2005年12月26日

吉翔

kissyo1今出川大宮上る「吉翔」へ行ってきました。地図

閉店しました
「行ってきました」とさらりと書きましたが、実はこのブログで紹介しようと何度も訪ねています。なんといっても自宅から一番近い著名店ですから。でも、今日までずっと食べることができなかったのです。

事情通な方は既にご存知ですが、実は今年「吉翔」のご主人は事故に遭われ、一時は生死も危ういほどの状態でした。詳細はここでは触れませんが、10月くらいからようやくお店を再会しはじめられたそうで、今はリハビリを兼ねながら、徐々に正常な再開へ向けて一歩一歩ゆっくりと歩まれています。そう、今回の訪問はようやく実現した悲願の訪問なのです。

吉翔のラーメンは、そのコンセプトが食と滋養にあります。「クコの実」「木天蓼」「淫羊藿」「大棗」「薏苡仁」「蒲公英根」「陳皮」などの漢方・生薬が施され、単に美味しいラーメンというだけでなく、体にもよいものをと日夜追求されているラーメンなのです。ちなみに、これらの生薬については、店内に店主直筆の説明書きが掲げられています。ラーメンのできあがる間、これを読むのもまた楽しいです。

こう書くと、食べたことがない人は、「ラーメンに漢方だなんて」「ラーメンと健康?」「頭でっかちな能書きの多いラーメンだなぁ」と喰わずして否定的になりやしないでしょうか?

心配は無用です。そんな人はぜひ一度食べてみて欲しい。味とコンセプトが見事に両立している稀有な逸品を見つけることができるでしょう。断言できます。

さて「天塩(あまじお)ラーメン」(650円)を注文しました。

「塩」とは言っても、豚骨・鶏がらが煮出されたスープは褐色がかり、ちょうどよいとろみを保っています。これぐらいの粘性があるほうが、舌の上を転がしたときに、旨味が口中に広がって美味しいですね。スープに含まれる漢方は、まったくといってよいほどその臭いに気付きません。ベースとなる豚骨・鶏がらの濃度からして相対的に気にならない分量を絶妙に調合されているからでしょう。しかし、こうした性格のラーメンを「塩ダレ」で行おうとしたのは、自信の表れではないでしょうか?
麺は細目の若干縮れたもの。実はこれだけ弱点かなぁと。かん水が少ないのか伸びやすく感じます。何度か経験しているので、店主には固めの茹で加減でお願いしました。チャーシューは脂身の少ない部位で、柔らかくスープとの相性もよいです。支那竹も自家製で控えめな味付け。最後に添えられるクコの実の朱色が、彩りもよく美しいですね。

ラーメンそのものは、あくまで基本に忠実なラーメンなのです。それを丁寧に丁寧に作り上げる。派手さはなく、技巧的でもありませんが、けして安易な調味料に頼らないその姿勢は、一番困難なものに挑戦する姿でもあります。

心なしか、今日いただいたものは、以前のものよりも、穏やかな味わいに感じました。「優しい」味です。

現在「吉翔」のご主人は、毎日のお仕事のこと、お店のこと、その他いろいろな話題をブログに綴られています。

吉翔の呟(つぶや)き

基本的にお店を開けられる前にブログを更新して、その日の意気込みを綴られます。お出かけの際は、こちらのブログを参照の上、訪れてはいかがでしょうか。
当分の間は、お昼12時から約一時間の営業となっていますので、ご注意ください。

ゆっくりでいいですから、「吉翔」さんの完全復活を影ながら応援していきたいと思います。

【2005年12月26日訪問】

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12/11(日) もう何年も前からの宿題店。実は今回、店に到着するまで営業時間等が変わってる事に気づきませんでした。運良く食べられて良かったです(^^; 「天塩ラーメン」  【05年 689杯目】 鶏ガラ、豚骨、数種類の漢方を入れて煮込んだ、無化調の滋味....
ラーメン道場 吉翔@今出川【ラーメン気ままに食べ歩き】at 2006年01月08日 21:20
この記事へのコメント
こんばんわ。
店主が体調が悪いと言っていたのは、事故にあわれたからだったんですね。。
「天塩ラーメン」美味しかったので、次回「醤油」の方も食べてみたいです(^^;
Posted by おだ at 2006年01月08日 21:25