2006年07月

お友達




7月30日(日)


明日は祖母の四十九日の法要で、明日に備えてジジとババとkazuは今日病院に顔を出した後出かけた。

hideは明日最後のロイナーゼがあるから、私は朝から病院に行かなければならないので、kazuの側に居てあげられないし、ジジババに預ける事になった。

お昼前に病院に着いたので、hideのところに行く前に、御茶ノ水駅近くのマックでハッピーセットを買って行った

移植が近づいてくると、食べ物の制限も出てくるし、しばらくマックとかは食べられなくなるから、今の内に食べたい物を食べさせてあげたくて、昼ご飯無視して持って行った。医師からも許可もらって、堂々と食べさせる事が出来た。

hideもすごく喜んでくれたし、買って行って良かった。

私のMポテトを欲しがり、Sポテトと交換して、ナゲットとポテトをペロッとたいらげた。

もちろん、その後すぐに来た病院食には見向きもせず、

『おかあさん、ご飯片付けて良いよ。』

って、看護師が食事を配ってる途中に配膳車に戻した。

お部屋に戻って、薬飲んでから、隣のベッドのNちゃんとしばらくDS通信して遊んでいた。

すっかりNちゃんと仲良くなって、寂しさも少しは減ったかな?

Nちゃんも私に話しかけてくれるようになった。

私もNちゃんのママと色々お話が出来て、気晴らしになるし、病気の子を持つ親同士、共感し合える事があったり、時には2人で涙したり…

私は今まで、病気の子のママさんの前で涙を流した事は一度もなかった。

でも、移植が近づいて来て、先々の不安もあったりして、Nちゃんママの涙を見たら、思わず涙が溢れてしまった…

途中hideが眠くなって、ベッドで添い寝をしていたら、体をすり寄せて、

『おかあさんのにおいがする。』

って、hideがニコニコしながら言った。

最近はhideとゆっくり肌をつけて一緒に居る時間がなかったからなぁ…

【おかあさんのにおい】

ってどんなにおいなんだろう?

なんて考えながら、安心した顔をして密着してくるhideの顔を見て、私もまた穏やかな時間を過ごす事が出来た。

今日は時間があっという間に過ぎていった。

19時過ぎに仕事帰りのパパが病院に到着。

眠くなったって言うから、寝かしつけてから帰ろうと思って、体をトントンしてあげて寝るのを待っていたけど、なかなか眠れず、面会時間終了の放送が流れてきたので、帰る事にした。

『明日も午前中に来るからね。』

と話し、同室の皆さんに挨拶をして病室を後にした。




残念…



7月29日(土)


今日はジジとババが先に行ってくれた。

発疹は消えたけど、イマイチ元気はない…

どこへ行くにも抱っこばかり。

15時半頃病院に到着すると、ババに抱っこされて、病棟の入口で待っていた。

荷物を置きに病室に行き、すぐkazuのところに行って、しまじろうのレストランごっこの玩具で3人で遊んだ。

その後DSして病室に戻ってビデオみたりしてた。

今日は隅田川の花火大会で、看護師の話によると、805号室からもしかしたら見えるかもしれないって話で、楽しみにしていたけど、残念ながら見える場所はなく、hideは病室でテレビ放送されていた隅田川の花火大会を見ていた。

kazuはどうしても見たいって言うから、帰る時に16階まで上がったけど、結局見れずガッカリ

花火大会の方向には、この一年で高い建物が建ってしまったようだ


同種骨髄移植②

②同種造血幹細胞移植とは

同種造血幹細胞移植とは、病気に侵された患者の血液細胞を、健康な他人のものと入れ替える治療法。

患者が骨髄移植を受ける場合、始めに放射線照射、超大量の抗がん剤の投与が実施される。これは移植した造血幹細胞が拒絶されてしまうことを防ぐのを目的としている。

移植前に実施されるこれらの抗がん剤投与のことを『移植前治療』あるいは『移植前処置』と呼ぶ。

移植前処置によって患者の骨髄は破壊されてしまい、正常な血液細胞を作る細胞は著しく減少し、患者は自らの力で血液を作ることが出来なくなってしまう。

しかし、そこで健康な提供者(ドナー)から頂いた造血幹細胞を移植することによって、破壊された骨髄の機能を取り戻すことが可能。

これが造血幹細胞移植と呼ばれる治療である。

但し、『移植』といっても、メスなどの特別な器具を使った外科手術とは異なり、実際に移植されるのは造血幹細胞という細胞であるため、点滴あるいは輸血と全く同じ方法で患者の静脈に注入されるだけで移植そのものは完了する。

同種骨髄移植①

①造血幹細胞とは

血液中の細胞成分である赤血球、白血球、血小板は、骨髄と呼ばれる骨の中心部分にある軽石状の組織において、毎日休むことなく作られている。

それぞれの血液細胞成分はその親となる細胞が分裂することによって作られるのだが、この親となる細胞は前駆細胞と呼ばれる。さらにそれぞれの前駆細胞はその細胞の親となる前駆細胞の前駆細胞が分裂することによって作られる。

このようにまるで人間の祖先をたどるように前駆細胞をたどっていくと、赤血球も白血球も血小板も造血幹細胞と呼ばれる共通の特別の細胞から作られていることが分かっている。

つまり、造血幹細胞はすべての血液細胞成分のもととなる細胞ということになる。
人間が一生を通じて血液細胞の量が一定に保たれるのは、この造血幹細胞が分裂して血液細胞の前駆細胞に変化することができ、必要に応じて血液細胞を供給出来るからなのだ。

また、造血幹細胞には分裂する際に自分自身と全く同じ細胞を作る能力も持ち合わせているため、健康な状態においては造血幹細胞自体も分裂して補充されるために、一生を通じてこれが枯渇することはない。

Ph+ALLについて

フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)は、小児の急性リンパ性白血病の内、約数パーセントで、染色体異常(フィラデルフィア染色体:9番染色体と22番染色体の相互転座t(9;22)(q33;q11))をもち、腫瘍細胞が無秩序に増殖し、正常造血を妨げ、感染症、出血傾向、貧血などを呈す。通常の前駆細胞型ALLと比較して、予後不良なタイプである。
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