2006年07月29日

丸高 @神戸三宮

丸高 @神戸三宮所用で神戸訪問。ここ三宮には和歌山ラーメンの老舗「丸高」が支店を出しております。
和歌山ラーメンといえば、「井出系」「車庫前系」という分類が有名ですが、この「丸高」は「車庫前系」の元祖にあたる老舗です。

とはいえ、この二つの呼称、もともとは横浜ラーメン博物館館長の武内伸氏による命名であり、地元和歌山ではほとんど用いられていないそうです。なるほど、京都のラーメンを評するに際して「背脂チャッチャ系」などと言われても、ピンとこないのに相通じますね。

「井出系」「車庫前系」と区別されるその根拠は、ラーメンのスタイルに歴然とした差異が認められるからです。前者は豚骨で取った出汁に醤油ダレを合わせる豚骨醤油であり、京都でポピュラーなものから連想されうるものです。一方「車庫前系」に分類されるものは、豚骨そのものを醤油で炊き込んだものをスープの一部として使用するという製法。以前和歌山ツアーを敢行したとき、その独特の醤油の骨太さに衝撃を受けましたが、それもそのはず、豚骨が浸った醤油そのものを堪能していたわけですね。

ちなみに、和歌山では「ラーメン」とはけして呼ばず、あくまでも「中華そば」。「ナルト」ではなく、「かまぼこ」なのです。たかが言葉、されど言葉。その言葉自体が担っている文化的性格、歴史的背景に微妙なニュアンスの差異が生じます。こうした地域文化に根ざした感性、個人的には大切にしたいなぁと思います。

講釈はこれくらいにして、「中華そば(並)」(550円)を注文。

醤油の黒というよりも、茶褐色のスープは、豚骨のスープの比率が高いからでしょうか?表面に豚骨をじっくり煮出した証である気泡がみてとれますね。醤油のアクの強さが前面に出ているという風でもなく、また濃厚な豚骨が饐えた感じでもありません。意外にスルスル食べられるライトな感覚。豚骨はともかく、個性的な醤油を、京都・大阪では感じることができないものが和歌山ラーメンにあると、ある意味期待を込めて食べてみたわけですが、それほどではなかったと言えます。これは、神戸のお店が故に、その地に合わせて微調整を施した結果かも知れません。

麺は太めのストレート。細めうどんくらいの太さ。やっぱり和歌山ラーメンは、こうでなくっちゃ!ってくらい食べ応えあります。(^^♪
チャーシューは、中くらいのサイズがそこそこ入りますが、ちょっと脂身が多いかなぁ。あとネギと支那竹、「かまぼこ」が入りますね。

丸高 早寿司ちなみに、こちらのお店にも本家和歌山の数多あるラーメン店同様、「早寿司」がテーブルに据えられておりました。やはり神戸では誰彼もが食べるということはないので、商品自体は日持ちがするタイプではありました。
この「早寿司」。紀州名物の腐り鮨「なれずし」が十分に発酵しきっていない状態でいただくので、「早」寿司と呼称されているそうです。

ともかく、「早寿司」を添えておくというスタイルは、「和歌山ラーメン」と看板を掲げる以上、不可欠なアイテムなんだなぁと改めて痛感した次第です。

地図 

【2006年7月29日訪問】

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