2006年06月16日

寶海 @滋賀県湖南市石部

寶海 青老老麺滋賀の石部(いしべ)という地区は、かなり辺鄙なイメージを受けてしまうのですが、こんな場所で屋台のラーメン店をされているお店があるのです。その名は「寶海」。ベールに包まれたそのお店を紹介させてもらいます。
このお店をはじめて知ったのは、このブログを立ち上げたことがきっかけです。どなたか存じ上げませんが、突然のトラックバック。そこに書かれていたのは聞いたこともない滋賀の屋台ラーメン屋さんの紹介ブログでした。

当時まだブログの扱い方を模索していた時期なので、そのラーメン店を記憶に留めるだけでしたが、京都滋賀でラーメンを食べ歩いている者として、一度訪れたいと思っていたお店でした。それがこのたびようやく実現したわけです。

実は、昨年の12月に一度訪問を試みています。数少ない手がかりを元に、国道1号線沿いにあると思われる場所に赴いたのですが、見渡せど何もなし。近くの人に伺うと、その日は雨のため、営業されていない様子でした。残念。

月日を経て、久しぶりに話題に上り、ネットで調べると「閉店」との情報。
「しまった!」と地団太を踏むのですが、その直後zombieさんが訪問されているではないですか!

どうやら内実は国道沿いの場所は、粉塵等が多く、もう一箇所の宝来坂に集中されることとなったそうです。確かに国道沿いのほうが目立つという部分では良かったかもしれませんが、曜日で出店場所を変えられているのもいかがなものかというのもあります。

さてラーメンです。いくつかのメニューがありますが、基本形といえる「青老老麺」とミニ焼豚丼のセット(1,000円)をいただきます。

今や珍しい屋台。屋台は風情があるけれども、味のほうは...というのが一般的によく見受けられますが、一口いただいてそんな懸念は吹っ飛びます。

醤油ベースの清湯でありながら、豚骨を時間をかけて煮出したスープは、やや濁りがあり、奥行きのある味わい。そしてスープが熱々です。個人的には猫舌のため苦手なんですが、屋台で厨房環境も充実したものが揃えられない中、立派なものです。

実はここの麺は京都の老舗「近藤製麺」の麺をお使いになられています。低加水の最高峰と賞してよい麺ですが、その分扱いが難しい。この熱いスープだと、すぐに伸びてしまうのではないかと一抹の不安を抱いたのですが、それは杞憂に終わります。茹で方がうまいのか、近藤さんが絶妙の麺を卸されているのか、麺自体が持っているもちもちとした食感を損なうことなく、ほどよくスープを含み、完成度の高い一杯となっています。

「近藤製麺」さんは、無理な営業をされないことでも有名です。麺自体も個性があるので、ラーメン屋さんのスープに合わせるのでなく、ラーメン屋さんが望んでも、スープに合わなければ麺を販売されません。いわば、伝統工芸のように、頑なにそのスタイルを堅持されている麺屋さんなのです。

故に京都に新店の登場は多けれど、なかなか「近藤製麺」を使った新作ラーメンにありつけることがありません。「近藤製麺」を美味しくいただける新店を期待していますが、まさか滋賀のこんな場所でいただくことができるとは、ある意味とても感動です。

具材は、シンプルにチャーシューとメンマ、ネギ。チャーシューは古風なつくりですが、醤油にしっかりと漬け込まれており、なかなかの代物でした。テーブルにはニントンとすりおろしのニンニク。入れすぎにご注意。ニントンは唐辛子が効いていて、結構辛いです。

寶海 焼豚丼「焼豚丼」も正解。スープに入れられた方ではあまり気がつかなかったのですが、ネギがしゃきしゃきと歯ごたえがあって、しかも程よく冷えており、温かいご飯とチャーシューの上に乗って、コントラストが実に美味しかったです。

経営されている年配のご夫妻は、とっても気さくな方でした。普通の店舗ではなく、あえて屋台という形式での営業にはそれなりの理由があるのでしょうが、親切丁寧に応対されるその姿は、とても気持ちがいいものでした。応援したくなります。

場所はJR石部駅から2キロほどのところ。おそらく車で訪問する方がほとんどでしょうから、一応地図を持参されたほうがよいと思います。一号線石部口の交差点から宝来坂を登っていくと交差点の角に赤提灯が見えるので、営業されていればすぐわかると思います。京都方面からの近道は、一号線と京滋バイパスの合流する草津三丁目の交差点から、青地、山寺を抜けていくコースが渋滞を避けて行けるでしょう。

地図 

【2006年6月16日訪問】

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