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多くの先行研究を基に考えれば、これまで何度も述べている通り、ウエイトトレーニングは持久力を直接的に向上させることは出来ませんが(一方で、ウエイトトレーニングが持久力を低下させることはありません)トライアスリートにとって必要不可欠なトレーニングです。

なぜなら、ウエイトトレーニングを行うことで、筋-腱組織を含む関節組織が強くなり、多量な持久系トレーニングを行うことによって生じる関節や筋等の慢性障害を予防することが可能となるからです。

そして、その結果として(慢性障害を防ぐことで持久系トレーニングを多量に実施出来ることから)持久力が向上し競技パフォーマンスの向上が期待出来るといえます。

更に、トライアスロン競技ならではの要素においてトライアスリートは予想以上に筋力、筋の強さが要求されることからウエイトトレーニングが必要不可欠であるといえるのです。

トライアスロン競技におけるSwimでは他選手とのぶつかり合いに耐えながら良いポジョン取りをしなければならないため上半身の強さとある程度の大きさが必要となり、特に海でのSwimは、うねりや潮の流れに抗いながら泳がなければならないことも多く、更にヘッドアップにてコース確認をしなければならないことから必要以上の上半身の筋力が必要となります。

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また、Bikeにおいて空気抵抗を最大限に抑えたライディングフォームを一定時間にわたり維持するには相当な腰の強さが要求されると共に上半身を使って自転車を固定しなければなりません。(ヒルクライムでは上半身による自転車の固定が極めて重要な要素になります。)

勿論、ペダリングにおいて下肢の筋力が重要になることはいうまでもありません。(風向きやコースレイアウト次第では下肢の筋力の強さが更に要求されることになります。)

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そして、RunにおいてはSwim、Bike後の下肢の疲労に抗いながら、より速くランニング動作を行わなければなりませんので、下肢伸展動作に大きく関係する大殿筋、ハムストリングスの筋力が求められます。(マラソン競技の研究ですが、レース後に著しい筋力の低下が生じることが報告されていることから考えても、Swim、Bikeの疲労がある状況でランニングしなければならないトライアスロンにおいては、予想以上の下肢筋力が必要であるといえるでしょう。)

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これらのことから、トライアスリートはウエイトトレーニングによる強化が必要不可欠なのです。

ところで、トライアスリートの筋力運動というと自体重でのボディワーク系の運動が注目され実践されがちですが、そのような運動では、上述したようなトライアスリートに必要な筋力、筋の強さを獲得するには不十分です。

一方で、ターゲットとすべき筋に対して最も効率的で関節に対して最も安全な動作で、関節可動域をフルに使い、制動・減速動作において発揮される伸張性筋活動を徹底したウエイトトレーニングは、筋力、筋の強さを獲得することは勿論、トライアスリートがボディワーク系運動に求めるニーズ(柔軟性、等)をも網羅することが出来ます。

トライアスリートには是非ともしっかりとウエイトトレーニングに取り組んで頂きたいと思います。


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