2007年01月19日

味見鶏まるめん 背脂醤油らーめん

味見鶏まるめん 背脂醤油らーめん「まる麺ウマー(^^) 」で有名な同店ですが、場所も遠く訪れる機会を持てませんでした。閉店の報を聞き、一度は食べとかないといけないと思い、今回訪問した次第です。
「背脂醤油らーめん」(630円)を注文。オーソドックスな背脂醤油の京都ラーメンです。無化調を謳っているとおり、ケバケバしい派手さはないものの、鶏がら・豚骨から煮出された優しい旨味が特徴で、振りかけられた背脂もまた、丸みを帯びた優しい味わいに一役果たしています。そんな中にあって、タレの醤油は意外に強くキレがあり、平板な味にならない,
全体を引き締める役割を演じていました。肩肘張らない日常食のラーメンとして、とても安心していただける一杯ですね。
麺も特徴的なものではないけれど、硬過ぎず柔らか過ぎず、太さも量も、良い塩梅。チャーシューは、薄めのスライスながら、比較的大きなものが3枚入り、味付けも良く美味しくいただけました。

味見鶏まるめん 唐味らーめんこちらは同行者が注文の「唐味らーめん」(700円)。見るからに辛そうですが、辛党の同行者によると、それほどではなく、ほどよく纏まっていたそうです。


こんなポテンシャルのあるラーメンを作り出してきたお店がなくなるのは、とても残念です。
しかしながら、今日はじめて訪れて、感じたこともあります。

冒頭でも触れたとおり、このお店は「無化調」であることにこだわられています。化学調味料そのものが良い悪いという議論はさておき、それに頼りすぎ、スープを味わっているのか、化調を食べているのかわからないようなお店が跋扈する外食産業にあって、そんな世相に抗うようなポリシーには、一定共感というか、応援したくなる気持ちがおこってきます。

ただ、その「無化調」であることが、どうも「宣伝文句」として使われていないだろうか、と感じたことも事実です。もちろん「無化調」であることに疑義を挟むわけではありません。しかし、垢抜けた店内の雰囲気とも相まって、美味しさや安全さを追求するというより、化学調味料を使わないということを売り文句に使いすぎているのではないかという印象を受けました。

店内を見渡すと、いたるところに「無化調」であることのアピールが掲示されています。なかには「無化調スープの旨みは他のものを食べますと感じなくなります。」「餃子・チャーハンには調味料を使用しておりますので食べられた時点でスープは旨味がなくなり塩分だけしか感じなくなります。」といった文章も見受けられます。実際チャーハンとのセットを注文したので、「化調」入りの「他のもの」を食べた後でスープを飲みますと、確かに文面どおりの感想を持ちました。

「ならば、」です。チャーハンや餃子を食べても、スープの旨味が損なわれないような、チャーハンや餃子を作るべきではなかろうか、と。コストや作業時間のことを考えると、現実に難しい問題があるでしょう。しかし「無化調」であることにこだわりを持つのであれば、ああいった能書きは、逃げ口上にしか過ぎません。

お店のポリシーはとても理解できます。しかし、それ自体に振り回されてしまって、大前提の問題として、お客にできるだけ美味しいものを提供しようという姿勢が後退していたのではないでしょうか。そんな印象を、店内の書き物を見て感じてしまいました。

このお店が閉店に至るのは「無化調」に拘ったからではありません。道路交通法の改訂に伴う駐車違反取締の厳格化など、駐車場をもたない同店にとって経営上の負担が増したことも少なからずあるでしょうが、根本的には数多ある競合店との競争に敗れたと解するのが自然です。

価値ある一杯がなくなるのは、とても残念です。店主を鼓舞し、勇気付けられるサポーターが近くにいなかったのではないでしょうか。売上が好調なら、経営が安泰というほど、「商い」は容易くはありません。店主がなにがなんでもやり続けたい、と思えなかったのは、同時に、そのお店のことが好きで、ずっとそのお店のラーメンを食べ続けたい、と思うお客がいなかったのでは...と想像してしまいます。

同店閉店後は、市内中心部にある有名店が出店されるようです。今後に期待しましょう。


ちなみに、某巨大掲示板での情報によると本日をもって閉店とあったので、馳せ参じたわけですが、実は今日が最終日ではありませんでした。(-_-;)

同日同じく訪問されたt_cognac氏によると、店主から直々に「25日」と聞いておられます。一方、レジにあったカレンダーには「27日まで」とあったように思うので、最後に食べ納めを...と考えている御仁には、念のため電話確認をお薦めします。

【2007年1月19日訪問】

■■■ お店DATA ■■■
味見鶏まるめん
所在地 : 向日市上植野町上川原7-8 / Tel. 075-933-2226
営業時間 : 11:00〜15:00 / 18:00〜23:00(売り切れまで)
定休日 : 月曜・第2日曜

追伸 : 某巨大掲示板を見たことがある人ならご存知ですが、「まる麺ウマー(^^) 」は、定期的に掲示板に出現するアラシです。「宣伝」と捉える向きもありましたが、前身は「丸軒ウマー」で、いずれも閉店の憂目を見ることから、一部では「ウマー」の呪いとささやかれています。次の犠牲者が現れないことを切に願います。(>_<)

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以前から大将の口ぶりに閉店の予感はあったのだが、それがとうとう本当になったことを掲示板の投稿から知った。そのあと、大将じきじきに閉店についての投稿をいただいた。おまけに某巨大掲示板によれば19日で仕舞うということなので、行くならこの日だと思い行ってきた。し...
さよなら 味見鶏。【t_cognac's weblog】at 2007年01月23日 20:57
向日警察署の近くにある無化調ラーメンがいただけるお店 『 味見鶏まるめん 』 前回、化学調味料を一切使ってないという背脂醤油らーめんを食べて感動したあのお店。 近くまで行ったので久しぶりに入ってみる事に。 今回は、鰹・いりこ・飛び魚など....
味見鶏まるめん【殿のBlog】at 2007年01月26日 00:11
この記事へのコメント
at氏へ。
トラバ貼らせていただきますよん。

吾思「ウマー」乃呪迷信拘束灯籠。
Posted by 呈蒟蒻 at 2007年01月23日 20:59
「辛党同行者!」面白いネーミングをありがとうございます。

さて、「まるめん」の無化調喧伝ぶりは同感です。
無化調は何の意味で謳うのか?
そもそも無化調にすることで、何を得ようとしているのか?
「美味しさや安全さ」を目指すなら、無化調以外にもやることはあるでしょう。ラーメンを考える上での一つのテーマですね。

ちなみに井戸水を使った健康志向のヘルシーラーメンを出すネパール料理店があります。
今度ご招待したいと思います。
(無化調かどうかは分かりません)
Posted by 赤ちゃり at 2007年01月24日 11:39
>呈蒟蒻 さま
丸軒、まる麺亡き後、屋号に「まる」のついているお店は戦々恐々とされているとかいないとか。

次は「麺屋○□」か「丸○。」か...((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

>赤ちゃりさま
その節はありがとうございました。
そのお店、ひょっとして先斗町にあるお店でしょうか?
いずれにせよ、興味津々です。ぜひご一緒させてください♪
Posted by at_you_see at 2007年01月26日 02:32