは自由自在にできるようになる必要があるでしょう。国際会議に出席したり、現地代理人と生のコミュニケーションをとったりして、グローバルに活躍したいというなら、これに加えて英会話のスキルも必要です


一方で、「俺は内内案件しかやらん!」というポリシーであれば、その分、判決・審決、ネーミングや経営・マーケティング等の勉強を強化した方が良いと思います


こう考えてみると、最初に自分の将来の方向性を定めた上で、それを求める特許事務所に就職する・・・というのがベストなのかもしれませんね。ただ、いざやってみると「思っていたのと違った」ということもあります。面倒くさそうでやだなーと思っていた内外案件にやりがいを感じる人もいれば、内内案件ばかりだと飽きてつまらないという人もいると思います。結局のところ、方向性も数年やってみないと定まらなかったりします。


というわけで、まずはどんな仕事でも正面から飛び込んでいくことが大事なのではないかと思います。


私個人の経験からいうと、商標弁理士の場合は内内・内外・外内のすべての案件をそれなりに経験できる特許事務所に最初に入るとベターだと思います。内外を多くこなすことで外内のスキルは上がりますし、そもそも内内ができなければ外内はできないですし、内外のことも考えて内内を検討する必要もありますしおすし・・・といったように、それぞれに必要とされるスキルがリンクしているからです。


ちなみに、(私の周りだけかもしれませんが)商標弁理士にはTOEIC900点以上の人がゴロゴロいます。中には満点近い人もいます。もちろん、語学の勉強を日々努力している人も多いのでしょうが、「普段の実務をこなす中で、気付いたら語学力が伸びていた」という人も少なくないと思います。内外案件が多い事務所で働くと、日本語より英語を使う方が多い日も少なくなく、「今日はEメールを英語でしか書いてない」なんてこともあるのです。


あ、私はTOEICを嫌がって受けていないので、現在どれくらいの点数が取れるかわかりません笑。たぶん、しょぼい点数しか取れないと思います


今回はそんな感じでしょうか。
何か少しでもご参考になれば幸いです。


次回は、特許事務所に入ったばかりの超新人の頃、「英語がさっぱり」だった私が最初に何を勉強したかなどを思い出してみたいと思います。


おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。


さて、前回も触れましたが、弁理士試験の最終結果が出ましたね。
今後、特許事務所に就職・転職して、はじめて知財業界で仕事をする方も少なくないと思います。


やっぱり難しいのかな、自分にやっていけるのかな・・・
はじめての方は、きっとこんな心境なのだと思います。
私もこの業界に入ったのは弁理士試験合格後だったので、その気持ちよくわかります。


そこで、特許事務所に入所し、弁理士としてはじめて実務に携わる前に、知っておくと良いと思われる点について、自分の経験をもとに、何回かに分けて紹介したいと思います。


なお、私は最初から商標弁理士で、商標案件の経験しかありませんので、主に商標実務での話となりますが、基本的には特許や意匠でも同じだと思います。


で、今回は第1回として、「案件のタイプ」について紹介します。


これ、当たり前すぎるせいか、特許事務所に入所したての頃、意外と誰も教えてくれなかったりします(笑)。私もスッキリ整理ができたのは、少し経った頃でした。


さて、案件のタイプとしては、主に以下の3つがあります。


1.内内案件(国内案件)
2.外内案件
3.内外案件(外国案件)


事務所や人によって、呼び方は違うかもしれません。
(が、だいたいこんな分類だと思います。)


1.内内案件(国内案件)
日本国内の依頼人から、日本での商標登録等を依頼された場合が当たります。


もっともオースドックスなケースと言えます。
実務経験がない方でも、受験勉強中にイメージするのはこちらでしょう。


2.外内案件
外国の依頼人から、日本での商標登録等を依頼された場合が当たります。

外国の現地代理人(弁護士や弁理士)を通じて依頼が来る場合と、外国企業から直接依頼が来る場合があります。


日本を指定国にした外国からのマドプロ出願も、これに含まれます。


3.内外案件(外国案件)
日本国内の依頼人から、外国での商標登録等を依頼された場合が当たります。


基本的に日本から直接手続はできないので、当該国の現地代理人(弁護士や弁理士)を通じて(依頼して)、手続を進めてもらいます。
よって、費用としては、外国の現地代理人のサービス手数料等もかかる点に注意です。


マドプロ出願の場合は、日本の特許庁を通じてWIPOに手続をすることになります。
(ただし、各国の審査で拒絶理由通知等が出された場合は、当該国の現地代理人に対応を依頼する必要があります。)


日本の弁理士は、直接手続は行なわず、依頼人と現地代理人のパイプ役となります。
よって、どちらかというと事務的な仕事多めとなります。
というわけで、弁理士の仕事としては、結構好き嫌いが分かれると思います。


なお、外国の依頼人から、外国での商標登録を依頼される「外外案件」もごく稀にありますが、日本の商標実務では、まずないと思います。(たとえば、ドイツの企業から中国での商標登録を依頼される場合)


<やりとりに関する補足>
「2.外内案件」は、依頼人が外国の現地代理人や企業となりますので、やりとりは英語でということになります。英文の依頼レターや依頼メールが送られて来ます。


これに対して、特許庁から拒絶理由通知が来たり、登録査定になったりした場合には、英文の報告レターや報告メールを作成して、これら外国の依頼人に送ります。


「3.内外案件(外国案件)」は、現地代理人に依頼することになりますので、こちらもやりとりは基本的に英語でということになります。自分で英文の依頼レターや依頼メールを作成して、現地に送ります。なお、現地代理人の中には、日本語OKの特許事務所もあります。日本語レベルは様々ですが、中国、韓国、台湾には日本語OKの特許事務所が多い印象を受けます。


これに対して、当該国で拒絶理由通知が来たり、登録査定になったりした場合には、現地代理人から英文で報告が来ますので、これを日本語にアレンジ等して、日本国内の依頼人に報告することになります。


と、いった具合でしょうか。

特許事務所に入りたての頃は、覚えることが多すぎて、意外と混乱するものです。
自分の振られた仕事が、いずれに当たるかをまず認識することで、着手しやすくなるのではないかと思います。


以上、ご参考になれば幸いです。


おわり

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こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

たまには、商標についての話をしたいと思います。笑

中国の今年上半期の商標登録出願数は、227万6000件と言われています。
年間にすると、500万件に達する勢いのようです

一方で、日本の昨年(2016年度)の商標登録出願数は、約16万件
おそらく、U氏やBL社の出願件数も含まれているので、実質的には14~15万件くらいでしょうか。

約30倍くらいの違いがありますね

もちろん、人口の違いもありますけど。

日本でも、もうちょっと多くても良いと思うのです。

保険には入るのに、なぜ多くの事業者は商標登録をしないのでしょうか

最近は、メディアでたびたび「他人の商標の先取り出願」が大きく話題になるにもかかわらず、です。

心配になって商標登録に関心を持った経営者の方々も少なくはないでしょうが、多くの方は「自分が巻き込まれることはないだろう」で済ましているような気もします

たしかに、商標登録は義務ではありませんし、お金もかかります。
こんなご時世ですので、予算をかけられないのも痛いほどわかります。

でも、商標登録をすれば、安心・安全に商標を使えるというだけでも、私のような心配性経営者にはとてもありがたいメリットです。お金だって、一見高いようですが、10年分と考えればそうでもありません。特許事務所に依頼した場合の手数料を含めても、1日分にすれば缶ジュース1本分にも満たない金額ではないでしょうか。


経営者の皆様、ぜひもっと商標登録に注目してください!!


とはいえ、事業者に商標登録の重要性や有効性を呼びかけるのも、我々弁理士の使命・・・。
それが世の中であまり認識されていないのなら、むしろ我々の頑張りが足りないのかもしれません。

そのへんも、頑張っていきたいところですね

おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

さて、話題的には今更感もありますが、論文合格発表がありましたね。
司法試験とか、司法書士試験の合格発表も9月だったようですね。

論文合格された方、おめでとうございます
口述本試験まであとわずかかと思いますが、体調だけには気を付けて、ラストスパートを頑張ってください!

一方で、惜しくも残念な結果に終わってしまった方は、今は少し休んでいただきたいと個人的には思います。

特に、何度も何度も挑戦しているのに、あとちょっとでうまくいかない方へ。

焦らないでください!きっと大丈夫です!!

すべてが終わったような絶望的な気持ちになるのは、私にもよくわかります。

私も、なかなかうまくいきませんでした。
しかも、専業受験生で仕事をしていない時期もあったので、不合格になったときの絶望感や罪悪感が、挑戦すればするほど増長して、心が壊れる寸前だったように思います。

でも、だからといって焦ってもロクなことにはなりません。
「今年は特に運が悪かったんだ」ということにして、積極思考に戻していただきたいと思います。そのためにも、1か月くらいはゆっくり休んでほしいと思うのです。

ただ、やはり反省点というか、「今年、何がダメだったのか」という振り返りは必要だと思います。

私は、(最後に不合格となった年は)いったん論文試験の初心に戻ってみました。
こだわりを捨てて、(イヤイヤ)素直に反省した結果、私のダメなところは以下の点なのがわかりました。

・なまじ知識がありすぎて、1つの項目の記載量が多くなりすぎる傾向がある。
結果、紙の量が足りなくなって全体としてバランスの悪い答案になる。

・なまじ知識がありすぎて、「学術論文」のようになる時がある。
しかも、そういった点で、他の受験生との差を試験委員に見せつけようとしていた。


自分で言うのもアレですが、めちゃくちゃ勉強してたので知識は十分だったのです。
答練なども、安定してそこそこ上位だった記憶があります。
しかし、逆にこれが仇となっていたようでした。
「当たり前のこと」すぎる事項や項目を、どうも省いてしまっていたようなのです。

論文本試験の採点は、その時たまたま当たった試験委員が担当するはずです。
ですから、試験委員は、この人が本当にわかってるかわかっていないかを判断するには、答案用紙しかありません。
本人からすれば「当たり前のこと」だからと記載を省いても、彼らからすれば「こいつは書けなかったんだ」と判断するのが普通なのです。

考えてみれば、至極当然のことなのですが、勉強すればするほど、受験期間が長くなればなるほど、このようなワナにハマってしまうこともあるような気がします。同じようなクセがある方は、ぜひ見直してみてください。

翌年の論文本試験では、面倒くさがらずに項目立て、定義、趣旨など、誰が書いても同じようになりそうな答案を書いた結果、合格することができました。

完全に答案から個性というか、オリジナリティを消しました。

なので、自分の出来としては過去最低の印象だったのですが、なぜか合格しました。
論文試験は、基本的に項目や論点言及で加点となるようですので、淡々と必要なことを読む試験委員が読みやすいように書く、というのが意外と重要なのかもしれません。

以前の私のようにクリエイティブな論文にこだわるのは、やめた方がいいのでしょう
今にして思えば、カッコつけすぎというか中二病みたいな考え方でした笑。

弁理士が書く意見書や審判請求書なども、ある程度は書き方の流れや型のようなものがあります。あまりクリエイティブすぎる内容にする弁理士はいない気がします。そして、審査官や審判官に快く読んでもらえるような文章にすることが必要です。論文試験もこのへんに通じるのかもしれませんね。

などと、偉そうなことを述べましたが、私が論文試験を受けたのは10年前ですので、現在の試験では当てはまらないかもしれません。その場合は申し訳ありませんという話になりますが、少しでもご参考になれば幸いです。

最後に。
「菜根譚」という中国古典に、このような言葉があります。

長い間うずくまって力を蓄えていた鳥は、いったん飛び立てば必ず高く舞い上がる。
他に先がけて開いた花は、散るのもまた早い。


「じっくりと時間をかけて努力すれば、最後は必ず飛翔する」と解釈できます。
勇気が湧いてくる言葉です。私も特にお気に入りの言葉です

焦らず、じっくりやっていきましょう!
いざ弁理士になれば、短期合格したことなど何の役にも立ちません。
多少時間がかかっても、実務をこなすための知識や人格をこそ、養うべきと思います。

おわり


こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

さて、いまさら気付いてしまったのですが

よくよく考えてみたら、「商標弁理士N」って名前、どうなんでしょう笑

商標弁理士のくせに、あまりに安直なネーミングですよね笑。

はっきり言って、「識別力がないか、きわめて弱い」ですよね

ブログ村のランキングを見てみると、他にも「商標弁理士」さんが何人かいらっしゃいますし、更新情報などが上下に並ぶと、お互い紛らわしいような感じがしなくもありません。。。まさに、需要者が何人の(略)。

かろうじてイラストで識別力を発揮してくれてるみたいな


いやね、ブログを始めた時は、本当に軽いノリで、1年以上も続くと思っていなかったんですよ。

「名前?テキトーでいいや」みたいな。
「業務外ブログ」ですしね。
だから、最初は単純に「N」にしようかなとも思ってたんです。

ただ、せっかくなら「商標弁理士」のキーワードでSEO的に役立てばお得だなぁという期待も少しあって、「商標弁理士N」という名前にしてみた・・・といった感じです。
※ちなみに、内容がブレッブレのブログなので、現時点で全然効果はありません。

そう考えてみると、昔とてもお世話になった「所長H」先生は、同じような構成の名前なのに3条2項適用のごとくオンリーワンで認識されていますし、さすがだなぁと思います。

「商標弁理士N」には、残念ながら簡単には3条2項は適用されない気がします・・・。


というわけで、


そのうち改名しようと思います!


と、今日はそんな宣言をするだけの記事でした。

いつの間にか名前が変わっていても、引き続き当ブログをよろしくお願いいたします!

おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

またまた、久しぶりのブログ更新となってしまいましたね・・・。
オワコンにならないように、6月は更新頑張ります、ハイ


さて、私は同業者の方のブログやSNSなどはほとんど見ないので、既に話題になっているかもしれませんが・・・。
本日の朝、J-PlatPatで自分名義の商標登録の経過情報を確認したら、以下のようになっていることに気づきました。

shokukenteisei

出願情報の一番下に、


職権訂正履歴(書類修正)


という項目が、追加されていたのです。
なんぞこれ!?


一瞬、「えっ、自分なんかミスった!?」と心配になりましたが、特許庁からの指摘などは特にありません。というか、そもそも登録証が発送されたのが数か月も前ですし、いまさら出願情報に追加とか謎すぎます。


そこで、登録日などが近い商標登録も調べてみたのですが、どうやら同じように「職権訂正履歴(書類修正)」の項目が追加されているものが、他にも多数散見されました。


調べた件数がそこまで多くないのではっきりとは言えませんが、修正の処分日は今年の4月と5月のものが多く、対象は去年末から今年の3月くらいまでに登録になったものに、多い感じがします。この間に何かあったのでしょうか?よく見ると、「願書」のところの「作成日」が変わっているので、もしかすると出願日の方が関係あるのかもしれませんね。
皆様がかかわった商標登録で該当のものがあれば、同じ状態になっているかもしれません。


う~ん、なんなんでしょうね。特許庁が何か処理を間違えたのでしょうか・・・。
まぁ、自分だけじゃなかったようなので、安心しましたが。
こういうのは、ドキっとするので、できればやめてほしいですね笑


おわり

こんばんは、横浜市の商標弁理士Nです。

ずいぶん久しぶりのブログになってしまいました
みなさんGWはゆっくり休めたでしょうか?

さて、GWが過ぎると、弁理士短答試験がやってきます。
GWに予備校の模擬試験を受けた方もいらっしゃるかもしれませんね。
一番アタマがパンパンになって(人によっては花粉症もプラスして)ツライ時期かと思いますが、体調管理には気を付けて、試験当日にもっとも良いコンディションとなるようにしてください!

私が今の受験生にあえてメッセージを送るとすれば、2つあります。

1つは、「完璧になりすぎる必要はない」ということです。

この業界、わりと完璧主義な人が多い気がします。
私もその気があり、実は短答試験は「満点狙い」でいつも受けていました

もちろん、「その意気や良し!」なのは間違いありません。
満点狙いで臨めば、多少しくじっても7、8割の得点になりますので、楽勝で合格します。
現在の試験制度は、たしか分野別の足切りもあると聞いた気がしますし、なおさらです。

ただ、私の経験上、満点狙いで勉強すると相当なエネルギーを消費します。
すごく頑張って56点/60点を取った年は、合格後に燃え尽き症候群のようになってしまい、論文対策にあまり注力できず、結果不合格となりました。

弁理士試験は、とにかくマラソンのように長く続きますので、いかに体力配分を考えるかが大事だと思います。今にして思えば、短答試験から徐々にエンジンをかけて論文本試験でレベルMAXにするのが、正しいやり方だと思います。

短答試験でかなりの高得点をたたき出しても、たぶん自己満足でしかありません。
「とりあえず、合格できればそれで良い」というスタンスでいいと思います。
48点周辺を目標にしておけば、間違いないでしょう。
回答を悩んだ場合は、時間をかけすぎずにいったん飛ばして後で戻りましょう。
不合格になっては本末転倒ですが、短答は「どれだけ力を抜いて合格できるか」がポイントだと思います。


もう1つは、逆説的になりますが、「そうは言っても、勉強した分だけ合格後にも役に立つ」ということです。

合格することだけを目的として、「出そうなところだけを勉強する」というのは受験テクニックかもしれませんが、これをやると合格後、弁理士になった後でおそらく苦労します。試験によくでるところと、実務でよく使うところが異なることも少なくないからです。

私は上述のように毎年「満点狙い」でアホみたいに細かく勉強しましたが、今にして思えばつくづく「勉強してて良かった」と思います。何か問題になったとき、「そういえば、〇〇法(〇〇条約)の〇条らへんに関係あること書いてあったな」と、すぐ思い出せるからです。勉強したことがない(見たことがない)と、これがわからないでしょう。

最近の合格者は質が落ちたとよく耳にしますが、個人的にはテクニックに走りすぎて合格していることが原因ではないかと思っています。実際に、「そんなことも知らないのかよ!?」と思ったことが何度もありました。

めっちゃ勉強してるのに、短答試験が苦手でなかなか受からないという受験生の嘆きも聞きます。
しかし、積み重ねた勉強、蓄積された知識という点からは、合格後、そういう人達の方が1発合格者などよりも間違いなく良い仕事をしてくれるのではないかと私は思います。そういう人達にこそ、ぜひ最後まであきらめずに最終合格を勝ち取ってほしいですね。

短答試験の勉強は、絶対に無駄にはなりません


というわけで、完璧な点数を取る必要はないけれど、完璧な範囲を勉強することは将来的に決して無駄にはならない、というのがまとめです。

ご参考になれば幸いですが、今からはもうスタイルは変えないでくださいね笑
それでは、今日もおつかれさまでした!!

おわり

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

さて、ブログを更新しようと思ったのですが、ネタが思い付きませんでした

そこで、私がたまに電車の中とかお風呂の中とかトイレの中でやっている、「空想商標類否判断」の例題でも出してみようかと思います。今回のネタは、例によって大好きないつものアレです。暇つぶしにぜひどうぞ!!笑

問題:次の商標の類否について考えなさい。また、その結論に至った理由を述べなさい。
(指定商品・指定役務や取引の実情は考慮しないものとする。)


Q1: 商標「ナメック」 と 商標「ナメッフ」

Q2: 商標「ベジータ」 と 商標「ペシータ」

Q3: 商標「クリリン」 と 商標「クリンリン」

Q4: 商標「悟空」 と 商標「五久卯」

Q5: 商標「限界突破サバイバー」 と 商標「限界突破サイババー」


ちなみに、当たり前ですが正解はありません笑

どれだけ現在のプラクティスに沿って、論理的な理由付けができるかがポイントでしょう

こういうことを常に考えていると、結構な修行になるのでオススメ(?)です。

おわり 

こんにちは、横浜市の商標弁理士Nです。

さて、毎日商標実務をやっていると、徐々に職業病とも言える症状が出てくる人も少なくないと思います。私もおそらく、その一人です笑

休日に何かの商品やサービスに使われている商標を見てその場でJ-Platpatを検索してみたり、街を歩いていると行き交う人達よりもどんな商標が使われているかの方が気になったり、暇つぶしに妄想で設定した商標を類否判断してみたり等、ふつうの人からしたら結構ヤバイ症状だったりします・・・。

先日、某地域物産展でお菓子を買いました。

そのお菓子には、パッケージにドーンっと商品名が表示されており、その上部には「登録商標」と書いてありました。

しかし、その商品名。識別力の観点から、「これ商標登録すんの無理じゃね?」というものだったのです

「ん~、でもデザイン枠とか一応あるし、パッケージデザインとして登録したのかな?」と思い、その場でスマホからJPlatPatを検索(かなりうざいw)。するとビックリ、どうやら、商標登録がされている事実はないようなのです。

まさかの虚偽表示!?

いや、もう一つの可能性としては、「商標登録されていたけど、更新しないで商標権が消滅した」とも考えられます。にもかかわらず、昔から使っているパッケージを使い続けている・・・みたいな?

まぁ、それでも虚偽表示疑惑は残りますが。

さて、こんな状況になったらモヤモヤしますよね?

モヤモヤするのが、もはや職業病な気もしますが。「危ないよと指摘してあげたほうがいいのか」とか、「まぁ、誰も気が付かないだろうし、スルーすべきか」とか、いろいろ考えるわけです。

結局、いろいろ考えてスルーしましたが、そのことが気になりすぎて肝心のお菓子の味がよくわからなかったという・・・

今度、また買いに行きたいと思います。

おわり


こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。

本日の朝方、J-PlatPatが復旧しましたね

いやー、本当に待ちに待った念願の復旧って感じでした。
対応にあたっていただいた関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

でも、たぶん皆さん気付いていらっしゃるかと思いますが、今日の午前中は商標検索関係のデータベースはめっちゃ重かったですよね おそらく、大勢の方がいっぺんにアクセスしていたからでしょうね。とてもじゃないですが、商標調査ができる速度ではなかったので、ランチタイムまで待っていたら、案の定軽くなりました笑

はー、今日中に調査できてホント助かった・・・。

ちなみに、今日J-PlatPatが復旧した関係で、明日からの3連休が出勤になってしまった方もいらっしゃるでしょう・・・。が・・・、頑張ってください!!きっと!きっと良いことありますヨ!!(無責任

私は土日は休みま~す

とりあえず、J-PlatPatが使える幸せをかみしめつつ、今日の業務を終了します!
皆様、今週も(ある意味、本当に)お疲れさまでした!!

おわり




こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。

J-PlatPat、さすがに今日あたり復旧すると踏んでいましたが、ダメでしたね。メンテナンス画面だけが下記のように更新されていました。

mentenance2

ちょいちょいちょいちょい、「数日中に」ってことは、普通に解釈して「あと数日はかかるからヨロシク」ってことですよね?

ふおおおおぉぉ、これは発狂するレベルですね 

いやいや、特に商標弁理士の方々は、こんな感じだと思いますよ、冗談抜きで・・・。商標調査以外でも叩きまくりますからね。

てか、「商標調査無料」と言ってる特許事務所は、どう対応してるのか気になりますね。

復旧担当の方々も、きっと必死に対応していただけているのだと思います。私も元々はSEなので、現場のカオス的状況はなんとなく予想がつきます・・・。体を壊さない程度に頑張っていただき、(できれば1日も早く)復旧をお願いできれば幸いです。

おわり




こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。

さて、このブログをご覧になられているような方は当然ご存じだとは思いますが、J-PlatPatが使用できない状態が続いています

mentenance

先週の木曜日(9日)の夕方頃に、「外部からの攻撃を検知したためサービスを停止した」との告知があった後、上記の画像にある表示がされています。金曜日、土曜日、日曜日とダウンしたままで、本日も現時点で復旧していません。

IPDL時代を含め、私が弁理士になってからは、あらかじめ予定していたメンテナンスによる利用不可以外の理由で、ここまで長時間に渡ってデータベースが使えない状況というのは初めてのような気がします。

私は商標弁理士ですので、特許や意匠のことはわかりませんが、商標に関して言えば、受託している案件によっては致命的なダメージを受けている弁理士もいるかもしれないのではないかと思います。商標実務でJ-PlatPatを叩かない日などめったにありませんし、正直、私自身も「いいかげんにしてくれ~」と、泣きそうな状態です。

商標調査については、民間企業の提供するデータベースで行なうという手段ももちろんありますが、やはり基本はJ-PlatPatとのダブルチェックだと思いますので、さすがに不安が残りますよね。有料DBをダブル使用するという手もありますが、これは下手をすると赤字になる可能性があるので怖いです。(どうしてもの場合は仕方ないのかもしれませんが・・・)

ちなみに、「指定商品・指定役務リスト」の代用としては、TM-SONARの「商標辞書(商品・役務リスト)」が使えますが、J-PlatPatの感覚で検索するとそれなりの料金がかかりますので、こちらも「うぐぐ・・・」といった感じです。

J-PlatPatが使えないとこんなに無力なのか・・・」と実感したのは私だけではないと思います

そもそも、無料で提供してもらっているデータベースですので「早く復旧しろ!!」とも力いっぱい言えませんし、こんなに長時間ダウンすることなんて考えたこともありませんでした。いかに私たちはJ-PlatPatの存在を今まで当たり前だと思っていたのかと、本当に痛感します。

「当たり前にあるものが当たり前でなくなる恐怖」

J-PlatPatだけでなく、身近にいっぱいあるのかもしれません。
今回の件では、本当にいろいろと考えさせられました。

それにしても。

「J-PlatPat----ッ、早く来てくれーーー!!」

いや、マジで笑えないんですけどね。

おわり


こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。

お久しぶりのブログになってしまいました。
花粉症が苦しいので、今回はアニメ・マンガネタです。

私が好きなドラゴンボールの名言について、商標実務における使い方を考えてみました笑

ドラゴンボールを知らない人には意味不明だと思います、ごめんなさい。知っている人にはちょっと笑えるものもあると思いますので、ぜひ怒られない程度に(できれば心の中だけで)使ってみてください笑


1.「がんばれ〇〇〇・・・おまえがナンバー1だ!!」
→大量の商標調査でヒイヒイ言って残業している後輩を見捨てて、お先に失礼するときに使うセリフ。商標調査を途中から手伝うのは性質上なかなか難しいのです。

使用例:「がんばれ山田・・・おまえがナンバー1だ!!」(山田君、お先に失礼します)


2.「きえろ、ぶっとばされんうちにな」
→審判の口頭審理などで相手方と対峙した時に、あくまで心の中でつぶやくセリフ。
もちろん、ぶっとばされるのは自分。


3.「オレにやらせてくれ
ここらでお遊びはいいかげんにしろってとこをみせてやりたい」

→「それはないでしょ!?」という拒絶理由通知(主に4条1項11号)がきたときに、意見書対応を名乗り出るセリフ。もちろん、拒絶査定になるというオチ。


4.「〇〇〇ーー!!早く来てくれーー!!」
→いきなり現地代理人が事務所に訪問してきて、英会話が達者な同僚が他にいないときに発するセリフ。

使用例:「田中ーー!!早く来てくれーー!!」(俺の英会話力やばいからーーー!)


5.「〇〇〇、よけろーーーっ!!」
→事務所に電話がかかってきたが、いつものマンション営業からの番号と察知したときに発するセリフ。

使用例:「佐藤、よけろーーーっ!!」(佐藤さん、その電話出たらダメ!)


6.「オラ、ワクワクしてきたぞ!!」
→審決取消訴訟をやるという指示がクライアントからきたときに発するセリフ。実際にはワクワクするどころか、「絶対に負けられない」プレッシャーで気が重いのがふつうなので、これが言える人はすごい。


7.「ちくしょう・・・!!ちくしょおおおーーーっ!!」
→拒絶査定、拒絶審決を食らった時や、異議や審判で負けた時に発するセリフ。


8.「くそったれーーーッ!!」
→大量の審判答弁書や弁駁書の副本をコピーしていて、コピー機の紙が途中で詰まったときに発するセリフ。どこから再印刷すればいいのかチェックするのが大変。


9.「やってくれましたね、みなさん・・・」
→現地代理人がOA報告を寝かせてて、実際に報告してきたのが応答期限直前だったときに発するセリフ。金曜日の夕方や連休前だと激おこ。


おわり


こんにちは、横浜の商標弁理士Nです。


さて、私は鳥類が好きで、通勤時間にはよく鳥を探したり、観察したりしながら歩いています。(オイそこ!暗いとか言わない!!笑)

で、最近気になるのが、カラス諸君です。

全国的に問題になっていると思いますが、カラスによるゴミ袋漁りがホントにひどい!!あちらこちらで、ゴミ袋がつつかれ、破られ、道路に中身が散らばっていることも少なくありません

ただ、彼らの賢いところは、人が近くを通りかかると、反対側の路地に飛んで行ったり、漁るのをやめたりして、「オッス!オラ、何もしてねーぞ?」的なドヤ顔をするとこなんですよね。で、その人が立ち去ると、また戻ってきてゴミの物色を始めるという・・・。動き自体は、鳥を超えてもはや人間レベルな気がします。鳥類の中でも、頭が良い方なんでしょうねきっと。

そんな光景を見て、

「カラスたちも、よほどお腹を空かせて必死なんだろうなぁ・・・」

なんて思うのですが、よくよく考えてみると、彼らは迷惑行為は行いますが、人間を襲ってはきませんよね?襲ってくる悪いカラスも中にはいるでしょうが、少なくとも、うちの地元にはそのようなカラスはいないんですね。先日、ためしにコンビニ弁当をチラつかせながらカラスの群れの中を歩いてみましたが(※危ないので絶対マネしないでください)、襲ってくる気配はありませんでした。

「おまえの顔が怖いからだよ!」って理由もあるかもしれませんが、私にはカラスにはカラスなりのモラルのようなものがあるのではないかと感じられるのです。だって、彼らはその気になれば、わざわざゴミ漁りなんてしなくても、買い物帰りの人間を襲って食料を奪取することなんて、簡単だと思うんですよ。

でも、あえてそれはしない。

完全に推測ですが、カラスにも「やってはいけない一線は守る」という武士道魂のようなものがあるのではないかと。そう考えずにはいられないのです。人間と違って、カラスには守るべき法律も道徳もないはずなのに。

ところで、われわれ弁理士はどうでしょうか。基本的には勤勉・誠実・真面目な人が多いと思いますが、「法律や会則で禁止されていないから」という理由で、あきらかにモラルに反することをしている人も、残念ながら、ごくごくたまに見かけます。

わかりやすい例が、最近話題となった大量先取り商標登録出願の人とか。まぁ、彼はすでに弁理士ではありませんし、弁理士会いわく「日本弁理士会の秩序又は信用を害するおそれのある会員」だったから退会処分にしたということですので、そもそもモラルなんて期待してはいけないのかもしれませんが。

あと最近気になるのが、詐欺まがいの料金表示で広告を行なっている弁理士とかでしょうか。詳しくは書きませんが、一般人が見て、あきらかに誤解するような料金表示をするのは、トラブルや苦情の元ですし、弁理士全体の信用にも影響しますので、ホントやめていただきたい・・・。日本弁理士会にも、こういった広告に関しては、もう少し強硬な態度で注意などしてほしいと、個人的に思います。

いくら苦難の時代と言っても、カラス以下にはなりたくないものです。

おわり

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