2007年06月14日

さよなら福三 その六(煮干し中華そば(醤油))

福三 煮干し中華そば(醤油)2007年6月24日をもって閉店した名店「福三」。
閉店までのカウントダウンが始まろうとしていたこの日が、「福三」を訪れた最終日となりました。
本日いただいたのは「煮干し中華そば(醤油)」。和食の職人であった店主が、その持てる技量を駆使して、ラーメンという新境地で表現した完成形です。このラーメン、ほんとに美味しかった。煮干しのじんわりとした旨味が、店主の人柄のように優しく全体を包み、かといって薄味の頼りない代物ではなく、動物系のどっしりとした食べ応えと共鳴していた稀有の一杯でした。このラーメンが、京都の地で生まれた意味は非常に大きい。今でこそ、全国的に鎬を削るように新しいラーメンが登場していますが、その流れに負けずに、また違ったアプローチで体現した京都ならではのWスープの誕生は、京都における新しい時代の本格的な幕開けに相応しい代表的な一杯であったと思います。

福三 骨コツ鶏だんご福三では、ラーメン屋さんではあっても、他のお店のような平板なサイドメニューに終始することはありませんでした。日本料理の看板を背負うがため、他とは違うオリジナリティをもって拘られていたのが、そのユニークなメニューの数々。「骨コツ鶏だんご」は、その象徴です。

福三 特製つけそばその日は同行いただいた友人もいたので、もう一皿、「特製つけそば」もいただきました。綺麗に盛り付けられた具材と、2色の麺が見た目にも美しい秀逸なつけ麺。つけ汁も甘めのもので、同ジャンルのものと比べると非常に個性的ですが、これはこれで完成されていました。

福三 骨コツ鶏だんご(お持ち帰り)友人は「骨コツ鶏だんご」をお持ち帰り。鯖寿司と並んで、こちらのお店のサイドメニューを持ち帰り、家族と分かち合うのもまた、楽しみのひとつでした。

いろんな意味で「素晴らしい」お店だった「福三」。ご事情でお店を畳むこととなりましたが、京都のラーメンに残したその功績を讃えて、本文を締めくくります。そして、なによりも、美味しい一杯、ありがとうございました。


【2007年6月14日訪問】

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この記事へのコメント
京都を離れてもうすぐ1年が経とうとしていますが、今日こちらで初めて福三の閉店を知りました・・・・・・。

左京に住んでいた身としては車を出さねばなかなか行けない立地でしたが、何度と無くお邪魔しては数々の美味しいラーメンに舌鼓を打ちました。

そうですか、もうあのラーメンも鯖寿司も、京都に帰っても味わえないんですねぇ。

京都で一番好きなラーメン屋でした。
美味しいラーメンをありがとうございました、とご店主に伝えたかったなぁ・・・・・・。
Posted by ゴトウ at 2008年02月17日 17:08
ゴトウさま

コメント、ありがとうございます。
そうなんです。惜しまれつつも「福三」は閉店しました。

当時は、残念で残念で仕方なく、そのことを知ってからは、幾度となくお店を訪れ、すべてのメニューをいただいて、その別れを惜しみました。

そうはいっても、店主は故郷の地でご健在です。
いつの日か、それは京都ではないかも知れないけど、再び「福三」のラーメンが食べられる日が訪れることを願っています。
Posted by at_you_see at 2008年02月20日 02:30