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腎臓の疾患、痛みを感じたらヤバい!?

腎臓の病気は様々です。また初期の腎臓病では自覚症状がないというのも特徴です。
今回は体調の変化から腎臓病が疑われるケースをご紹介します。

1. 血尿が出た
 もし、ある日突然真っ赤な血尿が出たらとてもびっくりすることでしょう。

血尿は尿に血液が混じっていることをいいます。血尿は尿路系の損傷(尿管結石)や腎炎などの腎臓病によって起こります。
目で見て判る血尿を「肉眼的血尿」といいますが、目で見ても判らない血尿を「潜血尿」、または「顕微鏡的血尿」といいます。肉眼的血尿は尿路系の損傷や腎炎の急性期に多く、潜血尿は慢性腎炎などに多いものです。

もし、肉眼的な血尿が出た場合はすぐに病院を受診した方がよいでしょう。

2.トイレに何回も行きたくなる
 トイレに何度も行きたくなるという症状は「頻尿」と呼ばれ,膀胱炎などの尿路感染症によく見られる症状です。

膀胱炎は女性に多く、長時間立ったまま仕事をしなくてはならない方になりやすい傾向があります。膀胱炎は繰り返すことがあるのでならないようにするためには、水分を十分に摂取しトイレを無理に我慢しないことが重要です。

もし膀胱炎かと思ったら、内科や泌尿器科を受診しましょう。抗生物質を服用すると数日間で症状は改善することが殆どです。その他に、膀胱炎以外にも神経的な問題で頻尿が起こることがあります。

3.尿の色がおかしい
 尿の色がおかしい場合にはいくつか原因があります。

尿が白色または黄色がかった白の場合には、「膿尿」といって尿路感染症を疑います。また、赤〜赤褐色の場合は血尿で腎炎などの可能性があります。

ビタミン剤を飲んだ後は妙に黄色い尿が出ることはみなさんご存じだと思いますが、いろいろな薬剤で尿が着色することがあります。その場合は特に問題がないことが多いのです。

医療機関で処方されたお薬を服用して尿の色がおかしいと思った場合には,担当の主治医や薬局に問い合わせてみて下さい。

4.尿が泡立つのが気になる
尿が泡立つときは,尿蛋白が出ている可能性があります。腎臓病の患者さんの中には、尿の泡立ちの程度でご自分の尿蛋白の程度を予想できるとおっしゃる方もいます。しかし、程度にもよりますが尿が泡立つということだけで蛋白尿が陽性だといってしまうことはできません。検査をしないと分からないことが多いので、早めに内科を受診して検査してみて下さい。

5.手足がむくむ
体のむくみには、足・手・顔などのむくみがあります。
腎臓病で体がむくむ場合には二通りの理由があります。

一つは腎臓の機能が低下したときで水分や塩分の排泄能力の低下によるものです。食事や飲み物で摂取した水分や塩分が尿となって体の外へ排泄されるわけですが、腎機能が低下すると排泄可能な量以上の水分や塩分が体内に残ってむくみとして現れるのです。

もう一つは尿蛋白が多量に出ることによって血液中の蛋白質が低下し、血管の中に水分を保っていくための浸透圧が保てなくなるために起こるものです。

むくみは皮下に水分がたまった状態ですので、押さえると周囲へ水分が移動してくぼみます。足の場合はいわゆる足の甲や脛(弁慶の泣き所)を指で押さえてくぼみができるとむくんでいるといえます。重力の関係で足にむくみが起こりやすいため長時間立ったままでいると足がむくむことがありますが、これはあまり気にしなくてよいでしょう。朝起きたときでも既に足にむくみがある場合は要注意です。すぐに医療機関を受診すべきだと思います。

6.顔がむくむ
手足以外にも顔にもむくみが出ることがあります。
むくみは目の周りに出やすく、まぶたが腫れぼったく感じます。自分より他人が気付くことが多いのも特徴的です。

むくみのことを医学用語では「浮腫」といいます。浮腫は重力によって移動するため顔面の浮腫は朝起きたときに一番強く、立っていると改善してきます。

立っていても顔面の浮腫が見られる場合には要注意です。下肢や顔面の浮腫は腎臓病以外にも心臓病にも現れることがありますので、循環器や腎臓病の専門のある総合病院を受診されることをお勧めします。

7.腰痛がある
腰痛がある場合、腎臓病というよりもむしろ整形外科的なご病気の方が多いでしょう。
ただし、尿管結石や急性腎盂腎炎の症状としてかなり強い腰痛を起こすことがありますし、慢性腎臓病(慢性腎炎)の症状としてたまに腰痛を自覚することがあります。

腰痛がある場合、まずは整形外科を受診して、異常がなければ内科で検査するという順番をとった方がいいかもしれません。

8.体がだるい、疲れやすい
腎臓病はかなり進行するまで無症状のことも多いので、腎不全になってしまってから病気が見つかることもあります。そういった方でも「そういえば疲れやすいと思っていた」とおっしゃる方もいます。

また、腎不全に進行していない腎炎の方でも倦怠感を自覚することがあります。体がだるい、疲れやすいというだけで腎臓病を疑うことはできませんが、原因不明の倦怠感に悩まされる時には、医療機関を受診して腎臓病を含め全身を調べてもらうことをお勧めします

9.寒がりになった
腎臓病が進行して腎不全になると、貧血になってきます。貧血になると末梢の循環が悪くなって寒がりになります。

腎不全は進行するまで気付かないことがあると説明しましたが、進行した腎不全が見つかった患者さんに詳しく尋ねてみると、「そう言えば最近寒がりになってきた。年齢のせいだと思っていた」と思い出される方が多いです。

倦怠感などとともに寒がりになったと自覚されるときは、やはり医療機関を受診してみてください。


なにか思い当たる節がありましたでしょうか。少しでも気になる方は早めに専門医を受診された方がよいと思います。うっかり見過ごして「腎不全」にならないために。