ラーメン伸
この10月9日にオープンしたばかりのお店「ラーメン伸」を訪れました。場所は円町の交差点を北、西側です。
もともと「俺のラーメン」というお店があった跡地で、レイアウトもほとんどそのままで活用されているみたいです。ただ管理人は「俺のラーメン」は未食でしたので、残念ながらその時代のことは存じ上げません。
店頭、そして店内にたくさんの花、ご祝儀、祝いの電報などが所狭しと陳列されています。すごい数です。店主のご人脈なんでしょう。立派です。
メニューはシンプル。基本のラーメンとチャーシューメン、そしてみそラーメンです。基本のラーメンをいただきました。
厨房が丸見えなので、ゆっくり見学させていただきましたが、実にストレートな作業です。繊細さは皆無と言ってよいでしょうが、ダイナミックな作業工程は、まさに「漢」と書いて「おとこ」と読ませるような、男臭さを感じさせます。こぼれたスープなんか、鉢に付いたままで出されますからね。(^^ゞ
ヴィジュアル的にも、「大栄」「藤」「萬福」あたりを彷彿とするものでしたが、実際食しても同様、そのまんまです。目新しくはありませんが、小手先の小細工をしない店という意味で、好感をもたれる気がします。なにもかもが「気鋭」を求めるものではありませんからね。京都人の遺伝子に入り込んだ、誰もが安心して食べられる「うまい」ラーメンです。
あえてこのお店の特徴に触れれば、上記に揚げた店々よりも、甘いスープに感じました。調味料でもありえるでしょうし、豚骨系の出汁の取り方そのもののような気もします。場合によっては、骨だけでなく肉(脂)もスープにされているかも知れません。
ちゃんと確認はしていませんが、麺は近藤製麺さんのでしょうか?京都人に一番馴染みのある低加水麺です。ただ後半、印象よりも伸びていなかったので、別の麺屋さんかも知れません。果たして、真相のほどは?
チャーシューは薄切りで、スープをよく吸ってくれます。麺とチャーシューとネギともやしを頬張って、ぐいぐい口に運んでいく様が最も快感に感じられる、そうあの伝統のスタイルのラーメンです。
焼き飯とのセットで850円。ちょっと量が少ない気もしましたが、ラーメン一杯の麺の量は結構ボリュームがあったので、これくらいのバランスのほうが膨満感に苛まれなくてよいかも知れません。冷や飯から作られているので、中華なべでの痛める時間が長かったように感じました。ラーメンと同じチャーシューを駒切にして混ぜられます。火を通したチャーシュー、なかなか美味しくいただけました。
店名の「伸」は、店主のお名前そのままみたいですね。ご友人でしょう、「伸ちゃん」「伸ちゃん」と親しげに呼ばれてはりました。円町界隈、意外にラーメン屋の多い地区ですが、これだけいろんな人に愛されている店主のお店です。すぐにこの土地に根付いていく予感がいたします。
地図
【2006年10月14日訪問】
Posted by at_you_see at 20:30│
Comments(6)│
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at_you_seeさん,こんにちは
麺は近藤製麺で間違いないと思います。麺箱で確認しました。
それと,新規開店のお店の場合,祝いの花などに書かれた送り主の名前を確認すると,つき合い先や仕入れ先が判りますよ。
もちろん,近藤製麺さんからの花もありました。
ひびさま
今回そのあたりをあまり見ていなかったんです。自分でも手抜かりだなぁと反省しています...(x_x;)
貴重な情報ありがとうございました。m(__)m
そうですかぁ、近藤製麺さんでしたか。やはり。
スープとバシッと相性が決まったときの近藤さんの麺は本当に美味しいです。感動しました。
「京都ラーメンきんざん」が藤の系列では
お薦めです。宝塚(伊丹との市境)に在ります。
洗足池さま
貴重な情報ありがとうございます。しかし、その場所、なかなか行けるところではありませんね。そのラーメンが日本国中そこにしかない絶品のラーメンというのなら、足を運ぶと思いますが、京都藤系の有力店という条件の中で赴くというのは...(^_^;)
ちなみに京都の「藤」で一番評判の良いのはどこなんでしょう?やっぱり本店?
夕べ食べてきました。
「大栄」の流れを汲んでいる店だそうです。
>洗足池さま
らしいですね。
厳密には、直前の「俺のラーメン」さんが「大栄」出身者で、その方から継承されるような形で「伸」を新規オープンされたそうです。
ちなみに、「伸」のオーナー(?)は今出川北野神社界隈で鶏料理屋を経営されていると耳にしたのですが、こちらも気になります。どこでやってはるんやろ?