やまと・虎の巻き

アトリエ倭の不定期日記。

ものがたりのあるプロダクト・アトリエ倭
http://a-yamato.main.jp/

幻日

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2025年が終わってゆきます。

昨日と変わらない一日なのに、明日の朝には新しい年になるなんて不思議〜。
と毎年思う。
こうして区切りがあることも、人間には必要なのだろうけど。
(今年はきっちり大掃除した人)

ブログを書けない間に秋から冬になりました。
ケロ山の朝はマイナス5度とかで寒い。
早く夏が来ればいいのにと、9月生まれの人は思っています。

写真はまだ秋だった頃の不思議な空。
雨あがりでもないのに小さな虹が出ていて、ちょうど鱗雲の先端で、幻想的でした。

ケロ山だけでなく神奈川の方からも見えたらしく、素敵な天体ショーだった。
帰ってから調べたら、「幻日」(げんじつ)という現象のようでした。
世界には、まだまだ知らない美しい言葉や美しい景色があるな。
ケロ山からだって、色んなところとつながっているんだ。
と改めて思った出来事でした。

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この時に開いた本は、高校時代に友人からプレゼントしてもらった「空の名前」という一冊。
何度も繰り返し読んでいたけど、幻日には気付かなかったな。
ふと調べたいことをこうして自分の本棚から引けることが嬉しかった。
今の自分が選んだ本も、いつかの自分を導いてくれるのかな、とか思いながらこのブログを書いています。

学生時代もですが最近は特に、誕生日やクリスマスに本をいただくことが増えました。
絵本も、小説も、詩集や画集なども、いただいた本が自分の本棚のとてもいい場所に並んでいます。

いただいた本を開く度に、自分では開かなかった扉を開くような気持ちになって、選んでくれた人の世界を見せてもらっているように思う。
そういう人や本との出会いが自分を作っていて、今年は特に作家さんとのつながりが深い一年だったなと思っています。

3月の伊勢丹から始まって、手から手へ出会いがつながっていくような一年だった。
作ることを続けてきてよかったなと、何度も思う、ものづくりの人として幸せな一年でした。


来年は挑戦の年、と思っています。
新しいことをするぞぅ。
面白い仕事がしたいと、やっぱりずっと思います。

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「面白い」ということをいつも考えていて、語源の通り顔に光が当たってハッとする、みたいな仕事をしていたいといつも思っています。
雲の切れ間から光が射すように、誰かの心を照らしたい。
緊張するような光じゃなくて、ワクワクしたり心が躍るような、そういう仕事をしたいなと、この数年特に思っています。

それは多分、自分にとって幻日のような光景で。
そして30年以上前にもらった本の中に記されているような、小さな記述で。
そういう美しい景色や言葉を一つづつ見つけて、自分の手を通して誰かに渡していくような仕事をしていきたい。
それが、自分の目指す仕事の在り方だなと思います。
そういうのが、ケロ山の空を見て確信できた秋でした。

2025年が終わってゆきます。
今年のアトリエ倭に関わってくれた全ての方に深くお礼を。
独立して20年目の年も、最後までたくさん手を動かせました。
ありがとうございました。

来年もコツコツと作ります。
あちこちで、仕事を見ていただけたら嬉しいです。
2026年も、どうぞよろしくお願い致します。

佳人


オマケ

SNSで、猫にキノコを被せるのが流行っています。
実際に被せるわけではなくて、AIに写真を送ると希望の画像を作ってくれるという手法で。
試しにうちの猫さまたちでやってみたところ、予想以上に出来がよかったのでここでお裾わけ。

まずは長男、森永。
(うちは全員エリンギでお願いしています)

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穏やかな中にも風格を感じられる一枚。
手を組んでるとこもポイントです。

続いて次男の雪舟。

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なんかこう、相談に乗ってくれそう。
片耳がでてるのも、うんうんと話しを聴いてくれる感じがします。

そしてトッキーとサッキー。

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かっ
かわいいっ
ヒシっとしてるとこもちょっと目がうつろなのも、被りものが嫌な感じが出ています、笑。
耳が見えなくなると顔がとても似ているのも発見でした。


そしてこれ、人間にも有効なのでは?と思って選んだ画像がこちら。

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以前、工房からの風のYou tubeチャンネルに載せていただいた時の冒頭の部分をスクショ。
これを加工すると〜?

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どーん。
はいキタ。
微妙〜に顔出しの位置がズレてるとこまで含めて、よい出来、笑。
ちょっと寒がりな自分に、この被りものはありなのでは、と思う一枚でした。

今年のブログの最後に相応しいかは甚だ疑問ではありますが、いつも真面目に面白いことを考えていたい人なのでよいかなと思い載せてみた。
来年はもっと、面白いを渡せる人になりたいな。
(被り物をする、とかの方向ではなくて)

今年のブログはこれにておしまい。
2025年が、あと30分で終わります。
今年もこの場所の言葉を読んでくださり、ありがとうございました。
どうぞ佳い新年をお迎えください。

エリンギ




風のひみつ

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二年ぶりに、工房からの風でワークショップをします。
今年のタイトルは「風のひみつ」
小さな木の箱を作ります。
今年の工房からの風のメインビジュアルがいちじくとお聞きし、そこから生まれたワークショップです。

いちじくは漢字で書くと「無花果」
花の無い果実と思われていますが、私たちが果実だと思って食べている部分は実は花の部分です。
そこから転じて「秘密」という意味を持つ果実だと知り、どなたかの大切な秘密をしまっておく小さな箱をつくるワークショップを考えました。

このワークショップを思いついたのは今年の夏、花巻へ向かう東北道でのことでした。
広い空をずっと眺めながら移動していて心が広くなっていた時に、ポンと降りてきたアイデア。
花巻の夜にスケッチブックに向かって、風の秘密、風のひみつ、風のヒミツ…と書き連ね、「風のひみつ」としました。
こういう表記からイメージが膨らむタイプなんだなと、改めて思った夜でした。


こちらは蓋を閉めたとこ

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開けるとこう。
中には真鍮の輪と、底面にはフェルトが入っています。


「秘密」と書くと内緒の、隠し事みたいな感じがするなぁと思います。
風のひみつにしまって欲しいのはそうじゃなくて、胸に秘めている大切なこと、みたいに思う。
人って何を話すかより話さなかったことにその人らしさがあるような気がして、そういう大切をしまって欲しいなと思っています。

言えないことじゃなくて
言わなかったこと。

そういうその人らしい大切を、そっとしまっておける箱になれたらと思います。


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ちなみにこちらは、教えている高校の裏庭で見つけたいちじく。
もう15年も通っているけど、いちじくがなってるなんて知らなかった。

自生のいちじくはワイルドな味がして元気をもらいました。
(もちろん美味しくいただいた)
先生方も生徒さん達にも知られていないいちじく。
裏庭のどこにあるかは、自分だけの美味しい「ひみつ」です。


第23回 工房からの風 craft in action
10月25日(土)26日(日)10時から16時
千葉県市川市 ニッケコルトンプラザにて

ワークショップは午前中はご予約制となっています。
詳しいお知らせはこちらから⠀→⠀ ⭐︎

風のページでは、出展者さん達の案内が始まっています。
ミーティングで何度もお会いした方たちが、こんなすごいお仕事されるんだなとワクワクしている。
こちらも合わせて、ぜひご覧ください。 →⠀⭐︎

「何をしまいますか?」とは聞きません。
ご自身だけの風のひみつ、掌に包んで持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

佳人


オマケ

10月の最初に、フェリーに乗って北海道へ行ってきました。
仙台から苫小牧へいく船の、デッキからの眺めが素晴らしかった。
夜中で、ちょっと寒くて、デッキには自分しかいなくて月光を独り占めでした。

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美しいものを見た記憶も、宝物なのだと思う。
そういうひみつにしたいくらいの大切な記憶が、これからもっと増えていったらいいなと思います。



メトン周期

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9月8日。
満月の夜に誕生日でした。

おぉ、誕生日。
おぉおぉ、誕生日。

日付が変わった瞬間におめでとうの言葉が届いたり、朝になってから夜遅くまでもたくさんの方からおめでとうをいただいて嬉しかった。
お祝いの特別暖かなふわふわしたのや、大切にしている映画の記録集や楽しいTシャツ。
毎年いただく絵本も楽しく読ませていただきました。

本から引用の素敵な言葉も嬉しく受け取ったり、すっかり大人ですが佳い日だったな。
お祝いをくださった皆さん、ありがとうございました。
(遅くなりすぎですが、個別にゆっくりお礼を送ります)

誕生日が満月だったのが嬉しくて、写真をたくさん撮りました。
ブログを読みかえすと5月の満月の夜にも写真を撮ってブログを書いてたな。
満月って始まりって意味があると知った5月から、もう4か月です。

そして言葉に造詣が深い方が調べてくださったのですが、どうやら49年前の9月8日も、満月だったようです。
月の満ち欠け(朔望月)は平均29.53日周期なので、同じ日に満月を迎えるのは珍しいとのこと。
同じ日付けと月齢がぴったり重なる周期を「メトン周期」というそうです。
世界には、まだまだ知らない言葉があるなぁ。

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こういう「周期」とかにとても弱く生きています。
弱くというのは打ちのめされる的なことで、大きな流れの中にいることとか、自分の知らないところで何かが巡っていたりする話しに弱い。
敵わないな、と思う瞬間に、自分自身の小ささや今この瞬間を大切にしたい気持ちとかに溢れるからだなと思います。

そして例えば49年前の9月8日が満月だったことも、誰かが何処かに記していたのかなとかも思う。
そういうのに、いちいち感動してしまう。

それを誕生日の日に自分が知ってこうしてブログに書いていて、いつかずっと先の誰かがこのブログから2025年9月8日は満月だったって知ってこの写真を見つけてくれたら、そういうのも一つの周期なのでは、と思ったりしています。
そんな風に自分の小さな言葉が遠くの時間に暮らす誰かに届いたら、それってちょっと素敵だなと思います。

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こちらは翌日の9月9日。
49歳の自分にも少し慣れた頃の夕焼けです。
この日は高校で講師の仕事だったのですが、生徒さんの居残りに付き合って17時くらいまで学校にいました。
片付けをしていたら窓の外が綺麗な色で、導かれるまま校庭まで行ったら陽が沈むとこだった。

部活動をする生徒さん達の声とボールの弾む音が遠くに聞こえていて、なんだか切なくなってしまった。
自分達が高校生をやっていた頃に教えてくれた先生方も、こんな気持ちになってたのかな。
高校生達がいつか大人になった時、この風景が懐かしいものになるのかな、とか思いながら暗くなるまで空を見ていました。


そんなことを思いながら最近開いているのがこちら。

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国語便覧〜っ
(と、涼しくなってよく眠れる森永くん)

この本すごくて、小中高の国語の教科書に載ってることほぼ全部や、古文から現代までの作家を掘り下げていたり、とにかく内容が熱い。
本屋さんでたまたま見つけて購入して(しかも900円という破格)休憩中やふとした時にペラペラとめくっています。

国語便覧の域を超えて、日本の装束や色、美しい言葉がたくさん載っていて楽しい。
初版は2017年で、自分が買ったのが第5版。
重版される理由がよく分かる一冊です。

その中に古文のページも長くあって、小さな頃に覚えた歌もたくさん載っていました。
母が喜ぶから頑張って覚えた百人一首も全首載っていて、懐かしくちょっと切なく読んだ。
そして40年くらい前に覚えた歌をちゃんと誦じられる自分にびっくりで、こうして自身の中に言葉をたくさん溜めてきたなぁと思いました。

当時は歌の意味が分からずに音の響きや字の並びだけ覚えた歌達。
いま読み返すと改めて日本の風景が浮かんでくるようで、また新しい気持ちで言葉に向き合っています。
あの頃、風景まで思い浮かべることが出来たらもっと楽しく覚えられたかな。

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そうして40年前くらいの自分が受け取った(そしてきっと落としてしまった)言葉のバトンを、また拾ったような気持ちでいます。
かるたはもうしないけど、勝ち負けがない分、静かな気持ちで読める。
こういう時間を大人になってからちゃんと持ててよかったなぁ。

大人になってよかった、と最近ぽつぽつ思います。
夜遅くに映画を観に行ったり、本の中に出てくる場所をゆっくり歩いたり、自分の為に時間を使えるようになったのは大人になったからかな。
10代の頃は大人になるってどういうことか分からなかったけど、こういう気持ちの誕生日を重ねていけるなら、大人っていいなと思う。
そうしてすっかり大人な自分の誕生日を祝ってくださる方がいる今を、幸せに思います。

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こちら、先日実家に行った時にもらってきた一枚。
哺乳瓶を片手に新聞を読んでいるっ!
(いや、読んでないけど)

自分が一番初めに発した言葉はなんだったかな。
そういうのもぐるぐると周期みたいに巡って、今好きな言葉になっているのかもしれない。
今度実家に行ったら、母に聞いてみよう。
(案外、「父」とかだったりして、笑)
分かったら、また書きます。

佳人




若者のすべて

とても久しぶりのブログです。


8月の終わりに、地元の花火大会へ行ってきました。
古くからの友人を誘って、広い河原でゆっくり夕暮れを待っての花火大会。
全席チケット制で、一組みあたりの区画が広くてとてもよかった。
だんだん陽が暮れてきて、みんなで大きなスクリーンで始まる映画を待ってるみたいな時間がとても贅沢だったな。

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もちろん泡立つジュースをお共に。

19時に始まった花火大会は1時間半で5,000発というのんびりとしたもので、一つの花火ごとにメッセージが読み上げられる進行でした。
地元の高校の同窓会一同で上げる花火とか、おじぃちゃんおばぁちゃんからお孫さんへ贈る花火とか、それぞれに想いが詰まっていてあたたかかったな。
みんなで歓声を上げながら見て、花火ごとに拍手をして、とても美しい時間でした。

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フィナーレは、主催者が上げる音楽に乗せた花火で、こちらも素晴らしかった。
フジファブリックの「若者のすべて」に合わせた花火で、イントロが流れた瞬間からもう泣いてしまった。
切なさでいっぱいになって帰ってきて、それからずっと若者のすべてが頭の中を流れています。


 街灯の明かりがまた
 一つ点いて帰りを急ぐよ
 途切れた夢の続きを
 とり戻したくなって

 〜中略〜
 
 最後の最後の花火が終わったら
 僕らは変わるかな
 同じ空を見上げているよ

学生の頃に流行った一曲で、当時ボーカルの方が急逝されたこともあって長く歌い継がれている曲だと思います。
色んな人がカバーしているけど、やっぱり志村さんの声が一番いい。
消えゆく花火と一緒に聴いたことでまた心に残る一曲になったなと思って、久しぶりのブログのタイトルにしています。



この夏は、短かったなと思います。
丸善さんの展示があって、ヒナタノオトさんで個展があって、花巻にワークショップに行って、帰りに福島へお墓参りに寄って、東京の美術館でもワークショップして、工房からの風のミーティングに参加して、熱く駆け抜けた夏でした。

携帯のカメラロールにはどの時にもつい撮ってしまう空の写真がたくさん。
きっとどこかで遠くでも同じ空を見上げている人がいるんだと、そういう気持ちで撮ってるんだなと思います。

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7/5 丸善さん

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7/6 東京駅

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7/8 丸善さんの最終日、帰り道

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7/24 個展準備中のケロ山

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8/1 個展搬入の車内から

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8/5 ヒナタさんの帰り道

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8/8 虹がかかったケロ山

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8/16 花巻の夕暮れ

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8/18 福島

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8/25 風のミーティング

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9/2  今日の夕方

こうして並べてみると、夏から秋へ空の色が移り変わっていくのが分かる。
作って作って作って作った2025年の夏は、とても楽しかったし、充実していました。



この夏はブログを全然書けなかったけど、たくさん考えた夏でもありました。
自分の今までを振り返ったり、信じるってどういうことかなとか人とのつながりとか、言葉という輪郭を持たない思いがたくさんだった。
時系列につけている日記の行間にたくさんの記憶が残る、そんな夏だったなと思います。

「おぼえる」って表記が二つあって、覚えると憶えると、日記には覚えてることをつけている気がします。
目で見たことや耳で聞いたことをつけているけど、本当に大事なことは目に見えなくて、言葉にし切れないんだと思う。

そういう大事な記憶を蘇らせる為に日記はあって、嬉しいとか楽しいとか哀しいとか寂しいとか、そういう言葉に分類できない気持ちがたくさんの夏だった。
自分にとって、大切な夏でした。

9月が始まります。
夏が去っていくのは名残惜しいけど、遠くに行く予定や大きなワークショップが待っている秋も楽しみにも思う。
綺麗な景色を、また一緒に見られたらいいなと思っています。

佳人
 

久しぶりのオマケ

こないだ古いアルバムを整理していたら出てきた、高3の文化祭の写真。
毎年美術部が正門を飾るアーチを作るのですが、自分がやらせてもらった年だけバリケードだった、笑

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毎年のアニメっぽいファンシーな仕上がりがどうしても嫌で、ホームセンターで買ってきた木を釘でガンガン組み立てて、本気のバリケードを作りました。
(よく許可されたと思う)

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こぶし並木がある学校だったので、こぶし祭という名前の文化祭。
かろうじて名称は入れて、正門は開くように、学校名も一応見える配慮を。
(本当に、よく許可されたと思うっ)

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犯人の3名。
真ん中の先生は当時30歳くらいで、今も母校で教えてらっしゃいます。
教えながらずっと独自の表現を続けていらして、本当に尊敬している。
ここ数年は作品の箱や額なども作らせていただいて、17歳の時に出会った先生とこうして仕事ができることを光栄に思っていました。

その先生、この春に世界的な賞を受賞されて時の人に。

ロエベ クラフトプライズ 2025

同級生数人と一緒に祝賀会に呼んでいただいて、当時在籍していた先生方や、先輩後輩とも会えて嬉しかった。
定年を過ぎた先生は30年前と変わっていなくて、やりたいことに満ちてる少年のようでした。

若者のすべては、きっと若者だけのことじゃないんだなと思う。
かつて若者だった大人達の心にこそ、夢の続きを取り戻したくさせたり、最後の花火を自分で打ち上げたくさせたり、そんな気持ちでたくさんの人に歌い継がれているのかな。

自分も先生のようにやりたいことを追い続けたい。
そうして自分の手で作ったもので、いつか誰かの心を優しく照らせたらいいなと思っています。








夜に思うこと

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昨日は月がきれいな夜でした。
ふらりいつもの公園に散歩に行って、日が暮れて月が光ってくるのをずっと見ていた。
佳い、夜だったな。

この週末は、ワークショップ三昧でした。
土曜日は東京おもちゃ美術館で、保育士さん向けに。
日曜日は地元朝霞の初雁木材さんで。

それぞれに楽しんでいただけて、自分達も楽しくて、充実の週末でした。
そしてどちらも次につながるワークショップになれて嬉しかった。
またね、ありがとう、と伝え合えるのは、佳い日の証しです。

美術館さんでのワークショップは万華鏡をつくるもので、午前中に作って午後は外で遊ぶカリキュラム…
なのですが3人以上になるともう集団行動(苦手)となる自分は、一人で保育士さん達の輪から外れて、紫陽花を見ていました。

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これが、万華鏡を通すと

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こうなるっ

今年は青い紫陽花の写真をよく目にしていたので、美術館でもきれいに咲いていて嬉しかったな。
もともと青や紺色が好きだったけど、5月はその気持ちが強くなったように感じています。


その翌日は、毎年恒例の初雁祭り。
今年は、おみくじを作るワークショップをしました。

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「しあわせおみくじ」
木工のワークショップに加えて中のおみくじも自分で考えて書いてもらうようにしたら、大人の方達も小さな人達も楽しんでくれました。
「振った人が幸せな気持ちになれるものを作ろうね」という思いも、みんな大事にしてくれて嬉しかったな。

ある小学生の男の子は、6本渡したおみくじに

大大吉
大吉
中吉
小吉
少吉(←新しい!)


と、みんな吉報を願う言葉を書いてくれました。
振っても振っても吉が出る事にお母さんと笑っていて、こちらもつられて一緒に笑いました。

誰かの幸せを願う気持ちとか、嬉しいことや楽しいことを重ねられるって光みたいに思う。
そういう仕事をしていたいとずっと思っていて、今回は木工の体験だけでなくその想いも、つなげたように感じています。

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小さな人達にも大人と同じに道具を使ってもらうことも、ずっと大切にしています。
「危ないから使わせない」んじゃなくて、手が小さい人には大きな手の人がサポートすればいいと思っている。
そうしてちゃんと、本物を渡していたいなと思います。


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ちなみにお昼を過ぎたら、泡立つジュースをいただいていいことにしている。
(独自ルール)
今年も大変美味しくいただきました。
楽しい一日を、ありがとうございました。



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おみくじを思いついた頃からずっと、幸せということについて考えています。
きれいな色や、きれいな言葉に触れること、広い空のこととかをたくさん考える。
それから、夜のこともたくさん。

そうして月や星のことを考えたり、自分の本棚にある本を何度もめくったり、教えてもらった本を読んだり、そんな5月をいました。
6月の始まりもそんな夜で、眠れないのでこうしてブログを書いています。


パソコンの前に座ってここに上げる写真を選ぼうと携帯のカメラロールを開くと、この一ヶ月はたくさん空の写真を撮っていたように思います。
夕焼けも朝焼けも、それから満月も。

満月って「月が満ち切った状態である」ことからそう呼ばれるそうです。
実りとか感謝って意味があるとか。
それから新しい始まり、という意味も。
そういうの知らないで撮っていたけど、携帯に素敵な言葉の写真をたくさん持っているのは、なんかいいなと思った。


月灯りでできる影が前からとても好きで、太陽がつくる影と同じく建物の影に入っても見えないのだけど、灯りがある場所でも見えない慎ましさがいいなと思っています。

自分と月だけの時にだけにそっと見える、静かな影だなと思う。
なんかそういう、密かに持っていた大切を改めて思い返す5月でした。


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一ヶ月後の今日は丸善さんの搬入です。
こうして夜や月や星空について考えていることの欠片を、新作として形に出来たらいいなと思っている。
言霊として、ここに置いておきます。

眠れない人がもしいたら、夜中まで起きてる人がもしいたら、ケロ山の空の写真を見て安心して眠ってくれたらちょっと嬉しい。
(いつ読んでいただいても嬉しいです)

自分もベッドに行って眠ります。
おやすみなさい。
明日もきっと、佳い日です。

佳人

マイライフ

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昨日は夕焼けがきれいでした。
ちょっと大変な日も、夕焼けがきれいだと救われる。
空が広いとこに住んでてよかったな。

ケロ山は田んぼに水が入って、夜になるとずっとカエルの歌が聴こえます。
ケロケロケロケロ、ケロケロケロケロ…
夏がきっと、もうすぐです。



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日曜日は、ギャラリ―らふとさんでのワークショップでした。
午前午後と各4名さま。
皆さん楽しく、かわいく作ってもらえてよかった。

完成後に看板の前で、みんなで褒め称えながら写真を撮るのがワークショップの恒例。
今回、お庭の草花をそれぞれに飾っていただけたのも楽しかったです。

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こちらは午後の部。
整列した感じが、戸建感ありますね〜、笑
「らふと」って「いかだ」って意味があって、それも出したかった今回のワークショップ。
それぞれの物語を乗せて出航!みたいな時間でした。

ボンドの乾き待ちの間にギャラリ―の歴史をお聞きして、帰りにはお庭ツアーもしていただいて、あの場所での開催意義がまた増したかなと思っています。
ご参加いただいた皆さん、そしていつも丁寧にご案内くださるギャラリ―らふとさんに感謝を。
ありがとうございました。

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大きなお仕事が一つ終わると一つ安心して、また次へのスイッチが入るように思います。

予定を書くと〜
今月末と来月頭にワークショップが一つづつ。
7月2日から丸善さん。
8月2日からヒナタノオトさんで額の受注会。
受注会後の夏休み中に、美術館でのワークショップが二つ。

全部楽しくがんばりたいっ
と盛り上がっています。

盛り上がりをさらに盛り上げるのに仕事中は音楽をかけていて、最近は(学生時代によく聴いていた)堂島孝平氏を聴いています。

アマゾンミュージックのいいのに入ったら、アルバムが聴き放題。
なんてこった、素敵すぎる。
浮かれて色々とダウンロードしまくっています。


ブログのタイトルは、今朝聴いていた一曲。

10年後の僕らは真実を
話し尽くしてしまうのかい
光を追い続けてマイライフ


というところがお気に入りです。
ご興味ある方にペタリ。
華美な演奏がなく、とても詩的な一曲です。


僕ら、という呼び方が好きだなと思います。
一人称のような二人称みたいに思う。
一人だけど二人。
一人づつが二人。
な感じがする。
そういうのが今、心にぴったりと来ます。

最近、学生の頃の事とかをよく思いだす機会があって、でも思い出せないことが多い事に気付きます。
一人称ですら決まってなくて、私でも僕でもなくて、自分自身の事をなんて呼んでいたんだろう。

今は「自分」で落ち着いていますが、性別とか関係なく「わたし」と声だと言っている時もあります。
きっともう、どちらでも大丈夫になった(どうでもよくなったわけではない)のかな〜。
そういう自分の変化も、季節が移り変わるようなものなのかなと思っています。


10年後の僕らは真実を話し尽くしているのかな。
真実ってまことな事実ってこと?
そんなの自分に、見付けられるだろうか。

でもきっと、一人じゃないなと思える今なら、いつか話し尽くしたいと思うひとがいる今なら、真実も怖くないかなと思う。

どうやらネッシ―もサンタクロースもいなくて、同じように神様もいないのかもしれなくて、そういうのも10年後くらいには分かってるといいな。
そういう真実に、ガッカリしない僕らでいたいなと思います。


個展が終わったら、夜のお散歩に行くのが今の楽しみです。
きっと虫の声がたくさんで、涼しい風が吹いている。
夏の星が見えるといいな〜。
サンダルとかで、公園を。
と思っています。


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昨日、学校の仕事中に何気なく撮った一枚。
光を追い続けてマイライフ。
この夏のテーマと思って、ブログに残します。

佳人


978-4

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今夜は満月。
月がきれいなのでブログを書きます。

先日、新しい仕事の打ち合わせがありました。
詳細はまだずっと先ですが、本屋さんと新しく面白いことが出来そうな予感。
文脈のある仕事にしたいなと思っています。

その打ち合わせで本にまつわる数字の話しになり、「ISBNコード」というのを知りました。

ISBNコードとは、書籍特定するため世界共通識別番号、だそうで「International Standard Book Number」の略。
世界共通で書籍を特定するための番号です。
1965年にイギリスで開発され、1970年に国際規格標準化機構で採用され、世界中の本の全部にその番号が振られているそうです。

どの本の裏表紙にもそのコードが入っていると聞いて、打ち合わせしているすぐ横の自分の本棚を確認。
ふと抜いた村上春樹の1Q84にも、確かにISBNから始まる数列が入っていました。
え〜、こんなの気付かなかった〜。

そうしてお気に入りの本達を見てみると、たしかに銀河鉄道の夜にも

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確かにコードが!
さらに再読10回目くらいの岡田淳さんにも

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ISBNで始まる数列が〜っ!
なんてこった!
自分の知らない間に、本がこんなことになっているなんて。

そしてどれもISBN-978-4と続くのですがそこにも意味があって
どこの国(地域)の−何という出版者が発行した(出版者記号)−何番目の本(書名記号)
と振られているらしいです。
(日本の国番号は4)

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ちなみに唯一あった洋書の裏には

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978-1の表記。
「英語圏で出版された」というコードらしいです。

この本も10年くらい前に誕生日プレゼントでいただいたものですが、その時からもう978-1って表記されてたんだな。
ちっとも気付かなかったよ。

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そうして引きで見ると、この本棚の本の全部に、図書館の本の全部に、そして世界中の本屋さんの本の全部に、その本だけのコードがある事実。
色んな国の知らない人同志が、長い時間をかけて一つの計画を遂行しているみたいに思う。
あぁスペクタクルっ
壮大過ぎて、クラクラします。

こういう、「ずっとあったけど気付かなかった」ってとても面白いなと思う。
それを知った瞬間に、世界が一つクリアになる気がする。
もうすっかり大人だから色んな事を知っているのかもと思っていたけど、こんなに身近に、こんなに知らないことがあった、という事が嬉しかった。
なんか、あぁまだこれから自分の世界は広くなれるんだな、と思ってブログを書いています。


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そうして考えると、自分の仕事もISBNみたいな面白いことをしていたい。
(こんなに壮大じゃないけど)

何かを作る時に語源を調べたり歴史を調べたりするのは、その対象について知識をちゃんと得てから考えたいからだと思う。
その一滴をカタチに反映することで、使ってくれる人が何かに気付いたり、使う時間がちょっと楽しくなったり、そういう仕事をしていたいと思っています。

今年は夏に大きな展示が二つ。
どちらでもそんな、978-4的仕事ができますように。


今夜は満月です。
色んな人が月を見上げてるかな。
月を見ている時、地球との38万キロの距離に誰もいないってスペクタクルっ
そういうのも当たり前かもだけど、改めて考えると素敵な事実だなと思います。

ちなみに5月の満月は、多くの花が咲く頃なので、「フラワームーン」と呼ばれているそうです。
今日はなんだかお花をよく目にする日だったけど、ブログを書くのに調べるまで知らなかった。
そういうのももしかして、壮大な計画の一部だったら面白いなと思います。

本にISBNコードがあって、人にはDNAコードがあって、今夜は月齢が15の満月で、みんな数列でつながっているみたいに思う。
誰かが書いた大きなおおきな物語の中にいて、幸せとか平和とか、きれいな終焉に向かっているといいな。
「めでたしめでたし」って最後のページを閉じられるといいなと思います。

書いてるうちに日付が変わってしまいました。
もう一度、月を眺めてから眠ろう。
おやすみなさい。
明日もたくさん、佳い日になりますように。

佳人









分からない、ということ

4月の半ば、祖父の命日に合わせて福島へ行ってきました。
携帯の写真を見返したら福島に行くのは1年ぶり。
まだ桜の蕾も硬い猪苗代湖を何度も散歩して、ゆっくり過ごせた数日でした。

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福島にいる時は、とにかく早起き。
6時には目が覚めて、もそもそと着替えて母や叔父を起こさないようにそ〜っと家を出て、猪苗代湖へ向かいます。

歩いて10分でこの景色って本当にすごい。
この日は水面が穏やかで、久しぶりに明鏡止水を見られました。
遠くまでずっと水が澄んでいて、あぁ来てよかったなと思う静かな朝でした。

本当はこの日は仕事で遠出の予定だったのですが色々な事情でキャンセルとなり、ぽっかり空いた一日。
結果、お墓参りに行ってから温泉に行ってゆっくりお風呂につかり、お昼を食べてもう一度お風呂に入り、帰ってきてまた散歩して、夕方までお昼寝。
そして日没の時間に合わせてまたお散歩に行って、夜はビールと焼肉。
という完璧で充実の一日となりました。

色々と準備をしていたので会うはずだった人に会えなかったのは残念だったけど、福島でゆっくり過ごすことが必要だったんだなと振り返って思ったりしています。

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その日の夕焼け。
ライブカメラで配信したいくらいの美しさでした。
見られてよかったな。


そうしてぐっすり眠って、翌朝の湖がこう。

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まっっっっしろ、笑

こんなに見えないことある?ってくらいの朝靄で、「霧が晴れたら違う世界にいた」みたいなことが起こりそうなくらいの白さでした。
2メートル先くらいまでしか見えないとこを一人で歩く時間は、いつもの散歩と違うドキドキがあって楽しかった。 

ほんと霧の向こうに、こんなこととか〜

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はたまたこんなこととか〜?

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起きてそうでワクワクした。
読んできた本の中にいるかもと思う、佳い朝でした。


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二日目の日暮れのもまた穏やかに美しく。
霧が晴れた先に巨大生物もお城もなかったけど、美しいものをたくさん見られてよかったな。
それがきっと自分に必要で、穏やかな気持ちでいることとか、きれいな言葉で話すこととか、そういうのがやっぱり自分の中で大切なんだと再確認した時間だったように思います。


そうして携帯の写真を振り返ってみると、きれいな湖もよかったけど、朝靄の時間が一番面白かったなと思う。
見えない、分からない、ということは不安なこともあるけど、面白いんだな。

きっと分からないってことは不安なことで、だから分類したくなったり名前を付けたりしたくなるんだと思っています。
でも分類できない、名前が付けられないことこそ、自由で面白いんじゃないかなと最近思う。
分からないからこそ自分次第、と思います。



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ずっとずっと前、分からないことは自分にとって怖いことでした。
聖書に書いてある事も自分自身のことも分からないことだらけで、不安なばっかりの時代も長くあったな。

でもたくさん考えて、(調べたりはしなかった記憶)結局答えは見つからなかったけど、それも全部で自分なんだと納得できて今に至ります。

分からないことがあっていい、って分かった。
それが今、自分が持っている言葉です。

そしてそういうのも全部、一人で考えて考えた後にゆっくり聞いてくれる人がいてくれたからだなと思う。
一人で日記に書くことと誰かと話すことって、とっても違うんだなと、この数年で知りました。

アトリエ倭の肩書を外した「佳人」という人は、本当はゆっくり話す人です。
めんどくさい自分の話しをちゃんと聞いてくれる人がいるって、本当に宝物だと思う。
きれいな言葉を話す人が好きで、きれいごとかもだけどきれいな言葉で丁寧に話していたら、きっと悪いことは起きないように思っています。

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分からないことがたくさんあるけど、自分のことをよく分かってくれてる人がいるから大丈夫。
これも時間をかけて出逢えた、自分の景色なんだな。

自分の持てるものはちょっとかもだけど、晴れた道も霧の道も、ゆっくり楽しく歩いていけたらいいなと思っています。


佳人


(恒例の)オマケ

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夕方の散歩の帰りにバッタリ会った、親戚のお家のワンコ。
(フリーダム、笑)

ふうちゃんて名前の溺愛されてるワンコで、夜は人間のお布団でお父さんと眠り、猪苗代湖を毎日お散歩する幸せな仔です。
なんか「よぉ!」って顔してて面白い。
つぶらな瞳で「どした?」みたいな顔してて、いい写真だなぁと思います。

待ち合わせとかしないでバッタリ会えるって憧れます。
ご飯する〜?って定食でも食べたり、お茶する〜?ってレトロな喫茶店でプリンやホットケーキを食べたり、そうして近況報告をして、じゃあまたね、元気で、って見送ったりするのいいなと思う。

次に福島に行けるのはいつかな。
またふぅちゃんとバッタリできたらいいな。

そうしてまたのんびり散歩をして、心をふかふかにして帰ってこられたらと思っています。



春夜

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ケロ山の桜が咲きました。
いつもの公園のいつものベンチも桜仕様。
大事な電話をよくしたベンチで、春のこの時期はぼ〜っと座っていると頭に桜の花びらが積もります。
お昼にお弁当を持って一人ふらり公園に行っては、春の日を楽しんでいます。

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そして最近は早朝に、川越の大きな公園でのお花見も楽しんでいる。
ここの桜は本当にトンネルみたいで、鳥の声を聴きながらのお花見も爽やかです。
朝のまだ少し冷たい空気の中をたっぷり歩いて始まる一日は、なんだか佳い日だなと思います。

そんな春、自分の時間をゆっくりいようと思って読書を再開しました。
読み始めて分かることが一つ。
自分に足りないのは、本だったんだな。
眠る前にページをめくることから少し離れてしまっていたけど、改めて本を読むっていいなと感じています。


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読んでいるうちの一冊、遠くに住む作家さんから贈り物でいただいた写真集、「月光」
(と、凛とした顔の森永)

ページをめくると、春から始まって季節が移ろうように色々な月が紹介されていてとても美しい。
同じ写真家さんの「宙の名前」という本を大切に持っていて、そういうのを知っていて選んでくれた気持ちがもう嬉しい日々をいます。

持っている宙の名前は色々な星を紹介する本で、奥付をみたら1995年に出版されたものでした。
学生当時に選んだ星の本が、30年後に月の本との出会いをつないでくれたみたいだな。
にこにこと本棚に二冊を並べて、気持ちの向くままめくって楽しんでいます。

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ブログのタイトルは、その月光の始まりにあった言葉、春夜。(しゅんや)
春って夜が一番好きで、桜が咲いてるところがぼんやりと明るくて、ほんとにぼんぼりみたいだなと思う。
冬の寒さがやわらいだと一番感じるのも夜だと思っていて、そこにこんな素敵な名前があることを知れたのが、なんだか嬉しかったです。


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もう一冊はこちら。
恩田陸さんの、「spring 」
(と、ちょっと眠たいサッキー)
昨年、自分のことをよく知ってくださっているお客さまにお借りした一冊で、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した、バレエにまつわる小説です。

自分はバレエは詳しくないけど、この本は劇中劇にみたいに様々な演目が出てきてワクワクします。
クラシックとコンテンポラリーの違いを言葉で表すシーンもとてもよかった。
まだ読み途中ですが、主人公が「春」という名前なことも含めて、桜の時期に読むにふさわしいと思っています。

その中で、日本のダンサーが海外のバレエ団の方に自身の名前の意味を説明するシーンがあって印象に残っています。

主人公の春は、spring
友人の純は、pure
誠は、honesty

自分は海外で名前の意味を聞かれたことがないけど、こんな風に自己紹介をするっていいなぁ。

そしてじゃあ、佳人とは?
佳いって英語で、なんて言うんだろう。
良い、だとgoodなんだろうけど、goodもいい意味だけどなにか違う。
自分の佳いは、対義語がないのが気に入っているからなぁ〜。
って色々と検索していたら出てきた解釈がこちら。

wonderful
happy

おおっ!
これはなんか、とっても素敵っ!
大きな意味で幸せな、明るい方を向いている感じがする。
いつか海外の方に自分の名前の意味を説明する時があったら、ぜひ使おうと思います。

そして犬気質の自分としては、ワンだふるが嬉しかった、笑
ほんと犬だったら、早朝の桜が咲く公園をご機嫌に鼻を鳴らしながら歩くんだろうなと思う。
ふわふわと尻尾を振って、楽しそうに上を向いて。
そうして鼻先に桜の花びらを付けて、耳や背中にも桜を降り積もらせて、春を持ち帰るような存在でいたい。
自分とつながる人が皆wonderfulでhappyな気持ちになれる、そんな人でいられたらと思う2025年の春です。

佳人


オマケ
(このところオマケが自分の中で流行っているので、お付き合いください)

最近よくSNSで見かける、写真をジブリ風に加工する、というので遊んでみました。
サイトにアクセスして写真をアップして、「この写真をジブリ風のイラストにしてください」と書くと変換して送り返してくれます。

例えばこんな写真は〜

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こうなる!

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いいでしょう〜。
真ん中の彼は30個も下だけど、もうなんかクラスメイトみたいです、笑。
背景まで全部で、ジブリっぽくなる不思議。
最近のAIってほんとすごいなぁ。


そしてじゃあ、以前友人と撮ったこちらは〜?

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こうっ!

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いいっ!
とてもいいっ!
それぞれの笑った感じとかが、そのままキャラクターになってるなと思います。


調子にのって、自分達の小さな時と若かりし母のこんな写真は〜?

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じゃーんっ!

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あははははは。
自分がどっちか分からないけどとにかくすごくいいっ!笑
母もなんだか嬉しそうで、今度実家に行く時に見せようと思います。

こうしてイラストになるって、印象がとても変わります。
まるで自分達が、なにかのストーリーの中にいるように見える。
他にも大切な写真を変換しては、イラストの中の自分は何をしている人かな、どんな風に出会ったのかな、とか想像しては楽しむ日々をいます。


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オマケのオマケで、朝のお花見をする公園での一枚。
メタセコイア、という木だそうです。
水面に映る影が美しいな。
みんなに佳い春の日が、ずっと続きますように。

はてしなき流れのはてに

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3月が終わってゆきます。
今月は伊勢丹展があって、友人と動物園に行って、都内で桜が咲き始めて、そして父が退院しました。
あっと言う間だった…。
怒涛の一ヶ月だったなと思います。

11月末に脳出血で倒れた父ですが、4ヶ月のリハビリを経て、先日やっと退院しました。
このブログを読んで気に掛けてくださった方がたくさんいらして、とても嬉しかった。
ありがとうございました。

左半身に麻痺が強く残って、退院先は自宅ではなくリハビリ付きの施設になってしまったけど、家族みんなでよく話して決めたことだからと思っています。 

父の個室にはベッドと机があって、大きな窓の向かいは小学校です。
歩いてすぐのところに小さな図書館があって、4月になったらきっと子ども達の声がたくさん聴こえるし、本もまた借りに行ける。
移動は車椅子ですが、なんだか赤いスポーティーなのが支給されてバイク好きの父も喜んでいます。
今のベストだった、と信じています。

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こちらは昨日、父のところに行った時に渡された本のリクエスト。
「はてしなき流れのはてに」が、父の今みたいだなと思ってブログのタイトルにしてみました。

北海道からヒッピーで出てきて自由奔放に生きてきた父が流れついた先は、赤い車椅子でした。
少し不自由なところもあるかもしれないけど、これから平和に暮らして欲しいと双子は切に願っています。

ちなみに本のタイトルですが、正確には「果しなき流れの果に」
調べたら、こんな表紙でした。

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なんだろう、この脱走感…笑。
父が読み終わったら貸してもらおう。
そして感想を伝え合えたらいいなと思っています。



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父の脱走…
ではなく退院の前には、3年ぶりの伊勢丹展がありました。
もう終わってから十日も経ってしまったけど、本当に楽しかった。
ご来場いただいた皆さん、ご一緒させていただいた作家さん達、気にかけてくださった遠方の方々にも心から感謝しています。
ありがとうございました。

2月の自分の口癖は「伊勢丹、楽しいといいなぁ」でした。
それくらい緊張していたし、気負いもあったと思います。
でも展いてみたら、リスペクトの気持ちでつながる作家さん達と丹精に作られた作品達に囲まれて、とても充実していた。
あぁ出てよかったなと思う瞬間がたくさんありました。

ここぞという時の席運を持っていたり、鈴懸のイチゴ大福が美しくて美味しかったり、この3年で世の中は大きく変わったのかもだけど、ちゃんと変わらないこともあるんだなと思った。
そういうのを確認できて、なんだか自信を持ち帰ってきたように感じています。

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今回最終日に、出展の記念にと思って作家さんの作品を一つ購入しました。
素敵な屋号の作家さんの手に寄るもので、毎日使うアイテムなのが嬉しい。
きっと使う度に、この春のことを思い出す。
買って直ぐに社員食堂で開けちゃった記憶まで全部で、大切に持っていたいと思っています。

伊勢丹展、出てよかったな。
ありがとうを束ねて贈りたい気持ちで、このブログを書いています。
あのお庭でお会いした皆さんとのご縁が、ずっと続いていきますように。
佳い春を、佳い日々を、いつもいつも願っています。

佳人




オマケ

伊勢丹展のライブペイントで大野八生さんが描かれた壁画には、下書きがありました。

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作家名と、それぞれが選んだ好きな花が書いてあるメモ。
個人的なメモなので、八生さんが呼ぶ時の名前で書いてあります。

アトリエ倭はどれかな〜?って探すと〜?

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あった!
って、モジャ〜!笑

伊勢丹の直前に髪を切ってパーマをかけていってよかったなと、改めて思う出来事でした。

自分の好きな花は桜と書いたけど、ケロ山はまだまだ蕾です。
寒い冬が苦手なので、早く全面的に春になって欲しい。
桜が咲いたらまた書きます。


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