2008年05月02日

紫蔵

紫蔵東大路界隈を訪れたので、再訪を願っていた「紫蔵」にも行ってみることにしました。
ブログ休載中の新店だったため、はじめて訪れた時の模様は未稿です。申し訳ありません。実は店主が実弟の友人の友人ということもあり、訪れたときにはいろいろお話することができました。

京都出身の店主が上京中に働いていたお店が家系のお店で、そこで修行を積んだ後、故郷に錦の御旗を掲げるべく、オープンされました。家系のお店は、その名が示すとおり、独立しても屋号に「家」をつけるものだとばかり思っていたのですが、必ずしもそういう訳ではないそうですね。確かに「家系」が通用する土地柄においては「家」をつけることによって、お客さんには安心感や親近感をもってもらえるでしょうから、ブランドとして成立している。ただ遠く離れるに当たって、そんなブランドが通じないのであれば、あえて「家」に固執する必要なない、というわけです。

そんな意味で、二郎を踏襲する「夢を語れ」と似通ったものを感じます。

スタイルの確立されたラーメンですが、本家の評判を貶められない、流儀を守らなければならないという緊張感が漲るところもまた、二店に共通の要素です。いみじくも「家系」においては、チェーン系のそれが京都ラーメン小路に出店しましたが、クオリティという面においては、明らかに「紫蔵」に軍配が上がります。

お店の雰囲気も、外観からは洒落た小料理店を彷彿とするかのような佇まいで、木材を基調にした店内の装いも非常に落ち着きがあります。

ラーメンのスタイルは、豚骨醤油に大別されるタイプですが、京都の伝統的なそれと比べるとかなり趣を異にしています。おそらくタレの構成が濃口醤油一辺倒で、京都の一般的なそれと比べると塩分濃度においてやや低めになっているからだと思われます。
(1回目にいただいた時は店主自らが教えていただいたとおり、タレの仕込みを失敗されており、2回目にいただいた時の感想のみを基に記述しています。まだまだブレる可能性はあるので、そもそもの家系、もしくは紫蔵さんの修行先が、そうだと断定するにはあまりにも経験した杯数が少なすぎます。単なる一仮説であると言い添えておきます。)

また、麺も京都ではいただくことができない特徴的なもの。家系のラーメンの代名詞でもある「酒井製麺」の麺を宅配便で送ってもらって使用されています。長方形の断面で厚みがあり、もっちりとした食感が実に非凡。つるつると喉越しの良さも兼ね備えています。

じっくりと煮出した豚骨スープに醤油ダレをキリリと効かした、心持ち油分を感じることができるスープ。しかも、女性も連れ立って赴くことができる清潔感溢れるお店の雰囲気も踏まえて、必ずや人気店になると確信していました。案の定、各方面から絶賛の声を聞く事も珍しくありません。今日訪れたときも、既に常連ですよ、というような方が散見され、孤軍奮闘されている店主を気遣うように、自らの鉢の片付けを自発的にされておられました。

京都に現れた家系のお店。今後の動向に目が離せません。

【2008年5月2日訪問】

■■■ お店DATA ■■■
紫蔵
所在地 : 京都市左京区一乗寺西水干町
駐車場 : なし(近隣にコインパークあり)
営業時間 : 11:30〜14:30 17:00〜24:00
定休日 : 水曜日

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