2006年10月12日

Parade 味玉・Parade(白)〜第5章〜

Parade 味玉・Parade(白)〜第5章〜久しぶりに訪れた「Parade」。第4章に変わっていると伺っていたのですが、なんと本日より「第5章」に。
前回も記しましたが、飽くなき探求心がこのお店の真骨頂です。
本日は魚介系スープとブレンドした「白」を「味玉付」(650円)でいただきました。
スープはまさしく進化しています。とある方から相当なアドバイスをいただいたそうで、それによると「足し算」ではなく「引き算」のスープを意識せよとのこと。なるほど、以前の「ごった煮」的な摩訶不思議なドロドロとした雰囲気が後退し、すっきりとした風味に変貌しています。

えのきだけや春雨、パプリカにさらに今回はミキサーされた桜海老まで入っていましたが、それらはトッピングとしてのヴァリエーションの多彩さは健在。その一方でスープそのものは輪郭がはっきりとしてきました。ベースの鶏出汁の滋味が感じられる一本筋が通っているような印象を受けます。この変化は、一部のマニアの興味を擽る面で言えば後退した感もありますが、一般的な客層の評価軸から考えれば、明らかに受け入れられ方向への軌道修正でしょう。

わずか開業半年にして、そんな「狙い」をもった創作の一杯を作り上げてきたとは、ほんとに感心させられます。

今回はじめて「白」をいただいたのですが、魚介とのブレンドはライトな風味になっています。濃さを堪能できる「黒」も面白いですが、この「白」の方が創作系ラーメンとしての価値は高い印象を受けます。スープの色が白色というヴィジュアルもまた、非凡な印象を与えてくれます。「煮卵」は、一個まるごとが入った贅沢なトッピングですが、これがまた妙味。つやつやとした白身を割ると、流れ出すでもなく、固まってもいない、絶妙の茹で加減で、艶かしく輝く黄身が美しい。
目立たない仕事ですが、卵を狙い通りに茹で上げるのは、実は意外に難しくもあります。同店の店主は、その23歳という年齢と、気さくで謙遜な接客のため、「志は高いが、まだ未熟」「荒削り」「これからが楽しみ」的な評価をよく耳にします。果たしてそうか?
上記の卵の茹で加減もそうですが、気負わずに自然と提供されている。素材の組み合わせですが、相当複雑に入り組んだ構成でありながら、一定まとまったものに仕上げていける。そうした辺り、実は相当修行を重ねられていると感じざるを得ないのです。つまり、明らかに「素人」ではない。

単に若くて勢いがあるとか、、センスが良いというだけでは、なかなかあれほどのものを作り上げることはできないでしょう。そういうポテンシャルを潜ませている店主であることを意識しておかねば、思わずこのお店の魅力を見逃してしまいかねません。

ところで、「Parade」さん。開業して半年にして、情報誌への掲載が決まったそうです。おめでたいです。
11月21日発売の「関西一週間」。どんな紹介になるのか、今から楽しみです。

地図 お店HP

【2006年10月12日訪問】

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この記事へのコメント
>スープはまさしく進化しています。
at_you_see さんのサイトでParadeを知り、数回行きましたが、スープが進化していることは味覚に全く詳しくない私でも感じることができます。若くはないのでどろどろスープがだんだん苦手になってきたので、私はParadeでは「白派」ですね。

>11月21日発売の「関西一週間」
非常に楽しみです。
Posted by inski at 2006年10月14日 08:12
最近は、臨時休業もなく安定して営業されているのでしょうか?2回チャレンジしましたが、私の宿命か--;臨休でした・・・(__)
atさんのブログを読めば読むほど、期待度が高まります!臨休の呪縛(^^?;にめげずに伺ってみたいと思います(^^)/
Posted by 村人 at 2006年10月15日 18:14
 おっとぉ!第5章ですか。
 さっそく行きますね。
 非常に楽しみです。
Posted by Archy at 2006年10月15日 22:27
コメントありがとうございます。m(__)m

コメントの量とお店の話題性というのは相関性があります。まさしくといったところですね。

>村人さま
食べられていないのが、本当にお気の毒です...(x_x;)
ぜひお電話の後にご訪問されることをお薦めします。
Parade : 075-751-571
Posted by at_you_see at 2006年10月16日 01:38
5章白いただきました。4章を食べてないのと前回は黒だったので比較しづらい部分はありますが食べやすくなりました。だいぶまとまってきたかな?という感じですね。進化も大事ですが、そう近くない時期に基本(固定)の味を見つけてもらえると楽しみが増えますね。
Posted by yu2R at 2006年10月17日 09:08
yu2Rさま

確かに「まとまって」きています。
ただ、この若いお店のラーメンが、ひとところに落ち着いていく様を望んではいません。

アッと驚くような創意工夫もまた、期待されるところです。
Posted by at_you_see at 2006年10月19日 04:28
どもです。
第5章をいただいてきました。具材などは第4章と変わっていないようですが、やはり皆さんおっしゃるとおり、スープの出来が違いますね。
これまで私は「ぼんやり」とか「ピントがずれている」とか表現していたのですが、これはむしろ「あれもこれも突っ込みすぎてバラバラになっている」ということだったのかもしれません。
以前あった、魚系をたきすぎたときに出るエグ味がなくなってスープの中に、スッと1本道が見える感じです。
とろりとしたスープなのに軽やかです。
ひとつの完成形に近づいていると感じました。
Posted by Archy at 2006年10月20日 00:02
>Archyさま
このお店には「完成形」がないことが「完成」だと、以前感想を述べました。だからこそ、魅力的であると考えます。
共に見守って行きましょう。
Posted by at_you_see at 2006年10月23日 02:01
どもです。
 そうでした。「完成形」という表現はatさんが書いていらっしゃった表現でしたね。ま、atさんのおっしゃるとおり常に進化し続けているという点では、現時点が「ひとつの完成形」という言い方をした次第です。
 それから、先日、ついに取材が来たそうです。
 ご主人が心からうれしそうに「取材があったんですよ!」と話されていたのが印象的です。
 繁盛店になる資格は十分あると思います。吉田山周辺も、吉田屋、向日葵、Paradeと老舗ますたにを包囲するように若手のお店が出てきて、本当に楽しみです。百万遍には手堅い華祥・たく味もありますしね。おっと、らんたん・一番星も忘れちゃいけないな。近隣住民にはうれしい限りです。
Posted by Archy at 2006年10月23日 21:03