2008年06月17日

光龍益

光龍益ラーメン産業展のあと、この春の新店「ラーメン道 due Italian」に赴いてみたものの残念ながら臨時休業。もう一軒、ピックアップしていたお店がこの「光龍益」です。
まるで小粋な割烹を彷彿とするような店外観。白木戸をそろりと開けると、寿司店のように奥までカウンターが続きます。メニューは至ってシンプル。ラーメンは1種類で、ラーメンとチャーシューメンのみ。「ラーメン」を注文しました。

驚かされたのは、注文が通ると目の前に置かれた鉢に湯が注がれ、そこで調理がはじまります。落ち着いた雰囲気とはうってかわって、なんて斬新で積極的な演出!
なんかこちらが緊張してきます...。

噂に聞きし、てろりとした正統派鶏白湯。タレの塩分に引き立てられた鶏出汁特有の甘味が魅力です。屋号には「とんぴととり」という枕詞がついているとおり、このスープにはガラは用いず、豚皮と丸鶏で出汁を取っているそうです。ゆえに鶏白湯にしばしば見られるざらざらとした舌触りは皆無で、ねっとり滑らかな口触りがもたらされているのでしょう。ただ少しニンニクの存在感が立ち過ぎかも。ほんのり隠し味程度に利いていたらよいのですが。

麺は細いストレート。角断面ながら加水はあまり低くないようで、つるつるとした食感。このお店では割り箸ではなく、丸箸が提供されていますが、これだと少し挟みづらい。そのくらい、滑らかです。このタイプのラーメンは、あくまでもスープが主役でしょうから、こんな主張しすぎない麺の方がよいのかもしれません。

チャーシューはあえて脂身の少ない部位を選ばれているようにお見受けしますが、ややもさもさとした食感に陥っている。たくさん入った味付けメンマは味が濃すぎて、せっかくの出汁の風味を損なっている気がしました。

貴重な鶏白湯のお店です。京都の人間がとやかく申し上げるのもおこがましいのですが、随所に見られた細かな点が修正されれば、抜群に支持したいポテンシャルをもったラーメンであることには変わりません。なににも増して、これだけの出汁の濃さ、上質さを誇っているにもかかわらず、嫌味な脂質感がなく、最後まで飲み干せるようなスープは、非常に稀有な存在です。ますますのご精進、願って止みません。

【2008年6月17日訪問】

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