2011年07月
2011年07月21日
なにわのヒストリー:しんせつ!!
―なにわアテナプロレス、11月の戦い
シリーズ前の記者会見でなにわアテナプロレス初のタイトル王座が発表された。
団体設立5年目にして新設された、このシングル王座の名前は「なにわアテナ無差別級王座」というシンプルなネーミングに決定。
シリーズ最終戦のメインに王座決定戦が行われ、その試合カードは"現在のエース"ソニックキャットと、"団体初期のエース"ロイヤル北条による「新旧エース対決」で争われる事となった。
こうして始まった「彩るESSENTIAL」11月シリーズは、関西地区を巡業する全6大会の興行でシリーズ最終戦は大阪城アリーナ。
EWAシングル王者、成瀬唯はEWA側のプロモーターの通達により海外防衛戦&短期遠征に出発し今シリーズは欠場する事となった。
シリーズを総括すると、4年目入団のサキュバス真鍋、ウイッチ美沙の問題児コンビが前座宣戦を多いに盛り上げたり(※対戦相手、特にフォクシー真帆をターゲットに弄りまくるが最後はお灸をすえられる)、ドルフィン早瀬がナスターシャ・ハンにシングル初勝利を挙げたりするなど、なにわアテナの若手達の活躍が目立った。
「勝たなくても人気があればいいの」と豪語するアイドルレスラー藤島瞳は、今シリーズでは試合の休憩時間に毎回、ミニコンサートを開いていた。
この選手、プロレスの実力は微妙なのだが、その恵まれたルックスで芸能活動が特に多く、本人もノリノリで進んでやるため、これまでにCM出演、CDデビューし3枚のシングルがどれもヒット、映画出演もそこそこヒットなどを果たし、プロレスにあまり関心のない一般からも知名度が高く人気もかなりある、団体でも1・2を争う人気選手であった。
この日も休憩時間を利用したミニコンサート終了後、「みんな~ありがとうっ!えっと…プロレスもやりつつ、いつか単独で自分のコンサートが開けることを夢に、これからも頑張っていきますっ!」と宣言。
プロレスファンからの「ベルトは~?」との声に、「う~ん、あたし弱いから無理っ!」と、営業スマイルであっけらかんに公言する藤島に観客は苦笑い。
「人気があれば何でも出来る」を地で行く選手であった。
そんなこんなで最終戦、大阪城アリーナ大会。
関西で抜群の人気シェアを誇るなにわアテナプロレスは、この日も超満員札止め。
そして迎えたメインイベント、「なにわアテナ無差別級王座決定戦」。
ソニックキャット VS ロイヤル北条
試合はソニックが北条を飛び技で翻弄。
北条も負けじと自身の必殺技であるロイヤルDDTを決めるがカウント2で返され、逆にプラズマソニックボムを喰らってしまう。
その後、パーフェクトコンボやトラースキックを繰り出すが全てキックアウトされてしまい、最後はソニックが繰り出すフィッシャーマンバスター「正義(ジャスティス)バスター」で試合終了。
15分33秒、片エビ固めでソニックキャットがなにわアテナ無差別級初代王者に輝いた。
「うきゅ♪しょーり~ やったぉ!! チャンピオンなの!ソニがなにわアテナのチャンピオンになったのっ!! これからもなにわアテナのへいわを守っていくんだぉ!みんなみんな、がんばっていこうね」
シリーズ前の記者会見でなにわアテナプロレス初のタイトル王座が発表された。
団体設立5年目にして新設された、このシングル王座の名前は「なにわアテナ無差別級王座」というシンプルなネーミングに決定。
シリーズ最終戦のメインに王座決定戦が行われ、その試合カードは"現在のエース"ソニックキャットと、"団体初期のエース"ロイヤル北条による「新旧エース対決」で争われる事となった。
こうして始まった「彩るESSENTIAL」11月シリーズは、関西地区を巡業する全6大会の興行でシリーズ最終戦は大阪城アリーナ。
EWAシングル王者、成瀬唯はEWA側のプロモーターの通達により海外防衛戦&短期遠征に出発し今シリーズは欠場する事となった。
シリーズを総括すると、4年目入団のサキュバス真鍋、ウイッチ美沙の問題児コンビが前座宣戦を多いに盛り上げたり(※対戦相手、特にフォクシー真帆をターゲットに弄りまくるが最後はお灸をすえられる)、ドルフィン早瀬がナスターシャ・ハンにシングル初勝利を挙げたりするなど、なにわアテナの若手達の活躍が目立った。
「勝たなくても人気があればいいの」と豪語するアイドルレスラー藤島瞳は、今シリーズでは試合の休憩時間に毎回、ミニコンサートを開いていた。
この選手、プロレスの実力は微妙なのだが、その恵まれたルックスで芸能活動が特に多く、本人もノリノリで進んでやるため、これまでにCM出演、CDデビューし3枚のシングルがどれもヒット、映画出演もそこそこヒットなどを果たし、プロレスにあまり関心のない一般からも知名度が高く人気もかなりある、団体でも1・2を争う人気選手であった。
この日も休憩時間を利用したミニコンサート終了後、「みんな~ありがとうっ!えっと…プロレスもやりつつ、いつか単独で自分のコンサートが開けることを夢に、これからも頑張っていきますっ!」と宣言。
プロレスファンからの「ベルトは~?」との声に、「う~ん、あたし弱いから無理っ!」と、営業スマイルであっけらかんに公言する藤島に観客は苦笑い。
「人気があれば何でも出来る」を地で行く選手であった。
そんなこんなで最終戦、大阪城アリーナ大会。
関西で抜群の人気シェアを誇るなにわアテナプロレスは、この日も超満員札止め。
そして迎えたメインイベント、「なにわアテナ無差別級王座決定戦」。
ソニックキャット VS ロイヤル北条
試合はソニックが北条を飛び技で翻弄。
北条も負けじと自身の必殺技であるロイヤルDDTを決めるがカウント2で返され、逆にプラズマソニックボムを喰らってしまう。
その後、パーフェクトコンボやトラースキックを繰り出すが全てキックアウトされてしまい、最後はソニックが繰り出すフィッシャーマンバスター「正義(ジャスティス)バスター」で試合終了。
15分33秒、片エビ固めでソニックキャットがなにわアテナ無差別級初代王者に輝いた。
「うきゅ♪しょーり~ やったぉ!! チャンピオンなの!ソニがなにわアテナのチャンピオンになったのっ!! これからもなにわアテナのへいわを守っていくんだぉ!みんなみんな、がんばっていこうね」
2011年07月20日
Season5:初めての対抗戦、久しぶりのバカンス
―ATHENA5年目11月
まず、11月2日にATHENAが都内で経営している飲食店「居酒屋ぷれりゅーど」にて記者会見が行われ、サンダー龍子、石川涼美、近藤真琴の3名が新日本女子プロレスへ参戦する事が発表された。
次に、今月は充電期間とし興行は行われず、翌月に開催される冬の風物詩「第5回争覇~アテナタッグリーグ戦~」に集中する、と発表。
マスコミから大きな関心を寄せられたのは当然、新日本女子プロレスに龍涼砲が参戦する事であった。
龍涼砲と新日本女子には少なからず因縁がある。
もともと、サンダー龍子と石川涼美は「ワールド女子プロレス」に17歳の時に共に入団。そしてデビューをし、団体期待の選手として活躍していた。
だが、二人がデビュー間もない時期に会社の色々な事情により、新日本女子プロレスとワールド女子プロレスとの間で対抗戦が行われる事となる。
結果は新日本女子の完勝に終わった。
この事によりワールド女子は一気に求心力を失い経営が悪化。
以降の興行も対抗戦の影響で観客数は大幅に減少。
ガラガラの会場で龍子達は試合をおこなっていた。
そんなある日…
ワールド女子プロレスは2度目の不渡りを出し、間もなく倒産した。
団体倒産後、龍涼砲はめげずに太平洋女子、その他数々のインディー団体に参戦しフリーで活動。
そんな中、ワールド女子倒産の原因にもなった新日本女子プロレスにも龍涼砲は参戦しようとしたが、新日本女子は二人を全く相手にせず参戦交渉を決裂に終わる。
ラチがあかない、と龍涼砲は新女に殴り込みをかけるもその日の試合会場入口で、当時の新女社長による「あなたがた、チケットをお持ちですか?」発言により屈辱の門前払い。
以後も龍涼砲はフリーで活動しつづけていたのだが、その時期に団体旗揚げを決意していた市瀬社長の熱心な交渉により、4月に龍子、アメリカに渡り単独遠征していた石川が一月遅れて、それぞれATHENAへ移籍入団した。
以後、今日まで龍涼砲と新女は全く交流がなくなり今回まさかの龍涼砲新女参戦。
「あの時の屈辱は今でも忘れていないよ」
眉間にシワをよせ、怒りの表情でそう語るサンダー龍子。
「龍子もいるし真琴ちゃんもいますので百人力です~新女の皆さんにあの時のお礼をきっちりお見舞いしたいと思います~」とにこやかながらも目は笑っていない石川涼美。
「えっと、戦った事がない相手がいっぱいいますが、この拳で勝利を勝ち取りたいと思います」
近藤真琴は決意の表情。
こうして3人は、業界トップの老舗団体「新日本女子プロレス」のシリーズ「ウインターバトル」に参戦。
シリーズ開幕戦は、新女VS龍涼砲+近藤の6人タッグ。
まだまだ新女を引っ張っている団体のトップ選手達だったが、かつての勢いは何処へやら試合はATHENA組の一方的な展開で敗北。
その後の大会もATHENA組が勝利していき、龍涼砲はアジアタッグ奪取、石川涼美はアジアヘビー奪取でアジア2冠王。
近藤真琴も若干の負けはありつつも、勝ち越しを決めた。
また、シリーズ最終戦にはメインでアテナクイーン世界王座戦が他団体で初めて開催され、王者サンダー龍子が新女の選手を迎え撃ち、結果は貫禄の勝利で5度目の防衛に成功。
シリーズを通しても、対抗戦はATHENAの圧勝に終わった。
「う~ん、もうちょっと盛り上がると思ったんだけどね」
物足りない表情で試合後のコメントを語るサンダー龍子。
「自団体のNJWP2大タイトルには我々を恐れて挑戦させず、こっちの団体最高峰のシングルには挑戦してくる、というのが何て言うか今の新女なんですかね」
彼女達のシリーズに同行した井上霧子も苦笑い。
「とりあえずアジアタイトルの価値をATHENAで上げていきますよ、と。今日はもうコレでいいですか」
こうしてマスコミへのコメントを打ち切り、新女への初参戦は終了。
我が団体にアジアヘビー、アジアタッグのベルトが舞い込んできたのであった。
その頃、他の選手達は……
「社長、大丈夫!?社長っ!!」
「すべり台の女王と呼んでください!」
「クラゲがっ!きゃああああ~!!」
「…道に迷った」
「え?砂浜にダンベルはダメ?」
「はや~い!楽しいっ!!もっともっと~」
社長、会社スタッフ達と共に、思う存分にバカンスを愉しんでいたのであった。
まず、11月2日にATHENAが都内で経営している飲食店「居酒屋ぷれりゅーど」にて記者会見が行われ、サンダー龍子、石川涼美、近藤真琴の3名が新日本女子プロレスへ参戦する事が発表された。
次に、今月は充電期間とし興行は行われず、翌月に開催される冬の風物詩「第5回争覇~アテナタッグリーグ戦~」に集中する、と発表。
マスコミから大きな関心を寄せられたのは当然、新日本女子プロレスに龍涼砲が参戦する事であった。
龍涼砲と新日本女子には少なからず因縁がある。
もともと、サンダー龍子と石川涼美は「ワールド女子プロレス」に17歳の時に共に入団。そしてデビューをし、団体期待の選手として活躍していた。
だが、二人がデビュー間もない時期に会社の色々な事情により、新日本女子プロレスとワールド女子プロレスとの間で対抗戦が行われる事となる。
結果は新日本女子の完勝に終わった。
この事によりワールド女子は一気に求心力を失い経営が悪化。
以降の興行も対抗戦の影響で観客数は大幅に減少。
ガラガラの会場で龍子達は試合をおこなっていた。
そんなある日…
ワールド女子プロレスは2度目の不渡りを出し、間もなく倒産した。
団体倒産後、龍涼砲はめげずに太平洋女子、その他数々のインディー団体に参戦しフリーで活動。
そんな中、ワールド女子倒産の原因にもなった新日本女子プロレスにも龍涼砲は参戦しようとしたが、新日本女子は二人を全く相手にせず参戦交渉を決裂に終わる。
ラチがあかない、と龍涼砲は新女に殴り込みをかけるもその日の試合会場入口で、当時の新女社長による「あなたがた、チケットをお持ちですか?」発言により屈辱の門前払い。
以後も龍涼砲はフリーで活動しつづけていたのだが、その時期に団体旗揚げを決意していた市瀬社長の熱心な交渉により、4月に龍子、アメリカに渡り単独遠征していた石川が一月遅れて、それぞれATHENAへ移籍入団した。
以後、今日まで龍涼砲と新女は全く交流がなくなり今回まさかの龍涼砲新女参戦。
「あの時の屈辱は今でも忘れていないよ」
眉間にシワをよせ、怒りの表情でそう語るサンダー龍子。
「龍子もいるし真琴ちゃんもいますので百人力です~新女の皆さんにあの時のお礼をきっちりお見舞いしたいと思います~」とにこやかながらも目は笑っていない石川涼美。
「えっと、戦った事がない相手がいっぱいいますが、この拳で勝利を勝ち取りたいと思います」
近藤真琴は決意の表情。
こうして3人は、業界トップの老舗団体「新日本女子プロレス」のシリーズ「ウインターバトル」に参戦。
シリーズ開幕戦は、新女VS龍涼砲+近藤の6人タッグ。
まだまだ新女を引っ張っている団体のトップ選手達だったが、かつての勢いは何処へやら試合はATHENA組の一方的な展開で敗北。
その後の大会もATHENA組が勝利していき、龍涼砲はアジアタッグ奪取、石川涼美はアジアヘビー奪取でアジア2冠王。
近藤真琴も若干の負けはありつつも、勝ち越しを決めた。
また、シリーズ最終戦にはメインでアテナクイーン世界王座戦が他団体で初めて開催され、王者サンダー龍子が新女の選手を迎え撃ち、結果は貫禄の勝利で5度目の防衛に成功。
シリーズを通しても、対抗戦はATHENAの圧勝に終わった。
「う~ん、もうちょっと盛り上がると思ったんだけどね」
物足りない表情で試合後のコメントを語るサンダー龍子。
「自団体のNJWP2大タイトルには我々を恐れて挑戦させず、こっちの団体最高峰のシングルには挑戦してくる、というのが何て言うか今の新女なんですかね」
彼女達のシリーズに同行した井上霧子も苦笑い。
「とりあえずアジアタイトルの価値をATHENAで上げていきますよ、と。今日はもうコレでいいですか」
こうしてマスコミへのコメントを打ち切り、新女への初参戦は終了。
我が団体にアジアヘビー、アジアタッグのベルトが舞い込んできたのであった。
その頃、他の選手達は……
「社長、大丈夫!?社長っ!!」
「すべり台の女王と呼んでください!」
「クラゲがっ!きゃああああ~!!」
「…道に迷った」
「え?砂浜にダンベルはダメ?」
「はや~い!楽しいっ!!もっともっと~」
社長、会社スタッフ達と共に、思う存分にバカンスを愉しんでいたのであった。
2011年07月18日
Season5:秋の陣・初めてのドーム大会(後編)
そして、一週間後の10月30日。
ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行「BE TOGETHER NOW」が、なにわパワフルドームで開催。
「う、埋まらなかった。」
がくりと肩を落とす市瀬社長。
「こ、これは予想以上の不入りですね。社長、あたしの今月のお給料はどうなるんですか?」狼狽する、社長秘書・井上霧子。
今回の、なにわパワフルドーム興行の観衆はまさかの5割強の入りとなってしまった。
「通常、大会場での収益ラインは観客数の8割近くの動員です。社長、これは完全に赤ですね」
「…前売りに関してはスタッフから聞いていたけど、ここまでとはね。今月はヤバいな…ははは。あ、クラクラする。ど、どうしよう霧子さん~」
「社長!お気を確かに!!今月は莫大な赤字を出す事にはなりますけど、団体の総資産全てがなくなる額ではないと思います。確かに計画されていた選手寮のリフォームは延期となりますけど」
「あぁ、すまない。確かに万が一の事態が起こってしまう、という事にはならない、が……でも、これからの関西圏での興行を考え直さないといけないね」
「……大阪での団体人気シェアが低かったのが大きな要因ですね。これからは…そうですね、関西圏にも力を入れて定期的に興行を積極的に行い、特に大阪では当分は大阪城アリーナで開催し、ATHENAの人気を獲得してからリベンジしましょう。社長!もうすぐ時間ですが、今のままでは選手達の士気を下がってしまいます。せっかくの初ドーム、気合いを入れ直しましょう!!」
このあと、市瀬社長はバックステージで全選手達を集め、「こういう状況ですが、今日見に来てくれた人達みんなを満足させる試合をしましょう!!」と彼女達を鼓舞した。
こうして始まった、ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行、大阪パワフルドーム大会「BE TOGETHER NOW」
まず、試合開始前に第0試合と称されたダークマッチが。
【第0試合】
~なにわアテナプロレス勢による6人タッグ~
ミシェール滝/サキュバス真鍋/ウイッチ美沙組 VS フォクシー真帆/藤島瞳/成瀬唯組
ダークマッチとはいえ豪華な演出。特に滝組の入場時、入場ゲートには無数のバラの花びらが舞い降りた。
試合は16分11秒、キャリア1年組の美沙、真鍋の悪ノリチックな奮闘もあり、滝が藤島を"華麗なるダイビングプレス技"「天空の羽衣」で勝利した。
その後、暗転。
会場の大型スクリーンに今大会の煽りVが流れた後、ATHENAでは珍しい選手入場式。
市瀬社長の簡単な挨拶のあと、いよいよ試合開始。
【第1試合】
~榎本綾 デビュー戦~
榎本綾 VS ソフィア・リチャーズ
いよいよ4年目3月入団の榎本綾がデビュー。
よく分からないアニソンが流れ、唄いながらの入場に観客は度肝を抜かれた。もともと榎本はティーンアイドルグループからのプロレス転向なのでパフォーマンスにも堂が入っている
試合は公園の子供のケンカみたいな感じで、ゆる~い展開。
ソフィアの関節技に「いたーい!お母さ~ん!!」と叫ぶ榎本。館内、爆笑。
最後はアキレス腱固めでソフィア・リチャーズの勝利。
【第2試合】
ジョーカー・ウーマンVSエレナ・ライアン
AAC同士の対決となったこの一戦は飛び技主体のエレナのルチャムーブに観客は沸いたが、最後は地力で勝るジョーカーがジョーカーアタックで勝利。
【第3試合】
ブリジット・ウォンVS楠木悠里
最近、勝ち星も増えてきた期待の新人、楠木悠里。
TWWA No.2のブリジットに金星を狙いたいところだが、ブリジットの打撃に押され技がどれも単発に終わってしまう。
STOを繰り出すもカウント2で返され、最後は10分過ぎにブリジットの裏拳で敗北。楠木、まだまだ経験不足か。
*****************
次の試合から各試合入場前にスクリーンに煽りVが流される。
【第4試合】
~ATHENA VS NAW PARTⅠ~
近藤真琴VSドルフィン早瀬
「今宵、団体を越えた3度目のライバル対決が始まる!」のテロップから煽りVが始まり、事の経緯や過去の対決などの映像が流れる。
両者、決意に満ちた表情で入場し、試合が開始。
とにかく試合がスイングするこの対戦。今回も打撃重視のハードヒットな展開で張り合う両雄。
11分過ぎ、近藤のキックボクシング仕込みのヒジで早瀬、流血。
だが、早瀬も負けじとキックのコンビネーションから投げっぱなしジャーマン、片膝ついた状態の近藤に顔面へのトラースキックを決める。
試合が動いたのは17分過ぎ、近藤のハイキックが完璧に決まり、早瀬ダウン。
大の字で倒れている早瀬にレフェリーがダウンカウントを数える。
何とかカウント8で立ち上がった早瀬だったが、膝はガクガクに震えており、かなりのダメージを負った様子。
当然、このチャンスを近藤は逃さず、最後はマシンガンニーで仕留めた。
○近藤真琴(18分50秒 マシンガンニー→片エビ固め)×ドルフィン早瀬
ここで15分の休憩時間のあと、試合が再開。
【第5試合】
~「祝!初ドーム開催!!」豪華スペシャル6人タッグマッチ~
マッキー上戸/ラッキー内田/チョチョカラス組 VS 石川涼美/ロイヤル北条/ジェナ・メガライト組
豪華でカオスチックな6人タッグ。
それぞれ一人ずつの入場で行われ(ジューシーペアは2人で入場)、最後にトリを勤めた石川涼美が白を基調とした新しいロングガウン姿で入場し、ファンに手を振りながら花道を歩いていった。
試合は中盤から各選手のフィニッシュムーブが飛び乱れ、最後は13分0秒、上戸の豪快なスプラッシュマウンテンで何とメガライトを破った。
試合後、上戸がマイクアピール。
「おいっ!メガライト!!今日、あんたからフォールを奪ったんだ。次は1対1でどうだ?タッグに続いてシングルでも勝ってやるよ。次のTWWAシングルの挑戦者はあたしだッ!」
怒り狂うメガライト。
これは予定していなかったマイクアピールであり、実際はメガライトが負けるブックでもなかったのである。
このブック破りがきっかけで試合後は上戸とメガライトの大乱闘となり一時、館内は騒然とした。
【セミファイナル】
~This is MEGUCHIGU ~
武藤めぐみ VS 結城千種
5月の旗揚げ4周年興行以来、5ヶ月ぶりの「めぐちぐ対決」。
今まで武藤に全敗中の結城、今日こそは初勝利を挙げたいところ。
試合は序盤は静かな立ち上がり。この日の武藤はいつもの序盤からハイスパートレスリングでペースを握る作戦ではなく、ゆっくりと間合いを取ったり、アームホイップからスリーパーでじっくりと締め上げたりレスリングで結城を攻め立てる。
対する結城は対照的にエルボーやチョップの打撃でガンガン攻めていく。
試合はあっという間に10分が経過。
ここで結城がバックドロップを炸裂させ、ジャイアントスイングで武藤をぐるぐる回す。
13回転も回されて、ふらつきながら立ち上がる武藤に結城がロープへ走り、ラリアットを決めようとするがカウンターのドロップキックで顔面を蹴られ両者ダウン。
ここで先に立ち上がった武藤が必殺のニールキック。カウントは2.5。
続けてドラゴンスクリューを狙いにいくが、ここは結城がキックで返す。
その後は結城のパワー技と投げ技、武藤の飛び技と打撃技の応酬となり試合は25分が経過。
武藤、前回の試合で勝負を決めた足4の字固めをリング中央で極めるも、結城も苦悶の表情で唸り声を上げつつも何とかロープエスケープ。
続けて武藤にしては珍しい、サソリ固めも決めるがこれもエスケープ。
ここから結城が脅威の粘りを見せ、尚且つ反撃していき逆にペースを握っていく。
ニーリフト、ちだねドライバー、コーナー付近で倒れる武藤に顔面蹴りと怒涛の攻め。
武藤もライガーボムをウラカンラナで投げ飛ばしロープでもたれる結城に610を放つなどするが単発止まり。
最後は結城のエルボーアタックが決まったところで30分時間切れ引き分け。
めぐちぐ対決、初の引き分け決着にファンが歓声を上げた。
試合後はノーサイド、「あーもぅ!今日は千種にやられたな」と苦笑いを浮かべながらも結城に手を差し出す武藤。
その瞬間、「にぱっ」と擬音がついたかのような満面の笑顔の結城が武藤の手を握り返し、最後は二人で花道を退場していった。
【メインイベント アテナクイーン世界王座選手権試合 】
~ATHENA VS NAW PARTⅡ~
(王者)サンダー龍子 VS (挑戦者)ソニックキャット
ATHENA旗揚げ記念興行1周年~3周年のメインはこの両者の対決。まずスクリーンに煽りVが。旗揚げ記念興行での過去の映像が流され、「ATHENA伝統の一戦」、「東と西の頂上対決」などのテロップが。
映像の中にはアテナクイーン世界王座初代王者ソニックのベルト姿も。
次に2人のインタビュー映像が流れ、互いに別の場所でインタビューを受けているが、それが編集により、ちゃんと交互に受け答えがおこわれているような演出がなされた。
以下、インタビュー映像より ↓
「初代王者にアイツがなった時は悔しくて悔しくて、その日は眠れなかったよ」
「うきゅ♪あの時はホントにうれしかったのさね。いい夢見たぉ」
「ソニックの怖さは十分分かってるつもりだよ」「龍子ちんはいつも怖いさね」
「今のアタシを止められるかって話しだよ。アタシに勝てんのか?」
「ヒロインは勝つの!勝たなくちゃいけないの!」
「アイツとはウチの団体が節目の時にいつも当たるからね」
「龍子ちんは強いの~。戦う毎に強くなってる気がするぉ」
「まあ、とりあえず言いたい事は」
「うきゅ♪とにかくー」
「団体のためにも自分のためにも」「なにわアテナプロレスの平和を守るためにも」
「「ドームではきっちり!」」
「このサンダー龍子が」
「ソニが」
「「勝たせてもらうよっ(のっ)!!」」
************************
インタビュー映像後、場内暗転。リングアナのコールにより「音速ヒロインのテーマ」がかかりソニックキャット入場。
コーナーに上り両腕を大きく広げ客席にアピールする、ソニックキャット定番のリングイン後、再びリングアナがコール。
雷鳴をイメージしたギターサウンドの自身オリジナルテーマ曲にのって、サンダー龍子が黒いロングガウンを身に纏い、肩にベルトをかけながら花道をゆっくりと進む。
龍子がリングインした瞬間、互いに睨み合う両者。
ベルト返還、選手コール、レフェリーチェック。
そして、いよいよ試合開始のゴング!
試合は両者のロックアップから力比べ、先制打は龍子のチョップ。これに対してソニックは掌底。
ソニックのドロップキック、ローリングソバットが見事にクリーンヒット。
すぐさま客席にアピールした後は走りながらのヘッドシザースホイップ、そしてスリーパー。対する龍子、重量感のあるハンマーブローでペースを握るとシュミット式バックブリーカーからギロチンドロップ、そして逆片エビ固め。
試合は8分過ぎ、ランニングラリアット狙いの龍子にカウンターの掌底を浴びせたソニックが得意のプラズマソニックボムへ。カウントは2。
次に高速ブレーンバスター、DDS(ソニック式DDT)を決める。
続けてフィッシャーマンを狙うが龍子に首固めが丸め込まれる。
ここから龍子のターン。
投げっぱなしのプラズマサンダーボムを決めてからソニックを起こし逆水平チョップ、グーパンチを放つ。
その後、倒れているソニックにサッカーボールキック。カバーに入るがカウント2.5。
ソニックも意地を見せ、この日2回目のプラズマソニックボム、浴びせ蹴りを喰らわせる。
だが、攻撃らしい攻撃はここで終わってしまい、あとは防戦一方の展開。
最後はサンダー龍子の延髄斬りで試合終了、同王座4度目の防衛を果たした。
こうしてなにわパワフルドーム大会が終了。
5万人規模の試合会場で25223人…
この日の興行は集客面で大失敗し、まさかの大赤字興行。
10月全体の興行収益でも赤字となり反省点の多い月となった。
ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行「BE TOGETHER NOW」が、なにわパワフルドームで開催。
「う、埋まらなかった。」
がくりと肩を落とす市瀬社長。
「こ、これは予想以上の不入りですね。社長、あたしの今月のお給料はどうなるんですか?」狼狽する、社長秘書・井上霧子。
今回の、なにわパワフルドーム興行の観衆はまさかの5割強の入りとなってしまった。
「通常、大会場での収益ラインは観客数の8割近くの動員です。社長、これは完全に赤ですね」
「…前売りに関してはスタッフから聞いていたけど、ここまでとはね。今月はヤバいな…ははは。あ、クラクラする。ど、どうしよう霧子さん~」
「社長!お気を確かに!!今月は莫大な赤字を出す事にはなりますけど、団体の総資産全てがなくなる額ではないと思います。確かに計画されていた選手寮のリフォームは延期となりますけど」
「あぁ、すまない。確かに万が一の事態が起こってしまう、という事にはならない、が……でも、これからの関西圏での興行を考え直さないといけないね」
「……大阪での団体人気シェアが低かったのが大きな要因ですね。これからは…そうですね、関西圏にも力を入れて定期的に興行を積極的に行い、特に大阪では当分は大阪城アリーナで開催し、ATHENAの人気を獲得してからリベンジしましょう。社長!もうすぐ時間ですが、今のままでは選手達の士気を下がってしまいます。せっかくの初ドーム、気合いを入れ直しましょう!!」
このあと、市瀬社長はバックステージで全選手達を集め、「こういう状況ですが、今日見に来てくれた人達みんなを満足させる試合をしましょう!!」と彼女達を鼓舞した。
こうして始まった、ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行、大阪パワフルドーム大会「BE TOGETHER NOW」
まず、試合開始前に第0試合と称されたダークマッチが。
【第0試合】
~なにわアテナプロレス勢による6人タッグ~
ミシェール滝/サキュバス真鍋/ウイッチ美沙組 VS フォクシー真帆/藤島瞳/成瀬唯組
ダークマッチとはいえ豪華な演出。特に滝組の入場時、入場ゲートには無数のバラの花びらが舞い降りた。
試合は16分11秒、キャリア1年組の美沙、真鍋の悪ノリチックな奮闘もあり、滝が藤島を"華麗なるダイビングプレス技"「天空の羽衣」で勝利した。
その後、暗転。
会場の大型スクリーンに今大会の煽りVが流れた後、ATHENAでは珍しい選手入場式。
市瀬社長の簡単な挨拶のあと、いよいよ試合開始。
【第1試合】
~榎本綾 デビュー戦~
榎本綾 VS ソフィア・リチャーズ
いよいよ4年目3月入団の榎本綾がデビュー。
よく分からないアニソンが流れ、唄いながらの入場に観客は度肝を抜かれた。もともと榎本はティーンアイドルグループからのプロレス転向なのでパフォーマンスにも堂が入っている
試合は公園の子供のケンカみたいな感じで、ゆる~い展開。
ソフィアの関節技に「いたーい!お母さ~ん!!」と叫ぶ榎本。館内、爆笑。
最後はアキレス腱固めでソフィア・リチャーズの勝利。
【第2試合】
ジョーカー・ウーマンVSエレナ・ライアン
AAC同士の対決となったこの一戦は飛び技主体のエレナのルチャムーブに観客は沸いたが、最後は地力で勝るジョーカーがジョーカーアタックで勝利。
【第3試合】
ブリジット・ウォンVS楠木悠里
最近、勝ち星も増えてきた期待の新人、楠木悠里。
TWWA No.2のブリジットに金星を狙いたいところだが、ブリジットの打撃に押され技がどれも単発に終わってしまう。
STOを繰り出すもカウント2で返され、最後は10分過ぎにブリジットの裏拳で敗北。楠木、まだまだ経験不足か。
*****************
次の試合から各試合入場前にスクリーンに煽りVが流される。
【第4試合】
~ATHENA VS NAW PARTⅠ~
近藤真琴VSドルフィン早瀬
「今宵、団体を越えた3度目のライバル対決が始まる!」のテロップから煽りVが始まり、事の経緯や過去の対決などの映像が流れる。
両者、決意に満ちた表情で入場し、試合が開始。
とにかく試合がスイングするこの対戦。今回も打撃重視のハードヒットな展開で張り合う両雄。
11分過ぎ、近藤のキックボクシング仕込みのヒジで早瀬、流血。
だが、早瀬も負けじとキックのコンビネーションから投げっぱなしジャーマン、片膝ついた状態の近藤に顔面へのトラースキックを決める。
試合が動いたのは17分過ぎ、近藤のハイキックが完璧に決まり、早瀬ダウン。
大の字で倒れている早瀬にレフェリーがダウンカウントを数える。
何とかカウント8で立ち上がった早瀬だったが、膝はガクガクに震えており、かなりのダメージを負った様子。
当然、このチャンスを近藤は逃さず、最後はマシンガンニーで仕留めた。
○近藤真琴(18分50秒 マシンガンニー→片エビ固め)×ドルフィン早瀬
ここで15分の休憩時間のあと、試合が再開。
【第5試合】
~「祝!初ドーム開催!!」豪華スペシャル6人タッグマッチ~
マッキー上戸/ラッキー内田/チョチョカラス組 VS 石川涼美/ロイヤル北条/ジェナ・メガライト組
豪華でカオスチックな6人タッグ。
それぞれ一人ずつの入場で行われ(ジューシーペアは2人で入場)、最後にトリを勤めた石川涼美が白を基調とした新しいロングガウン姿で入場し、ファンに手を振りながら花道を歩いていった。
試合は中盤から各選手のフィニッシュムーブが飛び乱れ、最後は13分0秒、上戸の豪快なスプラッシュマウンテンで何とメガライトを破った。
試合後、上戸がマイクアピール。
「おいっ!メガライト!!今日、あんたからフォールを奪ったんだ。次は1対1でどうだ?タッグに続いてシングルでも勝ってやるよ。次のTWWAシングルの挑戦者はあたしだッ!」
怒り狂うメガライト。
これは予定していなかったマイクアピールであり、実際はメガライトが負けるブックでもなかったのである。
このブック破りがきっかけで試合後は上戸とメガライトの大乱闘となり一時、館内は騒然とした。
【セミファイナル】
~This is MEGUCHIGU ~
武藤めぐみ VS 結城千種
5月の旗揚げ4周年興行以来、5ヶ月ぶりの「めぐちぐ対決」。
今まで武藤に全敗中の結城、今日こそは初勝利を挙げたいところ。
試合は序盤は静かな立ち上がり。この日の武藤はいつもの序盤からハイスパートレスリングでペースを握る作戦ではなく、ゆっくりと間合いを取ったり、アームホイップからスリーパーでじっくりと締め上げたりレスリングで結城を攻め立てる。
対する結城は対照的にエルボーやチョップの打撃でガンガン攻めていく。
試合はあっという間に10分が経過。
ここで結城がバックドロップを炸裂させ、ジャイアントスイングで武藤をぐるぐる回す。
13回転も回されて、ふらつきながら立ち上がる武藤に結城がロープへ走り、ラリアットを決めようとするがカウンターのドロップキックで顔面を蹴られ両者ダウン。
ここで先に立ち上がった武藤が必殺のニールキック。カウントは2.5。
続けてドラゴンスクリューを狙いにいくが、ここは結城がキックで返す。
その後は結城のパワー技と投げ技、武藤の飛び技と打撃技の応酬となり試合は25分が経過。
武藤、前回の試合で勝負を決めた足4の字固めをリング中央で極めるも、結城も苦悶の表情で唸り声を上げつつも何とかロープエスケープ。
続けて武藤にしては珍しい、サソリ固めも決めるがこれもエスケープ。
ここから結城が脅威の粘りを見せ、尚且つ反撃していき逆にペースを握っていく。
ニーリフト、ちだねドライバー、コーナー付近で倒れる武藤に顔面蹴りと怒涛の攻め。
武藤もライガーボムをウラカンラナで投げ飛ばしロープでもたれる結城に610を放つなどするが単発止まり。
最後は結城のエルボーアタックが決まったところで30分時間切れ引き分け。
めぐちぐ対決、初の引き分け決着にファンが歓声を上げた。
試合後はノーサイド、「あーもぅ!今日は千種にやられたな」と苦笑いを浮かべながらも結城に手を差し出す武藤。
その瞬間、「にぱっ」と擬音がついたかのような満面の笑顔の結城が武藤の手を握り返し、最後は二人で花道を退場していった。
【メインイベント アテナクイーン世界王座選手権試合 】
~ATHENA VS NAW PARTⅡ~
(王者)サンダー龍子 VS (挑戦者)ソニックキャット
ATHENA旗揚げ記念興行1周年~3周年のメインはこの両者の対決。まずスクリーンに煽りVが。旗揚げ記念興行での過去の映像が流され、「ATHENA伝統の一戦」、「東と西の頂上対決」などのテロップが。
映像の中にはアテナクイーン世界王座初代王者ソニックのベルト姿も。
次に2人のインタビュー映像が流れ、互いに別の場所でインタビューを受けているが、それが編集により、ちゃんと交互に受け答えがおこわれているような演出がなされた。
以下、インタビュー映像より ↓
「初代王者にアイツがなった時は悔しくて悔しくて、その日は眠れなかったよ」
「うきゅ♪あの時はホントにうれしかったのさね。いい夢見たぉ」
「ソニックの怖さは十分分かってるつもりだよ」「龍子ちんはいつも怖いさね」
「今のアタシを止められるかって話しだよ。アタシに勝てんのか?」
「ヒロインは勝つの!勝たなくちゃいけないの!」
「アイツとはウチの団体が節目の時にいつも当たるからね」
「龍子ちんは強いの~。戦う毎に強くなってる気がするぉ」
「まあ、とりあえず言いたい事は」
「うきゅ♪とにかくー」
「団体のためにも自分のためにも」「なにわアテナプロレスの平和を守るためにも」
「「ドームではきっちり!」」
「このサンダー龍子が」
「ソニが」
「「勝たせてもらうよっ(のっ)!!」」
************************
インタビュー映像後、場内暗転。リングアナのコールにより「音速ヒロインのテーマ」がかかりソニックキャット入場。
コーナーに上り両腕を大きく広げ客席にアピールする、ソニックキャット定番のリングイン後、再びリングアナがコール。
雷鳴をイメージしたギターサウンドの自身オリジナルテーマ曲にのって、サンダー龍子が黒いロングガウンを身に纏い、肩にベルトをかけながら花道をゆっくりと進む。
龍子がリングインした瞬間、互いに睨み合う両者。
ベルト返還、選手コール、レフェリーチェック。
そして、いよいよ試合開始のゴング!
試合は両者のロックアップから力比べ、先制打は龍子のチョップ。これに対してソニックは掌底。
ソニックのドロップキック、ローリングソバットが見事にクリーンヒット。
すぐさま客席にアピールした後は走りながらのヘッドシザースホイップ、そしてスリーパー。対する龍子、重量感のあるハンマーブローでペースを握るとシュミット式バックブリーカーからギロチンドロップ、そして逆片エビ固め。
試合は8分過ぎ、ランニングラリアット狙いの龍子にカウンターの掌底を浴びせたソニックが得意のプラズマソニックボムへ。カウントは2。
次に高速ブレーンバスター、DDS(ソニック式DDT)を決める。
続けてフィッシャーマンを狙うが龍子に首固めが丸め込まれる。
ここから龍子のターン。
投げっぱなしのプラズマサンダーボムを決めてからソニックを起こし逆水平チョップ、グーパンチを放つ。
その後、倒れているソニックにサッカーボールキック。カバーに入るがカウント2.5。
ソニックも意地を見せ、この日2回目のプラズマソニックボム、浴びせ蹴りを喰らわせる。
だが、攻撃らしい攻撃はここで終わってしまい、あとは防戦一方の展開。
最後はサンダー龍子の延髄斬りで試合終了、同王座4度目の防衛を果たした。
こうしてなにわパワフルドーム大会が終了。
5万人規模の試合会場で25223人…
この日の興行は集客面で大失敗し、まさかの大赤字興行。
10月全体の興行収益でも赤字となり反省点の多い月となった。
2011年07月17日
Season5:秋の陣・初めてのドーム大会(前編)
―ATHENAマット、5年目10月
今月は団体初のドーム興行が待っている。
ATHENAの別ブランド「なにわアテナプロレス」との合同興行でなにわパワフルドーム初進出である。
10月シリーズ「Crash Beat TOUR」は10月11日からスタートし23日までの全7戦。
そして一週間後の10月30日に、ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行「BE TOGETHER NOW」が、なにわパワフルドームで開催される。
社長、井上霧子、選手を交えての興行前のマッチメイク会議はああだこうだの大議論で時間は軽く6時間を越え、大量のカフェインや菓子類が消えていった。
そして、決定。
ドーム大会のメインはATHENAとなにわアテナの合同興行という事で、団体初期から名物となったサンダー龍子VSソニックキャットの「伝統の一戦」が行われる事となり、これにアテナクイーン世界王座も賭けられる事になった。
**********************
こうして迎えた、10月シリーズ「Crash Beat TOUR」。
なにわアテナからはソニックキャット、ドルフィン早瀬、ロイヤル北条が参戦。
また、3ヶ月の武者修業から戻ってきた近藤真琴もATHENAに復帰。
TWWA、AAC、フリー外人を合わせて総勢18名でサーキットを行った。
開幕戦は、カイメッセ山梨大会。
セミ前に「近藤真琴ATHENA復帰試合シングルマッチ 30分1本勝負」。
対戦相手はTWWAのブリジット・ウォン。
試合は近藤のキックが面白いように決まり13分38秒、ムエタイ仕込みのコンビネーションキックで近藤の勝利。
近藤真琴、見事、復帰試合を勝利で飾った。
メインは龍涼砲+チョチョカラス組VSなにわアテナ勢の6人タッグ。
試合はドルフィン早瀬が石川をダイビングニールキックで勝利した。
その後、甲信越をサーキットし第6戦は7500人規模の新潟県営広場特設リング大会。
開幕戦から続く超満員札止めに市瀬社長の顔も綻んだ。
第4試合は注目の一戦。
7月のなにわアテナで好評だった近藤真琴VSドルフィン早瀬のシングルマッチ。
試合は前回に続き大熱戦でシバキ合いが続くハードヒットな展開。
最後は近藤の左ハイキックが決まり、見事勝利。
セミはシングルマッチ。
武藤めぐみVSロイヤル北条の一戦。
キャリアで勝る北条を全く寄せつけない戦いで最後はムーンサルトプレスで武藤の勝利。
メインは6月以来となるA3W世界最強タッグ王座戦。
王者チームの龍涼砲に対するはジューシーペア。
去年の争覇タッグリーグ戦では龍涼砲から初勝利を挙げたジューシーペア。団体最高峰のタッグ王座「A3W世界最強タッグ王座」に挑む。
試合は一進一退の攻防。
それぞれが重厚な攻めを見せる龍涼砲に対し、ジューシーペアはコンビネーションで対抗。
試合中盤、ジューシーペアの合体技「サンドイッチ・メガトン」が決まり、ペースを握る。
上戸の投げっぱなしジャーマンから内田がラッキースプラッシュを決め、勝利ありと思われたが石川が執念のカット。
ここから龍涼砲が巻き返しを謀り、サンドイッチラリアットから龍子がプラズマサンダーボムを決めるがカウントは2.8。
試合終盤では石川のミネルウ゛ァストレッチ(変型STF)で上戸からギブアップを狙うが内田がカット。
最後は龍子のパイルドライバーを内田がリバーススープレックスで返したところでタイムアップ。
団体初の60分時間切れ引き分けに沸きに沸き上がる観客。
龍涼砲が引き分けながらタッグ王座初防衛を果たした。
悔しいのはジューシーペア。
マットを叩きながら悔しがる上戸、呆然とした表情で俯く内田。
――勝てる、試合だった……
悔しさを胸に再挑戦を誓うジューシーペアだった。
シリーズ最終戦は三重大会。
初進出となる三重サンシャインアリーナは1万人規模の会場。
入りは8割程度の満員で市瀬社長の顔が曇る。
「やはりATHENAの関西での知名度はまだまだなのか」
実際、シリーズ前に「なにわパワフルドームのチケットの売れ行きが芳しくないです…」と営業スタッフから聞かされてはいたのだが。
合同興行とはいえ、主催はATHENA。
初のドーム大会に赤信号…
セミはサンダー龍子・近藤真琴組VSソニックキャット・ドルフィン早瀬のタッグマッチ。
それぞれシングルマッチで当たるドームの前哨戦マッチ。
試合は新潟での雪辱に燃える早瀬が怒涛の攻めを見せて、ドルフィンシュート(後頭部へのSダイブ式ミサイルキック)を近藤に決めリベンジ成功。
試合後も、近藤と早瀬は掴み合いの乱闘。
ドームでのシングルが楽しみになった。
メインはAACタッグ王座戦。
めぐちぐタッグVSチョチョカラス・ジョーカー・ウーマン組の王者と挑戦者が入れ代わった先月のリターンマッチ。
ベルト奪回に燃える挑戦者チームはゴングが鳴る前にめぐちぐを奇襲。
試合序盤からジョーカー、カラスが立て続けに必殺技を結城に決めるなど大ピンチの王者チームだったが、徐々にペースを取り戻し武藤がシャイニングウィザード、結城がバックドロップとそれぞれ得意技を決めてから形成逆転。
最後はWパワーボムで勝利し、めぐちぐタッグが王座初防衛でメインをキチンと締めた。
そして、一週間後……
ATHENA、なにわアテナ、それぞれ初めてのドーム大会が始まる。
(つづく)
今月は団体初のドーム興行が待っている。
ATHENAの別ブランド「なにわアテナプロレス」との合同興行でなにわパワフルドーム初進出である。
10月シリーズ「Crash Beat TOUR」は10月11日からスタートし23日までの全7戦。
そして一週間後の10月30日に、ATHENA&なにわアテナプロレス合同興行「BE TOGETHER NOW」が、なにわパワフルドームで開催される。
社長、井上霧子、選手を交えての興行前のマッチメイク会議はああだこうだの大議論で時間は軽く6時間を越え、大量のカフェインや菓子類が消えていった。
そして、決定。
ドーム大会のメインはATHENAとなにわアテナの合同興行という事で、団体初期から名物となったサンダー龍子VSソニックキャットの「伝統の一戦」が行われる事となり、これにアテナクイーン世界王座も賭けられる事になった。
**********************
こうして迎えた、10月シリーズ「Crash Beat TOUR」。
なにわアテナからはソニックキャット、ドルフィン早瀬、ロイヤル北条が参戦。
また、3ヶ月の武者修業から戻ってきた近藤真琴もATHENAに復帰。
TWWA、AAC、フリー外人を合わせて総勢18名でサーキットを行った。
開幕戦は、カイメッセ山梨大会。
セミ前に「近藤真琴ATHENA復帰試合シングルマッチ 30分1本勝負」。
対戦相手はTWWAのブリジット・ウォン。
試合は近藤のキックが面白いように決まり13分38秒、ムエタイ仕込みのコンビネーションキックで近藤の勝利。
近藤真琴、見事、復帰試合を勝利で飾った。
メインは龍涼砲+チョチョカラス組VSなにわアテナ勢の6人タッグ。
試合はドルフィン早瀬が石川をダイビングニールキックで勝利した。
その後、甲信越をサーキットし第6戦は7500人規模の新潟県営広場特設リング大会。
開幕戦から続く超満員札止めに市瀬社長の顔も綻んだ。
第4試合は注目の一戦。
7月のなにわアテナで好評だった近藤真琴VSドルフィン早瀬のシングルマッチ。
試合は前回に続き大熱戦でシバキ合いが続くハードヒットな展開。
最後は近藤の左ハイキックが決まり、見事勝利。
セミはシングルマッチ。
武藤めぐみVSロイヤル北条の一戦。
キャリアで勝る北条を全く寄せつけない戦いで最後はムーンサルトプレスで武藤の勝利。
メインは6月以来となるA3W世界最強タッグ王座戦。
王者チームの龍涼砲に対するはジューシーペア。
去年の争覇タッグリーグ戦では龍涼砲から初勝利を挙げたジューシーペア。団体最高峰のタッグ王座「A3W世界最強タッグ王座」に挑む。
試合は一進一退の攻防。
それぞれが重厚な攻めを見せる龍涼砲に対し、ジューシーペアはコンビネーションで対抗。
試合中盤、ジューシーペアの合体技「サンドイッチ・メガトン」が決まり、ペースを握る。
上戸の投げっぱなしジャーマンから内田がラッキースプラッシュを決め、勝利ありと思われたが石川が執念のカット。
ここから龍涼砲が巻き返しを謀り、サンドイッチラリアットから龍子がプラズマサンダーボムを決めるがカウントは2.8。
試合終盤では石川のミネルウ゛ァストレッチ(変型STF)で上戸からギブアップを狙うが内田がカット。
最後は龍子のパイルドライバーを内田がリバーススープレックスで返したところでタイムアップ。
団体初の60分時間切れ引き分けに沸きに沸き上がる観客。
龍涼砲が引き分けながらタッグ王座初防衛を果たした。
悔しいのはジューシーペア。
マットを叩きながら悔しがる上戸、呆然とした表情で俯く内田。
――勝てる、試合だった……
悔しさを胸に再挑戦を誓うジューシーペアだった。
シリーズ最終戦は三重大会。
初進出となる三重サンシャインアリーナは1万人規模の会場。
入りは8割程度の満員で市瀬社長の顔が曇る。
「やはりATHENAの関西での知名度はまだまだなのか」
実際、シリーズ前に「なにわパワフルドームのチケットの売れ行きが芳しくないです…」と営業スタッフから聞かされてはいたのだが。
合同興行とはいえ、主催はATHENA。
初のドーム大会に赤信号…
セミはサンダー龍子・近藤真琴組VSソニックキャット・ドルフィン早瀬のタッグマッチ。
それぞれシングルマッチで当たるドームの前哨戦マッチ。
試合は新潟での雪辱に燃える早瀬が怒涛の攻めを見せて、ドルフィンシュート(後頭部へのSダイブ式ミサイルキック)を近藤に決めリベンジ成功。
試合後も、近藤と早瀬は掴み合いの乱闘。
ドームでのシングルが楽しみになった。
メインはAACタッグ王座戦。
めぐちぐタッグVSチョチョカラス・ジョーカー・ウーマン組の王者と挑戦者が入れ代わった先月のリターンマッチ。
ベルト奪回に燃える挑戦者チームはゴングが鳴る前にめぐちぐを奇襲。
試合序盤からジョーカー、カラスが立て続けに必殺技を結城に決めるなど大ピンチの王者チームだったが、徐々にペースを取り戻し武藤がシャイニングウィザード、結城がバックドロップとそれぞれ得意技を決めてから形成逆転。
最後はWパワーボムで勝利し、めぐちぐタッグが王座初防衛でメインをキチンと締めた。
そして、一週間後……
ATHENA、なにわアテナ、それぞれ初めてのドーム大会が始まる。
(つづく)
2011年07月16日
Season5:集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」
―5年目9月のATHENAマット
今月は久しぶりに集中興行を開催。
以前に東京、埼玉と関東地区で集中興行を開催した事があるのだが今回は団体初の地方での集中興行を実施。
9月12日~19日の日程で過酷な8漣戦の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」が宮城・仙台市グランドアリーナにて開催された。
開幕前にATHENA恒例のサイン会。
先日、宮城に建てられた団体のグッズショップ「A3W マニア 宮城店」のこけら落としで結城千種、楠木悠里、来月いよいよデビューの練習生の榎本綾の3名がサイン会に参加した。
榎本は3月に入団して以来、毎月かかさずサイン会に参加しており、早くもその愛らしいルックスでファンを獲得しているらしい。
団体初のアイドルレスラーになれるように頑張って貰いたいところだ。
**********************
こうして迎えた8連戦の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」初日。
団体外参戦選手は、TWWA、AACのそれぞれ3名ずつの6名+先月から参戦のダブルクロス三波(うずまきプロレス)、外国人フリー選手ザ・USAの計8名が参戦。
ATHENAメンバーは、大空みぎり(AAC海外武者修業)、近藤真琴(TWWAに短期海外遠征)を除く7名。
15名と奇数の人数にしたのは、過酷な連戦による選手の負担を減らすためで、初日~7日目はATHENA所属選手から1名を休ませ、最終日はザ・USAを休ませた。
初日のメインは龍涼砲+ラッキー内田とAAC勢の6人タッグ。
試合後、最終日にサンダー龍子の保持するアテナクイーン世界王座に挑戦が決まっている石川涼美がマイクで龍子に対して「もう、あなたの縁の下の力持ちはこりごりです~龍子、覚悟してね」と宣戦布告。
3日目、6日目に石川と龍子はタッグを組む事になっていたのだが、これに伴いカード変更を余儀なくされた。
*********************
2日目はAACシングル王座戦がメインに組み込まれており、王者ラッキー内田に対するは挑戦者チョチョカラス。
カラスのムーンサルトが試合序盤に火を噴いたが、ラッキーも飛び技で対抗。
試合が動いたのは20分過ぎ、カラスのフランケンシュタイナーをウラカン・ラナで切り返した内田がそのままグラウンドに持ち込み、最後はラッキーキャプチャーでキブアップを奪い王座防衛を果たした。
4日目のメインはTWWA王座戦。王座メガライトに武藤めぐみが挑戦。
再びアテナクイーン挑戦への実績が欲しい武藤、得意のハイスパートレスリングで突破口を見出だそうとしたが、この日のメガライトはタフだった。
最後は重爆ニーリフトで敗北。
5日目の第3試合にラインナップされたのは楠木悠里のチャレンジマッチ。
対戦相手は何とサンダー龍子!
「今の自分のパワーがどこまで通用するか試してみたいです」と試合前にそう語っていた楠木だったが、サンダー龍子の牙城を崩せるワケもなく最後は延髄斬りで完敗。
試合タイムは8分0秒。
この日のメインは翌日のAACタッグ王座戦の前哨戦を意味する6人タッグ戦。
8月にメキシコで王者ソニック・早瀬組を倒したチョチョカラス、ジョーカー・ウーマン組に挑戦が決定している武藤めぐみ・結城千種の通称「めぐちぐタッグ」。
それぞれのタッグにパートナー1名を追加して行われた6人タッグは、めぐちぐタッグのコンビネーションが冴え渡り最後はダブルのパワーボムで結城がエレナ・ライアンを抑え勝利した。
6日目のセミでは本来タッグを組むはずだった龍子と石川がカード変更によりお互いパートナーを変えて対戦。
サンダー龍子・ダブルクロス三波(うずまきプロレス)組VS石川涼美・マッキー上戸組のタッグ戦は、石川が龍子に珍しい鉄柱攻撃、ステップキックで流血させ試合を優位に進める。
龍子も負けじと逆水平チョップ連打からのDDTを決めるが試合は動かず。
最後は標的を三波に定め、一度はミネルウ゛ァストーム(石川が使う喉輪落とし)を脇固めに捕らえられるも、もう一度トライしピンフォール。
石川は試合後も龍子にスプラッシュマウンテンを決め、アテナクイーン奪りをアピールした。
メインはAACタッグ戦。
めぐちぐが絶妙のコンビネーションを魅せ、最後は武藤がジョーカー・ウーマンにむとめドライバーを決め、めぐちぐタッグがタッグ初栄冠。
結城千種、レスラー人生初めてのベルトを手にした。
「千種とのタッグなら全く問題ないです。誰でもマットに沈める自信があります。…たとえ龍子さんでもね。」
「もうっ!めぐみったら~…えっとぉ、めぐみとのタッグは楽しいっていうか無敵だと思うので頑張りたいと思いますっ」
「……千種も言ってる事、あたしと同じ意味じゃない」
7日目のセミ、メインはどちらともタイトル前哨戦。
まず、セミでは6人タッグでジューシーペア、ザ・USA組対TWWA軍団。
試合は外人最弱レスラーの呼び声も高い、ソフィア・リチャーズがボコボコにされ内田がエクストリーム・ルミナリオで勝利。
メインはサンダー龍子・ダブルクロス三波組VS石川涼美・チョチョカラスの一戦。
一昨日に石川に血まみれにされた龍子が試合終盤に復讐の一撃。
まさかの毒霧を放ち石川を場外へ戦闘不能にし、そのまま自分も試合権利を三波に委ね場外に出て追撃。
最後はダブルクロス三波、必殺のダブルクロス・ロックを極めてチョチョカラスから金星を挙げた。
ついに8日目、最終日。
試合は全6試合。
セミファイナル以外全部シングルマッチがラインナップされた。
第1試合は楠木悠里VSソフィア・リチャーズ。
※デビューして半年の楠木。このクラスの選手ならモノともせず楠木の完勝。
第2試合はダブルクロス三波VSエレナ・ライアン。
※ラフ攻撃でペースを握った三波がハイキックで勝利。
第3試合は結城千種VSジョーカー・ウーマン。
※試合序盤から得意のバックドロップが火を噴き、一気呵成に攻め立てる結城。
ジョーカーも粘り必殺のジョーカーアタックで反撃するもここまで。
最後は角度を変えて、より急角度に落とすバックドロップ"プリンセスバックドロップ"を決め、結城が見事、勝利した。
第4試合は武藤めぐみVSチョチョカラス。
※TWWAシングル王座奪りには失敗したが、見事AACタッグ王座は獲得した武藤。
対するは王座陥落で1ヶ月天下となったチョチョカラス。
カラスの空中殺法に対し、武藤も飛び技で対抗。
また、この試合は返し技の応酬となり、カラスのボディアタックを武藤が自爆させたり、武藤のドラゴンスクリューをカラスがキックで返すなど一進一退の攻防。
そんな中、ヘッドシザースホイップで場外に落としたカラスに武藤めぐみ初公開のラ・ケブラーダを炸裂!
カラスもフランケンシュタイナーからのムーンサルトプレスで勝利を狙うが、武藤は止まらず最後はシャイニングウィザードで勝利。21分50秒の激闘に幕を閉じた。
セミファイナルはTWWAタッグ王座戦。
王者チームのジューシーペアに前王者チームのメガライト・ブリジット・ウォンが挑戦。
タッグチームとして、王者として、貫禄のある戦いをここ最近見せつづけているジューシーペアが試合のペースを握る。
メガライトの凶器攻撃に上戸が流血するも、最後はブリジット・ウォンに狙いを定め、"二人がそれぞれロープに走りながらの、相手の首筋に上戸がラリアットを決め、それと同時に内田がニールキックを相手の延髄に決める合体技"「サンドイッチ・メガトン」を決め、ジューシーペアが見事、王座防衛を飾った。
―メインイベント―
アテナクイーン世界王座選手権試合。
3度目の防衛戦に挑むチャンピオン、サンダー龍子に挑戦するのは先月の「アテナサバイブ」を制した石川涼美。
シリーズ前のカード発表から「今年2回目の龍涼砲対決」と銘打たれたこの対決は、初日の石川のマイクアピールでの宣戦布告から、血みどろの戦いへと発展。昨日の前哨戦では毒霧も飛び出した。
選手入場前にリングアナが「この試合は反則裁定なしのノーDQマッチとなります」とのアナウンスにどよめく館内。
その後、互いに緊張した表情で挑戦者、王者順に入場しいよいよゴング。
試合は龍子と石川のチョップ合戦から始まり、互いに走り込んでのラリアットは相打ち。
その後、両者ロックアップからの力比べ。これを制した龍子がボディスラム2連発。
逆片エビ狙いの龍子の顔面を石川、片方の足で蹴り上げドロップキック。そしてスリーパーへ。その後はいきなり必殺のスプラッシュマウンテン炸裂!
たまらず場外へ逃げる龍子を追いかける石川、追撃のラリアット!6日目の再現とばかりに鉄柱攻撃!!
そしてブレーンバスターを狙うが逆にブレーンバスターで投げられてしまい石川ダウン。
龍子は場外に敷かれているマットを外した状態で石川にジャンボスープレックス。ここでリングに戻る。
その後は龍子のグーパンチ、ステップキックで石川が流血。
ここでサンダー龍子、比較的早い段階でプラズマサンダーボムを決めるもカウント2.5。
続けてバックドロップを狙うがこれは石川に空中で返され、逆に延髄にラリアットを決められる。
石川、コーナーに上がりミサイルキック。エルボー、強烈な張り手のあと投げっぱなしのタイガードライバー。そしてミネルウ゛ァストームを狙うが巻き投げの要領で返される。
立ち上がった龍子、石川にサッカーボールキックから19歳(垂直落下ブレーンバスター)を決めるがカウントは2.5。
「なら、これならどうだっ!」最近習得したサソリ固めで石川を絞り上げる龍子。
渾身の力で絞り上げ石川も苦しい表情。しかし粘りを見せ、時間をかけながらロープブレイク。龍子、続けて卍固めを決めるもロープに近く、またもロープブレイク。
ここで、プラズマサンダーボムを狙った龍子に石川がリバースで返し、起き上がり様にジャンピングニーを決める。
捻りを加えたバックドロップ、パイルドライバーからフォールに行くがカウント2で返される。
次に繰り出したのは前回の対決(4月挑戦者決定リーグ戦)で龍子を苦しめたストレッチプラム。
「…ぅぐあぁぁっっ!!」
苦しみながらも必死の形相でロープに近づく龍子。すると石川、意表をついた首固め。
「しまった!」
カウントは……
惜しくもカウント2.9。
「ぅう~……なら、これならどうですか」
龍子をボディスラムの要領で抱え上げ自分の全体重を乗せてそのままマットに叩き付ける技"アバラッシュホールド"を決める。
しかし、これもカウント2.9。
――嘘でしょ?そんな…
「返されるなんて信じられない」と呆然とした表情でレフェリーにカウントを確認するが、レフェリーはカウント2を主張。
ならばとラリアットで決めにかかるが龍子もラリアットで応戦。相打ちの形となるも倒れたのは石川のみで、サンダー龍子、鬼の表情で仁王立ち。
――悪いね、石川……あの日から決めたんだ。アタシはもう負けられないってね……
観客に向かって咆哮をあげた龍は自分の小股に石川の頭を挟む。
そして高く、高く抱え上げ、彼女の両腕を自分の両手で大きく拡げる。まるで彼女の身体で「大の字」をつくるかのように。
そしてそのまま少しばかりの間を、タメを作り、一気にマットへ垂直に叩きつけた。
「これからも王座を護っていくために」と身につけたサンダー龍子の新たなフィニッシュムーブ、プラズマサンダーボムEXが火を噴いた。
カウント1…2……3!
サンダー龍子、見事にアテナクイーン世界王座3度目の防衛に成功。
試合後、「龍子には敵わないな」という表情で鮮血に染まりながらも優しい笑みを浮かべて手を差し出す石川。
そんな石川に力強く手を握り返す龍子。「今までゴメンね~」と謝る石川にニヤリと龍子は笑い返したのだった。
こうして、地方では初の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」が幕を閉じた。
集客面で難しい集客興行。
流石にマッチメイクの関係で8大会中2大会は超満員止まりではあったが、他は見事に超満員札止め。
結果的には大成功の9月興行であった。
今月は久しぶりに集中興行を開催。
以前に東京、埼玉と関東地区で集中興行を開催した事があるのだが今回は団体初の地方での集中興行を実施。
9月12日~19日の日程で過酷な8漣戦の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」が宮城・仙台市グランドアリーナにて開催された。
開幕前にATHENA恒例のサイン会。
先日、宮城に建てられた団体のグッズショップ「A3W マニア 宮城店」のこけら落としで結城千種、楠木悠里、来月いよいよデビューの練習生の榎本綾の3名がサイン会に参加した。
榎本は3月に入団して以来、毎月かかさずサイン会に参加しており、早くもその愛らしいルックスでファンを獲得しているらしい。
団体初のアイドルレスラーになれるように頑張って貰いたいところだ。
**********************
こうして迎えた8連戦の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」初日。
団体外参戦選手は、TWWA、AACのそれぞれ3名ずつの6名+先月から参戦のダブルクロス三波(うずまきプロレス)、外国人フリー選手ザ・USAの計8名が参戦。
ATHENAメンバーは、大空みぎり(AAC海外武者修業)、近藤真琴(TWWAに短期海外遠征)を除く7名。
15名と奇数の人数にしたのは、過酷な連戦による選手の負担を減らすためで、初日~7日目はATHENA所属選手から1名を休ませ、最終日はザ・USAを休ませた。
初日のメインは龍涼砲+ラッキー内田とAAC勢の6人タッグ。
試合後、最終日にサンダー龍子の保持するアテナクイーン世界王座に挑戦が決まっている石川涼美がマイクで龍子に対して「もう、あなたの縁の下の力持ちはこりごりです~龍子、覚悟してね」と宣戦布告。
3日目、6日目に石川と龍子はタッグを組む事になっていたのだが、これに伴いカード変更を余儀なくされた。
*********************
2日目はAACシングル王座戦がメインに組み込まれており、王者ラッキー内田に対するは挑戦者チョチョカラス。
カラスのムーンサルトが試合序盤に火を噴いたが、ラッキーも飛び技で対抗。
試合が動いたのは20分過ぎ、カラスのフランケンシュタイナーをウラカン・ラナで切り返した内田がそのままグラウンドに持ち込み、最後はラッキーキャプチャーでキブアップを奪い王座防衛を果たした。
4日目のメインはTWWA王座戦。王座メガライトに武藤めぐみが挑戦。
再びアテナクイーン挑戦への実績が欲しい武藤、得意のハイスパートレスリングで突破口を見出だそうとしたが、この日のメガライトはタフだった。
最後は重爆ニーリフトで敗北。
5日目の第3試合にラインナップされたのは楠木悠里のチャレンジマッチ。
対戦相手は何とサンダー龍子!
「今の自分のパワーがどこまで通用するか試してみたいです」と試合前にそう語っていた楠木だったが、サンダー龍子の牙城を崩せるワケもなく最後は延髄斬りで完敗。
試合タイムは8分0秒。
この日のメインは翌日のAACタッグ王座戦の前哨戦を意味する6人タッグ戦。
8月にメキシコで王者ソニック・早瀬組を倒したチョチョカラス、ジョーカー・ウーマン組に挑戦が決定している武藤めぐみ・結城千種の通称「めぐちぐタッグ」。
それぞれのタッグにパートナー1名を追加して行われた6人タッグは、めぐちぐタッグのコンビネーションが冴え渡り最後はダブルのパワーボムで結城がエレナ・ライアンを抑え勝利した。
6日目のセミでは本来タッグを組むはずだった龍子と石川がカード変更によりお互いパートナーを変えて対戦。
サンダー龍子・ダブルクロス三波(うずまきプロレス)組VS石川涼美・マッキー上戸組のタッグ戦は、石川が龍子に珍しい鉄柱攻撃、ステップキックで流血させ試合を優位に進める。
龍子も負けじと逆水平チョップ連打からのDDTを決めるが試合は動かず。
最後は標的を三波に定め、一度はミネルウ゛ァストーム(石川が使う喉輪落とし)を脇固めに捕らえられるも、もう一度トライしピンフォール。
石川は試合後も龍子にスプラッシュマウンテンを決め、アテナクイーン奪りをアピールした。
メインはAACタッグ戦。
めぐちぐが絶妙のコンビネーションを魅せ、最後は武藤がジョーカー・ウーマンにむとめドライバーを決め、めぐちぐタッグがタッグ初栄冠。
結城千種、レスラー人生初めてのベルトを手にした。
「千種とのタッグなら全く問題ないです。誰でもマットに沈める自信があります。…たとえ龍子さんでもね。」
「もうっ!めぐみったら~…えっとぉ、めぐみとのタッグは楽しいっていうか無敵だと思うので頑張りたいと思いますっ」
「……千種も言ってる事、あたしと同じ意味じゃない」
7日目のセミ、メインはどちらともタイトル前哨戦。
まず、セミでは6人タッグでジューシーペア、ザ・USA組対TWWA軍団。
試合は外人最弱レスラーの呼び声も高い、ソフィア・リチャーズがボコボコにされ内田がエクストリーム・ルミナリオで勝利。
メインはサンダー龍子・ダブルクロス三波組VS石川涼美・チョチョカラスの一戦。
一昨日に石川に血まみれにされた龍子が試合終盤に復讐の一撃。
まさかの毒霧を放ち石川を場外へ戦闘不能にし、そのまま自分も試合権利を三波に委ね場外に出て追撃。
最後はダブルクロス三波、必殺のダブルクロス・ロックを極めてチョチョカラスから金星を挙げた。
ついに8日目、最終日。
試合は全6試合。
セミファイナル以外全部シングルマッチがラインナップされた。
第1試合は楠木悠里VSソフィア・リチャーズ。
※デビューして半年の楠木。このクラスの選手ならモノともせず楠木の完勝。
第2試合はダブルクロス三波VSエレナ・ライアン。
※ラフ攻撃でペースを握った三波がハイキックで勝利。
第3試合は結城千種VSジョーカー・ウーマン。
※試合序盤から得意のバックドロップが火を噴き、一気呵成に攻め立てる結城。
ジョーカーも粘り必殺のジョーカーアタックで反撃するもここまで。
最後は角度を変えて、より急角度に落とすバックドロップ"プリンセスバックドロップ"を決め、結城が見事、勝利した。
第4試合は武藤めぐみVSチョチョカラス。
※TWWAシングル王座奪りには失敗したが、見事AACタッグ王座は獲得した武藤。
対するは王座陥落で1ヶ月天下となったチョチョカラス。
カラスの空中殺法に対し、武藤も飛び技で対抗。
また、この試合は返し技の応酬となり、カラスのボディアタックを武藤が自爆させたり、武藤のドラゴンスクリューをカラスがキックで返すなど一進一退の攻防。
そんな中、ヘッドシザースホイップで場外に落としたカラスに武藤めぐみ初公開のラ・ケブラーダを炸裂!
カラスもフランケンシュタイナーからのムーンサルトプレスで勝利を狙うが、武藤は止まらず最後はシャイニングウィザードで勝利。21分50秒の激闘に幕を閉じた。
セミファイナルはTWWAタッグ王座戦。
王者チームのジューシーペアに前王者チームのメガライト・ブリジット・ウォンが挑戦。
タッグチームとして、王者として、貫禄のある戦いをここ最近見せつづけているジューシーペアが試合のペースを握る。
メガライトの凶器攻撃に上戸が流血するも、最後はブリジット・ウォンに狙いを定め、"二人がそれぞれロープに走りながらの、相手の首筋に上戸がラリアットを決め、それと同時に内田がニールキックを相手の延髄に決める合体技"「サンドイッチ・メガトン」を決め、ジューシーペアが見事、王座防衛を飾った。
―メインイベント―
アテナクイーン世界王座選手権試合。
3度目の防衛戦に挑むチャンピオン、サンダー龍子に挑戦するのは先月の「アテナサバイブ」を制した石川涼美。
シリーズ前のカード発表から「今年2回目の龍涼砲対決」と銘打たれたこの対決は、初日の石川のマイクアピールでの宣戦布告から、血みどろの戦いへと発展。昨日の前哨戦では毒霧も飛び出した。
選手入場前にリングアナが「この試合は反則裁定なしのノーDQマッチとなります」とのアナウンスにどよめく館内。
その後、互いに緊張した表情で挑戦者、王者順に入場しいよいよゴング。
試合は龍子と石川のチョップ合戦から始まり、互いに走り込んでのラリアットは相打ち。
その後、両者ロックアップからの力比べ。これを制した龍子がボディスラム2連発。
逆片エビ狙いの龍子の顔面を石川、片方の足で蹴り上げドロップキック。そしてスリーパーへ。その後はいきなり必殺のスプラッシュマウンテン炸裂!
たまらず場外へ逃げる龍子を追いかける石川、追撃のラリアット!6日目の再現とばかりに鉄柱攻撃!!
そしてブレーンバスターを狙うが逆にブレーンバスターで投げられてしまい石川ダウン。
龍子は場外に敷かれているマットを外した状態で石川にジャンボスープレックス。ここでリングに戻る。
その後は龍子のグーパンチ、ステップキックで石川が流血。
ここでサンダー龍子、比較的早い段階でプラズマサンダーボムを決めるもカウント2.5。
続けてバックドロップを狙うがこれは石川に空中で返され、逆に延髄にラリアットを決められる。
石川、コーナーに上がりミサイルキック。エルボー、強烈な張り手のあと投げっぱなしのタイガードライバー。そしてミネルウ゛ァストームを狙うが巻き投げの要領で返される。
立ち上がった龍子、石川にサッカーボールキックから19歳(垂直落下ブレーンバスター)を決めるがカウントは2.5。
「なら、これならどうだっ!」最近習得したサソリ固めで石川を絞り上げる龍子。
渾身の力で絞り上げ石川も苦しい表情。しかし粘りを見せ、時間をかけながらロープブレイク。龍子、続けて卍固めを決めるもロープに近く、またもロープブレイク。
ここで、プラズマサンダーボムを狙った龍子に石川がリバースで返し、起き上がり様にジャンピングニーを決める。
捻りを加えたバックドロップ、パイルドライバーからフォールに行くがカウント2で返される。
次に繰り出したのは前回の対決(4月挑戦者決定リーグ戦)で龍子を苦しめたストレッチプラム。
「…ぅぐあぁぁっっ!!」
苦しみながらも必死の形相でロープに近づく龍子。すると石川、意表をついた首固め。
「しまった!」
カウントは……
惜しくもカウント2.9。
「ぅう~……なら、これならどうですか」
龍子をボディスラムの要領で抱え上げ自分の全体重を乗せてそのままマットに叩き付ける技"アバラッシュホールド"を決める。
しかし、これもカウント2.9。
――嘘でしょ?そんな…
「返されるなんて信じられない」と呆然とした表情でレフェリーにカウントを確認するが、レフェリーはカウント2を主張。
ならばとラリアットで決めにかかるが龍子もラリアットで応戦。相打ちの形となるも倒れたのは石川のみで、サンダー龍子、鬼の表情で仁王立ち。
――悪いね、石川……あの日から決めたんだ。アタシはもう負けられないってね……
観客に向かって咆哮をあげた龍は自分の小股に石川の頭を挟む。
そして高く、高く抱え上げ、彼女の両腕を自分の両手で大きく拡げる。まるで彼女の身体で「大の字」をつくるかのように。
そしてそのまま少しばかりの間を、タメを作り、一気にマットへ垂直に叩きつけた。
「これからも王座を護っていくために」と身につけたサンダー龍子の新たなフィニッシュムーブ、プラズマサンダーボムEXが火を噴いた。
カウント1…2……3!
サンダー龍子、見事にアテナクイーン世界王座3度目の防衛に成功。
試合後、「龍子には敵わないな」という表情で鮮血に染まりながらも優しい笑みを浮かべて手を差し出す石川。
そんな石川に力強く手を握り返す龍子。「今までゴメンね~」と謝る石川にニヤリと龍子は笑い返したのだった。
こうして、地方では初の集中興行「SEPTEMBER HEAT in 仙台」が幕を閉じた。
集客面で難しい集客興行。
流石にマッチメイクの関係で8大会中2大会は超満員止まりではあったが、他は見事に超満員札止め。
結果的には大成功の9月興行であった。
2011年07月13日
なにわアテナの夏~生まれるライバル関係~
―なにわアテナプロレスマットの5年目―
団体黎明期からのエースであったロイヤル北条に代わり現在のエースはソニックキャット。
彼女のATHENAでの活躍(ATHENAシングル、タッグの奪取)により、かつては不定期かつ関西地区の小さな会場のみでしか興行を行わなかった同団体も、集客がどんどん増加していき関西だけではなく西日本での興行を開催するようになった。
また、この団体の関西での人気、知名度はトップクラスにまで成長し、現在、国内で活動している他団体の女子プロレス団体 "ATHENA" "新日本女子プロレス" "太平洋女子プロレス"の関西地区での人気シェアを、なにわアテナプロレスが独占する形となった。
5年目現在の所属選手は以下の通り
・ソニックキャット
・ロイヤル北条
・ミシェール滝
・成瀬唯
・ドルフィン早瀬
・藤島瞳
・八島静香(新日本女子より移籍)
・フォクシー真帆(新日本女子より移籍)
・サキュバス真鍋
・ウイッチ美沙
・AGEHA
以上、全11名が所属し年6回、1シリーズおよそ5~8大会の日程で興行を行っていた。
―5年目7月
ATHENAから近藤真琴がなにわアテナに単独参戦。
ATHENA3月での世界戦挑戦→敗退以降、「もう一度鍛え直したい」と主にアンダーカードで試合を行っていた彼女に対し、ATHENAの市瀬社長は1クールの短期海外修業を提案したが「刺激をもらいに3ヶ月間の内、2ヶ月は7月8月と興行のある"なにわアテナ"に参戦してみたい」と直訴して、彼女のなにわアテナ単独参戦が決定したのであった。
こうして始まった、なにわアテナプロレスの「彩るESSENTIAL」7月シリーズは沖縄、九州4県、関西2府1県を廻る全8大会の興行。
近藤はここ最近、なにわアテナが提携している海外団体「EWA」の選手とタッグを組んで、またはシングルでなにわアテナプロレスの選手と戦っていた。
そんな中、シリーズ最終戦の大阪大会ではドルフィン早瀬との一騎打ち。
開幕戦で成瀬唯を下した近藤に早瀬が突っ掛かっていったのがきっかけで遺恨が生じ、タッグ戦を経てこの日シングル初対決。
互いに蹴りを得意としている両者。
近藤はキックボクシング、早瀬は琉球空手をベースにしており、ストライカー同士ではあるのだが互いのファイトスタイル、特に蹴りの間合いに関しては大きく異なる。
しかしこの事が逆に噛み合ったのか、試合は大盛り上がりの内容で両者一歩も譲らない展開が続く。
殴る蹴るの応酬、意地の張り合い…
なにわアテナでは珍しいハードヒットな戦いに、沸きに沸く大阪のファン。
最後は早瀬の下段、中段、上段のコンビネーションキックが決まり近藤がダウン。すかさずフォールにいったところでタイムアップ。30分時間切れ引き分けとなった。
「もう一回やらせろ!もう一回だ!早瀬っ!!」
「望むところですっ!今度は勝ちます!!」
マイクアピールで再戦を望む両者。
マイクアピールのあと、レフェリー、セコンド陣に引き離されるまで互いの額を擦り合わせる。
団体を越えたライバルの誕生に両者とも充実した表情でリングを後にした。
また、この日のメインはEWAのタッグ選手権でロイヤル北条、ミシェール滝の名タッグチーム「ノブレス・オブリージュ」が王座奪取!
団体創立から4年…
気がつけばベテランの域に達した両者に観客は惜しみない拍手を贈った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌月、「彩るESSENTIAL」8月シリーズが開幕。
今シリーズはロイヤル北条、ミシェール滝がATHENA夏の風物詩「アテナサバイブ」に参戦するため欠場。またソニックキャットとドルフィン早瀬がATHENAで奪取したAACタッグ選手権の防衛戦を「AAC」から要請されたためメキシコへ短期遠征。
所属7人+引き続いて参加の近藤真琴(ATHENA)、そして海外団体「EWA」から3名。そして前月から2ヶ月契約で出場している外国人フリー選手のダイナマイト・リンの計12名で中国地方+福岡大会を巡業する全6戦のシリーズである。
人気主力選手4名が欠場しているので満員とはならない会場もあったが何とか黒字の収益をあげ、なにわアテナプロレス団体代表の志茂田和彦もひと安心。
シリーズの唯一の目玉は最終戦福岡・バイクサーキット飯塚特設リング大会でのメインで行われるEWAシングル王座戦。
王者ナスターシャ・ハンに対するは挑戦者、成瀬唯。
ナスターシャと同じ、関節技が得意な成瀬ではあったが王者には劣るといった感じで、試合はナスターシャのペースで進む。
しかし、飛び技に活路を見出だした成瀬が後半逆転。
最後は跳躍力バツグンのミサイルキックで勝利。
成瀬唯、21歳にしてシングル初栄冠となった。
また、ATHENAから継続参戦の近藤真琴はシリーズ開幕戦、3戦戦~最終戦で「シングル5番勝負」を敢行。
対戦順にフォクシー真帆、八島静香、ディジー・クライ(EWA)、藤島瞳、AGEHAに全勝し、「なにわアテナ参戦」有終の美を飾った。
団体黎明期からのエースであったロイヤル北条に代わり現在のエースはソニックキャット。
彼女のATHENAでの活躍(ATHENAシングル、タッグの奪取)により、かつては不定期かつ関西地区の小さな会場のみでしか興行を行わなかった同団体も、集客がどんどん増加していき関西だけではなく西日本での興行を開催するようになった。
また、この団体の関西での人気、知名度はトップクラスにまで成長し、現在、国内で活動している他団体の女子プロレス団体 "ATHENA" "新日本女子プロレス" "太平洋女子プロレス"の関西地区での人気シェアを、なにわアテナプロレスが独占する形となった。
5年目現在の所属選手は以下の通り
・ソニックキャット
・ロイヤル北条
・ミシェール滝
・成瀬唯
・ドルフィン早瀬
・藤島瞳
・八島静香(新日本女子より移籍)
・フォクシー真帆(新日本女子より移籍)
・サキュバス真鍋
・ウイッチ美沙
・AGEHA
以上、全11名が所属し年6回、1シリーズおよそ5~8大会の日程で興行を行っていた。
―5年目7月
ATHENAから近藤真琴がなにわアテナに単独参戦。
ATHENA3月での世界戦挑戦→敗退以降、「もう一度鍛え直したい」と主にアンダーカードで試合を行っていた彼女に対し、ATHENAの市瀬社長は1クールの短期海外修業を提案したが「刺激をもらいに3ヶ月間の内、2ヶ月は7月8月と興行のある"なにわアテナ"に参戦してみたい」と直訴して、彼女のなにわアテナ単独参戦が決定したのであった。
こうして始まった、なにわアテナプロレスの「彩るESSENTIAL」7月シリーズは沖縄、九州4県、関西2府1県を廻る全8大会の興行。
近藤はここ最近、なにわアテナが提携している海外団体「EWA」の選手とタッグを組んで、またはシングルでなにわアテナプロレスの選手と戦っていた。
そんな中、シリーズ最終戦の大阪大会ではドルフィン早瀬との一騎打ち。
開幕戦で成瀬唯を下した近藤に早瀬が突っ掛かっていったのがきっかけで遺恨が生じ、タッグ戦を経てこの日シングル初対決。
互いに蹴りを得意としている両者。
近藤はキックボクシング、早瀬は琉球空手をベースにしており、ストライカー同士ではあるのだが互いのファイトスタイル、特に蹴りの間合いに関しては大きく異なる。
しかしこの事が逆に噛み合ったのか、試合は大盛り上がりの内容で両者一歩も譲らない展開が続く。
殴る蹴るの応酬、意地の張り合い…
なにわアテナでは珍しいハードヒットな戦いに、沸きに沸く大阪のファン。
最後は早瀬の下段、中段、上段のコンビネーションキックが決まり近藤がダウン。すかさずフォールにいったところでタイムアップ。30分時間切れ引き分けとなった。
「もう一回やらせろ!もう一回だ!早瀬っ!!」
「望むところですっ!今度は勝ちます!!」
マイクアピールで再戦を望む両者。
マイクアピールのあと、レフェリー、セコンド陣に引き離されるまで互いの額を擦り合わせる。
団体を越えたライバルの誕生に両者とも充実した表情でリングを後にした。
また、この日のメインはEWAのタッグ選手権でロイヤル北条、ミシェール滝の名タッグチーム「ノブレス・オブリージュ」が王座奪取!
団体創立から4年…
気がつけばベテランの域に達した両者に観客は惜しみない拍手を贈った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌月、「彩るESSENTIAL」8月シリーズが開幕。
今シリーズはロイヤル北条、ミシェール滝がATHENA夏の風物詩「アテナサバイブ」に参戦するため欠場。またソニックキャットとドルフィン早瀬がATHENAで奪取したAACタッグ選手権の防衛戦を「AAC」から要請されたためメキシコへ短期遠征。
所属7人+引き続いて参加の近藤真琴(ATHENA)、そして海外団体「EWA」から3名。そして前月から2ヶ月契約で出場している外国人フリー選手のダイナマイト・リンの計12名で中国地方+福岡大会を巡業する全6戦のシリーズである。
人気主力選手4名が欠場しているので満員とはならない会場もあったが何とか黒字の収益をあげ、なにわアテナプロレス団体代表の志茂田和彦もひと安心。
シリーズの唯一の目玉は最終戦福岡・バイクサーキット飯塚特設リング大会でのメインで行われるEWAシングル王座戦。
王者ナスターシャ・ハンに対するは挑戦者、成瀬唯。
ナスターシャと同じ、関節技が得意な成瀬ではあったが王者には劣るといった感じで、試合はナスターシャのペースで進む。
しかし、飛び技に活路を見出だした成瀬が後半逆転。
最後は跳躍力バツグンのミサイルキックで勝利。
成瀬唯、21歳にしてシングル初栄冠となった。
また、ATHENAから継続参戦の近藤真琴はシリーズ開幕戦、3戦戦~最終戦で「シングル5番勝負」を敢行。
対戦順にフォクシー真帆、八島静香、ディジー・クライ(EWA)、藤島瞳、AGEHAに全勝し、「なにわアテナ参戦」有終の美を飾った。
2011年07月10日
Season5:真夏の覇者~第5回アテナサバイブ~
(前回のあらすじ)
ATHENAマット5年目8月、今回で5回目を迎えるATHENA夏の風物詩、シングルリーグ戦「アテナサバイブ」。
同大会優勝4連覇のサンダー龍子は今年の参加を辞退。
優勝者には龍子の保持するアテナクイーン世界王座挑戦権が与えられる。
リーグ戦初日の群馬大会はAブロックでは内田、上戸が、Bブロックでは石川、三波がそれぞれ勝利。
果たして今年の「アテナサバイブ」、真夏の覇者は誰になるのか?
*****************
リーグ戦2日目の会場は千葉・幕張コンベンションホール。
シリーズ前には千葉のATHENAグッズショップで行われたサイン会効果もあり会場は超満員札止め。
興行の後半4試合でリーグ戦が行われる。
【Bブロック】
結城千種(11分13秒 P.K→片エビ固め)ミシェール滝(なにわアテナプロレス)
※なにわアテナプロレス出身の結城と、彼女のかつての先輩、ミシェール滝の一戦。
試合は終始、結城のペースで投げとパワー技で滝を攻め立て、最後は走りながら相手の胸板にミドルキックを放つ技「P.K」を決めて見事勝利。
結城、リーグ戦初白星を挙げた。
石川涼美(13分28秒 ジャンピングニーパット→片エビ固め)ダブルクロス三波(うずまきプロレス)
※試合序盤の場外戦で石川が流血。三波がこのままペースを握ると思われたが石川のパワーが勝り、最後はジャンピングニーパットが三波の顔面にクリーンヒットし、そのままフォール。
石川涼美、リーグ戦2連勝でBブロック優勝へリーチ。
【Aブロック】
ラッキー内田(10分8秒 スリングブレイド→片エビ固め)ロイヤル北条
※内田の完勝。
唯一の危ない場面は北条の必殺技、ロイヤルDDTが火を噴いた時か。最後はここ最近、愛用している技、スリングブレイドでゲームセット。
武藤めぐみ(23分18秒 ムーンサルトプレス)マッキー上戸
※注目の一戦。
この試合に負ければ武藤の優勝戦線脱落は確定間違いなしで後がない状況。
試合序盤は静かな立ち上がり。最初にペースを握ったのは武藤。
上戸にヘッドシザースホイップの連発からローリングソバット、次にスリーパーでじっくり締め上げるなど緩急のある攻めを見せるが、上戸も負けじとナックルパート、ボディスラム2連発。そして早くも必殺のスプラッシュマウンテンを爆発させる。
しかしこれをカウント2.5で凌いだ武藤に対し、渾身の力でストレッチマフラーで締め上げる上戸。
ロープブレイクの後には武藤の身体をコーナーへ逆さまに張り付け、至近距離からチョップとラリアットを交互に叩き込む。
シングルの実績でタッグパートナーである内田に少し差をつけられている感のある上戸にとっても負けられない戦い。
観客へのアピールの後、コーナー対角線上でふらつきながら立ち上がる武藤へ走りこんでのラリアットを決めようとしたが、武藤のニールキックがカウンターで炸裂。
ここから再び武藤の攻撃がズバズバと決まり出し、むとめドライバー(変形タイガードライバー)、ダブルリストアームサルト、Sダイブ式ミサイルキックと怒涛の攻め。
続けざまに狙ったドラゴンスクリューはキックで返されたが、すぐさまエルボーを上戸の顔面に叩き込みフェイスクラッシャーからムーンサルトプレス炸裂。
「う゛らぁぁぁっっっ!!」
上戸、声を上げながらカウント2.9でこれを執念で返す。
「これで!」
しかし武藤、すぐにコーナーを上り再びムーンサルトプレス敢行しカウント3!
武藤めぐみ、このムーンサルト2連発でようやくリーグ戦初白星を挙げた。
***************
「アテナサバイブ」3日目、リーグ戦最終日は横浜大会。
ここ最近の興行形態であれば通常なら横浜スペシャルホールでの開催なのだが、今回は集客アップが期待されるタイトル戦もなければ、サンダー龍子を含めた所属3選手も抜けた状態なので会場規模を縮小。
ATHENAにとって久々の横浜文化総合体育ホールでの開催となった。
超満員札止めの中、リーグ戦の各最終試合が行われ、まずBブロックは結城―三波、石川―滝。
結果は順当に結城、石川が勝利し、石川涼美が見事に全勝でBブロック代表に選ばれた。
【Bブロック 最終結果】
石川涼美 3勝0敗
結城千種 2勝1敗
ダブルクロス三波 1勝2敗
ミシェール滝 0勝3敗
そしてAブロック。
現在の順位のトップはラッキー内田。続けて1勝1敗同士が武藤めぐみとマッキー上戸。2連敗で早くも脱落はロイヤル北条。
なにわアテナプロレス団体旗揚げから在籍し、今やベテラン選手となったロイヤル北条とミシェール滝がA、Bブロック共に最下位。
なにわアテナプロレス旗揚げから5年目、彼女達に「衰退」の足音がゆっくりと聴こえて来た……
そんなロイヤル北条のリーグ戦最後の相手は武藤めぐみ。
先輩の意地で勝ち星を拾いたいところだが、武藤に防戦一方でまるっきり歯が立たない。
「完敗でした。……彼女が強くなったのか…いや、私が弱くなったのかもしれませんね」(ロイヤル北条、試合後のコメント)
結果は武藤がシャイニングウィザードで勝利。これで2勝1敗。メインの結果次第で再試合も有り得る展開。
メインイベントはラッキー内田VSマッキー上戸の"ジューシーペア対決"。
武藤めぐみ、首にタオルをかけ椅子に座り、すぅ~はぁ~とゆっくり呼吸を整える。
時々、ミネラルウォーターを口に含みつつ控室のモニターでこの試合を観戦。
第5回アテナサバイブ、リーグ戦最終試合は一進一退の攻防。
内田の関節技と飛び技に対して、上戸も投げ技、パワー技で対抗し試合はあっという間に20分経過。
内田の背後に回り込み上戸がジャーマンを狙う。
が、内田これをエビに丸め込むもカウントは2.5。
そしてラッキーキャプチャーでギブアップを狙うも上戸、必死のロープエスケープ。
その後はエルボー合戦。
互いに何発も何発もこれでもかと打ち合う。
ノーガードの打ち合いに観客もヒートアップ。
これに打ち勝ったのは内田。必殺技のエクストリームルミナリオを決めるが痛恨のロープブレイク。
技を決めた場所がロープに近かった。
続けてコーナーからのプレス技"ラッキースプラッシュ"を狙ったが、これは自爆に終わりチャンスとばかりに上戸が起死回生のスプラッシュマウンテン。
カウント1…2……3!!
注目のジューシー対決はマッキー上戸が意地を見せた。
この結果により、内田、武藤、上戸の3名が2勝1敗と星が並び、このまま延長戦としてAブロック代表者決定三つ巴戦が行われる事となった。
この展開に盛り上がる観客。
15分のインターバルのあと、決定戦が開始。
――選手を考慮して各試合終了毎に10分の休憩を行う、とリングアナがアナウンス。
そして、Aブロック代表の切符を勝ち取ったのは……
武藤めぐみだった!!
結果で言えば上戸、内田に2連勝。流石に疲労困憊の様子で勝ち名乗りを上げた。
こうしてAブロック代表者は武藤めぐみ、そしてBブロック代表者は石川涼美に決まり、翌日最終日のアテナサバイブ優勝決定戦はこの二人で争われる事となった。
アテナサバイブ最終日、会場は東京・日本武闘館。
残念ながら札止めにはならなかったが、それでも超満員。
第1試合は楠木悠里とフリー外国人選手、ザ・USAのシングルマッチ。新人ながらもパワフルなファイトスタイルで評判の良い楠木がSTOで勝利。
デビューから五ヶ月、少しずつではあるが経験を積んで成長してきている。
第2試合はTWWAとAACのタッグマッチ。
第3試合はアテナサバイブ参加者達による6人タッグマッチで内田、結城、三波VS上戸、北条、滝の試合。
大熱戦の中、24分0秒、結城が
上戸をプリンセスバックドロップでゲームセット。
リング調整のため15分休憩のあと、セミファイナルにはTWWAのシングル選手権試合。
王者メガライトに挑むは、AACの"仮面の貴婦人"チョチョカラス。
見事、メガライトが王座防衛に成功した。
そしてメインイベント、遂にアテナサバイブ優勝決定戦。
同時にこれはアテナクイーン世界王座次期挑戦者決定戦でもある。
石川涼美(Bブロック代表)VS武藤めぐみ(Aブロック代表)
ゴングが鳴り、まず飛び出したのは武藤で打点の高いドロップキップ2連発で先制。
アームホイップで石川を投げ飛ばした後、観客にアピール。
対する石川、先制打は許したがのそりのそりとゆったりとした試合運びで自分のペースを崩さない。
試合開始から10分過ぎ、武藤が仕掛けた。
エルボーの連発で石川をぐらつかせてからロープへ走る。
最近、更に重みが増した必殺のフライングニールキックが石川の顎にヒット。
会心の一撃だったが惜しくもカウント2.8。
"ここで決めるっ!"
なりふり構わず延髄斬りからのむとめドライバーを決めたあと、トドメとばかりにエプロンに立ち両手でロープを掴み、跳び上がる。
だが、勝負に出たスワンダイブのミサイルキックを石川が反応。
何とミサイルキックで跳び上がった状態の武藤の両足に力に任せてラリアットを叩き込む、という荒業を敢行したのだった。
流石に腕を押さえながら一瞬苦しげな表情を見せた石川だったが、予想外にマットに叩きつけられてダウンしている武藤の顔面にサッカーボールキック、続けて髪の毛を掴みながらのステップキック。
石川の非常な攻めに沸き上がる館内。
「お姉さんパワー、受けてみなさいっ!」
武藤を抱え上げ、必殺のスプラッシュマウンテンが決まる。
カウント1…2……
"負けるワケにはいかないのっ!勝って、優勝して、挑戦するんだっ!!"
武藤、これを2.9で返す。
石川、すかさず得意のストレッチプラムでギブアップを狙う。
リング中央からジリジリとロープへ近づき、何とかロープブレイクした武藤だがダメージをかなり負った様子。
荒い息遣いでらつきながらも立ち上がる武藤の背後には石川が。
「せぇのっ!!」
高角度のバックドロップに武藤の脳天がマットに突き刺さる。
カウント1…2……2.99
地鳴りのような大観衆の足踏みが武道館を揺らす。
ここで武藤、石川の一瞬の隙をつきエルボーからのランニング式首固め"電光石火"を決めるが惜しくもカウント2.5。
そして得意のシャイニングウィザードを炸裂させるも反撃はここまで。
最後は石川のジャンピングパイルドライバーで勝負あり。
石川涼美、アテナサバイブ悲願の初優勝を果たした。
石川涼美(18分11秒 ジャンピングパイルドライバー→片エビ固め)武藤めぐみ
――勝てなかった…
武藤は悔しさを隠す事なく険しい表情で静かにリングを降りる。その隣には結城千種。
彼女は何も言わずにただ武藤の肩へ優しく手を回し、寄り添うように二人でリングを後にした。
リング上では石川がマイクアピール。
「みなさん応援ありがとうございました~えっと…お姉さん、勝っちゃいました~凄くスゴく嬉しいですねぇ。こうなったらベルトも奪っちゃいましょう。みなさん、来月もお楽しみに~」
常にサンダー龍子の"右腕"として働き、縁の下の力持ち的な存在だった彼女が、今、まさに主役の座を掴んだ瞬間であった。
9月シリーズでアテナクイーン世界王座選手権試合、決定。
―アテナクイーン世界王座選手権試合60分1本勝負―
(王者)サンダー龍子 VS (挑戦者)石川涼美
ATHENAマット5年目8月、今回で5回目を迎えるATHENA夏の風物詩、シングルリーグ戦「アテナサバイブ」。
同大会優勝4連覇のサンダー龍子は今年の参加を辞退。
優勝者には龍子の保持するアテナクイーン世界王座挑戦権が与えられる。
リーグ戦初日の群馬大会はAブロックでは内田、上戸が、Bブロックでは石川、三波がそれぞれ勝利。
果たして今年の「アテナサバイブ」、真夏の覇者は誰になるのか?
*****************
リーグ戦2日目の会場は千葉・幕張コンベンションホール。
シリーズ前には千葉のATHENAグッズショップで行われたサイン会効果もあり会場は超満員札止め。
興行の後半4試合でリーグ戦が行われる。
【Bブロック】
結城千種(11分13秒 P.K→片エビ固め)ミシェール滝(なにわアテナプロレス)
※なにわアテナプロレス出身の結城と、彼女のかつての先輩、ミシェール滝の一戦。
試合は終始、結城のペースで投げとパワー技で滝を攻め立て、最後は走りながら相手の胸板にミドルキックを放つ技「P.K」を決めて見事勝利。
結城、リーグ戦初白星を挙げた。
石川涼美(13分28秒 ジャンピングニーパット→片エビ固め)ダブルクロス三波(うずまきプロレス)
※試合序盤の場外戦で石川が流血。三波がこのままペースを握ると思われたが石川のパワーが勝り、最後はジャンピングニーパットが三波の顔面にクリーンヒットし、そのままフォール。
石川涼美、リーグ戦2連勝でBブロック優勝へリーチ。
【Aブロック】
ラッキー内田(10分8秒 スリングブレイド→片エビ固め)ロイヤル北条
※内田の完勝。
唯一の危ない場面は北条の必殺技、ロイヤルDDTが火を噴いた時か。最後はここ最近、愛用している技、スリングブレイドでゲームセット。
武藤めぐみ(23分18秒 ムーンサルトプレス)マッキー上戸
※注目の一戦。
この試合に負ければ武藤の優勝戦線脱落は確定間違いなしで後がない状況。
試合序盤は静かな立ち上がり。最初にペースを握ったのは武藤。
上戸にヘッドシザースホイップの連発からローリングソバット、次にスリーパーでじっくり締め上げるなど緩急のある攻めを見せるが、上戸も負けじとナックルパート、ボディスラム2連発。そして早くも必殺のスプラッシュマウンテンを爆発させる。
しかしこれをカウント2.5で凌いだ武藤に対し、渾身の力でストレッチマフラーで締め上げる上戸。
ロープブレイクの後には武藤の身体をコーナーへ逆さまに張り付け、至近距離からチョップとラリアットを交互に叩き込む。
シングルの実績でタッグパートナーである内田に少し差をつけられている感のある上戸にとっても負けられない戦い。
観客へのアピールの後、コーナー対角線上でふらつきながら立ち上がる武藤へ走りこんでのラリアットを決めようとしたが、武藤のニールキックがカウンターで炸裂。
ここから再び武藤の攻撃がズバズバと決まり出し、むとめドライバー(変形タイガードライバー)、ダブルリストアームサルト、Sダイブ式ミサイルキックと怒涛の攻め。
続けざまに狙ったドラゴンスクリューはキックで返されたが、すぐさまエルボーを上戸の顔面に叩き込みフェイスクラッシャーからムーンサルトプレス炸裂。
「う゛らぁぁぁっっっ!!」
上戸、声を上げながらカウント2.9でこれを執念で返す。
「これで!」
しかし武藤、すぐにコーナーを上り再びムーンサルトプレス敢行しカウント3!
武藤めぐみ、このムーンサルト2連発でようやくリーグ戦初白星を挙げた。
***************
「アテナサバイブ」3日目、リーグ戦最終日は横浜大会。
ここ最近の興行形態であれば通常なら横浜スペシャルホールでの開催なのだが、今回は集客アップが期待されるタイトル戦もなければ、サンダー龍子を含めた所属3選手も抜けた状態なので会場規模を縮小。
ATHENAにとって久々の横浜文化総合体育ホールでの開催となった。
超満員札止めの中、リーグ戦の各最終試合が行われ、まずBブロックは結城―三波、石川―滝。
結果は順当に結城、石川が勝利し、石川涼美が見事に全勝でBブロック代表に選ばれた。
【Bブロック 最終結果】
石川涼美 3勝0敗
結城千種 2勝1敗
ダブルクロス三波 1勝2敗
ミシェール滝 0勝3敗
そしてAブロック。
現在の順位のトップはラッキー内田。続けて1勝1敗同士が武藤めぐみとマッキー上戸。2連敗で早くも脱落はロイヤル北条。
なにわアテナプロレス団体旗揚げから在籍し、今やベテラン選手となったロイヤル北条とミシェール滝がA、Bブロック共に最下位。
なにわアテナプロレス旗揚げから5年目、彼女達に「衰退」の足音がゆっくりと聴こえて来た……
そんなロイヤル北条のリーグ戦最後の相手は武藤めぐみ。
先輩の意地で勝ち星を拾いたいところだが、武藤に防戦一方でまるっきり歯が立たない。
「完敗でした。……彼女が強くなったのか…いや、私が弱くなったのかもしれませんね」(ロイヤル北条、試合後のコメント)
結果は武藤がシャイニングウィザードで勝利。これで2勝1敗。メインの結果次第で再試合も有り得る展開。
メインイベントはラッキー内田VSマッキー上戸の"ジューシーペア対決"。
武藤めぐみ、首にタオルをかけ椅子に座り、すぅ~はぁ~とゆっくり呼吸を整える。
時々、ミネラルウォーターを口に含みつつ控室のモニターでこの試合を観戦。
第5回アテナサバイブ、リーグ戦最終試合は一進一退の攻防。
内田の関節技と飛び技に対して、上戸も投げ技、パワー技で対抗し試合はあっという間に20分経過。
内田の背後に回り込み上戸がジャーマンを狙う。
が、内田これをエビに丸め込むもカウントは2.5。
そしてラッキーキャプチャーでギブアップを狙うも上戸、必死のロープエスケープ。
その後はエルボー合戦。
互いに何発も何発もこれでもかと打ち合う。
ノーガードの打ち合いに観客もヒートアップ。
これに打ち勝ったのは内田。必殺技のエクストリームルミナリオを決めるが痛恨のロープブレイク。
技を決めた場所がロープに近かった。
続けてコーナーからのプレス技"ラッキースプラッシュ"を狙ったが、これは自爆に終わりチャンスとばかりに上戸が起死回生のスプラッシュマウンテン。
カウント1…2……3!!
注目のジューシー対決はマッキー上戸が意地を見せた。
この結果により、内田、武藤、上戸の3名が2勝1敗と星が並び、このまま延長戦としてAブロック代表者決定三つ巴戦が行われる事となった。
この展開に盛り上がる観客。
15分のインターバルのあと、決定戦が開始。
――選手を考慮して各試合終了毎に10分の休憩を行う、とリングアナがアナウンス。
そして、Aブロック代表の切符を勝ち取ったのは……
武藤めぐみだった!!
結果で言えば上戸、内田に2連勝。流石に疲労困憊の様子で勝ち名乗りを上げた。
こうしてAブロック代表者は武藤めぐみ、そしてBブロック代表者は石川涼美に決まり、翌日最終日のアテナサバイブ優勝決定戦はこの二人で争われる事となった。
アテナサバイブ最終日、会場は東京・日本武闘館。
残念ながら札止めにはならなかったが、それでも超満員。
第1試合は楠木悠里とフリー外国人選手、ザ・USAのシングルマッチ。新人ながらもパワフルなファイトスタイルで評判の良い楠木がSTOで勝利。
デビューから五ヶ月、少しずつではあるが経験を積んで成長してきている。
第2試合はTWWAとAACのタッグマッチ。
第3試合はアテナサバイブ参加者達による6人タッグマッチで内田、結城、三波VS上戸、北条、滝の試合。
大熱戦の中、24分0秒、結城が
上戸をプリンセスバックドロップでゲームセット。
リング調整のため15分休憩のあと、セミファイナルにはTWWAのシングル選手権試合。
王者メガライトに挑むは、AACの"仮面の貴婦人"チョチョカラス。
見事、メガライトが王座防衛に成功した。
そしてメインイベント、遂にアテナサバイブ優勝決定戦。
同時にこれはアテナクイーン世界王座次期挑戦者決定戦でもある。
石川涼美(Bブロック代表)VS武藤めぐみ(Aブロック代表)
ゴングが鳴り、まず飛び出したのは武藤で打点の高いドロップキップ2連発で先制。
アームホイップで石川を投げ飛ばした後、観客にアピール。
対する石川、先制打は許したがのそりのそりとゆったりとした試合運びで自分のペースを崩さない。
試合開始から10分過ぎ、武藤が仕掛けた。
エルボーの連発で石川をぐらつかせてからロープへ走る。
最近、更に重みが増した必殺のフライングニールキックが石川の顎にヒット。
会心の一撃だったが惜しくもカウント2.8。
"ここで決めるっ!"
なりふり構わず延髄斬りからのむとめドライバーを決めたあと、トドメとばかりにエプロンに立ち両手でロープを掴み、跳び上がる。
だが、勝負に出たスワンダイブのミサイルキックを石川が反応。
何とミサイルキックで跳び上がった状態の武藤の両足に力に任せてラリアットを叩き込む、という荒業を敢行したのだった。
流石に腕を押さえながら一瞬苦しげな表情を見せた石川だったが、予想外にマットに叩きつけられてダウンしている武藤の顔面にサッカーボールキック、続けて髪の毛を掴みながらのステップキック。
石川の非常な攻めに沸き上がる館内。
「お姉さんパワー、受けてみなさいっ!」
武藤を抱え上げ、必殺のスプラッシュマウンテンが決まる。
カウント1…2……
"負けるワケにはいかないのっ!勝って、優勝して、挑戦するんだっ!!"
武藤、これを2.9で返す。
石川、すかさず得意のストレッチプラムでギブアップを狙う。
リング中央からジリジリとロープへ近づき、何とかロープブレイクした武藤だがダメージをかなり負った様子。
荒い息遣いでらつきながらも立ち上がる武藤の背後には石川が。
「せぇのっ!!」
高角度のバックドロップに武藤の脳天がマットに突き刺さる。
カウント1…2……2.99
地鳴りのような大観衆の足踏みが武道館を揺らす。
ここで武藤、石川の一瞬の隙をつきエルボーからのランニング式首固め"電光石火"を決めるが惜しくもカウント2.5。
そして得意のシャイニングウィザードを炸裂させるも反撃はここまで。
最後は石川のジャンピングパイルドライバーで勝負あり。
石川涼美、アテナサバイブ悲願の初優勝を果たした。
石川涼美(18分11秒 ジャンピングパイルドライバー→片エビ固め)武藤めぐみ
――勝てなかった…
武藤は悔しさを隠す事なく険しい表情で静かにリングを降りる。その隣には結城千種。
彼女は何も言わずにただ武藤の肩へ優しく手を回し、寄り添うように二人でリングを後にした。
リング上では石川がマイクアピール。
「みなさん応援ありがとうございました~えっと…お姉さん、勝っちゃいました~凄くスゴく嬉しいですねぇ。こうなったらベルトも奪っちゃいましょう。みなさん、来月もお楽しみに~」
常にサンダー龍子の"右腕"として働き、縁の下の力持ち的な存在だった彼女が、今、まさに主役の座を掴んだ瞬間であった。
9月シリーズでアテナクイーン世界王座選手権試合、決定。
―アテナクイーン世界王座選手権試合60分1本勝負―
(王者)サンダー龍子 VS (挑戦者)石川涼美
2011年07月08日
かんわきゅうだい2~「リングドリーム」今冬に発表~
サクセス、“萌え”のユートピア「萌えとぴあ」のプレスカンファレンスを開催し、3D美少女パートナー「ぴあドール」のほか、「リングドリーム」など複数のブラウザゲームの展開を発表。
サイト内でサービス予定のゲームは、自社開発やパートナー企業が提供するブラウザゲームを中心に来年の4月までに6~7本がローンチされる予定。
会場では、本日からβテストを開始するカードゲーム「僕と彼女の魔法のゲーム」や、女子プレロス育成カードゲーム「リングドリーム」、「萌☆写」、パートナータイトル第1弾となる「web 恋姫†夢想」などが発表された。
「リングドリーム」は自社で開発が進められている今冬サービス開始予定の、女子プロレス育成カードバトルゲーム。
約25名の作家陣が描きおろす60名強のキャラクターが登場する。
中にはサクセスの人気女子プロゲーム「レッスルエンジェルス」のキャラクターや、アニメ化もされた人気漫画「プラレス3四郎」の漫画家神矢みのる氏が描く「桜姫」のコスチュームを着たキャラクターなど、コアなファンには感涙もののキャラクターも登場する。
※※※※※※※※※※※※※※※※
来た!!ついに来た!!
「リングドリーム」→「レッスルエンジェルスサバイバー」→「~愛」→「~サバイバー2」とスタッフとして携わってきた、でいしろうさんがpixiv内で以前から予告してたアレがっ!!!
トライファーストの件で"流浪のゲームタイトル"となっていた「レッスル」が、カタチを変えてブラウザゲーとして遂に新作が来たんですよ。
今回のコレはもう…
前に企画が頓挫した「レッスルエンジェルス夢」みたいなモンでしょ。
めちゃくちゃ楽しみです。
とにかく今冬まで気長に待ちますよ。
下手したら延期も有り得るしな~
基本的に課金はなく無料でプレイ出来るという事なので、思う存分、楽しめそう。
お楽しみがひとつ増えました。
あ、近日中にリプレイ再開します~