2007年10月04日

行政書士って何者?

『行政書士なんて知らない、なにやってんの?』

そんな声を私たちは聞くことがあります。

行政書士は許認可のスペシャリストといわれます。
役所で許認可を取る場合に活躍します。

そうすると余計に『私には関係ないや。』なんて思ってしまうかもしれませんね。
関係があるのはブログで連載している会社設立や相続関係ぐらいしかないと思われるかもしれません。

でもそんなことないんです。

住民票や戸籍謄本をもらってきたりすることもできるんです。
住所移動の届け出用紙を提出するなんてこともできます。

そんなの誰でもできるよ・・・と思われるかもしれません。

でも・・・。

ある役所での話です。

Aさん家族が同じ市内で住所を移動しました。つまり引越しですね。
引越したら14日以内に、住所の移動の届けを役所に出さないといけません。

Aさんは役所に行きました。
(引越しの場合、引っ越した人みんなで行くことはありません。世帯の人が一人だけ行けば大丈夫です。)

届出用紙に、新旧の住所を書いて提出しました。

それが終わると、国民健康保険の住所変更や国民年金の住所変更が待っています。
それらの手続きが必要だと書かれた案内用紙を渡されるでしょう。
住所が変わると、そういった様々な手続きが必要になるのです。

さて、Aさんはその案内の紙を持って健康保険を扱う課に行きました。

たまたまその時期は、国民健康保険証の切り替え時期と重なっていたので、前の保険証と今の保険証がダブる時期になっていました。

そうすると、本来は古い保険証と新しい保険証の両方とも持ってこないといけないのです。
役所では、それを両方とも預かった後、新しい住所に新しい保険証を郵送という形になります。

原則としては、新しい保険証は開始される月の1日から使うべきものです。
ただし、有効期限があるだけの国民健康保険証では、番号に違いがなければ、新しく郵送されたものは切り替え前の月でも使えるのだそうです。
(例えば、4月で切り替えならば3月中に新しい保険証が届きます。そうすると番号に違いがなければ3月中に新しい保険証を使うことができるのです。)

ですから、新しい方は交換、古い方は廃棄、の必要があるので両方とも役所へ返却するということになります。

ただ、そうすると手元に保険証がなくなってしまいますね。
その場合には、仮の保険証をもらうことができます。
健康に自信があればいいですが、もらっておく方が安心ですよね。
キチンと「欲しい」と告げて下さい。

さらに、70才以上の方は、高齢者用の国民健康保険に関するもの(国民健康保険高齢者受給者証)を持っていると思います。
これも古い方を忘れずに持っていって下さい。
書き換えが必要になります。
これは高齢者の方の医療費の負担割合が書いてあるものです。
これも新しい保険証とともに郵送されてきます。

年金を受給している方は、年金について住所を移転した旨の通知もしなければいけません。
この手続きは、社会保険庁へします。
手続きのためのハガキももらわないといけません。

75才以上の方は老人保健になります。
福祉課などに行くことになります。
そこで老人保健の住所の書き換えをします。

70才以上か、75才以上かをしっかり役所で告げて下さい。
キチンと告げないと無駄な時間を使うことになりかねません。

介護保険の保険証を書き換える必要もあります。
これは絶対にしなければいけない手続きではないのですが、保険証をもらっているのであれば書き換えた方がよいと思います。
これも古い保険証を持っていって下さい。

この他に、児童手当や乳幼児医療の記載の書き換え、あるいは障害者手帳の記載事項の書き換えも該当する方は必要です。

これらをすべてやらねばいけません。
ただし、同じ世帯の方であれば、誰か一人に代理人として任せてしまってもかまいません。
その場合は、代理で申請する方の認印と身分証明書を持っていって下さい。

同じ市内でさえ、住所変更は大変ですね。
役所以外では、郵便の転送も必要です。
郵便局に行って必ず手続きをして下さい。
電気、ガス、電話などの支払の精算もしないといけません。
キチンと止めてもらって下さい。
さらには銀行などの金融機関での住所変更も待っています。
もし、口座は開いているが、キャッシュカードを作っていない人は引っ越し前に作って下さい。
キャッシュカードは郵便での転送扱いになりません。
なので、前もってキャッシュカードを作っておくか、いっそ口座を解約をして、新しい住所で作り直したほうが良いかもしれません。
引っ越してからでは大変ですよ。
これは意外に苦労しますよ。

運転免許証の書き換えもそうですね。
会社の人は、会社の保険証の書き換えもしないといけませんね。
図書館のカードも書き換える必要があります。
ありとあらゆる住所の変更が必要になります。

住所移動の際の手続きは本当に面倒ですね。

これらのことは誰でもできるかもしれません。
しかし、
古い保険証など書き換えに必要なものを全て持っていく、
認印を持っていく、
身分証明書を持っていく、
など、色々あると、どれか一つや二つは忘れてしまいがちです。
例えば、国民健康保険は気がついても他のものを忘れる場合もあるでしょう。
そうすると二度手間、三度手間になることもあります。

また、役所の中は移動が以外に面倒です。
しかも、その度ごとに担当者が変わるので、同じ説明を何度もしないといけません。

引っ越しの届け出をしたAさんは、二日併せて三時間以上役所に使いました。

市や区が変わると、また手続きが変わります。

こんな手続きを高齢者の方みんながやれるのでしょうか?
はなはだ疑問です。
こんなことをやるのは本当に面倒ですね。
大丈夫か高齢社会って思います。

住民票の手続きでさえ簡単ではないのです。
たしかに、住民票は誰でも取れるかもしれません。
しかし、取りに行くと続柄の記載をするのか、本籍の記載をするのか迷うこともあるでしょう。
なぜ、ローンを組んだり、マンションを借りるときに本籍地の記載を求められるのでしょうか?
いったい本籍地とは何なのでしょうか?
難しいですね。

あるいは、引っ越しして土地を売却しようという場合、いつ住所を移転したらよいかわかりますか?
そして、いつ印鑑証明書の交付を受ければいいか分かりますか?
難しいです・・・。
住民票一つとっても難しいんです。
下手に住所を動かすと思わぬ登記費用がかかってしまいます。

たとえば、同じ市内ならば印鑑証明書は自動的に住所の変更をしてくれます。
印鑑証明書は市町村ごとに扱いが違ったりもします。

行政書士の仕事は誰でもできるという人がいます。
そうかもしれません。
しかし、どうしたらより依頼人の利益にかなうかを考えて申請するのが行政書士の仕事なんです。
許認可申請の紙を、ただ書いているわけではないのです。


どうですか?
行政書士の仕事が少し理解していただけましたか?
このブログを読んだ方が行政書士に興味を持ってくれたら嬉しいです。

ではまた次回。



トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by 歴女   2011年07月02日 18:03
歴史マニア必見!歴史が好きな歴女が集まる歴女専門サイトの誕生です!同じ歴史好きならすぐに仲良くなれるはず!

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile

asukayama0801

楽天市場