いつ頃からつけなくなっただろう、プチネックレス。
華奢な細い鎖(チェーン)に、小さなチャームが一つついたようなネックレスのことだ。
若い女の子が首元によくつけている。

20代、30代頃まではつけていたような気がする。
20代で愛用していたのは、ティファニーと今も人気の4℃のオープンハート。ティファニーのゴールドのティアドロップタイプもつけていた。
30代は、仕事関係で安く購入できたダイヤの一粒ネックレスだった。これは丈夫で、ずっとつけていた。


「似合わなくなった」
というのがその理由だと思う。
その日の服装を整えてみると、
華奢で頼りないネックレスよりも、
今私が作っているような少しばかり存在感のあるアクセサリーの方が、しっくりくるようになっていた。

「金属が首に当たるのがいや」
ということも、夏場は感じていたように思う。
ダイヤのネックレスはチェーン部分も18金でボールチェーンだったのでそこそこ快適だったが、
ティファニーのオープンハートはシルバーで、変色もしたし、よく切れた。
他の金属のネックレスも、夏は変色しやすく、するのがためらわれた。

「デザインにダサさを感じるようになった」
というのもある。
チャーム部分のハートや音符のデザインが、大人になった自分の感性と合わなくなったのだと思う。
もちろん、ハートのモチーフは今もブローチなどで使っているけれど、
小さくて控えめでピンクっぽいイメージではだめなのだ。
だいたい、20代そこそこで買えるネックレスなんで、たかが知れてるから、
石が付いてても「本当についてる?」と確認したくなるほど申し訳ないような小さなものだ。
大人は、ニセモノでも、大きなきれいな石の方が似合う。
シャネルなどもこぞってコスチュームジュエリーに力を入れてきた。


小さくて可愛いプチネックレスは、
細くてなめらかで愛らしい皮膚をもつ10代、20代だからこそ似合うと断言する。
頑張って自分で買ったんだろうなとか、
大切な人に贈られたのだろうなと想像してみたくなるような世代の特権だ。
30代、40代~それ以上でもつけても構わないけれど、
絶対20代の女の子には勝てない。 


冒頭の写真は、
娘のためにあえて作った華奢なシリーズw












大人のプチネックレスだと、
やはりこのクローバーくらいの存在感はほしくなる。
(これは、スワロフスキーのギャザーリング)


年齢を経た大人の首元には、
大人だからこそ似合うものがある。
そうしたものを作っていきたいと思っています。