2008年04月30日

幻の中華そば加藤屋 和みの塩そば

幻の中華そば加藤屋 和みの塩そばここのところよく訪れる大津の「加藤屋」。JRの駅からもほどよい距離にお店があることもさることながら、常に前進を感じさせるお店の今のポテンシャルというか、勢いのある頼もしい雰囲気が、足を運ばせているように思います。
今日いただいたのは「和みの塩そば」。これが、頗る美味しかったのです。

透明感のある、無垢性を感じさせるスープ。店主は謙遜気味にそれほど複雑な素材は用いていないとおっしゃられるが、それぞれの素材の持ち味を素直に引き出しており、屈託がない。

塩分濃度が高い点において、中華そばであることが堅持されていますが、もしそれが仮に抑えられた状態であれば、琥珀色に輝く澄み切った極上のコンソメスープのような佇まいです。和出汁主体のお店のスープを表すのに、西洋料理のそれを引き合いに出すなど、見当違いも甚だしいですが、研ぎ澄まされた、緊張感のある、静寂すら感じる、そのスープの佇まいを表現するのに、イメージとして沸き起こったのだから仕方ありません。素材に対して、実直に向き合わないと、けしてこのようなスープを取ることができないでしょう。慈しみすら感じる、滋味に満ちたスープです。

チャーシューも、ラーメンのスタイルを損なわないクラシカルなタイプで、かつ肉そのものの魅力を引き立てた味付けに、自然に舌鼓が打たれるよう。

みずな、柚子、かまぼこ、といった和素材も一杯に花を添えています。

「和」のテイストが溢れているという点においても珍しい「中華そば」でありますが、全体的なまとまりも非の打ち所がありません。ラーメンとしては、間違いなく亜流のスタイルながら、こんなラーメンを食べたいなぁと待ち望んでいる人、潜在的に多いのではないかと、感じています。

「ラーメンって油ぎってて、若い人の食べ物でしょ?」と高をくくっている、あまりラーメンを食べていない人に、ぜひ食べてもらいたい。そんな一杯なのです。

【2008年4月30日訪問】

■■■ お店DATA ■■■
幻の中華そば加藤屋
所在地 : 滋賀県大津市中央3丁目4-20 / Tel. 077-526-2600
営業時間 : 11:30〜14:30 / 17:30〜20:30(日曜は月2回ほど夜の部休み)
定休日 : 月曜(祝日の場合翌日) (月曜昼の臨時営業あり)
お店HP

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