絵本☆ノンフィクション
2006年05月14日
イラクのノンフィクション絵本
今回御紹介の絵本は、「バスラの図書館員−イラクで本当にあった話−」絵・文/ジャネット・ウィンター 訳/長田 弘 晶文社 です。
2003年イラクのバスラ。
図書館員のアリアさんは戦争の火が本を滅ぼしてしまうことを恐れていました。
当局に図書館の本を安全な場所に移してほしいと訴えましたが、断られてしまい、そこで自らの手で、図書館の本を守るために行動を起こします。
図書館が閉館すると、毎晩毎晩、自分の車に本を運び入れました。
そして、その年の4月6日に、イラクへの侵攻がバスラに達しました。
アリアさんの友人や知人の手を借りて、図書館の蔵書の70%にあたる3万冊の本を守る事ができました。
そしてその9日後に図書館は焼失してしまいました。
アリアさん達によって守られた3万冊の本達は、アリアさんの家と何人かの家に運び出しました。
アリアさんの家はどこもかしこも本ばかりで、家には本より他のものを置くこともできませんでした。
アリアさんは望みを捨てず、戦争が終わり、平和な時がくると信じています。
その時がくるまで、バスラ図書館の本はアリアさん達の手で守られています。
作者の覚え書きによると、これらの出来事を最初に伝えたのは、ニューヨーク・タイムズのシェイラ・K・ドゥワンさんの記事だそうです(2003年7月27日日付)。
私達は、読みたい時に気軽に本を読めますし、気軽に図書館に行くことができます。ですが、世界にはそのような事が許されない現実があるということを考えさせられた絵本でした。
本を読めるということは、とても贅沢で、幸せなことなのかもしれません。
どうか本を読めるような平和な環境が世界に広がるよう、祈らずにはいられません。この絵本は幼稚園の子にでも読み聞かせができるくらい、文章は分かりやすく書かれています。
どうぞ、手にとって読んでみてください。
自分のいる環境に感謝の気持ちが芽生えることでしょう。
2003年イラクのバスラ。
図書館員のアリアさんは戦争の火が本を滅ぼしてしまうことを恐れていました。
当局に図書館の本を安全な場所に移してほしいと訴えましたが、断られてしまい、そこで自らの手で、図書館の本を守るために行動を起こします。
図書館が閉館すると、毎晩毎晩、自分の車に本を運び入れました。
そして、その年の4月6日に、イラクへの侵攻がバスラに達しました。
アリアさんの友人や知人の手を借りて、図書館の蔵書の70%にあたる3万冊の本を守る事ができました。
そしてその9日後に図書館は焼失してしまいました。
アリアさん達によって守られた3万冊の本達は、アリアさんの家と何人かの家に運び出しました。
アリアさんの家はどこもかしこも本ばかりで、家には本より他のものを置くこともできませんでした。
アリアさんは望みを捨てず、戦争が終わり、平和な時がくると信じています。
その時がくるまで、バスラ図書館の本はアリアさん達の手で守られています。
作者の覚え書きによると、これらの出来事を最初に伝えたのは、ニューヨーク・タイムズのシェイラ・K・ドゥワンさんの記事だそうです(2003年7月27日日付)。
私達は、読みたい時に気軽に本を読めますし、気軽に図書館に行くことができます。ですが、世界にはそのような事が許されない現実があるということを考えさせられた絵本でした。
本を読めるということは、とても贅沢で、幸せなことなのかもしれません。
どうか本を読めるような平和な環境が世界に広がるよう、祈らずにはいられません。この絵本は幼稚園の子にでも読み聞かせができるくらい、文章は分かりやすく書かれています。
どうぞ、手にとって読んでみてください。
自分のいる環境に感謝の気持ちが芽生えることでしょう。