2006年03月26日

宝屋 先斗町店 先斗町新味すましラーメン

宝屋先斗町店 先斗町新味すましラーメン今や京都を代表するラーメンチェーン「宝屋」。京都ラーメン小路でも一番人気のお店であることは周知のところ。その「宝屋」さんが京都一京都らしい先斗町に満を持しての出店です。
「宝屋」さんのラーメンといえば、鶏がらの旨味たっぷりのいかにも京都を感じさせるラーメン。そのオーソドックスなスタイルは、京都後発の部類ながら、一定の完成系と称されるに相応しいものでした。個人的には同系の「大王老麺」さんはお気に入りの一店です。しかし、その保守系と見られた同店が、京都を代表する小路の先斗町に、新作のラーメンをひっさげてオープンしました。その新作、題して「先斗町新味すましラーメン」(850円)。なんでも、新規出店を飾る新作のラーメンを、社内で公募を行い、そのコンペティションに見事優勝されたのがこの作品なんです。

写真でもわかるとおり、かなりあっさりのラーメン。京都のラーメンが基本的に「あっさり」していないことはご存知のとおりですが、ここ先斗町でこんなラーメンを提示するわけですから、「あぁ観光客向けかぁ」というわけです。とはいっても「京都ラーメン」の本質を表現しなくても、京都を訪れた人が「京都らしさ」を感じることができれば、まぁそれはそれで良いわけです。E.サイードの『オリエンタリズム』を引き合いに出すまでも無く、ステレオタイプな「京風らーめん」がそこにあって、それを食べた観光の方々が、「京都っていいじゃん」とか「oh, wonderful」という光景になっているのもまた、それはそれで成立するわけです。

で、実食です。

半透明のスープはコンソメを思わすような澄んだ褐色で、ほんのり鶏がらの甘味を湛えます。角の立たない優しい醤油ダレ。麺は珍しい平打ちのちぢれ麺。他では見たことがありません。自社製なんでしょうか?具材がこれまた凝っていて、上に浮かぶは、焦がしネギではなく、ゴボウを細切りにして揚げたもの。チャーシューではなくて、薄味にまとめたつくね。青葉はすいません、忘れてしまいましたが、水菜か京菜でしょうか?黒胡椒も塗されています。あと、底に沈殿していて写真では認められませんが、白い小さなブロック状のものが。聞いたところ、モッツァレラチーズだとか。豆腐を擬してのことだそうです。

先斗町新味すましラーメンの鉢スープの量はちょっと少ない。貴重なスープなんでしょうね。器はこんな感じでした。美しい流線形。

なるほど、さすがラーメン専門店の出店らしく、一筋縄ではない趣きのあるラーメンをもってこられました。先斗町価格の850円は、普段着のラーメンとしてはちょいお高いですが、おそらく京都の旅行ガイドに掲載されるお店となっていくことでしょう。

で、また
「『すましラーメン』っていう京都のラーメン食べたよ」
「それはほんとの『京都ラーメン』じゃないよ」
なんて会話が交わされるようになるんでしょう。

ただ、このラーメンを京都では保守系の「宝屋」さんがされていることに一片の救いがあるのです。だからこそ、許せるみたいな。

他府県の人が食べた感想を聞いてみたいですね(^^♪

地図

【2006年3月26日訪問】

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この記事へのコメント
どもです。
 お仕事が忙しかったのでしょうか?更新がなかなか進んでいないようで、ちょっと心配しておりました。
 さて、この先斗町宝屋さんの件は、3月の終わり頃にテレビで深夜に放映されていました。メニュー開発に当たり、各店の店長を集めてコンペ形式で行ない、そのトップをこの先斗町店の店長にするというものでした。
 観想を言うと、まあ、こんなもんだろうなぁというところでした。
 ある意味ステロタイプな「京都風」を明確に目指して作っており、質的な工夫よりも、むしろ見栄えというか、感覚的な部分への工夫に力点が置かれていたように見受けられました。
 まあ、実際にメニュー作りに携わった方々の苦労も知らずに、私のような素人がとやかく言うのもおこがましいのではありますが・・・
 そうは言っても、一度食べに行かないと。
 夕べは木屋町で飲んでいたのですが、ちょっと飲みすぎていたので、食べられませんでした。
Posted by Archy at 2006年04月13日 23:39
Archyさま

ご心配おかけしてすみません。ご推察の通り、お仕事が忙しかったです。精神的に図太い方ではないので、繁忙期にマイペースでブログの更新を続けることはできないと、当初から諦めてました。

でもようやく落ち着いてきたので、今まで食べてきた分を少しずつですがアップしていきますね。よろしくお願いします。忘れていることも多々あってちょっと怖いですが...。(^_^;)

「すましラーメン」は、僕的に紹介すればこんな感じです。まぁ、京都人が最も敬遠する京都観を体現したようなラーメンですが、ラーメン小路の活況もあって、今後どのような展開になるのか見物ですね。まぁ京都のお店が必ずしも純京都人を相手に商売しないといけないわけではありません。
意外に京都に住む他府県からの学生や留学生には好評になるかも知れません。それも踏まえて「京都」なのですから。
Posted by at_you_see at 2006年04月14日 00:44