2007年05月13日

さよなら福三 その一(濃厚鶏そば(醤油))

福三 濃厚鶏そば(しょうゆ)2007年6月24日をもって閉店した名店「福三」。比較的早くその報を知るに至り、それから1ヶ月はまさに「福三強化月間」といわんばかりに最期の別れを名残惜しみました。
閉店まで、何回食べに行けるかわからない当時、とにかくこれだけは食べ逃してはいけないと注文したのが「濃厚鶏そば」。醤油と塩から選べるタレは醤油でお願いしました。

全国的にみて、この京都という土地ならではのラーメンのスタイルが、鶏がらを白濁するまで煮詰めた「鶏白湯」です。全国あまねくチェーン展開する某大手チェーンしかり。追随するライバルチェーンも多く、まさにこのスタイルが堂々たる京都ラーメンの一系譜であることは疑うことのない事実です。

しかしながら、実は鶏白湯を主軸に据えている個人店はそれほど多くありません。某チェーンの完成度があまりにも高く、それをクオリティやコストの面で凌駕するお店が出て来ることができない狭き門であることが一因であるかもしれません。

その中にあって、「福三」の「濃厚鶏そば」は、この鶏白湯の伝統に真っ向から向き合い、現代のラーメンとして卓抜した作品にまで昇華させた稀有の一杯であったと思います。屋号を冠した主軸のメニューではなかったですが、これほど美味しい鶏白湯を、後にも先にも食べたことがありません。最初にこのラーメンを食べたとき、あまりの美味しさに身を捩りながら、濃厚な出汁を堪能していたことを思い起こされます。

福三 チキンサムセットチキンサムセット。ラーメンにたったプラス250円という値段でいただくことができます。あまりのコストパフォーマンスに、店主と親しい人なら誰もが、「こんな値段で大丈夫なんですか!?」と思ったにちがいありません。こんがりと炙り焼きにした鶏肉をレタスに包んで食べると、瑞々しさの中から、鶏の油分が流れ出して来て、ますます食欲が進みました。

【2007年5月13日訪問】

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